武尊山
日本百名山
武 尊 山 標高2158m 前武尊 標高2040m
武尊スキー場〜前武尊〜家ノ串山〜中ノ岳〜武尊山〜中ノ岳〜武尊牧場スキー場
 10月30日から11月2日で武尊山、皇海山、谷川岳に登った。第1日目10月30日は移動日で、大阪から現地入りだ。第2日目は当初、皇海山だったので天気が良いので大いに期待していた。しかし全体的に判断してツアーは武尊山になった。

 10月31日、ロッジ高山をバスで出発、武尊スキー場へと向かった。特別スキー場の上までバスで送っていただいた。武尊スキー場駐車場は、標高1230mほどで送って頂いた所は標高1620mと、標高差約400mを一気に上がった。コースタイムによると約2時間の登りをバスで10数分で登った。

日光白根山・皇海山(雲) 武尊スキー場(標高1620m)より

武尊スキー場を登る
 スキー場で登山支度をして出発、ゲレンデの左端を登る。15分ほど登ったところから左の尾根筋に上がっていく。尾根筋に出ると分岐になり、旭小屋からの道と合流する。

 尾根筋に出ると、スキー場を挟んで展望が素晴らしい。燧ヶ岳、日光白根山そして明日登る皇海山は太陽が照らしている。

尾根筋へ

尾根の分岐を通過(標高1780m)

燧ヶ岳・日光白根山・皇海山(太陽) 尾根筋より

前武尊へ(標高1790m)

前武尊へ(標高1810m)
 しばらく登り振り返ると木々の間に皇海山のシルエットが見えてきた。歩く先にはブナ林だろうか白い幹が青空と大地のクマザサの緑とがマッチして美しい。

 潅木とクマザサの道をどんどん登って行く、ちょっとした岩があり、またクマザサの中を登って行く。クマザサの道は薄い雪道になっていた。雪道を登り切ると前武尊に到着した。

明日の天気が気になる皇海山

美林(標高1780m)

前武尊へ(標高1900m)

前武尊へ 日陰には雪が残っている
 前武尊は、標高2040mで、三等三角点になっていて、日本武尊の像が祀られている。山頂から皇海山、赤城山などが眺められる。またこれから進む先には剣ヶ峰、中ノ岳、家ノ串山が見える。剣ヶ峰と言えば剣、槍のように鋭い穂先を連想するが、ここから見る剣ヶ峰は、横から尾根を眺めているので大きなテント、屋根のように見える。見る方向を変えれば三角形の尖った穂先に見えるはずだ。

前武尊に到着

日本武尊像

前武尊 山頂標識

前武尊 三等三角点(標高2039.7m)

皇海山・赤城山 前武尊より

剣ヶ峰・中ノ岳・家ノ串山 前武尊より
 前武尊で休憩して先に進む。前武尊を少し下り正面の剣ヶ峰の右側を巻いて登り返す。右手に小さな岩峰がありその間を抜けて回り込み、今度はその岩峰の左側を巻いて進む。小さな岩峰を含めて剣ヶ峰と言うようで、巻き終えるとかつて剣が峰の岩峰を登攀するコースがあったようでクサリが下がっている。今は崩壊が激しいので登攀禁止になっている。

剣ヶ峰(標高2083m)

剣ヶ峰の右側を巻いて登る

剣ヶ峰岩峰群の鞍部を越える

剣ヶ峰岩峰群の鞍部を越える

次の岩峰は左を巻いて進む
 剣ヶ峰の岩峰を巻き終えると正面に武尊山、中ノ岳、家ノ串山が見えてくる。一旦鞍部まで下り家ノ串山へと登り返す。登りながら時々振り返ると、剣ヶ峰の山容が変化して面白い。登り切ると家ノ串山だ。

武尊山・中ノ岳・家ノ串山 剣ヶ峰を巻き終えたところより

家ノ串山へ

家ノ串山へ

家ノ串山へ

家ノ串山へ

日光白根山・皇海山・前武尊・剣ヶ峰

剣ヶ峰

家ノ串山へ
 家ノ串山は、標高2103mで日光白根山、皇海山、前武尊、剣ヶ峰、赤城山そして前方には武尊山、中ノ岳、平ヶ岳、笠ヶ岳、至仏山、燧ヶ岳などが展望できる。

日光白根山・皇海山・前武尊・剣ヶ峰・赤城山 家ノ串山より

家ノ串山山頂に到着

家ノ串山 山頂(標高2103m)

