白山 御前峰 山頂 | |
日本百名山 | |
白 山 標高1672m 別 山(天候悪化でリタイア) | |
別当出合〜[砂防新道]〜甚之助避難小屋〜南竜ヶ馬場〜(別山登山中止・白山へ)〜 南竜道分岐〜黒ボコ岩〜室堂平〜白山・御前峰〜(往復コース)〜別当出合 |
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7月1日から2日で、別山へ登る計画で出発した。1日目7月1日、梅田7時過ぎに出発して、白山登山口の別当出合へバスは走る。バスは大型バスで、別山組9名と白山組26名の混乗で35名と添乗員3名の38人の大グループだ。 多賀SAで休憩をとり、福井北ICで高速を降り、一般道を走る。膳の里で小休止し、バス到着までに昼食を済ませる。市ノ瀬ビジターセンターからシャトルバスの後をついて、細いジグザグの道を上っていく。シャトルバスの後ろに付かせてもらって、駐車場より上の別当出合バスターミナルまで上げてもらえてラッキーだ。駐車場での雨の中の登山準備が、屋根付きのターミナルになて落ち着いて準備できた。 |
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別当出合で登山準備 |
別当出合登山口(標高1260m)を出発 |
雨の降る中、別当出合登山口を出発、鳥居をくぐり吊橋を渡る。しばらく登るといきなり急登になり、ほぼ、石段の道になり、かなり厳しい。標高差70mほど頑張って登りきると、緩やかな登りに変わる。別当出合から約40分で中飯場に到着、休憩をとる。雨具を着ているので汗が出て中からと外からいじめられる。 | |
南竜ヶ馬場へ |
南竜ヶ馬場へ |
南竜ヶ馬場へ 別当谷吊橋を渡る |
南竜ヶ馬場へ |
南竜ヶ馬場へ |
南竜ヶ馬場へ |
南竜ヶ馬場へ |
南竜ヶ馬場へ |
中販場(標高1490m) |
信者の法螺貝で元気づけられ 中飯場にて |
中飯場を出発するとき、2人の信者さんが法螺貝を吹いてくれた。白山登山の安全と元気を頂いたような気がした。比較的緩やかな登りを約40分で、別当覗に到着、道端で小休止を取る。 | |
南竜ヶ馬場へ |
南竜ヶ馬場へ |
別当覗(標高1725m)に到着 |
南竜ヶ馬場へ |
別当覗からしばらく急登になるが、標高1780m当たりからは緩やかの登りになる。キヌガサソウなどお花が咲いていて元気をくれる。標高1950mを超え甚之助避難小屋が近づくと登山道には残雪がいっぱいあってちょっと楽しい。別当覗から約40分頑張って甚之助避難小屋に到着する。 | |
南竜ヶ馬場へ |
キヌガサソウ |
南竜ヶ馬場へ |
南竜ヶ馬場へ |
甚之助避難小屋(標高1965m) |
南竜ヶ馬場へ |
甚之助避難小屋で少し長めの休憩をとって、登り始める。最初は巻道だがその先急登になり、南竜道分岐まで約20分、一人足をつったようで少し遅れている。到着を待っていると体が冷えそうなので前進、私は状況確認に少し下ったがなんとか行けそうだという。 本体の後を追ったが、直ぐに追いつく。崖崩れのところで時間ととったのだろうか。南竜道は、標高2100m辺りを巻いて下っていく道で、エコーライン分岐あたりから残雪が多くなり、谷筋は雪渓になっている。数ヶ所雪渓を注意しながら進んでいく。ホワイトアウトまではいかないが、先が全く見えない。もうすぐ南竜山荘ではと、思いながら歩いていると突然建物が現れた。 南竜山荘に到着、雨具を乾燥室に入れて、部屋に入った。入口のストーブに手をかざしながら、ビールで乾杯。夕食をいただき早々に就寝。(8時消灯) 次第に風雨が強くなり、山荘の窓が割れないか心配するほど叩きつけている。 |
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南竜道分岐(標高2095m)に到着 |
南竜ヶ馬場へ |
南竜ヶ馬場へ |
南竜ヶ馬場へ |
南竜ヶ馬場へ |
