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友歩会 アルプス例会 | ||
鳳 凰 山 @ 地蔵ヶ岳 標高2780m 観音ヶ岳 標高2840m 薬師ヶ岳 標高2764m 青木鉱泉〜[ドンドコ沢]〜地蔵ヶ岳〜観音ヶ岳〜薬師ヶ岳〜[中道]〜青木鉱泉 |
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青木鉱泉〜ドンドコ沢〜地蔵ヶ岳 | ||
8月6日から8日、友歩会のアルプス例会を行った。今年は、鳳凰三山へ登った。2007年に甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳に登った際、地蔵ヶ岳のオベリスクが印象的だったので選定した。 8月6日朝、新幹線で新大阪を出発、名古屋からしなの号に乗り、塩尻から普通で韮崎へと列車旅をした。韮崎のバス乗場前の勝一食堂で、カツ丼を食べて調子付けした。 13時30分、山梨中央交通のバスに乗り、青木鉱泉へと走った。バスの乗客は我々の3人だけだ。国道20号甲州街道を北上し、武川町で左折し、山に向かって走る。やがて小武川沿いの道になり、未舗装のデコボコ道でバスが分解しそうな振動だ。韮崎を出て1時間、御座石鉱泉を経由して青木鉱泉に到着。 青木鉱泉に2時半に到着して、散策できそうなところもないので、一風呂浴びることにした。青木鉱泉は、緑盤泉で鉄分が多くよく温まるとか。汗を流しゆっくりくつろいだ。夕食の6時までなのもすることがないまま、3時半頃から夕立になりなった。夕食は、山菜・川魚料理が一押しのようだが、一見して食欲がなくなってしまった。元気のない生焼け気味のヤマメの塩焼きと、煮物、山芋の酢の物、漬物4品の盛り合わせ、そして豆腐のハンバーグ。特にハンバーグは匂いが激しく、食欲がそがれる。なんとかご飯をかき込んで夕食にした。接客、清掃は素晴らしいが、食事が不満足だった。 |
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青木鉱泉 |
青木鉱泉 |
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8月7日、4時起床、5時地蔵ヶ岳へと登山を開始した。青木鉱泉の庭横の登山口からしばらく行くと、大きな看板があり登山案内がある。二股に分かれていて、左は薬師ヶ岳への中道登山道そして我々は右のドンドコ沢登山道を登り始めた。前方に鳳凰山方面が真っ赤な朝焼けになっている。 青木鉱泉の標高は、約1100m、ここから小武川に沿って標高1300m辺りまで約30分歩く。この辺りはドンドコ沢コース登り始めの、山コース、谷コースの分岐で、ここからいよいよ急登になる。 急登は、標高1500m辺りまで、標高差200mだがかなり厳しい。約20分で登ると、今度は、左側が切立った急斜面を、巻きながら歩く。足元に細心の注意を払いながら歩く、つまづいて転倒でもすれば谷底に落ちそうだ。こんなところは日頃の山行きで常にあるのだが、足元の高度差と急斜面そして延々と続くとかなり厳しい。当初下山コースにしようと計画していたのだが、ホームページの登山記を読んでいると、落ちたとか転んだとかいろいろ情報があり、登りにとったほうが安全だと考えて今回のコースになった。 標高1500mから1600m辺りまではまた急登になり、南精進ヶ滝の道標が出てくる。右折して少し下ると行き止まりになり、大きな岩の向うに滝が見える。岩に登るのは危険なようなのであきらめて元の登山道に戻った。少し登山道を登ると展望ポイントがあり、南精進ヶ滝を見ることができた。滝はかなり迫力がある大きな滝だった。 |
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青木鉱泉庭横の登山口 |
中道・ドンドコ沢登山口(右に行く) |
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朝焼けの鳳凰山の山並み |
ドンドコ沢を登る |
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南精進ノ滝 |
南精進ノ滝 |
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南精進ノ滝にて |
南精進ノ滝 |
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南精進ヶ滝から標高1750m辺りまで急登が続き、それを登ると、鳳凰ノ滝の道標に着く。ここでリュックを置いて、少し登り左に回りこんで滝見ポイントへ行く。残念ながらこの滝見ポイントからは木々が茂っていて、よく見えない。迫力のある鳳凰ノ滝は見ることができなかった。鳳凰ノ滝は両門の滝で、沢の両岸に滝があるそうだ。リュックを置いた分岐まで引き返したが、滝見ポイントへ曲がるところに道標があり、ここから本道に入れるのが分かって、期待通りの滝が見られなかったのと合わせて大いに不満が爆発した。 次は、白糸ノ滝で標高1850m辺りまで急登が続く。白糸ノ滝の展望ポイントに到着、登山道から外れることなく見ることができる。きれいな滝だが、少し遠いので迫力は感じられない。滝をバックに記念写真を撮った。 |
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鳳凰ノ滝(両門の滝の左側) |
白糸ノ滝 |
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白糸ノ滝 |
白糸ノ滝 |
