|
夜叉ヶ池 |
|
近畿百名山 |
夜叉ヶ池 標高1100m 夜叉ヶ池山 標高1206m
三 国 岳 標高1209m |
|
夜叉ヶ池登山口〜夜叉ヶ池〜夜叉ヶ池山〜三国岳 (往復コース)
|
|
6月10日、近畿百名山の三国岳に行った。8時前大阪梅田をバスで出発、多賀SAで休憩を入れて今庄ICから一般道を進み、広野ダムから夜叉ヶ池登山口へと向かう。
細い林道を登っていくと林道終点になり、正面に夜叉竜神社の鳥居のある広場に到着する。広場には、樹齢400年のカツラの木が見事だ。
幽幻伝説夜叉ヶ池の石碑がある。泉鏡花の夜叉ヶ池の一文が刻んであった。それは「花は人の目を誘う 水は人の心を引く 君も夜叉ヶ池を 見に来たと云う」だ。この登山口の標高は約490m、これから登る三国岳との標高差は約710mだ。 |
夜叉ヶ池登山口(標高490m) |
カツラの木 |
カツラの木 |
|
夜叉ヶ池碑 |
夜叉龍神社 鳥居 |
10時20分、登山支度をして鳥居をくぐり、橋を渡る。岩谷川の支流に沿って少し登り、標高差50mほど急斜面を登る。 |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ池へ |
標高600m辺りから緩やかな登りの巻道を登っていく。巻道はかなりの高度差があり足元は深い谷だ。やがて沢の奥に夜叉ヶ滝が見えてくる。 |
コアジサイ |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ滝 |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ池へ 池まで2000m |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ池へ |
木橋を2ヶ所渡って登っていくと、池まで2000m辺りにトチノキの巨木がある。さあここからが夜叉ヶ池まで尾根筋の急登が始まる。 |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ池へ |
ヤマボウシ |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ池へ |
急登が続く、息が上がってきた。池まで1000mを過ぎ、しばらく必死で皆に着いて行ったが、徐々に離され池まで700m辺りから一人旅、20歳のサブリーダーに励まされてなんとか一歩一歩登りきり夜叉ヶ池に到着した。皆んな、お弁当のおにぎり一つ目を食べ終わった頃の到着だ。 |
夜叉ヶ池へ 池まで1000m |
夜叉ヶ池へ 池まで700m辺りから皆に遅れる |
夜叉ヶ池へ 必死で頑張るが追いつかず |
夜叉ヶ池(標高1100m) |
夜叉ヶ池は、標高1100mで福井県と岐阜県の県境にあって、ブナの原生林とあいまって満々と水をたたえている。昔から雨乞いの池として神秘で数々の伝説を持つ池だそうだ。
干ばつ時には雨を降らせる条件として長者の娘が大蛇に嫁いだと言う。泉鏡花の戯曲に取り上げられ映画化もされ、舞台でも演じられるそうだ。
夜叉龍神社の祠が池の湖畔に祀られていたが、その場に新しく夜叉姫祀碑が建てられていた。
池にはヤシャゲンゴロウが生息している。国内希少野生動物(絶滅危惧T種)に指定されている。じっと水面を眺めていたが、見ることができなかった。
なんでも今は産卵の時期で9月頃に成虫になるらしい。福井森林管理署の夜叉ヶ池ボランティアパトロール員から、夜叉ヶ池水生昆虫生息地保護林について説明してくれるのだが今日は来られていなかった。 |
夜叉姫祀碑 夜叉龍神社 |
夜叉ヶ池へ |
池の周囲の木にはモリアオガエルの卵がいっぱい |
ヤシャゲンゴロウ 撮影2008.10.21 |
雨が降りそうな雰囲気で風が出てきた。昼食を済ませ三国岳へと出発した。池の淵の木道を渡り、急な木階段を登ると尾根に出る。
取付きは岩稜帯の急な尾根だ。突風に飛ばされそうになりながら尾根を登っていく。右手の斜面にはニッコウキスゲが一面に咲いている。ニッコウキスゲは突風で大きく揺れ吹き飛ばされそうな感じだが折れないで耐えている。足元に、夜叉ヶ池が美しく見えている。 |
夜叉ヶ池で昼食をとり出発 |
三国岳へ |
三国岳へ 突風にあおられて岩稜帯を登る |
夜叉ヶ池山 |
三国岳へ 夜叉ヶ池山への登り |
山の斜面は一面のニッコウキスゲ |
三国岳へ |
標高1200m当たりまで登ると岩稜帯はなくなりクマザサの海になる。背丈以上のクマザサをかき分けかき分け、踏み跡を確認しながら前進する。前の1人2人は確認できるが先頭は全く確認できない。リーダーのホイッスルを頼りに藪こぎを続ける。 |
三国岳へ 背丈以上のクマザサが前進を拒む |
三国岳へ |
三国岳へ |
三国岳へ |
小さなピークを2つ程越えて少し下り登り返すと夜叉ヶ池山の山頂らしい。夜叉ヶ池山は、標高1206mで標識もなく境界を示すような石柱がある。国土地理院の地図にはこの山の記載はないが、夜叉ヶ池山あるいは夜叉丸とも言われていて、夜叉ヶ池から登りきった最初のピークを夜叉ヶ池山と読んでいる人もいるようだ。 |
三国岳へ |
夜叉ヶ池山 山頂(標高1206m) |
三国岳へ |
三国岳へ |