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2日目7月2日4時起床、風雨は収まりそうもない。弁当朝食を済ませ別山登頂を目指してスタンバイ。リーダーが状況を見に行って戻ってきた。油坂は残雪が多く、尾根筋の強風と雨を考えると、ここでリタイヤがベストではとの判断だ。もし、油坂の頭まで登って引き返しになったら、雪渓で滑落する危険性もある。 結果、別山はあきらめ別の山、白山グループに合流することに決まった。ただ、白山の登頂できるか見通しは良くないが、要所要所で判断することにして出発することにした。 |
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南竜山荘(標高2075m)で出発準備 |
室堂へ出発 |
アイゼンをつけて出発、エコーライン分岐までの雪渓をクリアし、アイゼンを外す。エコーラインは残雪で登攀は無理なようで、南竜道分岐まで進む。 | |
室堂へ |
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室堂へ |
残雪で埋まったエコーライン分岐(標高2100m) |
南竜道分岐へ |
南竜道分岐 ここから黒ボコ岩、室堂へ |
分岐から登り始めると、早速登山道に残雪があり、キックステップで登っていく。登山道はやがて巻道になり、雪渓をトラバースして進む。滑落したら大変なので慎重に足を踏みながら進む。 1つ目の大きな雪渓は無事クリア、十二曲下の二つ目の大きな雪渓はかなり迫力がある。リーダーがサポートして大多数が無事通過した。 一人だけ変わった人がいて最後の一歩を氷の端においたため転倒、リーダーが飛びついてなんとか確保した。もし止まらなかったら、谷底まで滑落して大事故になるところだった。本人曰く氷の上が良いと思ったとのこと、リーダーが何人にも大きな声で氷に乗らないよう注意していたのを全く無視している。歳を取ると頑固になるのかなあ。 |
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室堂へ |
室堂へ |
室堂へ |
室堂へ 十二曲下の雪渓の谷をトラバース |
十二曲の登りはかなり厳しい、頑張って登る。この辺はお花畑で、ミヤマキンポウゲやリュウキンカなどが一面に咲いている。登り終えると、白山延命水が湧き出ている。そして少し登ると黒ボコ岩に到着する。 黒ボコ岩で小休止して室堂へ、少し坂を上ると広い阿弥陀ヶ原の木道を霧の中に向かって進んでいく。木道が終わるとごろごろ石の急坂、五葉坂を頑張って登る。 |
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室堂へ 十二曲へ |
室堂へ |
ミヤマキンポウゲ |
室堂へ 黒ボコ岩(標高2325m)に到着 |
室堂へ 弥陀ヶ原(標高2335m) |
室堂へ 五葉坂 |
登りつめるといきなり、灯りのついたビジターセンターの入口が見えてきた。霧で建物がはっきりしない。ビジターセンターで少し暖をとり、体が暖まったところで、白山山頂を目指すことになった。何人かはストーブの番を希望してほとんどの山頂へ登り始めた。 | |
白山室堂ビジターセンター(標高2445m)に到着 |
白山 御前峰へ |
登るに従って風が強くなり、雨が容赦なく叩きつけてくる。約40分我慢の登りで山頂に到着した。 白山御前峰は、標高2702mで一等三角点、晴れていれば360度の素晴らしい展望が待っているはずだ。風に吹き飛ばされそうになって、おもいおもいのポーズで登頂写真を撮っていた。 寒くなってきたので、急いで下山開始、風雨と戦いながら室堂に下山。ストーブのあるビジターセンターは、ありがたい。 |
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御前峰 白山奥宮 |
悪天候の中白山御前峰に登頂 |
白山 御前峰 山頂 |
白山 一等三角点(標高2702.1m) |
山頂をあとに室堂へ |
クロユリ |
室堂 白山神社 |
室堂をあとに |
全員揃って別当出合へと下山開始、黒ボコ岩でアイゼンを付ける。十二曲をアイゼン付けるのはどうかと思ったが、直下の雪渓手前で、人数が多いため付ける場所がないからの判断だ。 十二曲がりは注意して無事通過、例の雪渓もなんとか無事通過した。雪渓を通過したところでアイゼンを外し、あとはひたすら別当出合へと下る。 |
