立山 室堂にて 写真:Nさん
  
立山縦走と奥大日岳
プロローグ  
 8月6日から9日の予定で立山を縦走し奥大日岳に登るコースに参加した。今回の参加者は新型コロナウイルスの影響もあってか4名のパーティー、そこへ直前にリーダーの家族に不幸があり、急遽3名のパーティーになった。

 電鉄富山駅12時集合だったので食事時間も入れて1時間早く、大阪を7時40分のサンダーバードで出発した。金沢で北陸新幹線つるぎに乗り換えて、富山に10時57分到着した。列車は新型コロナウイルスの影響もあってか、ガラガラの状況だ。7月22日からゴーツーキャンペーンが実施されているが全く影響はなさそうだ。

 集合時間まで昼食をとったりしてゆっくりした。みやげ物店や食堂もほとんど客はいない。こんな活気のない日本を見たのは初めてだ。

 集合時間に3人集まったので、立山行きの電車に乗る。例年だと駅の通路は大きなザックを持った登山客で大賑わいなのだが寂しい限りだ。

 立山駅から立山ケーブルで美女平へと一気に登る。美女平から室堂まで約50分、立山高原バスに乗って登っていく。

 最初の見所は、美女平で屋久杉に匹敵する立山杉がある。なかでも仙洞杉が有名だ。次に称名滝がバスの車窓から見える。バスの案内は映像付きなのでよくわかる。

立山ケーブルカー

美女平 仙洞杉

称名滝 滝見台

称名滝
 やがて弥陀ヶ原へと登っていく、ガキ田と呼ばれる池塘がたくさんある平原だ。大日岳の連山も見えてきた。剱岳、立山が見え出すと眼下にソウメン滝も見えてくる。立山連山と浄土山、室堂平が見えてくると、室堂に到着だ。

大日連山 弥陀ヶ原 バス車窓より

剱岳・別山・真砂岳 ソーメン滝 バス車窓より

真砂岳・立山・浄土山 バス車窓より
 室堂ターミナルで登山届を出して階段を上がると立山連山が広がり、別世界に吸い寄せられていく。早速立山の標石の前で写真撮影だ。

 素晴らしい天気で、山々は映え、標高2500mの室堂平にはいろんなお花が咲き誇っている。そんな中をみくりが池温泉へと、景色やお花を楽しみながら歩いていく。

真砂岳・立山(富士ノ折立・大汝山・雄山) 室堂にて

立山

立山

立山玉殿の湧水

立山 電子基準点(一番奥のポール) 標高2441.3m

真砂岳・立山(富士ノ折立・大汝山・雄山) 室堂平にて

立山 ミヤマセンキュウの咲く室堂平

立山 チングルマ咲く室堂平

アキノキリンソウ

ウサギギク

ミヤマセンキュウ

ヨツバシオガマ

剣御前・別山・真砂岳・立山(富士ノ折立・大汝山・雄山)・浄土山 室堂平にて

イワイチョウ

ミヤマリンドウ

タテヤマリンドウ

ハクサンフウロ
 みくりが池に到着、池に映る逆さ立山を期待したが、少し風が強いのかさざ波が立っていて見られなかった。それでも素晴らし景色だ。池の周りで余韻を感じながらみくりが池温泉にはいった。

真砂岳・立山(富士ノ折立・大汝山・雄山) みくりが池にて

真砂岳・立山(富士ノ折立・大汝山・雄山)・浄土山 みくりが池にて

立山(富士ノ折立・大汝山・雄山)・浄土山 みくりが池にて

みくりが池にて 写真:Nさん

ミヤマコウゾリナ

ミヤマトリカブト

キオン

ヤマハハコ

みくりが池温泉 写真:Kさん

みくりが池温泉
 みくりが池温泉に入る前にマスクを着用して入り、まず消毒、体温測定、体調の調査などを行ってやっと受付だ。靴箱やスリッパに自分の名前を貼り付け管理する。部屋の入ると一人一人カーテンで仕切れるようになっている。

