八淵ノ滝 魚止ノ淵にて
友歩会定例会 
 日本の滝百選 
八淵ノ滝
旅行村〜魚止ノ淵〜障子ヶ淵〜大摺鉢〜小摺鉢〜屏風ヶ淵〜
貴船ヶ淵〜七遍返し淵〜貴船ヶ淵〜大摺鉢〜旅行村

 6月12日、友歩会例会で八淵ノ滝に行った。梅雨で天気が心配されたが、なんとか良い天気になった。JR近江高島駅から土日しか運行されないコミュニティバスでガリバー旅行村へ行った。
 ガリバー旅行村BSから少し歩き、ガリバーショップ前で登山支度をして出発。林道行き止まりが登山口で、注意事項などの案内板がある。魚止ノ淵上流や貴船ノ淵は危険で、死亡事故多発の注意喚起が記されている。

ガリバー旅行村BSを出発

八淵ノ滝へ 写真;Nさん

八淵ノ滝案内板

八淵ノ滝へ

魚止ノ淵分岐

魚止ノ淵へ
 登山口からしばらく登ると、左手に分岐の案内がある。尾根から沢へと下っていくと大きな岩がごろごろした河原に出る。
 さっそく、今日の楽しみの徒渉が始まる。最初の徒渉は、大きな岩を滑らないよう注意して渡る。なぜか滑りやすいような岩に足をのせ股裂きになってる人や、川の流れで靴を洗っている人も、これから大変だ。

魚止ノ淵へ徒渉 写真:Nさん

魚止ノ淵へ徒渉

魚止ノ淵へ徒渉 写真:Nさん

魚止ノ淵へ 写真:Nさん

魚止ノ淵へ

魚止ノ淵へ

魚止ノ淵へ

魚止ノ淵へ

魚止ノ淵へ

魚止ノ淵へ
 左岸に渡り、崖淵をへつりながら上流へと登っていくと、やがて八淵ノ滝の最初の魚止ノ淵が見えてくる。魚止ノ淵の大岩に乗って記念写真。魚、あまごはこの滝で通行止めだそうだが、人間様はまだ先へと登っていく。

魚止ノ淵

魚止ノ淵にて

障子ヶ淵へ

障子ヶ淵へ

障子ヶ淵へ

障子ヶ淵が岩間に見えてきた
 障子ヶ淵へ最後の登りは、大きな岩だ。クサリを使って大岩を登る、倒木が邪魔して登りにくいが注意して登り切る。
 正面に障子ヶ淵が見え、左にこれから登る尖塔のような岩が立ちはだかっている。すごい絶景、ここを登るんだ。

障子ヶ淵

障子ヶ淵とクサリ場
 障子ヶ淵の登ってきた大岩の上で、お茶でも飲みながらゆっくり障子ヶ淵を楽しもうと計画していたのだがとんでもないことになっていた。
 障子ヶ淵の右上の尾根が崩壊して、大岩の上や淵が大小の崩れ落ちた岩で危険いっぱいになっていた。崩壊した尾根の崖は30mはあろうか、いつ落石があっても不思議ない感じで恐怖を感じた。
 大岩からの徒渉ルートも崩落した岩で消えていたが、崩落した岩を足場に徒渉して右岸に渡った。

障子ヶ淵クサリ場 若者が登っていく

障子ヶ淵 クサリ場へ徒渉

障子ヶ淵 クサリ場へ徒渉 写真:Nさん

障子ヶ淵 クサリ場へ徒渉
 崖下から見上げるような岩場を登る。最初の数歩は、滝の流れのしぶきでズボンはびしょ濡れになる。クサリとフックを利用して登っていく。
 一段上がって右手に水量で溢れる貴船ヶ淵は迫力がある。垂直に近い鉄ハシゴを登り切ると、樹林になり、岩肌の急な斜面を登り切る。

障子ヶ淵 クサリ場登攀開始

クサリ場登攀開始

クサリ場登攀

クサリ場登攀

障子ヶ淵・クサリ場登攀

クサリ場登攀

クサリ場登攀

クサリ場登攀 写真:Nさん

クサリ場登攀 写真:Nさん

難関のクサリ場登攀 遊歩道に出てほっと一息 写真:Nさん
 今日の第一の関門を無事通過して、引きつった顔がみんな笑顔になっていた。大摺鉢へ進めようと思ったがみんなの笑顔をみてしばらく休憩にした。

大摺鉢へ

大摺鉢へ

大摺鉢へ

大摺鉢へ
 大摺鉢に到着、左岸に渡って、大岩の周りで昼食にした。これから第二関門の貴船ヶ淵が待ち受けているのだ。
 大摺鉢の中央に大きな岩があり、岩に「八徳」と刻まれている。「八徳」の元字は大正11年、現地を訪れた堀田知事が書き込んだと言われている。

大摺鉢へ

大摺鉢へ

大摺鉢

大摺鉢にて
 大摺鉢をあとに右岸に戻り、登り始める。ほんの少しで大摺鉢の上に小摺鉢がある。一枚岩の途中に削られた淵で大摺鉢の10分の1ほどの大きさだ。

大摺鉢をあとに貴船ヶ淵へ

小摺鉢

貴船ヶ淵へ

貴船ヶ淵へ 写真:Nさん

貴船ヶ淵へ

屏風ヶ淵
 小摺鉢からしばらく登ると、広い河原になる。広い河原を過ぎると、再び岩壁に挟まれた渓谷になり、屏風ヶ淵だ。屏風ヶ淵は右岸の尾根から覗き込むように見る。

屏風ヶ淵

貴船ヶ淵へ

貴船ヶ淵

貴船ヶ淵
 右岸の尾根を登り切ると、貴船ヶ淵の上に着く。崖の上から貴船ヶ淵の滝や淵を上から望むのは圧巻だ。滝下を見ると、人間は小さく見え、大自然のすごさが迫ってくる。
 人間が小さく見える谷底へ岩場のクサリを使って下る。今度はみんなの苦手な徒渉だ。まだ夕涼みには早いのだが、何人か「行水」して楽しんでいるようだ。夏だもんだな〜!

