武奈ヶ岳 西南稜より
かたの山歩会
武奈ヶ岳 標高1214m
坊村〜御前山〜武奈ヶ岳〜コヤマノ岳〜八雲ヶ原〜北比良峠〜大山口〜比良
 3月22日、かたの山歩会で比良の武奈ヶ岳に登った。京都バスの朽木行きが平日は廃止されたので、JR堅田から江若バスで坊村に向かった。バスは満員で地域の人が途中までに降車し、登山組は平で数人、そして坊村で全員降車した。途中から先は登山客がほとんどで、乗客の少ない路線のためだろうか運賃がいやに高く、堅田から坊村まで1000円だ。

 坊村で降車し、登山準備をして出発。比良山荘の前を通り地主神社で左折し、明王院を横切ると御殿山コースの登山口になる。登山口は標高約320mでここからいきなり急登になる。ジグザグの少しぬかるんだ山道を登りはじめた。標高690m辺りの平たいところまでで、約50分かかった、ここから先は積雪があり、かなりの急登になるため、ここで小休止をとった。

明王院

御殿山コース登山口(標高320m)

いきなり急登(標高370m)

急登が続く(標高700m)
 ガイドでは、標高850m辺りまで登山口から1時間のコースタイムになっているが、約1時間20分を要した。ここから先は雪の尾根歩きとなり最初は少し急登だがやがて緩やかになり、また急登になって標高1000m辺りまで登る。

 この辺りから御殿山の尾根歩きになり、尾根にはセッピができておりスリルも出てくる。右の雑木の間から雪を頂いた蓬莱山が美しく見える。さらに登ると左に武奈ヶ岳の山頂も木々の間から見えてくる。武奈ヶ岳の山頂付近は風が強いのか一部雪がなくなっていて少し残念だ。程なく御殿山山頂に到着。

雪も深くなってくる(標高900m)

雪の急登(標高970m)

セッピの尾根を行く(標高1040m)

セッピの尾根にて 撮影:山歩会S氏

蓬莱山を望む(標高1070m)

武奈ヶ岳 御殿山より

御殿山 山頂(標高1097m)に到着

御殿山 山頂にて 撮影:山歩会S氏
 御殿山は、標高1097mで展望が素晴らしい。比良山系の山々がほとんど眺望できる素晴らしい展望台だ。素晴らしい展望を楽しみながら、ワサビ峠への急な下りにそなえて急いでアイゼンを装着した。

武奈ヶ岳 御殿山より

堂満岳・烏谷山・比良岳・打見山・蓬莱山・白滝山 御殿山より

武奈ヶ岳・コヤマノ岳 御殿山より

シャクシコバノ頭・烏谷山・比良岳・打見山・蓬莱山・白滝山 御殿山より
 アイゼンをつけて御殿山の急斜面をワサビ峠に下った。足元に注意しての急坂の下りだが武奈ヶ岳の眺望も素晴らしく、時々立ち止まって眺望を楽しんだ。

 ワサビ峠付近の尾根にはセッピができていて、雪の造形が素晴らしく、キノコのような面白い形もあった。ワサビ峠の標識は雪で埋まっており、積雪はおよそ1mぐらいだろうか。

武奈ヶ岳を眺めながら御殿山を下る

ワサビ峠にて

セッピ(雪庇) ワサビ峠にて

雪に埋もれたワサビ峠の標識(標高1055m)
 ワサビ峠から武奈ヶ岳山頂まで標高差160mの登り返しだ。一先ず正面に見えるピークへ標高1120mを目指して登る。少し急な登りを時々足を滑らせながら登る。振り返ると蓬莱山を主に多くの比良の山を展望できる。

西南稜のピークへ登り返しの急登(標高1090m)

御殿山を振り返る(標高1090m)

堂満岳・シャクシコバノ頭・烏谷山・比良岳・打見山・蓬莱山・白滝山・御殿山 西南稜ピーク(標高1120m)より
 ピークを越えると、正面に武奈ヶ岳がまだかなり先に見える。西南稜のセッピの尾根を進むと雪原の向こうに武奈ヶ岳の山頂があり、雪原の端のセッピから下は火山の火口のような雰囲気を表している。