武尊山

燧ヶ岳
 家ノ串山から中ノ岳まではヤセ尾根のアップダウンが続く。スリリングがあって面白い尾根歩きだが一歩間違うと谷底に転落ということで細心の注意をしながら進む。周りは何もないので景色も素晴らしい。

平ヶ岳・笠ヶ岳・至仏山・燧ヶ岳

武尊山・中ノ岳

武尊山・中ノ岳

武尊山・中ノ岳・平ヶ岳・笠ヶ岳・至仏山・燧ヶ岳

中ノ岳へ

中ノ岳へ

中ノ岳へ

中ノ岳へヤセ尾根を行く
 中ノ岳南分岐の到着、約30分緊張がほぐれた。ここで小休止、帰路はここから穂高牧場スキー場へ下る予定だ。

中ノ岳南の分岐に到着

中ノ岳南の分岐(標高2110m)
 ここから中ノ岳を巻いて進む。クマザサの斜面を下り気味に前進していくと岩がごろごろしたところを通過する。やがて三ツ池と呼ばれる細長い池が数ヶ所にあり一部氷がはっていた。

中ノ岳を巻いて武尊山山頂へ

武尊山山頂へ

三ツ池

武尊山山頂へ
 三ツ池を過ぎるといよいよ本峰への登りになる。登るにつれ景色がよくなってくる。今日歩いてきた剣ヶ峰、家ノ串山、中ノ岳そして遠くには皇海山、赤城山などが見える。

 登り切ると、日本武尊像がピークの岩の横に立てられている。この辺りから山頂まで緩やかな高原上でゆったりした気分を味わえる。尾根を進み山頂直下の坂を登り切ると武尊山山頂に着く。

中ノ岳・皇海山・家ノ串山・剣ヶ峰・赤城山

日本武尊像

平ヶ岳・笠ヶ岳・至仏山・燧ヶ岳

武尊山山頂へ

中ノ岳・皇海山・家ノ串山・剣ヶ峰
 武尊山は、主峰沖武尊と呼ばれ、標高2185mで一等三角点になっていて360度の大パオラマの山だ。武尊山は、北アルプスの穂高岳と区別するため上州武尊山と呼ばれている。

 武尊山は成層火山で主峰の沖武尊と中ノ岳、家ノ串山、前武尊、剣ヶ峰、剣ヶ峰山、獅子ヶ鼻山、西峰の八つの主な峰からなっている。山名の由来は、日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征の故事によるものとされている。

武尊山 山頂

武尊山 山頂にて

武尊山 山頂

武尊山 一等三角点(標高2158m)
 山頂で景色を楽しみながら昼食をいただき下山を開始した。素晴らしい大展望を楽しみながら下山する。周囲を峰で囲まれた右下がかつての火口だそうだ。

武尊山山頂をあとに

中ノ岳南の分岐へ往路を戻る

日本武尊像
 クマザサの中を下っていくと、日本武尊像だ。登る時は下から見たが下りに同じ目線で眺めると、狭い目で見ると登山者の安全を見守ってくれているようだ。大きく見ると日本の安寧を見守っているように思え、世界平和を祈った。下りきると三ツ池がありクマザサの道を登り切ると中ノ岳南分岐に到着する。

中ノ岳南の分岐へ

中ノ岳南の分岐へ

中ノ岳南の分岐を通過(標高2110m)

武尊牧場スキー場へ
 中ノ岳南分岐を左折して武尊牧場スキー場を目指して下山を始めた。標高2050m辺りまで下ったところから岩場になっていてロープやクサリが下がっている。

武尊牧場スキー場へ 日光白根山・皇海山

越後三山・平ヶ岳・笠ヶ岳・至仏山・燧ヶ岳

武尊牧場スキー場へ

ここから岩場が始まる(標高2050m)
 最初の岩場は、クサリをつかって下降し、次の岩場はロープが下がっているが取っ付きの岩が氷結していてかなり厳しい。ここから一人ひとりロープで安全を確保しながら下降した。そんな訳で19名この岩場を通過するのに約1時間を要してしまったが滑落したらこんなことですまないのでよかったと思う。

岩場を下る

岩場を下る

岩場を下る

岩場を下る

岩場を下る

岩場を下る

岩場(標高2015m)

