那須岳・茶臼岳 峰の小屋跡より
日本百名山
那 須 岳
茶臼岳 標高1915m 朝日岳 標高1896m 三本槍岳 標高1917m
山頂駅〜那須岳・茶臼岳〜(朝日岳)〜三本槍岳〜[中の大倉尾根]〜北温泉
 6月20日から23日で安達太良山、那須岳、西吾妻山、磐梯山に登った。

 第2日目6月21日、今日は那須岳登山だ。那須岳は今回で3回目の挑戦、2012年11月晴れのいい天気だったが強風で登れず、2013年10月この日も晴れのいい天気だったが強風、しかも紅葉シーズンの連休とあって高速道路で糞詰まりになり登るどころか近寄ることもできなかった。さて今回は三度目の正直素晴らしい山旅になるだろうか。

 やまき屋を6時30分に出て、那須岳山麓駅に8時に到着、ロープウエイの運転は8時30分からだ。山麓駅から見ていると山頂付近は霧で見え隠れしている。いい天気になってくれればいいが、でもこの辺りには雷注意報も出ていた。ロープウエイに乗りしばらくすると霧の中に入ってしまった。なんとか晴れて欲しい。

那須岳 茶臼岳・朝日岳 那須ロープウエイ山麓駅より

那須岳 茶臼岳

那須岳 朝日岳

那須ロープウエイ

ロープウエイ山頂駅から登山開始
 山頂駅に降立つと素晴らしい青空のいい天気だ。現地ガイドがコース説明、午後雷雨になる確率が非常に高いので朝日岳は肩までとし、往復の10分ほどを稼ぎたいとの説明だった。

 とにかく那須岳の主峰茶臼岳へ登りはじめた。丸い山頂を目指してガレ場道を登って行く、茶臼岳へは一般の観光客も登るので道はしっかりしている。

那須岳へ

那須岳へ

那須岳

那須岳へ

那須岳へ
 大きな岩に近づいてきた。八間岩といわれ、こんななだらかなところに一つぽつんとあり奇異だ。この辺りまで滑りやすい砂地の道だったがここから登りが急になりガレ場道になってくる。しばらく登ると赤茶けた朝日岳、遠くに三本槍岳が見えてくる。

八間石

那須岳へ

朝日岳・三本槍岳

朝日岳・三本槍岳
 やがて那須岳の岩がごろごろした山頂が見えてくる。鳥居が見えてくると直ぐ山頂だ。

 茶臼岳は、標高1915mで那須岳の主峰になっている。また茶臼岳は那須岳の別称ともいわれている。山頂は広く、噴火口に近い。山頂には、那須岳神社が祀られている。山頂から火口が真下に見え朝日岳、三本槍岳など展望できる。

 那須岳の主な峰は、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳、南月山、黒尾谷岳で那須五岳といわれている。

茶臼岳

茶臼岳と火口

茶臼岳に到着

茶臼岳 山頂にて

茶臼岳 山頂

茶臼岳 那須岳神社

茶臼岳 山頂(標高1915m)

茶臼岳 山頂

三本槍岳・朝日岳 茶臼岳より
 那須岳の三角点は、山頂手前の肩のところにある。四等三角点で標高は1897.6mだ。

那須岳三角点案内標

那須岳 四等三角点(標高1897.6m)

茶臼岳をあとに朝日岳へ

茶臼岳火口
 茶臼岳をあとに峰の茶屋跡へ向かう。火口(お釜)を一回りして下るのかと思っていたが往路を戻りお釜口から火口縁を巻いて下って行く。

茶臼岳をあとに朝日岳へ

茶臼岳と火口

朝日岳へ

朝日岳
 ガレ場を下っていくと平坦な広場に出る。この辺りが硫黄鉱山跡だ。鉱山は昭和25年から昭和46年まで操業していたそうだ。朝鮮戦争のころには「黄色いダイヤ」と呼ばれ鉱工業の花形になった。

硫黄鉱山跡

蒸気が数ヶ箇所で噴出している

硫黄鉱山跡の岩下を巻く
 茶臼岳の斜面から水蒸気が数ヶ所噴出している。白煙を上げる噴気口は、ここから見る真裏の牛ヶ首の方にあるそうだ。

 振り返ると茶臼岳の荒々しい山肌に白煙が数ヶ所見え火山特有の風貌を現していた。一方前を見渡すと、茶褐色の岩峰の鋭鋒とそそ奥に緑が濃くなった三本槍岳がそびえている。

 茶臼岳は現在も火山活動をしているのに対して、朝日岳、三本槍岳は火山活動を終えている。緑化し始めた三本槍岳、茶褐色のダレ場で構成される鋭鋒の朝日岳それぞれ長い年月をかけて変化する様子を垣間見ることができる。

