オオヤマレンゲ
松愛会かたの山歩会
弥 山 標高1895m 八経ヶ岳 標高1914.6m
行者還トンネル西口〜奥駈道出合〜弁天ノ森〜聖宝の宿跡〜弥山
〜[オオヤマレンゲ自生地]〜八経ヶ岳 (往路を下山)
 
 7月1日、松愛会かたの山歩会に参加した。朝はチョッと早く、家を5時過ぎに出た。京阪電車の2番で河内森へ、集合場所のJR河内磐船駅前へ移動した。6時45分、貸切バスは大峰山へと向かって走り出した。第二京阪道ができたので、交野からそれに乗り、近畿道、南阪奈道、高田バイパスと走るとあっという間に橿原市に着く。ここから169号に入り、細い細い国道309号で行者還トンネル西口まで走った。

 行者還トンネル西口に10時過ぎに到着。登山準備をして10時20分過ぎに登山開始。「世界遺産 大峯奥駈道 弥山登山口」の大きな看板が建っている。川沿いに右岸を行くと小さな橋があり左岸へ渡る。沢沿いに15分ほど登ると標高1200mほどになり、ここから尾根道で急登になる。急登は、奥駈道出合の標高約1500m近くまで続き、標高差300mを一気に登る。標準タイムで50分ぐらいだが、1時間と少しかかっての登りになった。尾根にはシャクナゲがたくさん自生しており、花の時期は素晴らしい登山道になるだろう。

行者還トンネル西口駐車場

行者還トンネル西口駐車場にて

ウツギ

 

行者還トンネル西口

行者還トンネル西口登山口(標高1100m)

小さな橋を渡る

根っ子の多い急登を行く

急登が続く

まもなく奥駈道で間

奥駈道出合(標高約1500m)

奥駈道出合にて
 出合から弁天ノ森までは、淡い緑の緩やかな登りが続く。10分ほどで石休ノ宿跡を通過、標高差100mを約20分で登り切ると、弁天ノ森に着く。

 弁天ノ森は標高1600.1mで三等三角点になっている。展望は雑木林で全くないが、広いピークだ。ここから10分ほど下ると、少し開けたところがあり、弥山と八経ヶ岳を望むことができる。あいにく今日は、ガスがかかっていて八経ヶ岳は見えなかった。弥山にもガスがかかっていたが時々山頂の小屋を確認できた。緩やかな下りは、鞍部の標高1530mまでで、ここからまた緩やかな登りになる。少し登りかえしたとこるが広くなっていて、聖宝(しょうぼう)の宿跡に到着する。ここで少し遅めの昼食を頂く。

 聖宝の宿跡には、聖宝理源大師座像があり、少し微笑んでおられるようです。理源大師は、平安時代の真言僧で醍醐時の開基だそうだ。ここを過ぎると道は険しくなり、ジグザグの道が続く。約30分ジグザグの急登を行くと、木の階段道になる。この辺りまで来ると、雷が鳴り出しやがて雨が降り始めた。雨具をつけて登りはじめたが、すぐに小康状態になった。約1時間ジグザグの急登を頑張ると最後に鉄ハシゴが現れ、登り切ると弥山小屋に到着する。ここから数分で弥山の山頂に着いた。

奥駈道出合を出発

石休ノ宿跡

弁天ノ森への緩やかな登り

弁天ノ森到着

弁天ノ森

弁天ノ森 三等三角点(標高1600.1m)

弁天ノ森を下る

樹林は開けて弥山が展望できる

弥山

 

ギンリョウソウ

聖宝ノ宿跡で昼食だ!