貴船ヶ淵

貴船ヶ淵

貴船ヶ淵

貴船ヶ淵

貴船ヶ淵

貴船ヶ淵 徒渉

貴船ヶ淵

貴船ヶ淵

貴船ヶ淵 滝頭へ

貴船ヶ淵 滝頭にて

七遍返し淵へ
 貴船ヶ淵の淵から滝頭への登り返しだ。鉄ハシゴで滝の側面を登ると、次は岩場だ。岩場にはクサリが下がっているので確保しながら登る。
 滝頭からほとばしる水しぶきはすごい、ゆったり歩く我々と違って猛烈な勢いで力強さを感じる。七遍返し淵まで少し緩やかな沢を登っていく。沢の突き当たりが七遍返し淵だ。

七遍返し淵へ

七遍返し淵へ

七遍返し淵へ 途中の小さな滝

七遍返し淵へ

七遍返し淵へ

七遍返し淵へ
 ザックをデポして空身で、壊れそうな丸太橋渡り登っていくと左側が七遍返し淵だ。滑滝のようだが、上から見るとぐねぐね曲がって落ちる滝でその名がつけられたとか。上流の小さな滝まで登って本日の遡上はここまでにした。

七遍返し淵

七遍返し淵

七遍返し淵

七遍返し淵

七遍返し淵

七遍返し淵

七遍返し淵

七遍返し淵

七遍返し淵

旅行村へ下山
 七遍返し淵をあとに下山開始、途中から迂回路に入り、尾根を横切って武奈ヶ岳登山ルートから大摺鉢に下る予定だったが、分岐が分からず尾根を下ったため貴船ノ淵の滝頭に来てしまった。

旅行村へ

旅行村へ

旅行村へ

旅行村へ
 今日の試練はまだ足りないようで、貴船ノ淵の絶壁を下ることになった。死亡事故多発地帯の厳しい下りだ。貴船ノ淵の滝頭から、絶壁を下る。クサリを補助に慎重に岩場を下り、鉄ハシゴで淵まで降りる。

貴船ノ淵 滝頭から下る

滝頭から下る

滝頭から下る

貴船ノ淵へ

貴船ノ淵へ

貴船ノ淵

貴船ノ淵を徒渉

貴船ノ淵を徒渉

貴船ノ淵を徒渉
 まだまだソ連が続く、あのやっかいな徒渉だ。ロープなどを使ってなんとか無事徒渉できた。絶壁を登り返して振りかえるとよくこんなところを無事通過したもんだと思う。

貴船ノ淵を徒渉 写真:Nさん

貴船ノ淵をあとに旅行村へ

旅行村へ
 試練の貴船ノ淵をあとに下山にかかる、崖っぷちはもちろん足下に注意しながら登山口へとひたすら下る。登山口にほぼ予定通りに全員無事下山できた。

旅行村へ

旅行村へ

旅行村へ

旅行村へ

旅行村へ

旅行村へ

旅行村へ 写真:Nさん

ガリバー旅行村に全員無事下山
 ガリバー旅行村に戻り、ガリバーショップ前でビールで乾杯。剱岳の登山口、馬場島に「試練と憧れ」の碑が建っている。今日はそれに近い山旅になったのではないだろうか。
 最初の徒渉でザブン、障子ヶ淵の展望岩が落石で覆われていて恐怖感を感じた。そして淵から切り立ったクサリ鎖場を登り切った。貴船ノ淵の崖の登攀、徒渉はスリル満点だった。おまけに帰路も再度通過、試練が重なって岩の登攀が上達したかな。死亡事故多発地帯を3回も無事通過できて何よりだった。 

旅行村にて

旅行村にてへ

ガリバー旅行村BSへ

ガリバー旅行村BS
   
 今日は、少し厳しい山登りだったが、事故もなく楽しくできた。これも皆さんが横着しないでしっかりとその場その場の行動をしたからだと思います。これに懲りずまたチャレンジしましょう。
 新型コロナウイルスで行動が制限されるなか体力維持も含め元気で山登りをしましょう。ありがとうございました。
  

コース
 大阪(7:45)=[新快速敦賀行き]=京都(8:14/8:15)=
 近江高島(8:55/注意乗換時間少し/9:03)=[江若交通バス]=
 ガリバー旅行村BS(9:30/9:35)〜ガリバーショップ(9:40/登山準備/9:45)〜
 登山口(9:53)〜 魚止ノ淵分岐(10:01)〜魚止ノ淵(10:24/10:28)〜
 障子ヶ淵(10:36/10:45)〜[クサリ場]〜遊歩道分岐(11:07/11:15)〜唐戸の滝〜
 大摺鉢(11:21/昼食/11:50)〜小摺鉢(11:52)〜屏風ヶ淵(11:59)〜
 貴船ヶ淵(12:02/12:08)〜貴船ヶ淵滝頭(12:14/12:20)〜七遍返し淵(12:50/13:11)〜
 迂回路分岐(13:26)〜(迷路)〜貴船ヶ淵(13:58)〜大摺鉢(14:24)〜登山口(14:42)〜
 ガリバーショップ(14:52/15:38)〜 ガリバー旅行村BS(15:47/16:05)=[バス]=
 近江高島(16:32/16:36)=[普通京都行き]=京都(17:31)


天候   曇り時々晴れ 

参加者 12名 
実施日 2021/06/12 
友歩会 ohki