薬師岳にて
友歩会定例会 
Vol.2 
 北アルプスの山旅
薬 師 岳 標高2926m
折立〜太郎平〜薬師岳〜太郎平〜薬師沢〜雲ノ平〜高天原〜
岩苔乗越〜ワリモ岳〜鷲羽岳〜三俣蓮華〜双六〜
弓折岳〜鏡平〜わさび平〜新穂高温泉
 7月21日から26日で北アルプスの山旅に出かけた。7月22日今日は薬師岳登山の予定だ。
昨夜来より雨が降り続き、朝食後出発する人が少なく、靴箱は登山靴が減っていない。
6時出発予定にしていたが降り続いている。6時10分、突然雨が止んで一面明るくなってきた。それー出発だ。

薬師岳 太郎平にて

太郎平小屋にて

太郎平にて
 小屋の前から朝の薬師岳が美しい。体制を整えて6時20分、薬師岳へと出発。太郎平の木道を進んでいく。ニッコウキスゲの花が歓迎してくれているようだ。

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ
 木道が終わると、坂道を下り小屋から20分ほどで薬師峠に到着。ここはキャンプ場になっているが、夜の雨で、テントでなかなか寝れなかったそうだ。衣服調整をして先に進む。

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ
 キャンプ場から少し進むと沢になる。ここから沢登りになるが、昨夜来の雨で水量が増していて、涸れ沢ではなく本当に沢登りだ。
 大きな岩がごろごろしていて、なかなか手強い沢登りだ。30分ほど急な狭い沢を登ると、急に開けて広い沢になる。

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師平が見える

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ
 

薬師岳へ

薬師岳へ
 広い沢の先に雪渓が残っている。標高2450m辺りで日陰でもないと思うのだが、この辺りは相当の積雪があったのだろうか。雪渓をほんの少し歩いて雪の体感を味わった。

 雪渓を過ぎると木道になり、周囲はお花畑が広がっている薬師平まで登ってきた。ここからは山頂まで尾根歩きだ。

薬師岳へ

薬師岳へ 残雪の雪渓(標高2450m)

薬師岳へ

薬師岳へ

コバイケイソウ

薬師岳へ

薬師平(標高2475m)

ヨツバシオガマ

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ

イワイチョウ
 
薬師岳へ
 
薬師岳へ

ハクサンイチゲ

薬師岳へ

チングルマ

シナノキンバイ
 お花畑の薬師平を過ぎると、小石だらけの道になってくる。足元がぐらぐらして歩きにくい。誰か、霧の中のハイマツの斜面にライチョウを見つけた。霧に誘われて一家で表に出てくるのだろう。
 程なく、薬師岳山荘が霧の中に見えてくる。少し休んでいよいよ薬師岳へと最後の登りだ。

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳山荘(標高2690m)

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳へ

ライチョウ

薬師岳へ

薬師岳へ

薬師岳 ケルン
 山荘から急なガレ場道を20分ほど登ると、今度は高フハイマツの間にライチョウがいた。目の上に赤い肉冠があるのがオスで、メスにはないそうだ。

 さらに20分余り登ると、尾根に出てケルンが立っている。ここえ来てハプニングが発生。今まで霧の中で周囲がほとんど見えなかったが一瞬、青空になり薬師岳山頂付近が開けて見えるようになった。

 今回は、山頂は望めないと半分諦めていたが、お薬師さまの御利益のようだ。

薬師岳

薬師岳

薬師岳

ヤマハハコ

薬師岳

薬師岳へ 

薬師岳へ

薬師岳へ
 薬師岳に登頂、標高2926m、二等三角点になっている。山頂には、祠があって薬師如来がお祀りしてある。早速お参りして登山の安全を祈った。

 昨夜からの大雨も朝出発前には止み、霧の中を登ってきたが、山頂に近づくと一時の青空になり、薬師岳の山頂が望めた。あの一瞬はなんだったのだろうか、きっと登ってきた苦労にご褒美を頂いたのだろう。感謝感謝。

 残念ながら霧で見られなかったが、山頂から下を見ると、氷河の浸食によって形成されたカールが素晴らしい。6万年前と2万年前の北アルプス氷河期にできた日本唯一の天然記念物だ。

薬師岳

薬師岳

薬師岳祠(薬師堂)

薬師岳 二等三角点(標高2926m)
 薬師岳祠(薬師堂)
薬師岳登山は、縄文時代中期に始まり、「山に神が宿る」という考えから御神体とする宗教登山が始まったそうです。
 飛鳥時代には、中国から仏教的山岳信仰が始まり、修験者、山伏が登場しました。
開山伝説では、薬師如来に導かれて薬師岳山頂に来たそうです。有峰の人がその話を聞いて、山頂に祠を建てて薬師如来をお祀りし、現在に至っているそうです。

