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笠捨山 行仙宿近くより | ||||
関西百名山 | ||||
笠 捨 山 標高1352m 行 仙 岳 標高1227m | ||||
白谷トンネル東登山口〜行仙宿〜笠捨山〜行仙宿〜行仙岳〜トンネル東登山口 | ||||
12月23日、24日で玉置山から笠捨山、行仙岳へ大峰奥駈道を行く予定で出かけた。第2日目は笠捨山だ。 まだ夜が明けない6時過ぎ田花館をバスで出発。今日は昨日の奥駈道の続きを歩き笠捨山へと行く予定であったが、国道425号線白谷トンネル通行止めとあって白谷トンネル側から逆峯(ぎゃくぶ)で奥駈道を行くことになった。 昨日通った曲がりくねった425号、暗闇の中登っていった。21世紀の森辺りまで来ると雪が次第に本降りになってきた。車窓は明るくなり一面銀世界になってきた。この調子だと槍ヶ岳、地蔵岳辺りの岩場の難所が凍り付いているかもしれない。バスは21世紀の森からしばらく行ったところで停車した。リーダーが降りて今日の行程を相談しているようだ。 今日の計画は危険回避のため、稚児の森までの逆峯は中止し、笠捨山の往復に決った。バスは細い崖の道を登って行く、雪は激しくなってくる本当に登れるのだろうか。やがて白谷トンネル西口に到着した。トンネルは閉鎖されていた。 真っ暗なトンネルを15分ほど歩くつもりで登山準備をしていたら、トンネルから轟音が響いてきた。工事のトラックが走ってきたのだ。トンネルは21日から通行止めになったばかりで凍結はしていない。トラックが戻ってくるまでの間にバスで東口登山口までピストンしてもらった。これで真っ暗なトンネルは帰路だけの歩きとなった。 |
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田花館を出発(6:05) |
白谷トンネル東側 |
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登山口に着くころには雪も止んで良い状況になってきた。早速登山口の鉄階段から登りはじめる。階段道は、NTTの行仙無線中継所の専用道路で関係者以外の通行は禁止になっているが、その横に登山届のボックスも置かれている。要するに階段で転んで怪我をしてもNTTは責任ありませんよ、あくまで自己責任でと言うことだろう。 | ||||
登山口 |
予定変更とコース説明 | |||
登山口を出発 |
行仙宿へ急登 |
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行仙宿へ急登 |
行仙宿へ急登(ツララが!) |
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行仙宿へ急登 |
行仙宿へ急登 | |||
行仙宿へ急登 |
行仙宿へ急登 |
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行仙岳への登りは地道より階段の方が多いと思われるぐらいの印象だ。約1時間急な階段道を登ると行仙岳への分岐に着く。ここで小休止、行仙岳はここから5分で行けるらしいが帰路に立寄ることにして行仙宿へと尾根道を歩く。 緩やかな下りをしばらく歩くと、尾根頭のようなところに出る。ここから正面に笠捨山が見える。残念ながら山頂付近は雪雲がかかっていてはっきりしないが吹雪いていて寒そうだ。ここを下り終えると小屋が見えてくる。 |
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行仙岳分岐 |
行仙宿へ尾根を行く |
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行仙宿へ尾根を行く |
行仙宿へ尾根を行く |
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笠捨山 行仙宿近くより |
行仙宿へ尾根を行く |
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行仙宿山小屋に到着、小屋に入って凍えた指をほぐす。小屋の周囲の温度は氷点下6℃を指している。少しほぐれたところで笠捨山へと進めた。 | ||||
行仙宿山小屋 |
行仙宿山小屋 |
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行仙宿到着時の気温(-6℃) |
笠捨山山頂へ |
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行仙宿からの尾根を下り次のピークへ登り返す。しばらく行くと大杉があり、大峰八大金剛童子の碑が建っている。次のピークへと進む、しばらく登って後を振り返ると行仙岳がブナ林の向うに見える。 P1240まで来ると笠捨山が大きく見え、右側には槍ヶ岳や地蔵岳も見えてくる。そんな景色を楽しみながら尾根を鞍部まで下る。 |
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笠捨山山頂へ |
笠捨山山頂へ |
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笠捨山山頂へ |
振り返ると行仙岳が見える |
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笠捨山山頂へ |
笠捨山 P1240より |
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槍ヶ岳・地蔵岳 P1240より |
笠捨山山頂へ |
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鞍部から笠捨山山頂まで約25分急登になる。山頂に近づくと木々に付いた雪が霧氷のようになり美しく輝いていた。またダイヤモンドダストと呼べるほどではないがこの辺りでは中々なものだ。ほどなく山頂に到着。 笠捨山は、標高1352mで三等三角点になっている。展望が開けている筈であるが今日は残念ながら何も見えない。山頂には祠があり道祖神が祀られている。 ほんの少し離れて東峰があり山頂には2基の反射板が建っている。ここから行仙岳が望めるが残念ながらガスで覆われていた。 |