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白糸ノ滝からまたまた急な登りが標高2100m近くまで続く。少し体力が低下してきたようだが頑張って登る。五色ノ滝の案内板に到着。案内板によるとここから沢に下って、滝から登り返すコースと、本道を進んで滝間際を沢に下って滝を見て登り返すコースがあった。我々は前者のコースをとった。沢に下ると雑草が茂っていて沢を少し登ると目の前に大きな大きな大迫力の滝が迫ってきた。 五色ノ滝に到着、この滝は圧巻だ。見上げる天空より、大きな岩盤の前を大量の水が瀑布となって落ちている。滝の落差は50mほどだそうだがすごい滝だ。しばらく滝を楽しんだ後、滝横の急斜面を登って、登山道に戻った。 |
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ドンドコ沢の登り |
ドンドコ沢の登り |
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五色ノ滝 |
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五色ノ滝 |
五色ノ滝にて |
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五色ノ滝の肩に戻り、また標高差150mの急登を上がる。標高2400mまで登ると、緩やかな登りになり、ドンドコ沢の広い沢に出る。見上げると頭上に地蔵ヶ岳のオベリスクが見えてくる。急登の苦しみから解放され、楽園が近づいてきたことを実感する。沢沿いの道を約20分歩き、最後の少しの坂を登り切ると鳳凰小屋だ。鳳凰小屋は標高約2400mで、10時35分到着。チェックインを済ませ、雨具と水などを持って地蔵ヶ岳へ登った。 | ||
地蔵ヶ岳が見えてきた |
地蔵ヶ岳のズーム |
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鳳凰小屋 |
鳳凰小屋 |
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鳳凰小屋を出発して、シラビソの林の急登を頑張る。標高2550m辺りまで来ると、登山道の様子が全く変わり、花崗岩の砂山にアタックすることになる。砂の斜面をズルズル滑りながら登るので、かなり厳しく、背筋とアキレス腱が痛くなってくる。しかし頭上にオベリスクが近づいて来るにつれファイトも沸いてくる。我慢の砂との戦いが終わると、地蔵ヶ岳オベリスクの下、標高2700mに到着する。 オベリスクの先端に登ることができるそうだが、行ける所まで登ってみた。山頂近くに祠があり、鳳凰権現(鳳凰山大神)が祀られていある。そこから少し登ると、一番上の岩のピークには、ロープが数本下がっていて山頂に立つことができそうだが危険を回避して、その直下まで登った。地蔵ヶ岳は、標高2780mで、素晴らしい展望が期待できるのだが、残念ながら登りついた頃にはガスがかかってしまった。 鳳凰山は、花崗岩でできており、所々に巨岩が露出している。なかでもこの地蔵ヶ岳の山頂の巨岩、巨峰は、高さ60mほどで鳳凰山のシンボルで、オベリスクと呼ばれている。この巨岩は、大日岩で地蔵仏と信仰上は云うのだろう。 また、鳳凰山は、地蔵ヶ岳をもって鳳凰山と昔は言われていたそうで、現在になって地蔵ヶ岳、観音ヶ岳、薬師ヶ岳の三山を鳳凰山と呼ぶようになった。 オベリスクとは、古代エジプトの太陽の神を象徴する石柱を言うらしいが、「おおとんがり」が変化したものとも言われているそうだ。 オベリスクを降り、賽の河原へ行った。賽の河原には、お地蔵さんはたくさん並んでいる。この賽の河原のお地蔵さん、子宝に恵まれない人は、一体借りて帰り、枕元に置いておくと子が授かるといわれ、子供が授かれば二体にして返すということが、今でも信仰されているようだ。この場合オベリスクは、地蔵菩薩ということになるのでしょう。 明日登る、観音ヶ岳が時々顔を出していたが、それ以外の展望は望めず、明日の楽しみにして下山、鳳凰小屋に戻った。 |
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もうすぐ山頂だ |
オベリスクを遠望 |
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地蔵ヶ岳オベリスクに到着 |
地蔵ヶ岳にて |
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鳳凰山権現(鳳凰山大神) |
地蔵ヶ岳 山頂(標高2780m) |
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地蔵ヶ岳 山頂にて |
地蔵ヶ岳山頂より賽の河原を見る |
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地蔵ヶ岳 |
地蔵ヶ岳 オベリスクと賽の河原 |
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地蔵ヶ岳 オベリスク |
地蔵ヶ岳 オベリスクと賽の河原 |
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地蔵ヶ岳 オベリスクと賽の河原より下山 |
観音ヶ岳 |
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鳳凰小屋に戻ったが、何もすることがないので、昼寝したりして時間を過ごした。夕食前に小屋の主が、5分ほど尾根を行くと富士山が見えるので行ってきたらと進められ、岩が露出した展望ポイントから、夕暮れの富士山を見ることができた。 夕食は、この小屋自慢のカレーライスで、なかなか美味しかった。夕食後明日に備え就寝した。 |
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富士山 鳳凰小屋近くの展望岩より |
富士山 鳳凰小屋近くの展望岩より |
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A鳳凰山縦走へ | ||
コース |