大天井岳 山頂にて
 
槍ヶ岳 表銀座コース縦走
大天井岳 標高2922m
Vol.2  
−−− 雨風が強く表銀座縦走コースからエスケープ −−−
大天井岳〜東天井岳〜横通岳〜常念小屋〜一ノ沢
 
 3日目7月24日、大天井岳に登って槍ヶ岳まで行く予定だったが、雨風の影響で一ノ沢へとエスケープすることになった。

 朝方目を覚ますと星空になっていた、そして4時前に起床して東の空を見ると、赤く輝き日の出が見られそうだ。

 4時43分ご来光だ。有明山方向の雲海の向こうに太陽が輝いてきた。日の出は、遠く浅間山の左の山並みから昇ってきた。雲海が赤く染まって美しい、陽が登る少し前には、燕岳周辺が赤く焼けて美しかった。

朝が来た まもなくご来光

燕岳から表銀座縦走コースの夜明け 大天荘より

ご来光

ご来光  有明山(中央) 浅間山(右奥)
 食堂で日の出の余韻を楽しみながら朝食をいただいた。朝食後支度をして昨日登れなかった大天井岳に登った。

大天荘

大天荘

大天井岳へ

大天井岳

大天井岳へ

大天井岳
 10分ほどで山頂に到着、風が強くなり雲が出てきた。大天井岳は、標高2922mで三等三角点になっている。今日は雲の中で展望は全く望めない。

 天気が良ければ、今回の縦走の目的地槍ヶ岳そしてそこに至る喜作新道の尾根、楽しみにしていた東鎌尾根が、燕岳方面を眺めると昨日雨の中歩いた表銀座縦走コースが見えるはずだが、何も見えなく残念だ。

大天井岳

大天井岳

大天井岳 三等三角点(標高2922m)

大天井岳

大天井岳

=参考=  槍ヶ岳・穂高連峰  撮影:2015/08/10 大天井岳より

=参考=  槍ヶ岳・穂高連峰  撮影:2015/08/10 大天井岳より

=参考=  槍ヶ岳  撮影:2015/08/10 大天井岳より

大天井岳にて

大天井岳 山頂をあとに

大天荘・中大天井岳

大天荘へ

大天荘へ
 大天荘に戻り、やむなく槍ヶ岳への前進を残念し、エスケープルートを進むことにした。エスケープルートは、東大天井岳から横通岳直下を巻いて進み、常念乗越へ、ここで少し休憩して一ノ沢林道へと下る予定だ。小雨が降り始めたなか、ひとまず常念小屋へと下り始めた。

大天荘にて

=参考=  燕岳からの表銀座縦走コース  撮影:2015/08/10 大天荘より

=参考=  槍ヶ岳・穂高連峰  撮影:2015/08/10 大天荘より
 下り始めると大天井岳山頂から下りに見えていた中天井岳が霧で隠れていて通り過ごした。緩やかな道をひたすら下っていくと、登り返しになり少し登ると尾根頭のようなところになり、左上が中天井岳でその直下だ。

 中天井岳を巻くように進むと、横通岳への連なる尾根筋になる。鞍部まで下り横通岳へと登り返していく。とは言っても横通岳の山頂は踏まずほぼ標高2700m辺りを巻いて進む。

常念小屋へ

常念小屋へ

常念小屋へ

常念小屋へ

ハクサンイチゲ

ミヤマキンポウゲ

常念小屋へ

ハクサンシャクナゲ

常念小屋へ

常念小屋へ
 横通岳直下から尾根筋を先に進む、どんどん進むとやがて下に常念小屋が見えてくる。もうすぐ到着かと思うが結構時間がかかる。やっと広場になり、常念乗越まで下ってきた。大天荘から3時間あまりの下りだった。

