由布岳 正面登山道より
三角点探訪 
由布岳[豊後富士] 標高1584m 鶴見岳 標高1375m
vol.1   
 
 4月11日、由布岳と鶴見岳に登った。由布岳は九州の山に来るたび美しい山で一度登ってみたいと思っていた。機会があって今回は由布岳と鶴見岳の二座に登ることになった。

 4月10日、六甲アイランド港を19時50分ダイヤモンドフェリーで出発した。フェリーの「さんふらわーごーるど」は、昨年11月に就航した新船だ。全長約170m、幅27m、総トン数約1万1千トン、旅客定員780人、総客室206室、車両積載約230台という。客室もきれいで今までのフェリーのイメージを一新したようでホテルのような感じを受けた。夕食1500円、朝食1000円のバイキング形式で少し高いのが難点で、少し食べたいときは困るが、合理化経営の取り組みとしては仕方がないだろう。

 4月11日、大分港に入港した。別府湾から右手のを眺めていて右奥に山頂が白く光った山が見えていた。鶴見岳だと言っていたが、鶴見岳だと船の前方に見えるはずだが。フェリーの入港する大分港は別府港のことだと勝手に思っていたため勘違いしたようだ。

別府湾と大分市街 フェリーより

さんふらわー ごーるど

迎えのバスに乗換え
 大分港を7時30分バスで由布岳正面登山口へと向かった。別府市街からやまなみハイウエイを走る、鶴見岳を車窓から眺め、由布岳が見え始めた。8時15分、バスの窓一杯に由布岳は入ってくると登山口に到着。登山準備にかかる。

 8時30分由布岳正面登山口を出発、由布岳の広々した裾野を山頂目指して一直線に登っていった。登山道脇にはキスミレがたくさん咲いていて目を楽しませてくれた。

 由布岳は豊後富士とも言われ、名峰富士山のミニチュア版のようで非常に美しい山容をしている。トロイデ型の活火山だが現在は火山活動はないとのことだ。

 20分ほど前方に由布岳の山頂を仰ぎながら登ると、やがて雑木林に入る。雑木林は針の芽吹きを一斉に待っているようで、今にも若葉の林に変身しそうな自然の息吹を肌で感じた。スミレの仲間やリンドウ、マムシソウなども楽しませてくれた。

 登山口より40分ほどで、合野越に到着。合野越展望所の標識も立っていて、目の前に飯盛ヶ城(飯盛山)が美しい。ここで小休止をして由布岳への本格的な登りになる。

飯盛ヶ城・由布岳・日向岳・鶴見岳 正面登山口より

由布岳 正面登山口より

由布岳 正面登山口より

飯盛ヶ城・由布岳 正面登山道より

由布岳 正面登山道より

芽吹き始めた雑木林を登る

春の日差しを浴びながら歩く

マムシソウ

リンドウ

飯盛ヶ城 合野越より

合野越で小休止し出発
 合野越で小休止し、しばらく登るとジグザグ道になる。ジグザグ道は標高1100m辺りから始まり、1300m辺りまで続く。このジグザグ道は地図にしっかり現れているので、折り返しまでの区間が長い。標高1200m辺りから上になると、展望がよくなってくる。久住連山、飯盛ヶ城、由布院市街などの展望の素晴らしさがジグザグを折り返すたびの良くなってくる。

 頭上に西峰と東峰が見えて高度も増してくる。西峰の岩稜帯に立っている登山者や岩にくっついている登山者の格好を確認できるようになるとマタエに到着だ。

 マタエは西峰と東峰の鞍部で、前方は火口で、お鉢の南端だ。小休止をしていよいよ西峰に取っ付く。

久住連山・飯盛ヶ城 標高1200mより

西峰・東峰を仰ぐ 標高1200mより

久住連山・飯盛ヶ城・湯布院市街 標高1200mより

ジグザグ道を登る

キスミレ

西峰を仰ぎながら登る

マタエにほどなく到着だ

マタエにほどなく到着だ

マタエ

由布岳西峰 マタエより
 マタエからの登りは、いきなり鎖が付いていて緊張が始まる。しばらく登ると今度は岩壁になり途中からトラバースになる。何人かは岩に張り付いて進行が遅く大渋滞になっている。ともあれ全員クリアーして西峰山頂に到着した。

 由布岳西峰は標高1583.3mで一等三角点になっている。山頂はさえぎるものなく素晴らしい展望が楽しめる。お鉢の北側は吹っ飛んだかたちで円周上のお鉢の縁にはなっていない。正面には東峰が大きくあり、その裾からお鉢のようすがうかがえる。またところどころに溶岩ドームの小さいものがありユニークな形をしていておもしろい。山頂で素晴らしい景色を堪能してマタエに下山した。

マタエを出発

山頂直下の岩稜帯を登る

由布岳東峰 西峰直下より

山頂直下の岩稜帯を登る

山頂直下の岩稜帯を登る

由布岳東峰 西峰直下より

由布岳東峰 西峰より

由布岳西峰 山頂にて

由布岳西峰 山頂

由布岳 山頂の三角点

由布岳 一等三角点(標高1583.3m)

由布岳のお鉢を囲む東峰 西峰より

由布岳東峰 西峰より

大パノラマ 西峰より西側を望む

硫黄山・温泉の湯煙 西峰より

東峰の向うに鶴見岳 西峰より

溶岩ドームを越えて

絶壁と湯布院市街
 
次 へ(後半に続く)

コース
4/10
  六甲アイランド(19:50)=[ダイヤモンドフェリー さんふらわーごーるど]=
4/11
  大分港(7:20/7:30)=[バス]=正面登山口(8:15/8:26)〜合野越(9:08/9:16)〜
  マタエ(10:37/10:45)〜由布岳・西峰(11:10/11:23)〜マタエ(11:51/昼食/12:08)〜
  由布岳・東峰(12:20/12:28)〜マタエ(12:40)〜合野越(13:38/13:45)〜
  正面登山口(14:15/14:25)=別府高原駅(14:37/14:45)=[別府ロープウエイ]=
  鶴見山上駅(14:55)〜鶴見岳(15:08/15:16)〜鶴見山上駅(15:25/15:30)
  =[別府ロープウエイ]=別府高原駅(15:40/15:50)=[バス]=
  別府ひょうたん温泉(16:00/入浴/17:30)=[バス]=大分県物産協会=
  大分港(18:17/19:30)=[ダイヤモンドフェリー さんふらわーごーるど]=
4/12
  六甲アイランド(7:55)

天 候  晴れ
参加者 22名
実施日 2009.04.10〜04.12
ツアー  毎日新聞旅行