稲村ヶ岳(大日山) キレットより
MRC主催 60周年記念登山
稲村ヶ岳 標高1725.9m 大日山 標高1689m 山上ヶ岳 標高1719.2m
 
 MRC主催の60周年記念登山で稲村ヶ岳、山上ヶ岳に行った。
MRCができて今年が60周年になるのでその記念と、今村顧問の米寿のお祝いを稲村小屋で行った。

第1日目 稲村ヶ岳 大日山 

 京阪京橋駅前に集合してここから貸切バスで洞川(どろがわ)に向かった。阪神高速から南阪奈道路、国道165、169を経て吉野路大淀iセンターにあっという間に到着し、休憩をとる。お土産や特産物の買い物を帰路の楽しみにして、大淀町から国道309号で山間部に入り、丹生から天川川合へ。ここから大峰山公園線で大峰山登山口の洞川に入る。駐車場で登山準備、体操をして出発。駐車場からすぐのところに稲村ヶ岳の登山口がある。登山口に入るとすぐ修験道祈りの道の石段を右に見て直進。五代松茶屋からの出合の上が五代松鍾乳洞だ。施錠されていていつでも入ることができないようだ。母公堂(ははこどう)からの出合を通過、正午前に登山道で昼食にした。母公堂には「従是女人結界」の石碑がありこれより先は女人禁制だった。女人結界門は1971年以降2km先の清浄大橋へ移された。女人結界門は合わせて4ヶ所にある。杉の植林帯は手入れ良く真っ直ぐに伸びた杉林の中を歩くとなぜか凛とした気分にさせてくれる。法力峠を通過、この峠を右に行けば観音峰だ。観音峰も一度行ってみたい山だ。峠を過ぎてしばらく登ると今までの雰囲気とは全く変わり、ブナなどの林を歩く。新緑の鮮やかな緑が木漏れ日によって新鮮そのもの気分も爽快である。すばらしい空間を楽しむ。山上辻に近づくにつれ尾根の巻き道も足元が厳しくなり、危険なところは木道になっている。新緑を楽しみながら一方気持ちを引き締めて歩く。山上辻(標高1550m)に出るとすぐ稲村小屋に到着する。予定時間よりかなり早く到着した。ただ今日のお祝いの主役今村さんが遅れているようでしばらく待つ。途中まで迎えに行って小屋に計画通りの時間に到着した。本隊は20分ほど前に出発していたので急いで山頂に向かう。大日山を巻くように進むとキレットに出る。右上に上がれば大日山山頂で直進で稲村ヶ岳山頂だ。山頂に到着したときには残念ながらガスが出始めていて展望が悪くなっていた。
先発組みはすばらしい展望を目にしたらしい。しばらく待ったが今村さんはキレットで残念したとのことだ。稲村ヶ岳は標高1725.9mで三等三角点が置かれている。山頂には山頂部いっぱいの大きな展望台がある。晴れていれば360度すばらしい景色が見られるはずだが残念だ。キレットに戻り、大日山のピークに登る。急勾配でハシゴなどを利用して上がる。大日山は標高1689mで山頂に祠があり大日如来が祀られている。祠の裏側から展望がすばらしい。大日山から下山時正面に稲村ヶ岳が見えるが今日はガスでうっすらしか見えない。切立ったところから稲村ヶ岳の絶壁と谷底が見えるが身が引き締まる。稲村小屋に戻ってくつろぐ。小屋のオーナーのお話もふまえて温暖化や公害の影響もあってかブナ林が危機に陥っているようだ。1970年ごろこの付近はもっとうっそうとしていたような記憶が残っている。なんだか葉っぱが小さくなり成長が止まった感じもする。シャクナゲも殆ど枯れて少なくなったようだ。もう少し先に咲くオオヤマレンゲもめっきり少なくなってこのあたりから絶滅しそうな感じだそうだ。
 
駐車場で出発準備、体操                   登山開始 
 
登山開始                             1時間ほど歩いて登山道に並んで昼食 
 
法力峠通過                           法力峠 
 
新緑のさわやかな道を登る                  新緑のブナの木 
 
新緑のさわやかな道を登る                  新緑のさわやかな道を登る 
 
新緑のさわやかな道を登る                 稲村ヶ岳(大日山)が見える 
 
もうすぐ稲村小屋だ                      稲村小屋に到着 
 
山上ヶ岳を望む 稲村ヶ岳直下より             稲村ヶ岳山頂にて 
 
稲村ヶ岳山頂にて                       稲村ヶ岳 三等三角点 
 
シャクナゲ                             シャクナゲ 
 
大日山 キレットより                    大日山の登り 
 
大日山 山頂                          大日山山頂よりの眺め 
      
稲村ヶ岳 大日山より                          険しい断崖絶壁の大日山キレット 
 夜はMRC今村顧問の米寿のお祝い会を行った。今日は稲村ヶ岳のキレットまで登られたが元気そのものだ。今村さんは大阪府知事より「生涯現役スポーツ賞」の金賞を受賞された。この金賞は、年齢80歳以上で引き続く活動が50年以上の個人に与えられる。今回思い出の山、稲村ヶ岳に登られ感慨無量と思われるが我々もあやかりたいものだ。この稲村ヶ岳は大峰山の中で男も女も登れると言うことで意義ある山とのことだった。当時この小屋のオーナーが歓待してくれたそうだ。現在はその息子さん、孫さんが後を継いでおられる。オーナーがボッカして担ぎ上げた食材でお腹いっぱいの鍋料理をいただき、お酒も酔うほどに飲んだ。今村さんの思い出話に花が咲き、山の歌を合唱して楽しいひと時を過ごした。
 明日は2班に分かれて本隊は蓮華辻から清浄大橋に下る。その他は山上ヶ岳から洞辻茶屋、清浄大橋に下り合流する予定だ。皆さんありがとうございました。爆睡・・・。
 
懇親会集合写真 稲村小屋にて                今村さんの米寿のお祝い 稲村小屋にて 

第2日目 山上ヶ岳に続く
コース  
  1日目 6月2日 天候 晴れ 午後遅くから霧
  京橋駅前(8:00)=[貸切バス]=阪神高速=南阪奈道=R165=R169=
  吉野路大淀iセンター(9:15/休憩/9:40)=R169=R370=R309〜大峰山公園線21
  =洞川(10:40)
  洞川(10:40/登山準備・体操/11:10)〜登山口〜五代松鍾乳洞(11:28)
  〜(11:55/昼食/12:20)〜法力峠(12:45)〜山上辻・稲村小屋(14:05/待機/15:00)〜
  キレット(15:16)〜稲村ヶ岳(15:29/15:51)〜キレット(16:05)〜大日山(16:14/16:19)〜
  キレット(16:29)〜稲村小屋(16:40) (泊)

地 図  洞川 弥山 
参加者 31名 稲村ヶ岳:20名 稲村ヶ岳〜山上ヶ岳:11名
実施日 2007.06.02〜06.03