バイケイソウ

バイケイソウ

聖宝ノ宿跡 聖宝理源大師座像

聖宝ノ宿跡で昼食

ヒメレンゲ

弥山へ登りが続く

木道辺りから小雨になる

鉄ハシゴを登ると弥山小屋に着く
 弥山は、標高1895mで山頂に弥山神社が祀られている。山頂からは倒木の間に八経ヶ岳が展望できる。

 弥山小屋まで戻り、ここから標高1830mの鞍部まで下り、八経ヶ岳へと登りかえす。鞍部まで下り少し登りかえすと、柵があり中に入って少し登ると、オオヤマレンゲの自生地になる。

 オオヤマレンゲの白いつぼみがたくさんついていた。開花は一週間ほど早いようだ。それでも数輪のオオヤマレンゲが咲いていて感激だ。オオヤマレンゲは、国の天然記念物に指定され、白く可憐なことから天女花とも云われている。

弥山 標識

弥山 山頂(標高1895m)

弥山 山頂にて

八経ヶ岳 弥山より

オオヤマレンゲ

オオヤマレンゲ

オオヤマレンゲ

オオヤマレンゲ

オオヤマレンゲ

オオヤマレンゲ

オオヤマレンゲ

オオヤマレンゲ
 オオヤマレンゲを楽しんだ後、八経ヶ岳へと登った。途中弥山を振り返るとガスがかかったり、引いたりしていた。ほんの一頑張りで山頂に到着した。

 八経ヶ岳は、標高1914.6mで二等三角点になっている。山頂からは360度の展望で大峯の連山が見えるはずだったが、あいにくの曇りで弥山が雲間に見えるだけだった。八経ヶ岳は、八剣山、仏教ヶ岳とも云われている。

 また八経ヶ岳は、日本百名山の一つで、大峰山として選定されている。大峰山といえば通常、山上ヶ岳を指すのだろうが、女人禁制の山ということで、一番標高の高い八経ヶ岳を、深田久弥は大峰山として選んだのだろう。

八経ヶ岳 山頂にて

八経ヶ岳 山頂にて

八経ヶ岳 山頂

八経ヶ岳 二等三角点(標高1914.6m)

弥山 八経ヶ岳より

ユキザサ

エンレイソウ

カラマツソウ

 

 

マイヅルソウが群生

マイヅルソウ
 弥山、オオヤマレンゲ、八経ヶ岳を制覇したので、下山にかかった。弥山に戻り、往路を引き返した。途中、聖宝の宿跡で小休憩し、弁天ノ森を経て出合に到着。出合に着くころにはガスが酷くなり、夕暮れの様相を呈してきた。少し休憩していると、急に大粒の雨が落ちてきた。雨具をつけてトンネルまで最後の下り道を降りた。しばらくすると小降りになり、バスに戻った頃には雨は止んでいた。

 バスに乗って帰途に着いた。細い曲がりくねった国道をバスは下る。やがて雨が滝のように降ってきた。169号線に出ると、益々雨は強くなり、稲妻が走り雷鳴が響いていた。杉の湯辺りまでくると雨も止んだ。杉の湯近くの酒屋でビールを買って、乾杯。皆さん遅くまでお疲れさまでした。楽しい一日を、ご案内いただいたリーダーさんに感謝申し上げます。ありがとうございました。参加者の皆さん、ありがとうございました。またの機会を楽しみにしています。

国見八方覗の苔

弥山を下山

奥駈道出合に到着 ガスが出てきた

ガスから大粒の雨になってきた 奥駈道出合

小降りになった中を下る

行者還トンネル西駐車場に下山 おつかれさま
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コース
  交野(6:45)=[貸切バス]=行者還トンネル西口(10:05/10:22)〜奥駈道出合(11:26/11:35)
  〜石休ノ宿跡(11:46)〜弁天ノ森(11:56/12:02)〜弥山展望ポイント(12:11)〜
  聖宝の宿跡(12:33/昼食/12:58)〜弥山小屋(13:59)〜弥山(14:08)=弥山小屋(14:17)
  〜[オオヤマレンゲ自生地]=八経ヶ岳(14:46/15:00)〜弥山(15:25/15:35)〜
  聖宝の宿跡(16:16)〜弁天ノ森(16:44)〜奥駈道出合(17:03/17:11)〜
  行者還トンネル西口(18:08)=[バス]=交野(21:25)

天 候  曇り、弥山木道から山頂まで小雨のち曇り 往路奥駈道出合から登山口まで雨 
参加者 21名 
実施日 2010.07.01