薬師岳にて
 太郎平小屋を雨が止んだ途端に出発、太郎平の花々に見送られて、鯉の滝登りのような沢を登り、天国に近い薬師平の花園を楽しみ、ガレ場道を登り切ると、一瞬霧が晴れて薬師岳の山頂が現れ、山頂でお薬師さんにお参りできた。変化に富んだ素晴らしい登頂だった。

 薬師岳下山、太郎平から薬師沢へ  つづく
   
     

コース
7/21 @富山=折立〜太郎平小屋   曇り、御光岩ベンチから小雨、夜大雨
 富山(7:35)=[ジャンボタクシー]=折立登山口(9:15/9:25)〜
 アラレちゃん広場(10:41/10:54)〜有峰三角点(11:35/昼食/11:58)〜
 五光岩ベンチ(13:45/13:58)〜太郎平小屋(14:56) (泊)
 *集合:富山駅南口ロータリー 7:30 大和交通 ジャンボx1、普通タクシーx1予約
  ジャンボ\22000、普通\16600、通行量@2000x2/(一人\3880)
 *太郎平小屋tel.076-482-1418、\11000、弁当\1000、
7/22 A太郎平〜薬師岳〜太郎平〜薬師沢小屋  朝まで雨、曇りで出発、小屋到着後雨
 太郎平小屋(6:20)〜薬師峠(6:42)〜薬師平(7:37)〜薬師岳山荘(8:33/8:40)〜
 薬師岳(10:02/10:18)〜薬師岳山荘(11:06/11:10)〜薬師平(11:53)〜薬師峠(12:37)〜
 太郎平小屋(13:06/昼食/13:32)〜中俣出合(14:35/14:48)〜薬師沢出合(15:34/15:44)〜
 薬師沢小屋(16:46) (泊)
 *薬師沢小屋tel.076-482-1418、\12000、弁当\1000、
7/23 B薬師沢〜雲ノ平〜高天原山荘   朝まで大雨、曇りで出発 終日曇り
 薬師沢小屋(6:28)〜木道末端(8:54)〜アラスカ庭園(9:25/9:33)〜
 奥日本庭園(10:07/10:13)〜祖母岳分岐(10:23)〜(祖母岳〜祖母岳分岐)〜
 雲ノ平山荘(10:43/昼食/11:33)〜揺らぎ岩(11:55/12:06)〜アンテナ塔(12:35)〜
 奥スイス庭園(13:12)〜高天原峠(14:35)〜高天原山荘(15:43/ci/16:04)〜
 高天ヶ原温泉(16:20/入浴/16:55)〜 高天原山荘(17:26) (泊)
 *高天原山荘tel.076-482-1418、\12000、弁当\1000、
7/24 C高天原〜ワリモ岳〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜双六岳 双六小屋  晴れ
 高天原山荘(5:00)〜水晶池(6:12/6:31)〜岩苔乗越(9:10/9:22)〜ワリモ北分岐(9:40)〜
 ワリモ岳(10:09/10:19)〜鷲羽岳(11:10/11:27)〜三俣山荘(12:45/昼食/13:18)〜
 三俣分岐(14:38)〜(三俣蓮華岳〜双六岳)〜双六小屋(17:15) (泊)
 *双六小屋tel.090-3480-0434、\13000、弁当\1000、
7/25 D双六小屋〜鏡平〜わさび平   曇り
 双六小屋(7:15)〜くろゆりベンチ(8:11)〜花見平(8:35/8:49)〜弓折分岐(9:05)(一次解散)
 弓折分岐(9:10)〜弓折岳(9:22/9:27)〜弓折分岐(9:43)〜鏡平(10:36/昼食/11:27)〜
 シシウドヶ原(12:11/12:21)〜チボ岩(13:07)〜水場〜秩父沢(13:30)〜
 小池新道登山口(14:37)〜わさび平小屋(15:00) (泊)
 *わさび平小屋tel.080-1588-1606、\10000、
7/26 Eわさび平〜新穂高温泉〜平湯温泉〜高山=大阪   晴れ
 わさび平小屋(6:20)〜笠新道分岐(6:32)〜風穴(7:04)〜ゲート(7:25)〜
 新穂高ロープウエイ(7:35/7:55)=[濃飛バス]=平湯温泉BS(8:28)〜
 平湯民族館(8:49/入浴/9:29)〜平湯温泉BS(9:35/10:00)=[濃飛バス]=高山(11:01)
 高山(12:34)=[ひだ10]=名古屋(15:05/15:32)=[のぞみ93]=新大阪(16:21)
7/27 予備日

参加者 11名 
実施日 2022.07.21〜07/26 
友歩会 ohki  ueda  nomoto  
写真協力 koga