夜叉ヶ池山から南西に延びる尾根を下り、三国岳の鞍部へと下っていく。しばらく下ると踏み跡がなくなり、地図、コンパス、GPSなど見ながら踏み跡を探すが全く見当たらない。
地図上のルートをに沿って下っていく、木々が少なくなり一面のクマザサになってくる。クマザサは、雪で押しつぶされていてやっと雪がなくなったが、斜面に沿って倒れている。下りは滑るし、登りは逆相で引っかって登りが困難だ。多分コースになる踏み跡は倒れたクマザサの下にあるのだろうが全く認知できない。
ヤブこぎどころかそれさえできない、天候も悪くなり、見えるはずの三国岳も雲の中だ。時計を見ると2時前これ以上前進すると遭難の可能性が出てくる。以前三周ヶ岳に登った時に、夜叉ヶ池のパトロール員からヘッドランプを持っていない人はここから前進しないで下さいと言われたのを思い出した。ヤブこぎは、暗くなるとヘッドランプでも移動が難しいと思われる。
標高差約60m下るのに、約30分を要した。この調子で行っても日没は必至のようだ。そこで残念だが全身を断念、撤退することにした。 |
三国岳へ 踏み跡がなくなり前進を拒む |
三国岳鞍部への下り 標高1140m付近で前進を残念 |
逆相のクマザサに足を取られ悪戦苦闘しながら夜叉ヶ池山山頂に約25分かかって戻る。往路のヤブこぎをひたすら続け、岩稜帯の上部に戻ってきた。 |
雲の中の三国岳 改めてチャレンジするか! |
三国岳への前進を諦め往路を慎重に戻る |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ池へ |
ヤブこぎ終わり近くになると足元にたくさんのアカモノが咲いていてホッとした気持ちにしてくれる。岩稜帯になるとニッコウキスゲがたくさん咲いていて大きく風に揺られている。 |
夜叉ヶ池へ |
アカモノ |
ニッコウキスゲ |
夜叉ヶ池へ |
ニッコウキスゲ |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ池が見えてくる辺りまで下ると、ニッコウキスゲに加えてアザミやイブキトラノオなどお花がいっぱい咲いている。 |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ池へ |
夜叉ヶ池 |
夜叉ヶ池で少し休憩して、下山を開始した。往路をひたすら下っていく。急な尾根道を下り終えるとトチノキの巨木の場所に下り着く。 |
夜叉ヶ池をあとに登山口へ |
登山口へ |
登山口へ |
登山口へ |
ヤマボウシ |
登山口へ |
トチノキの巨木は、登山道から少し上にあり、近くまで行ってみた。森の巨人たち百選の岩谷のトチノキ(いわやのとちのき)で、推定樹齢400年だという。 |
トチノキの巨木 |
トチノキの巨木 |
トチノキの巨木 |
森の巨人たち百選
岩谷のトチノキ(いわやのとちのき)
推定樹齢400年
|
ヤマボウシ |
登山口へ |
夜叉ヶ滝 |
登山口へ |
登山口へ |
ササユリ |
ヤマボウシ、夜叉ヶ滝など眺めながら、切れ落ちた谷に落ないよう注意しながら下る。ほどなく登山口に無事下山。 |
登山口へ |
登山口へ |
夜叉ヶ池への登りで少しばてて、着いて行くのが大変だった。皆さんにご迷惑をおかけしてすみませんでした。三国岳には残念ながら途中リタイヤになり残念だったがまた次の機会に登りたい。参加者の皆さん、リーダーさん楽しい山旅をありがとうございました。それにしてもヤブこぎは凄かったですね。 |
|
|
|
|
|
夜叉ヶ池
基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:1100m
所在:福井県南越前町
地図:広野
藤無山 二等三角点 |
夜叉ヶ池 1100m 2018.06.10 |
夜叉ヶ池山
基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:1206m
所在:福井県南越前町
地図:広野
夜叉ヶ池山 山頂
|
夜叉ヶ池山 1206m 2018.06.10 |
三国岳
基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:1209m
所在:福井県南越前町
地図:美濃川上
|
登頂直前撤退
三国岳 山頂 1209m 2018.06.10 |
|
|
コース
梅田(7:55)=[バス]=多賀SA=今庄IC=広野ダム=夜叉ヶ池登山口(10:10/10:20)〜
夜叉滝(10:42)〜トチノキの巨木(10:48)〜H775(11:06/11:14)〜池まで1000m(11:22)
〜池まで500m(11:44)〜池まで200m(11:55)〜夜叉ヶ池(12:03/昼食/12:17)〜
夜叉ヶ池山(12:54)〜H1140(13:25/偵察・三国岳登頂残念撤退/13:50)〜
夜叉ヶ池山(12:54)〜(14:13/14:23)〜夜叉ヶ池(14:59/15:15)〜
トチノキの巨木(16:03/16:10)〜夜叉滝(16:16)〜夜叉ヶ池登山口(16:34/16:51)=[バス]=
今庄IC=多賀SA=梅田(20:15)
天候 曇り・・・強風、今にも雨が降りそう
参加者 14名
実施日 2018.06.10
毎日新聞旅行 (上級) kawamura akimoto
|
|
|