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笠捨山山頂へ最後の登り |
笠捨山山頂に到着 |
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笠捨山山頂の祠 |
笠捨山 三等三角点(標高1352m) |
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笠捨山 山頂にて |
笠捨山 東峰山頂 |
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ガスに覆われた行仙岳 笠捨山東峰より |
笠捨山をあとに往路を下山 |
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長く居たいが寒く指先が凍えてくるので早々に下山開始した。下山に先立ってアイゼンを装着して安全を確保した。しばらく下ると正面にP1246が見えている。鞍部まで下ってあそこのピークを越えて戻ることになる。たいした登り返しではなかったが指先が痛く大変だ。 P1246を越え鞍部に下りまた登り返す。次のピークの尾根はヤセ尾根で所々岩が露出している。そのピークを越えて登り返すと行仙宿に到着した。 アイゼンを外して、ここで昼食にしたが指先が云うこと聞かない。暖かいお湯で指を温めながらおにぎりを頂いた。小屋の付近は強風が吹き荒れ外に出るには勇気がいりそうだ。 行仙宿は、佐田ノ辻にあり行者堂がある。行者堂には役行者がお祀りしてある。 |
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P1246へ 一旦鞍部へ下る |
P1246へ登り返し |
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行仙宿へ |
行仙宿へ |
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佐田ノ辻 行者堂・行仙宿山小屋 |
行仙岳へ |
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思い切って小屋を出て行仙岳へと登り返した。朝通った分岐から山頂へと登る。急斜面と鉄階段を登るとほどなく山頂に着く。 行仙岳は、標高1227mで三等三角点になっている。山頂の大杉には山名を書いた札がたくさんかかっている。NTTの無線中継所のアンテナがあり、その向うに釈迦岳など大峯の山並みが見える。 |
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行仙岳へ |
行仙岳 山頂に到着 |
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行仙岳 山頂 |
行仙岳 三等三角点(標高1227m) |
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行仙岳 山頂 |
大峯・釈迦ヶ岳を展望 行仙岳より |
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今日は残念ながら縦走はできなかったが、凍りついた雪道だったので結果的によかったと思われる。そんな雪道の山登りもここで終了だ。登山口までまた鉄階段を下った。 | ||||
行仙岳を下山 |
行仙岳を下山 |
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登山口に下山 |
岩峰の下に白谷トンネル |
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白谷トンネルの東口から暗闇の中歩いた。トンネルは約900mで照明もなく真っ暗だ。トンネル内は西から東へ強風が吹いていて寒い、よく見るとトンネルの各所にツララがたくさん下がっている。そのツララも垂直に下がっているのではなく暖簾に風が吹いたように斜めになっている。ツララの下の地面には氷がはっている。 白谷トンネルは、冬季通行止めになる、この冬は12月21日から3月14日間が通行止めだ。理由は、トンネル内に凍結による通行障害物、つまりツララや氷の山ができるからで通行量も少ないので通行止めにするそうだ。 そんな白谷トンネルを約15分で通り抜け、西口で待機していたバスに乗って国道425号線を下った。国道は断崖絶壁に沿ってついていてかなり厳しい道だ。なんでも日本3大酷道の一つだそうだ。そんな国道を下り温泉地(とうせんじおんせん)温泉、滝に湯へ向かった。 温泉地温泉は、十津川温泉郷の一つで滝の横にあり滝の湯と言うらしい。内湯から石段をスッポンポンで川へ下ると滝の横に露天風呂がある。夏なら滝壷で泳いで温泉に浸かることができるぐらいの感じだ。そんな温泉でゆっくりし帰途についた。途中、柿の葉ずし本舗・たなかによって柿の葉ずしを求めて帰った。 今回は雪で、大峯奥駈道の縦走はできなかったが、寒い雪と風の中事故もなく玉置山と笠捨山、行仙岳に登れて良かった。リーダーさん有難うございました。ご一緒頂いた参加者の皆さん楽しい山旅有難うございました。 |
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12/21〜3/14 凍結のため通行止めの白谷トンネル |
白谷トンネルのツララ、道路も所々凍結 |
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暗闇の白谷トンネルを抜けるとバスが待っていた |
温泉地温泉 滝の湯 |
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玉置山へ | ページ先頭へ | |||
コース |