岩場のピークを振り返る
 緊張の岩場を無事下降し、これから武尊牧場スキー場まで約2時間泥んこ道の下りが延々と続く。1時間ひたすら歩いて、武尊避難小屋に到着した。

ホッと一安心、ここからひたすら歩く

武尊牧場スキー場へ

武尊牧場スキー場へ

武尊避難小屋(標高1760m)で休憩して武尊牧場スキー場へ

武尊牧場スキー場へ

武尊牧場スキー場へ
 避難小屋からしばらくクマザサの泥んこ道を下ると、美しいダケカンバ、ブナ、シラカバ林になってくる。足元もどろんこ道から落葉のじゅうたん道になってくる。ダケカンバの林を楽しんでいるとやがてブナの林になってくる。ブナの木はそんなに大きな巨木はないが素晴らしい美林だ。スキー場近くになるとシラカバの林になってきた。

ダケカンバの道を行く

ブナ林を下る

白樺の林
 泥んこ道のイメージがダケカンバやブナ、シラカバの林を楽しんですっかりいい気持ちになった。武尊牧場スキー場に全員無事下山した。ゲレンデのかなり上までバスが迎えに来てくれていた。

 ロッジたかやまにもどり一日の疲れを癒やし明日の皇海山登頂にそなえた。明日はいい天気になりますように。

武尊牧場スキー場に下山

武尊牧場スキー場(標高1375m)にバスが迎えにきた
皇海山へ
谷川岳へ ページ先頭へ
  
武尊山
標高:2158m
 
三角点:一等
点名:武尊山
標高:2158m
所在:群馬県みなかみ町
地図:鎌田








武尊山 一等三角点 2158m 2014.10.31
前武尊
標高:2040m
 
三角点:三等
点名:前穂高
標高:2039.7m
所在:群馬県片品村
地図:鎌田








前武尊 三等三角点 2039.7m 2014.10.31

コース
10/30
 大阪駅(9:12)=[サンダーバード9号]=金沢(12:01/12:07)=[はくたか13号]=
越後湯沢(14:51/15:05)=[送迎バス]=片品・花咲 ロッヂたかやま(16:30) (泊)
10/31
 ロッヂたかやま(6:35)=[送迎バス]=武尊スキー場(7:02/7:10)〜前武尊(8:18/8:30)〜
剣ヶ峰岩峰群鞍部(8:54)〜家ノ串山(9:34/9:45)〜中ノ岳南分岐(10:18/10:21)〜三ッ池〜
武尊山(10:55/昼食/11:29)〜中ノ岳南分岐(11:59)〜鎖場上(12:13)〜鎖場下(13:09)〜
武尊避難小屋(14:10/14:14)〜武尊牧場スキー場(15:08)〜ロッジまきば(15:24/15:27)
=[送迎バス]=ロッヂたかやま(15:46) (泊)
11/1
 ロッヂたかやま(6:37)=[送迎バス]=利根村=皇海橋・不動沢登山口(6:58/7:14)〜
二俣(8:32/8:39)〜不動沢のコル(9:11/9:19)〜皇海山(10:15/10:40)〜
不動沢のコル(11:25/11:31)〜二俣(12:10/昼食/12:19)〜不動沢登山口(13:10/13:23)
=[送迎バス]=ロッヂたかやま(14:50/15:00)=水上温泉郷 旅館みやま (泊)
11/2
 旅館みやま(7:22)=[送迎バス]=土合駅(7:41/7:53)=[ロープウエイ]=
天神平駅(8:07/8:14)〜熊穴沢避難小屋(8:59/9:04)〜天狗ノ留まり場(9:40/9:46)〜
ザンゲ岩〜肩の小屋(10:26)〜谷川岳・トマノ耳(10:34/10:47)〜
谷川岳・オキノ耳(11:02/11:13)〜トマノ耳(11:27)〜肩ノ小屋(11:33/昼食/11:57)〜
ザンゲ岩(12:06)〜天狗ノ留まり場(12:26/12:28)〜熊穴沢避難小屋(12:59/13:03)〜
天神平駅(13:41/13:47)=[ロープウエイ]=土合駅(13:56/14:02)=[送迎バス]=
旅館みやま(14:14/入浴/15:15)=[送迎バス]=水上駅=上毛高原駅(16:00/16:25)
=[MAXたにがわ418号]=東京(17:40/18:03)=[ひかり483号]=新大阪(21:16)

天 候  10/30 晴れ 10/31 晴れ 11/1 小雨 11/2 晴れ
参加者 19名 
実施日 2011.10.30〜11.02
ツアー 毎日新聞旅行 kawamura  inada