那須岳

隠居倉・三本槍岳・剣ヶ峰・朝日岳

三本槍岳・剣ヶ峰・朝日岳

朝日岳へ
 峰の茶屋跡に到着、ここから眺める茶臼岳はどっしりした大きな山だ。ここで小休止をして朝日岳に向かった。

峰の茶屋跡避難小屋に到着

茶臼岳

茶臼岳
 稜線の正面に見えるのが剣ヶ峰でその左側を巻いて登る。今までほとんどお花が見つからなかったが、この辺りに来るとアカモノ、ムラサキヤシオ、ウラジロヨウラクなどの花が咲いていた。

剣ヶ峰・朝日岳

朝日岳へ

茶臼岳

アカモノ

ムラサキヤシオ

茶臼岳

ウラジロヨウラク
 目の前に茶褐色の朝日岳が次第に大きくなってくる。急なガレ場は次第に崩壊していくのだろうか。剣ヶ峰を巻き終えるころ前方に奇岩が見えてきた。恵比寿大黒岩というそうだ。

朝日岳

朝日岳へ

朝日岳

恵比寿大黒岩が見えてきた

恵比寿大黒岩
 恵比寿大黒岩の下を回りこんで朝日岳へと取り付く。今度は朝日岳の手前の岩峰の左側を巻いて登って行く。大きな岩がごろごろしたの登りだ。後を振り返ると恵比寿大黒岩、剣ヶ峰そして茶臼岳が見える。

朝日岳

恵比寿大黒岩

朝日岳へ

剣ヶ峰を振り返る

朝日岳へ

茶臼岳・剣ヶ峰を振り返る

朝日岳へ

茶臼岳・剣ヶ峰
 大きな岩を越えるように登って行くところもありなかなかトリッキーなところもありおもしろい。朝日岳の荒らしさが伝わってくる。その手前のピークも非常に険しい針山のようなピークだ。そのピークの左をまいて登って行く。落石が心配されそうなトラバースだ。

朝日岳

朝日岳

朝日岳へ

朝日岳へ
 朝日岳の肩の到着、往復15分ほどでいけそうだがリーダーは行かないと言った。目と花の先なのに残念だ。よほど雷が嫌いなんだろう。

 朝日岳は、標高1896mでもっとも険しい様相を見せる岩峰の鋭鋒だ。南側が赤褐色の岩肌を出しているが北側は緩やかな緑の斜面になっている。

朝日岳の肩に到着

朝日岳 朝日岳の肩より

朝日岳 朝日岳の肩より

熊見曽根と1900峰 下山コースの中の大倉尾根(右奥)
 山頂に行けないので参加者はぶつぶついいながら小休止をとり三本槍岳へと向かう。先ず前方に見えるピークへ、能見曽根のピークだ。次のまた同じようなピーク1900m峰が見えてきた。1900m峰を越えると眼下に広い平地、清水平が出てきた。

三本槍岳へ

熊見曽根に到着

1900m峰へ

1900m峰

清水平

レンゲツツジ

清水平の木道を行く
 清水平の木道で小休止をして三本槍岳へと進める。10分ほどで北温泉分岐に到着、雨がポツポツ降り始める。分岐から少し下って登り返す。前方に三本槍岳が尾根の向うに小さく見えてきた。山頂近くになるとムラサキヤシオがたくさん咲いている。クマザサを出ると山頂だ。

三本槍岳へ

三本槍岳へ

三本槍岳(中央奥)

ハイマツ

三本槍岳へ

ムラサキヤシオ
 三本槍岳は、標高1917mで一等三角点になっていて那須岳の最高峰だ。三本槍岳という勇壮な名前から尖った峰を想像するが実際は丸くて狭い。

 三本槍岳の地名の由来は、この山頂の領地がはっきりしないため、会津藩、那須藩、黒羽藩(くろばねはん)の3藩が領地を確認するため定期的に集まって槍を立てたことからついたそうだ。

三本槍岳山頂に到着

三本槍岳 山頂

三本槍岳 山頂

三本槍岳 山頂にて

三本槍岳 一等三角点

三本槍岳 一等三角点(標高1917m)
 ポツポツ降っていた雨もやんで雨具を脱いで下山を解した。北湯分岐からこんどは北湯に向かって下りだす。薄っすら霧がかかった向うに三本槍岳、茶臼岳、朝日岳、1900m峰などが展望できる。

三本槍岳をあとに 北湯へ

三本槍岳

茶臼岳・朝日岳・1900m峰
 しばらく歩くと大きな岩が出てきた。大岩と云うそうだが名前程ではない。ここで小休止にしたが何も見えなく残念だ。ここで北西に積乱雲が出ていたのを知りながら大丈夫だろうと雨具を着なかったが大失敗だった。

 赤面山分岐を過ぎ、中の大倉尾根を大岩から40分ほど下ると雨がぽつぽつ来て雷がなり始めた。大したことはないだろうと思っていたが雷雨になってきた。登山道は川になり、ビチャビチャとまるで川を下ってきた。

