餓鬼岳
 日本二百名山   
餓 鬼 岳 標高2647m
東沢岳 標高2497m 大凪山 標高2079m
中房温泉〜東沢岳〜剣ズリ〜餓鬼岳〜大凪山〜白沢登山口
 
 10月14日から10月16日で、餓鬼岳に登った。1日目10月14日は移動日で、大阪を7時20分バスで出発、安曇野穂高温泉郷へと走った。途中多賀SAで休憩、駒ヶ岳SAで昼食、安曇野ICで高速を降り、スーパーであすの昼食を購入して宿舎の常念坊に到着した。温泉に浸かりゆっくり時間を過ごした。

 2日目10月15日、6時前に常念坊を送迎バスで出発、中房温泉まで標高差約800mをジグザグに一気に上がる。燕岳登山口で登山支度をして、少し行くと中房温泉の玄関前に着く。

安曇野穂高温泉郷 常念坊(標高640m)

燕岳登山口(標高1450m)

中房温泉

中房温泉
 温泉の玄関脇に餓鬼岳への登山口がある。滑りそうな橋を下って降り、温泉施設など点在する中を進んでいくと、沢に降りるこれまた滑りそうな橋があり沢に下り、中房川を登っていく。

東沢岳へ

東沢岳へ

東沢岳へ

東沢岳へ
 沢を25分ほど歩くと吊橋が架かっていて中房川左岸に渡る。登っていくと砂防堰堤がいくつもあり、巻いて登っていく。登山口から小一時間登ったところの河原で小休止にした。

東沢岳へ

東沢岳へ

東沢岳へ

東沢岳へ
 沢沿いに登っていけば楽なようだが、この辺りから高巻きが多くなり、支沢を越えていく感じだ。

東沢岳へ

東沢岳へ

東沢岳へ

東沢岳へ

東沢岳へ

東沢岳へ

東沢岳へ

東沢岳へ
 支沢を高巻きしながら登っていく、東沢乗越まで2.1km地点で小休止。砂防堰堤を越えるとその先に高い砂防堰堤があり、右岸へ渡渉して堰堤を越える。さらに数回渡渉して沢沿いに登っていく。

東沢岳へ

東沢岳へ

東沢岳へ

東沢岳へ
 やがて沢筋の急登が始まり、ジグザグに登っていく。登り始めて体調悪化足が上がらなく息が上がってきた。そこに輪をかけて雨が降ってきた。餓飢に負けそうになるがなんとか踏ん張って登る。青息吐息で東沢乗越に到着した。

東沢岳へ(標高1990m辺り)

標高1970m辺りから急登、2050mから雨降り出す

東沢乗越(標高2250m)

東沢乗越
 食欲がでなかったのでシャリバテの可能性大だ。後方で歩いていたがここからリーダーの後を頑張って歩く。いつものようになかなか歩けず、リーダーが時々立ち止まって待ってくれる状態だ。東沢岳が姿を現し少し元気が出る。

東沢岳 標高2370m辺りより

東沢岳

東沢岳

立山連峰・剱岳・針ノ木岳・唐沢岳・剣ズリ・(餓鬼岳
(雲の中))・東沢岳への尾根 東沢岳直下より

三ッ岳・烏帽子岳・南沢岳・立山連峰・剱岳・針ノ木岳・唐沢岳・剣ズリ・(餓鬼岳(雲の中)) 東沢岳直下より

東沢岳 山頂(標高2497m)

餓鬼岳(左奥)と剣ズリ 東沢岳から続く尾根
 東沢岳直下まで登るとご褒美が待っていた。 素晴らしい大パノラマだ。三ッ岳、烏帽子岳、南沢岳、立山連峰、剱岳、針ノ木岳、唐沢岳、剣ズリそして少し雲がかかっているがこれから登る餓鬼岳とそれに連なる東沢岳への尾根が見える。山頂に登ると、東餓鬼岳と重なるように有明山が見える。

 東沢岳は、標高2497mで素晴らしい展望台、山頂標識はなく、大きな岩が横たわっている。山頂標識と思われる標識は山頂直下の巻道分岐にある。ここから前方に見える餓鬼岳へ尾根を越えて行くのだ。

