白馬連峰 八方山ケルンより
友歩会 アルプス例会
唐 松 岳 (標高2695.8m)
八方=八方池山荘〜[八方尾根]〜唐松岳
 
 8月2日から4日の予定で後立山縦走を行った。後立山連峰は、1993年白馬大雪渓から白馬岳に登り蓮華温泉へと、2001年には白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳から天狗尾根、不帰キレット、不帰剣をへて唐松岳、八方尾根のコースをやった。今回は八方尾根から唐松岳、五竜岳、八峰キレット、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳を縦走し扇沢に下るコースだ。エスケープルートも一応考慮して実行に移した。

 8月1日、さわやか信州号の夜行バスで新大阪21時30分発、旅行会社の手違いかで京都駅を約1時間遅れて23時30分信州白馬に向かった。

 8月2日、夜中何度かサービスエリアで休憩し、朝6時20分ごろ八方尾根のアルピコバスターミナルに到着した。ターミナルで仕度をし7時前にゴンドラ乗場に到着。登山届を提出し、チケットを買って列の後尾について7時15分ゴンドラに乗った。兎平からリフトに乗って一面のお花畑を楽しむ。特にアカバナシモツケソウがお花畑の主役のようだ。黒菱に到着、リフトを降りると白馬三山が大きく目に飛び込んでくる。まだもう一本リフトに乗らなくてはならないのだがそんな事はどうでも良いような感じを受けるぐらい素晴らしい眺めで大きなインパクトを受けた。感動を全身で感じながら最後のリフトに乗る。リフトからの眺めも素晴らしい。

 第一ケルンの八方池山荘に到着。朝食の予定だが、かまわず山荘裏側の展望台に行く。ここからの白馬三山は黒菱からよりさらに天狗尾根が見えてくる。尾根の反対側には鹿島槍ヶ岳と五竜岳が美しい。こんな素晴らしい景色が縦走コースに次々と展開してくれることを望むのだった。朝食をすませ8時15分いよいよ登山開始。

 八方山ケルンまで登ると景色は益々美しく、大パノラマになってくる。不帰キレット、不帰剣、唐松岳が見えてくる。息(ヤスム)ケルン、八方ケルンを過ぎるとほどなく八方池に到着。第3ケルンの標高が2086mなので八方池は2060mほどだろう。こんな高所にできた大きな池で、雪が押し流した土砂が堆積してできた池だそうだ。白馬の山々を水面に写し出し素晴らしい眺めだ。少し風が出て波立っていたので残念ながら鏡に映ったようには見えなかった。この辺りまでは一般観光コースで多くのハイカーで賑わっている。またお花畑も集中していて観光の名所になっている。今回の行程が長くハードなためお花の写真撮影は控えたが、お花の好きな人は終日いや毎日でも楽しめそうな感じだ。

 八方池を後に尾根を登りながら時々振り返るとまたその景色も素晴らしい。八方池も足元に見えてきて尾根上にできた池で火山の火口のようにも見える。八方池から50分ほど登ったところに扇雪渓がある。ここで雪を見ながら小休止。この雪渓の少し手前の急登で80歳前の男性がふらつきながら超低速で歩いていたが、膝丈ほどの段差を上がりきれず後ろ向きに倒れてきた。思わず受け止めて難なく事が済んだが、礼の一言もなく、前がらすき後渋滞も構わず我が道を行くのは如何なものか。このとき倒れた男性の足場の石が足の上に落ちてきて少し痛んだ。雪渓で手当てをして丸山ケルンへと登った。約30分で丸山ケルン標高2430mに到着。景色も良好だ。ここから尾根道を快適に登り、唐松山荘裏のピークを巻けば唐松山荘に着く。

 唐松岳にガスがかかりはじめたので、様子見を兼ねて昼食にした。ガスの切れ間が多くなったところで唐松岳に空荷で登る。唐松岳は標高2695.8mで二等三角点になっている。残念ながらあいにくのガスで不帰剣から先の白馬連山にはグレーのカーテンがかかっていた。五竜岳方向も同じで折角の山頂からの大パノラマはまたの機会に譲る事になった。唐松山荘に戻り午後は五竜山荘までの緊張の時間が待っている。

白馬三山               鑓ヶ岳         杓子岳            白馬岳   (黒菱より)

鹿島槍ヶ岳・五竜岳 黒菱より

白馬三山 黒菱より

白馬連峰   天狗の頭        鑓ヶ岳  杓子岳  白馬岳     小蓮華岳  乗鞍岳  (八方池山荘より)

八方池山荘展望台にて

遠見尾根・鹿島鑓ヶ岳・五竜岳

ニッコウキスゲ

不帰剣(三峰・二峰・一峰)

八方尾根 八方山ケルンよりの大パノラマ

息(ヤスム)ケルン

八方池(中央)と不帰剣

八方池の展望 唐松岳    不帰剣     不帰キレット     天狗の頭             白馬三山

八方池

八方池にて

白馬連峰を写す白馬池

八方池を尾根から見下ろす

鹿島鑓ヶ岳・五竜岳

扇雪渓にて

丸山ケルンよりの展望

ここを巻けば唐松山荘だ

唐松岳 唐松山荘より

不帰剣 唐松岳より

唐松岳山頂にて

唐松岳山頂

唐松岳 二等三角点

唐松岳山頂から唐松山荘を望む

唐松岳山頂からの不帰剣

唐松岳 唐松山荘より
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コース
8/1
  新大阪(21:30)[さわやか信州号アルピコバス]=京都(22:30[出発遅れて23:30発])
8/2
  =八方尾根・アルピコバスターミナル(6:20/仕度/6:35)
〜ゴンドラ山麓駅(7:00/7:15)
  =[ゴンドラ]
=兎平=[リフト]=黒菱(7:32)=[リフト]=八方池山荘(7:48/朝食/8:15)〜
  八方山ケルン(8:45)〜息ケルン(8:50)〜八方ケルン(9:00)〜八方池(9:12/9:25)〜扇雪渓(10:13)〜
  丸山ケルン(10:48/10:58)〜唐松山荘(11:45/昼食/12:05)〜唐松岳(12:20/12:30)
  唐松山荘(12:45/12:55)〜大黒岳(14:12)〜白岳(15:40)〜五竜山荘(15:50)
 

天 候  晴れ 
参加者 4名 
実施日 2008.08.02-08.04