 早速、表の広場のベンチで乾杯だ。それにしても人がいないすぎだ。例年の賑わいは全くない。

みくりが池温泉 写真:Kさん

みくりが池温泉 写真:Nさん

立山(富士ノ折立・大汝山・雄山)・浄土山 みくりが池にて

地獄谷

夕暮れの大日岳

立山(富士ノ折立・大汝山・雄山) みくりが池にて

浄土山 みくりが池にて
 日本一高所の温泉、標高2410mのみくりが池温泉にはいった。温泉も我々だけでゆっくり、日本一高所の温泉を楽しんだ。

 夕食も、ゆったりでグループごとにアクリル板で仕切られている。新型コロナウイルスは今後どうなるのだろうか、こんな感染防止対策が必要なのでは、採算がとれそうにない。来年あたりは宿泊料金は1.5倍から2倍以上になるのではと懸念される。

 あした天気になーれ!

 
立山縦走と奥大日岳
立山縦走〜奥大日岳  
 朝目を覚ますと昨日の天気は一転して雨になっている。台風4号の台風崩れが停滞前線になり日本海の北陸地方あたりまで続いているようだ。

 とにかく朝食を済ませ出発準備をする。6時45分出発予定にしていたが、雨は小降りになる様子もない。とりあえず室堂ターミナルまで行くことにした。

 15分ほど歩いただけでず、ぶ濡れ状態だ。みんなで相談した結果、今回の登山は残念し帰阪することになった。15分でこんな状態だから年齢的にも厳しく、低体温症になる可能性も出てくる。また尾根筋まで上がったとしても突風で吹き飛ばされる危険性もある。残念だが悪天候には勝ち目はない。

雨風強くみくりが池温泉から室堂ターミナルでずぶ濡れに!

室堂登山指導所の天気予報 写真:Kさん

室堂ターミナル

悪天候 雨風強し!
 室堂8時40分発のバスに乗り、往路を引き返し始めた。美女平でケーブルに乗り換え、電車を利用する人は先にとうしてもらって電車乗り場へ、電車はすぐに発車した。

 富山で昼食兼反省会を行って、12時46分発のつるぎで、金沢でサンダーバードに乗り換え無事帰阪した。

 今回は、悪天候で登山を中止せざるをえなかった。7月初めから現在まで続いている、停滞前線に覆いかぶさるように台風4号が通り過ぎた。停滞前線がほんの少し北へ上がってくれれば天気はよかったのだが、下がってきたからにはどうしようもない。

 少し残念な山登りだったが、またの機会に楽しみをとっておこう。リーダーさんありがとう、みなさんありがとうございました。
 
  
立山 室堂

基準点名:立山A
等級種別:電子基準点
標高2441.3m
所在:富山県立山町
地図:立山

室堂 男子基準点

室堂 男子基準点(一番奥のポール) 2441.3m

コ ース 

【1日目】8月6日(木)  晴れ
 大阪(7:40)=[サンダーバード5号]=金沢(10:25/10:34)=[つるぎ706号]=富山(10:57)
電鉄富山(12:00/12:12)=[普通立山行き]=立山(13:23/13:40)=[立山ケーブル]=
美女平(13:47/14:00)=[立山高原バス]=室堂(14:50)〜[室堂散策]〜
みくりが池温泉(15:19) (泊)
【2日目】8月7日(金)   雨 風強し
  《雨風強く予定変更・・・登山を中止して帰阪》
みくりが池温泉(7:00)〜室堂ターミナル(7:15/行動予定検討/8:40)=[立山高原バス]=
美女平(9:30/9:40)=[立山ケーブル]=立山(9:47/9:50)=[普通電鉄富山行き]=
電鉄富山(11:01)富山(11:10/昼食/12:46)=[つるぎ715号]=金沢(13:09/13:20)
=[サンダーバード24号]=大阪(16:04)

〈当初予定・・8月6日〜9日〉
 1日目 室堂〜みくりが池温泉 (泊)
 2日目 浄土山〜雄山〜大汝山〜真砂岳〜別山〜剣御前小屋 (泊)
 3日目 剣御前小屋〜奥大日岳〜新室堂乗越〜室堂・・・黒部ダム〜大町温泉 (泊)
 4日目 信濃大町・・松本経由で帰阪

参加者 3名
実施日 2020/08/06-8/09 
MRC nakao