 常念小屋の仮設テントで雨宿りさせていただいて昼食をとる。うどんでも頂こうかと思ったが営業は11時からなので残念する。

 ところで、小屋を覗いてみると、大変な作業をしている。防護服のような身なりで全館消毒をしているのだ。想像を絶するような作業が行われている。うどんを作るどころではないことが分かる。
部屋を窓越しに覗いてみると例年雑魚寝するのだが、透明のアクリルで一人一人区切られている。そんな山小屋を見ていると、新型コロナウイルスが収束しない限り来年からの宿泊費が2倍にもなりそうな感じだ。

常念小屋へ

常念乗越(標高2460m)

=参考=  常念岳  撮影:2015/08/11 常念乗越より

=参考=  槍ヶ岳・穂高連峰  撮影:2015/08/11 常念乗越より

常念乗越にて
 きつく降っていた雨が少し小康状態になったので一ノ沢へと下ることにした。常念乗越からの下りはいきなり厳しい下りだ。しばらく下ると第2ベンチ、さらに下ると第1ベンチがある。

一ノ沢へ

一ノ沢へ

クルマユリ

一ノ沢へ
 常念乗越から約1時間で最後の水場に到着、沢を渡り高巻きして急な梯子を下ると胸突八丁になる。ここまでかなり急な下りだったが、登る人はここから胸突八丁となるのだ。

一ノ沢へ

最終水場(標高2250m) 一ノ沢林道まで4.7km

一ノ沢へ

一ノ沢

一ノ沢へ

一ノ沢へ

一ノ沢へ

胸突き八丁(標高2090m) 一ノ沢林道まで4.5km
 ここから沢下りになりひたすら下っていく、雨続きで沢の水量は多くなっていて時々ジャブンといきそうだ。笠原沢、大滝そして山の神になる。もともと沢に作られた道なので岩や石ころがゴロゴロした道で、注意が必要だ。しかし注意ばかりしているといつ下山できるか気が遠くなる。石ころの少ないところはスピードを上げてなんとか時間稼ぎをする。

クルマユリ

一ノ沢

一ノ沢

一ノ沢

一ノ沢

一ノ沢

一ノ沢

一ノ沢

笠原沢(標高1900m) 一ノ沢林道まで3.5km

一ノ沢

一ノ沢

一ノ沢

大滝(標高1610m) 一ノ沢林道まで2.1km

一ノ沢
 山の神にやっと到着、林道まであと500mと、もう少しだ。常念乗越からひたすら下ること約4時間ヘトヘトに疲れてきた。あと少し怪我に注意して最後の頑張りを続ける。

山の神(標高1480m) 一ノ沢林道まで0.5km

一ノ沢林道(標高1320m)
 4時間20分よく頑張って全員無事一ノ沢林道に下山した。みんな疲れが一度の襲ってきたようだ。手配したジャンボタクシーに乗り、穂高温泉郷の常念坊へ向かった。

一ノ沢林道に全員無事下山
 常念坊に到着、入口で消毒し体温を測ってやっと、お宿に入れる。早速、温泉に浸かり疲れを癒した。それにしてもエスケープルートに選んだ一ノ沢のコースは、降り続いた雨の影響と思われるが非常に荒れていて歩きにくかった。

 夕食で一杯いただき今回の旅について語り合った。それにしてもかえすがえす皆さん風雨の中、頑張り続けられたのは立派だったと思います。新型コロナウイルスの影響もあってもし、事故や体調不良になったら大変なことになっていたのだが、安全第一と我慢第二でなんとかクリヤーできました。皆さんに感謝申し上げます。

穂高温泉郷 常念坊

道祖神 穂高駅前
 常念坊で疲れを癒し、帰阪した。今回は、雨風に阻まれ厳しい山旅になりましたが、ありがとうございました。
今回のコースで見られなかった槍ヶ岳、穂高岳にチャレンジしましょう。ちょっと厳しかったが楽しい山旅をありがとうございました。
 
  