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別当出合へ |
残雪の弥陀ヶ原 |
黒ボコ岩でアイゼン付ける |
リュウキンカ |
コイワカガミ |
別当出合へ 十二曲を下る |
延命水 |
別当出合へ |
別当出合へ |
ショウジョウバカマ |
別当出合へ |
別当出合へ |
別当出合へ |
ハクサンチドリ |
南竜道分岐、甚之助避難小屋、別当覗と下る、下る。中飯場の少し手前で雨も止み、万才谷の滝が見えてきた。こんなに遠くまで見えるのはこの2日間で初めてだ。中飯場で休憩、最後の下りだ。 下山の道が、昨夜の雨で崖崩れになり通行止めになっている。登り専用の急な細い階段道を下るよう表示されていた。 |
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タニウツギ |
万才谷 不動滝・柳谷の砂防ダム 2日間で初めて景色が! |
別当出合へ 中飯場まで下山 |
別当出合へ |
別当出合へ 一方通行の下山道が崖崩れで通行止め |
別当出合へ |
一方通行分岐から少し下ると右下に、別当出合の吊橋は見えてくる。急な石段道もそろそろ終わりというのに隊列が止まってしまった。何が起きたのか分からないがなかなか進まない。そんなか雪渓で転倒した人がまたここで石段を踏み外して転落、大事に至らなかったが注意が寛容だ。 別当出合に下山してきた。先ほど渋滞していた原因の人が足をつって動けなくなったそうだ。リーダーが手当をして少し遅れて戻ってきた。折しも昨日7月1日が白山の山開きで今日は2日目、NHKの取材で、ベンチに寝そべったその人がインタビュー。元気な時のインタビューなら嬉しいかもしれないが醜態をさらしていてのインタビューはちょっとお困りのようだ。 |
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別当谷吊橋 (全長117m 旧吊橋は全長48mで土石流で破壊された) |
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別当出合へ |
別当出合へ |
別当出合へ 別当谷吊橋 |
別当出合へ |
別当出合(標高1260m)に全員無事下山 |
別当出合登山口 − 白山開山1300年 − |
先ほどの渋滞の前まで雨がしばらく止んでいたのに、渋滞の途中急にまた雨が降り出した。雨具も乾いてラッキーと思っていたのにダメ押しの一時的な豪雨だ。駐車場に着く頃には小雨になった。 バスに乗り込みバスは発車、1kmほど走った時に、メガネの忘れ物発覚。運転手さんが車幅いっぱいの林道をバックで約1km戻って無事メガネが戻った。メガネの主は、2回転倒した例の人で、2度あることは3度あるの例えになった。自分もよく似たことがいつあるか分からない、他山の石として注意しよう。 バスで40分ほどで、白峰温泉総湯に到着。温泉に浸かって2日間の疲れを癒し、帰阪した。 今回は、天候が悪化し別山の登頂は叶わなかったが、楽しみを先にとっておこう。天候からみて白山がよかったと思う。白山山頂でかなり寒くなったが室堂で暖が取れ快適だった。もし、別山に登って稜線で寒くなっても何時間も耐えなければならない。夏山装備では全く無理だろう。 ちょっと厳しい山旅だったが、いろんなことを体験させてもらった。初心者を含む大人数のグループを引率していただいたリーダーさんに感謝します。参加者の皆さんいろいろ思い出ができたことでしょう。ありがとうございました。 |
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参考:2012.07の記録 | |
白山 基準点名:白山 等級種別:一等三角点 標高:2702.1m 所在:石川県白山市 地図:白山 白山 一等 |
白山 一等三角点 2702.1m 2017.07.02 |
コース |
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参考:2012.07の記録 | |