立山連峰・剱岳・針ノ木岳・唐沢岳・剣ズリ・餓鬼岳 東沢岳より

野口五郎岳・三ッ岳・烏帽子岳・南沢岳・立山連峰・剱岳・針ノ木岳・唐沢岳・剣ズリ・餓鬼岳 東沢岳より

燕岳(山頂は左の雲の中)・野口五郎岳・三ッ岳 東沢岳より

東餓鬼岳(前)・有明山(奥) 東沢岳より

カラマツ

東沢岳をあとに餓鬼岳へ

東沢岳を見上げる
 東沢岳を過ぎると山容が大きく変わってくる。岩峰の尾根になり、岩峰を越えたり巻いたりしながら前進する。

餓鬼岳へ

餓鬼岳への岩場

餓鬼岳へ岩場を進む

餓鬼岳への岩場

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳への岩場

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ
 アップダウンを繰り返し、岩峰の尾根を進み、標高2600mを超えた辺りで休憩、ここからのパノラマも素晴らしい。乱立いた岩峰は、天を突き刺すような鋭利な岩、天狗が鎮座するような丸い岩とても面白い。一方雲の上にみんなの憧れ槍ヶ岳がしかも小槍までが確認できる。

餓鬼岳へ

振り返ると遠くに槍ヶ岳、小槍も見える
 休憩したピークの手前の登りあたりから剣ズリと呼ばれているところだろうか。岩肌に付けられた巻道は、かなりトリッキーだ。

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

餓鬼岳(山頂は右上)が見えてきた
 剣ズリを進んでいくとやがて餓鬼岳が姿を現す。剣ズリの岩峰にむこうに見えてきた。時々後ろを振り返るとものすごい岩峰を越えてきたのかとびっくりするくらいだ。

餓鬼岳へ剣ズリ

餓鬼岳へ

剣ズリ

剣ズリ

餓鬼岳へ
 さらに進むと餓鬼岳が近づいてきた。振り返ると槍、剣の穂先のような剣ズリの峰が誇らしげにそびえている。

餓鬼岳

餓鬼岳

餓鬼岳へ

餓鬼岳へ

剣ズリ

剣ズリ

唐沢岳・餓鬼岳
 ハイマツから樹林帯へ急斜面を下り登り返すとまもなく餓鬼岳小屋に到着する。早々天気が悪化しないうちにと餓鬼岳の山頂へ登る。

唐沢岳・餓鬼岳

餓鬼岳小屋

餓鬼岳小屋道標

餓鬼岳山頂へ

餓鬼岳 山頂にて
 餓鬼岳は、日本二百名山で標高2647m、三等三角点になっていて360度の展望だが槍ヶ岳と、槍ヶ岳に伸びる今歩いてきた剣ズリの尾根が雲の中の道のように見える。山頂には、餓鬼岳を鎮社する神社の祠だ。

 安曇野から眺めると岩壁がそばだっていて「崖岳」から「餓鬼岳」になったとか。俗に、生前に贅沢したものが餓鬼道に落ちるとされている。

 餓鬼は、常に飢えと渇きに苦しみ、食物飲み物でさえ手に取ると火に変わってしまうので、決して満たされることがないと、やせ細って腹部のみが丸く膨れ上がり、足の甲がむくんだ姿が描かれることが多い。今回の食欲不振、シャリバテは、餓鬼の性だろうか。

餓鬼岳 山頂

餓鬼岳 三等三角点(標高2647m)

餓鬼岳 山頂

槍ヶ岳・剣ズリ 今日歩いた縦走路
 餓鬼岳小屋に戻ってゆっくりした。今日は小屋締めの前日で貸切だ。小屋に入る頃から雨が降り始め止む気配がなさそうだ。

餓鬼岳小屋(標高2605m)



餓鬼岳小屋
 朝起きても雨は止まず、雨の中6時すぎ下山開始、途中で休憩を入れて2時間ひたすら歩いて大凪山に到着。

白沢登山口へ下山開始

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

大凪山 山頂(標高2079m)
 大凪山は、標高2079mとあるが山頂ははっきりしない尾根のピークだ。ここで休憩してここから急坂の下りが始まる。

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

沢は紅葉

白沢登山口へ
 大凪山から急な坂を慎重に約1時間30分下ると最後の水場に到着する。ここから先の下りは、滝や岩場がありかなりトリッキーで注意が必要だ。

最後の水場で休憩

最後の水場の沢

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ
 そんな中、ハシゴや木橋を渡ったりして下り、大きく巻いて上がると岩の壁になり、リーダーがスリングを補充して、ロープで確保しながら進む。