コ ース 
【1日目】7月22日(水)  晴れ
 新大阪(7:45)=[のぞみ212号]=名古屋(8:34/9:00)=[しなの5号]=
松本(11:04/昼食/11:45)〜松本城(12:12/11:30)〜松本駅(12:00/13:20)=[普通]=
穂高駅(13:46)〜穂高神社〜穂高駅(14:30)=[タクシー]=有明温泉 有明荘(15:00) (泊)
【2日目】7月23日(木・海の日)・・・合戦尾根〜表銀座縦走路  雨
 有明荘(4:45)〜登山口(5:00/5:12)〜第一ベンチ(5:53/6:00)〜第二ベンチ(6:30/6:37)〜
第三ベンチ(7:13/7:24)〜富士見ベンチ(8:10/8:20)〜合戦小屋(9:00/9:23)〜
合戦沢ノ頭・三角点(9:52/9:58)〜嚥山荘(10:58/11:08)〜嚥岳(11:37/11:45)〜
嚥山荘(12:14/昼食/12:34) 〜蛙岩〜H2665〜大下りの頭〜右衛門吊岩〜H2680〜
切通岩・喜作レリーフ(15:29/15:35)〜大天荘(16:30) (泊)

  《雨風強く予定変更・・・常念小屋〜一ノ沢へエスケープ》

【3日目】7月24日(金・スポーツの日)・・・常念小屋〜一ノ沢  雨
 大天荘(5:38)〜大天井岳(5:47/5:57)〜大天荘(6:06/6:16)〜東天井岳(7:17)〜横通岳(8:43)〜
 常念小屋(9:29/昼食/10:11)〜最終水場(11:08)〜胸突八丁(11:30)〜大滝(13:26)〜山の神(14:16)〜
 一ノ沢(14:32/14:44)=[タクシー]=穂高温泉郷 常念坊(15:10) (泊)
【4日目】7月25日(土)・・・穂高温泉郷〜帰阪  雨
 常念坊(8:55)=[タクシー]=穂高駅(9:20/10:04)=[普通]=松本駅(10:35/10:51)=[しなの8号]=
 名古屋駅(13:01/13:19)=[ひかり]=新大阪駅(14:27)


《当初計画》
【3日目】7月24日(金・スポーツの日)・・・喜作新道〜東鎌尾根
 大天荘(5:20)〜大天井ヒュッテ(5:50/6:00)〜P2549〜赤岩岳〜西岳(9:40/9:50)〜
 ヒュッテ西岳(10:00/10:10〜水俣乗越(11:20/昼食/11:40)〜[東鎌尾根2H]〜
ヒュッテ大槍(14:20) (泊)
【4日目】7月25日(土)・・・槍ヶ岳〜槍沢〜上高地
 ヒュッテ大槍(5:20)〜槍ヶ岳山荘(6:30/6:40)〜槍ヶ岳(7:20/7:30)〜
槍ヶ岳山荘(8:00/8:20)〜殺生ヒュッテ分岐(8:40)〜播隆窟〜グリーンバンド(9:10/9:20)〜
天狗原分岐(10:00/10:10)〜 op.1天狗原・逆さ槍(往復1時間)
水俣乗越分岐(10:50)〜ババ平(11:10)〜槍沢ロッジ(11:30/昼食/12:00)〜一ノ俣(12:30)〜
横尾(13:30/13:40)〜徳沢(14:40/14:50)〜明神・明神館(15:50)・(op.1 17:00) (泊)
op.2明神池散策
【5日目】7月26日(日)
 明神館(8:00)〜河童橋(9:00/9:10)〜上高地BT(9:20/10:00)=[バス平湯温泉行き]=
平湯温泉(10:25/入浴/11:30)=[高山バスセンター行き]=高山(12:31/昼食/13:29)
=[ひだ12号名古屋行き]=名古屋(16:04/16:13)=[のぞみ41号博多行き]=
新大阪(17:03)
【6日目】7月27日(月) 予備日

参加者 8名
実施日 2020/07/22-7/26 
友歩会 ohki