大岩が見えてきた

大岩

中の大倉尾根を下る

北湯へ

茶臼岳・朝日岳・1900m峰

北湯へ 穴網の道は滑りやすい

雷雨になり道は川になってきた

道は川になってきた

北湯へ沢を渡る

北湯に無事下山
 雨具のズボンを履かなかったためずぶ濡れになってしまったが、全員無事北温泉に下山した。北温泉、映画のロケで上戸彩さんも入浴したそうだ。いろんな温泉があるようで今戻ってきた道路にしたにも温泉があり入浴している人がいた。

 駐車場へ進み、我々は那須大丸温泉休暇村那須へとバスで行った。雨で濡れた体をゆっくり癒やしてやまき屋さんへ戻った。やまき屋さんで濡れたものを乾燥室で乾かし明日に備えた。)

那須北温泉

立ち寄り温泉 那須大丸温泉 休暇村那須
西吾妻山へ ページ先頭へ
  
那須岳 茶臼岳
標高:1915m
 
三角点:四等
点名:茶臼岳
標高:1897.6m
所在:栃木県那須町
地図:那須岳
那須岳四等三角点

那須岳 山頂 1915m 2014.06.21
那須岳 朝日岳
標高:1896m
 
三角点:なし
所在:栃木県那須町
地図:那須岳










朝日岳 山頂 1896m 2014.06.21
那須岳 三本槍岳
標高:1917m
 
三角点:一等
点名:三倉山
標高:1916.9m
所在:栃木県那須塩原市
地図:那須岳








三本槍岳 一等三角点 1917m 2014.06.21

コース
6/20
 伊丹空港(7:30)=[JAL2201]=仙台空港(8:45/9:06)=[バス]=奥岳(10:54/11:17)
=[あだたらエクスプレス]=山頂駅(11:29/11:33)〜(薬師岳展望台)〜
県民の森分岐(12:02/12:08)〜安達太良山(12:49/13:07)〜峰の辻(13:26/13:31)〜
くろがね小屋(14:02/14:15)〜勢至平分岐(14:50)〜[奥岳自然歩道]〜
奥岳(15:44/15:50)=[バス]=横向温泉マウント磐梯(16:13/入浴/17:11)===
磐梯猪苗代はやま温泉 民宿やまき屋(17:35) (泊)
6/21
 やまき屋(6:30)=[バス]=那須岳山麓駅(7:54/8:30)=[ロープウェイ]=
山頂駅(8:35/8:37)〜那須岳・茶臼岳(9:14/9:19)〜那須岳三角点(9:24)〜
峰の茶屋跡避難小屋(9:52/10:00)〜朝日岳の肩(10:31/10:36)〜(朝日岳)〜
1900m峰(10:52)〜清水平(11:06/11:17)〜北温泉分岐(11:28)〜
三本槍岳(12:02/12:19)〜北温泉分岐(12:47)〜大岩(12:54/13:03)〜
赤面山分岐(13:10)〜[中の大倉尾根]〜北温泉(14:50)〜
北湯入口駐車場(15:04/15:08)=[バス]=
那須大丸温泉休暇村那須(15:15/入浴/16:15)===
磐梯猪苗代はやま温泉 民宿やまき屋(18:00) (泊)
6/22
 やまき屋(7:00)=[バス]=白布温泉駅(8:03/8:35)=[ロープウェイ・リフト]=
北望台(9:10/9:14)〜カモシカ展望台(9:35/9:40)〜人形石分岐(9:49)〜
大凹の水場(10:10/10:15)〜梵天岩(10:44)〜吾妻神社(10:51/11:02)〜
西吾妻小屋(11:14)〜西吾妻山(11:27/11:31)〜西吾妻小屋(11:42/11:53)〜
西大巓(12:32/12:39)〜スキー場上端(13:51)〜デコ平(14:10/14:20)=[ゴンドラ]=
グランデコスキーリゾート(14:31/14:44)=[バス]=
裏磐梯猫魔ホテル(1505/入浴/16:25)===
磐梯猪苗代はやま温泉 民宿やまき屋(18:00) (泊)
6/23
 やまき屋(6:00)=[バス]=八方台登山口(6:25/645)〜中ノ湯(7:10/7:16)〜
弘法清水(8:35/8:45)〜磐梯山(9:13/9:26)〜弘法清水(9:52/10:01)〜
沼ノ平(10:45/10:55)〜赤埴山分岐(11:09)〜赤埴山(11:18/11:28)〜
赤埴山分岐下(11:41)〜天の庭(11:56)〜スキー場上端(12:04/12:14)〜
猪苗代登山口(12:53)=はやま温泉(12:57/入浴/14:15)=[バス]===
仙台空港(17:20/19:05)=[JAL2212]=伊丹空港(20:25)
 
天 候  6/20 曇り霧  6/21 晴れのち曇りのち雷雨  6/22 霧雨  6/23 晴れ
参加者 15名 
実施日 2014.06.20-06.23
ツアー パステルツアー okamoto  hayashi(現地ガイド)