中山谷山 山頂
 芦生京都大学研究林
中山谷山 標高792m
五波峠〜中山谷山〜五波峠
 
 7月15日、芦生京都大学研究林の中山谷山に行った。京都大学の芦生研究林は今回が初めてで期待をもっての参加だった。芦生研究林にはいくつかのコース、トロッコ道コース、上谷・杉尾峠コース、下谷・ブナの木峠コースなどがあるそうだ。今回は最近つくられた中山谷山コースで参加することになった。

 梅田を7時50分バスで出発、箕面、亀岡、園部を経て道の駅新光悦村で休憩し、美山へ向かった。美山町自然文化村に到着、ここから美山町自然文化村のバスに乗り換えて出発した。芦生ネーチャーガイドが2名加わっての行動だ。さすがガイドだけあって口は達者だ。

かやぶきの里 バス車窓より

美山町自然文化村・河鹿荘
 五波峠に到着、ここで弁当を受け取って出発。さっそくナツツバキの木があり、リョウブとの違いなど聞いているときれいなキノコが目に入る。タマゴダケといってとても美しい。続いてでてきたのがタケリダケだ。キノコは全世界で1万種があるそうだ。

五波峠に到着

五波峠碑

五波峠を出発

若丹国境尾根を行く

タマゴダケ

タマゴダケ

タケリダケ

タケリダケ
 オニノヤガラなど今まで聴いたことのないしあまり興味を持っていなかったがこうして見て歩くとなかなか面白い。

若丹国境尾根を行く

ブナ林

若丹国境尾根を行く

オニノヤガラ
 真っ赤なトマトのようなキノコを発見。歩き始めに見つけたタマゴダケの子供だそうだ。タマゴダケの名の由来だろうか白い丸い卵のような形状をしている。ひとつは殻を開いて中から赤いのが見えている。丸いキノコになっているもので一つは木の枝の下になっている。ガイドさん曰く下山時にはどれだけ変化しているかが楽しみだねと言っていた。

 帰路に3時間余り経過して再びよってみると感動だ。白い卵から赤いキノコが飛び出していた。枝の下にあったキノコは枝の障害物を乗り越えて何もなかったように育っていた。(写真左は往路、右は3時間経過後)

タマゴダケ 往路(11:22)

タマゴダケ 復路(14:37)

タマゴダケ 往路(11:21)

タマゴダケ 復路(14:38)
 タマゴダケで感動したが、フランス料理で出て来るそうだ。続いて杉林の中に吸う本赤く立ち枯れしている杉の木がある。クマハギで枯れたそうで、ツキノワグマが皮をはいだため水が上がらず枯れてしまったと言う。6月頃にグマハギが多いそうでこのような木がある場所にはツキノワグマが生息しているので注意が必要だと言う。白や青のビニール紐が木に巻いてあるのを良く見かけるがクマハギを防止するためだそうだ。このビニール紐は木の生長に対応できるようで5年ほどで劣化し木に傷を付けないそうだ。

 今日は熊はいないようなので前進すると、今日の期待のナツツバキの花にご対面だ。白いシルクのような花びらはとてもきれいだ。ただ葉は虫食いになっていて少し残念だった。ナツツバキは別名シャラノキで樹高が10mほどあり、花は上の方にあるため目線での鑑賞が難しい。ツバキの一種なので花が咲き終わると花弁ごと落下する。そんな訳で落ちた花弁があれば上を見上げればナツツバキを見つけることができる。木はリョウブと似ているが素人では見分けは難しそうだ。

若丹国境尾根を行く

ナツツバキ

ナツツバキ

イワガラミ
 イワガラミ、ヒロハモミジ、ブナの木その他いろいろ案内していただいたが覚えられなかった。尾根の分岐辺りでお弁当をいただいた。

ヒロハモミジ

昼食タイム

ツツバ

ガイドの説明を聞く
 昼食のあとは山頂を目指して登った。途中木登りした熊の爪あとなどを見てP747から少し下って登り返すと山頂に着いた。

熊の爪あと(木登りした跡)

ブナ林

ブナ林

中山谷山へ

サルノコシカケ
 中山谷山は、標高792mで三等三角点になっている。展望はブナ林で全く望めないが西側の支尾根に展望広場がありここから八ヶ峰や若狭の山と海を見ることができる。山頂辺りのブナ林は樹齢が少なくまだ細いがなかなか美しい。

中山谷山 山頂

中山谷山 三等三角点(標高791.8m)

展望尾根へ

 

展望尾根へ

八ヶ峰・若狭湾遠望

青葉山・若狭湾遠望

八ヶ峰

ナツツバキ
 中山谷山山頂で美しいブナ林を眺め、支尾根の展望広場で若狭方面を展望し往路を引き返した。帰りは目線が少し変わるので周りの様子も少し違う。

 いつもと違った山での時間の過ごし方だったが、たまにはこのような山歩きも良さそうだ。歳を重ねると特にゆっくりと大自然の中で時間を過ごすのも中々いいものだと思った。

 いろいろお話しながら自然の森を楽しむことができ良かった。いろいろ興味深いお話などしながらガイドして頂いたガイドさん、ありがとうございました。

ブナの枝にできた宿木

ブナ

ブナ

 

五波峠へ

ヤマカガシ(毒蛇)

ナツツバキ

ナツエビネ

ナツツバキ


五波峠へ

マムシ(毒蛇)

五波峠へ

タマゴダケ

サルノコシカケ

 
 美山町自然文化村に戻って小休止のあと帰途についた。途中、美山かやぶきの里でしばらくバスを停め写真を撮った。そして往路を戻り梅田に18時30分に戻った。いつもと違った山旅ありがとうございました。

かやぶきの里

かやぶきの里

かやぶきの里
ページ先頭へ
  
 
中山谷山
標高:792m

三角点:三等
点名:田歌
標高:791.8m
所在:京都府南丹市美山町田歌
地図:久坂








2013.07.15

コース
 梅田(7:50)=[バス]=箕面=亀岡=園部=道の駅京都新光悦村(9:05/9:20)=
 美山町自然文化村(10:07/10:17)=[五波染ヶ谷林道]=田歌=五波峠(10:44/10:51)
 〜[若丹国境尾根]=中山谷山分岐(11:48/昼食/12:18)〜P747(12:25)〜
 中山谷山(12:50/13:00)〜展望ピーク(13:05/13:22)〜五波峠(15:08/15:11)=[バス]=
 美山町自然文化村(15:40/16:03)=美山かやぶきの里(16:08/16:20)=
 道の駅京都新光悦村(17:05/17:18)=梅田(18:33)

天 候  曇り 
参加者 15名 
実施日 2013.07.15
ツアー 毎日新聞旅行 yoda  Guide:mifune