武奈ヶ岳 西南稜ピーク(標高1120m)より

西南稜を武奈ヶ岳へ

武奈ヶ岳 西南稜より
 雪景色が続き山頂はまだまだ先に見え、一歩一歩進む。やっと武奈ヶ岳南のピークに到達した。このピークの雪は風で飛ばされたのか岩肌が露出していた。細い尾根を進むと先頭グループは、分岐のあるピークまで進んでいる。分岐まで行くともう山頂に先頭は達していた。

武奈ヶ岳南ピークへ最後の登り(標高1145m)

武奈ヶ岳南ピーク(標高1180m)

武奈ヶ岳への尾根を行く

武奈ヶ岳山頂に先頭が到着

雪面と蓬莱山
 武奈ヶ岳は、標高1214.4mで三等三角点になっていて360度の大展望台だ。今までの景色に加え釈迦岳、琵琶湖に浮かぶ竹生島、沖島なども展望できる。さらに遠くは白山も雲間に見ることができた。三角点は石積みされた中に建っていたが、近くに盤石と思われる石があったが埋設し直すのであろうか。山頂で遅い昼食にした。

武奈ヶ岳 山頂

武奈ヶ岳 お地蔵さま

武奈ヶ岳 三等三角点(標高1214.4m)

三角点の盤石?

武奈ヶ岳 山頂にて 撮影:山歩会S氏

蓬莱山・西南稜

釈迦岳・琵琶湖・沖島・コヤマノ岳・蓬莱山 武奈ヶ岳より
 昼食もそこそこに下山開始、この状態だと下山後の温泉は無理なようだ。山頂からは急坂を下り、緩やかな登りをコヤマノ岳の分岐まで登り、東尾根を下る。尾根はヤセ尾根で雪が無くなり岩が露出、さらに尾根を下ると、スキー場跡に出る。リフトがあった辺りから釈迦岳、琵琶湖がよく見える。スキーコースを時々深みにはまり足をとられながら下った。

 スキー場跡はスキーをしていた頃を思い出して下った。八雲ヶ原から北比良峠へ登り返し、ダケ道を下った。

武奈ヶ岳から急斜面の下山開始

コヤマノ岳分岐辺り

コヤマノ岳東尾根を下る

釈迦岳

コヤマノ岳東尾根のヤセ尾根

コヤマノ岳東尾根のヤセ尾根

釈迦岳・琵琶湖 スキー場跡(標高1090m)より

スキー場跡を下る

足をとられながらの下り

八雲ヶ原(標高920m)へ下山 撮影:山歩会S氏

コヤマノ岳・武奈ヶ岳 北比良峠(標高970m)より

琵琶湖を望む

北比良峠にて

北比良峠をあとに

磨崖仏
 ダケ道は、カモシカ台辺りまで積雪があり、ごろごろ石の道を降りなくて楽な気もしたがやはりアイゼンは疲れる。カモシカ台付近でアイゼンを外し足が軽くなった。沢へのごろごろ道を下り、沢で靴を洗って大山口に出た。

 予定ではここから比良とぴあの温泉に行く予定だったが、時間もおしているのでこのまま比良駅に下山した。
今日は、残雪の中、少しハードな山登りだったがみんなよく頑張って事故もなく下山できた。お世話いただいたリーダーさん、参加者の皆さんありがとうございました。

雪のダケ道を下る(標高850m)

雪がなくなりアイゼンを外して下山(標高690m)

沢への急坂を下る(標高520m)

沢を渡れば大山口

大山口(標高400m)

山よさよなら また来る日まで 標高90mの比良駅へ
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コース
 京都(7:54)=[湖西線]=堅田(8:21/8:50)=[江若バス]=坊村(9:36/9:50)〜明王院〜
御殿山コース登山口(9:54)〜P850(11:15)〜御殿山(12:16/12:30)〜ワサビ峠(12:37)〜
岩ピーク(13:15)〜分岐(13:19)〜武奈ヶ岳(13:21/昼食/13:49)〜イブキノコバ分岐1(13:55)
〜コヤマノ岳分岐(14:03)〜スキー場リフト跡(14:14)〜八雲ヶ原(14:35)〜北比良峠(15:04)
〜カモシカ台(15:46)〜大山口(16:27)〜イン谷口(16:46)〜比良(17:20/17:36)
=[湖西線]=京都(18:19)

天 候  曇り
参加者 13名 
実施日 2012.03.22