魚止メ滝(標高1300m)

魚止メ滝
 そして魚留ノ滝に到着、滝を見ながら下っていく。足元は濡れた岩場なので注意しながら下る。橋を渡って滑りそうな岩を下り、対岸にまた渡り、巻いて沢を渡る。

魚止メ滝

魚止メ滝

魚止メ滝

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ
 巻道を巻いて上がると岩場になり、注意しながら渡っていく。急な場所にはクサリが張ってあったがゆるくなったところからクサリがなくなった。ここで岩に近寄りすぎたのか足を滑らし数メートル滑り落ちた。それを感じて前の人が振り向いたとたん転倒し、3回転ほどして落ちた。幸い岩稜ではなく雑木が生えていたので怪我はなかった。振り向くときは必ず体を確保してからにしよう。急に振り向いたらダメですよ!

 紅葉ノ滝を通過、この滝は地図から見て500mほど上流にあり、地図が正しいのか、GPSの表示が異常なのかクエッションだ。

紅葉ノ滝

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ

白沢登山口へ
 滝を過ぎるとひたすら下る、急なハシゴや沢にかかった橋を渡りながら下っていく。もう登山口と思いきや高巻きが数回あり、ダメージを受ける。やっと登山口に全員無事下山した。

白沢登山口へ

白沢登山口(標高990m)
 迎えのタクシーに乗りあずみの公園へ、ここから乗ってきたバスに乗り換えて一昨日の宿常念坊へ。温泉に浸かりゆっくり疲れを癒し、昼食を頂いて帰阪した。

 今回は、餓鬼になりそうになり、皆さんについていくのが精一杯だった。先頭を歩かせてもらったり、水1リットルを持ってもらったり大変ご迷惑をおかけしました。それでも皆さんに盛り上げていただいて敢闘出来ました。
みなさん楽しい山旅をありがとうございました。リーダーさん本当にお世話になりました。
   
餓鬼岳

基準点名:餓飢
等級種別:三等三角点
標高:2647.3m
所在:長野県大町市
地図:烏帽子岳

爺餓飢岳 三等三角点      餓鬼岳 

餓鬼岳 2647.3m 2017.10.15
東沢岳

基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:2497m
所在:長野県大町市
地図:烏帽子岳

東沢岳 山頂 

東沢岳 2497m 2017.10.15
大凪山

基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:2079m
所在:長野県大町市
地図:烏帽子岳








大凪山 2079m 2017.10.16

コース
10/14  曇り  大阪〜安曇野穂高温泉郷
 大阪梅田(7:20)=[バス]=多賀SA=駒ヶ岳SA=安曇野IC=安曇野穂高温泉郷
 常念坊(13:54) (泊)
10/15  曇りのち雨、時々曇り  中房温泉〜東沢岳〜餓鬼岳
 常念坊(5:51)=[バス]=中房温泉・燕岳登山口(6:24/6:33)〜H1590河原(7:20/7:26)〜
H1710支沢(8:03/8:08)〜H1740支沢・東沢乗越まで2.1km(8:24/8:35)〜
H2050急登途中(9:34/9:48)〜東沢乗越(10:19/10:31)〜東沢岳(11:18/昼食/11:37)〜
H2430(12:59/13:09)〜H2605(13:58/14:09)〜餓鬼岳小屋(15:07/15:11)〜
餓鬼岳(15:15/15:22)〜餓鬼岳小屋(15:26) (泊)
10/16  雨  餓鬼岳小屋〜大凪山〜白沢登山口
 餓鬼岳小屋(6:04)〜H2250(7:00/7:07)〜大凪山(7:59/8:05)〜最終水場(9:28/9:43)〜
魚止ノ滝(10:23)〜紅葉ノ滝(11:09)〜林道終点(11:49)〜
白沢・餓鬼岳登山口(11:58/12:01)=[タクシー]=あずみの公園(12:06/12:10)=[バス]=
常念坊(12:29/入浴・昼食/14:02)=豊科IC=恵那峡SA=黒丸PA=大阪梅田(20:25)

参加者 9名
実施日 2017.10.14-10.16 
毎日新聞旅行 nishijima