蘇武岳 山頂 関西百名山登頂達成
関西百名山
蘇 武 岳 標高1074m
展望台登山口〜蘇武岳〜大杉山分岐〜巨木の谷〜万場登山口
 5月12日、蘇武岳に登り下山後植村直己冒険館に行った。関西百名山に挑戦して今日の一座が残っていてなかなか登れなかったがやっとその日がやってきた。

 梅田を7時50分出発、途中但馬まほろばで休憩して、香美町村岡に向かう。国道9号から県道259号に入り、くねくねした道をあえぎながらバスは登る。林道に入り、蘇武岳へと登っていく。9号線が標高250mぐらいなので、登ってきた林道の展望台は標高970mと標高差約700mを一気にバスで登ってきた。

 植村直己さんが、初めて登った山が蘇武岳だそうで、登山ルートがよく分からないが遠足で登ったということから、今日我々が登ってきたコースではなかろうか。勿論林道はなく下から登ってきたと思われる。

 林道入口から約20分で標高970mの大展望台に到着、駐車場登山口をかねた広い展望台から西側が開け氷ノ山、鉢伏山の山並み、その奥には扇ノ山の山並みが美しく見える。素晴らしいパノラマだ。

氷ノ山・鉢伏山 扇ノ山 展望台より

展望台広場・駐車場

「蘇道」碑 林道の完成を祝って建てられた
 駐車場の端に蘇武岳への登山口がある。今日のツアーは初級コースなのでここからのスタートだ。ほんの少し歩くと九合目の道標が出てきた、あと一合で山頂だ。アオダモの花が咲いている。緩やかな尾根を登っていく、標高差約100m新緑の尾根は素晴らしい。登山口から約20分で山頂に到着。

展望台登山口を出発(標高970m)

蘇武岳へ

ほんの少しで九合目通過

アオダモ

蘇武岳へ

蘇武岳山頂に到着
 蘇武岳は、標高1074m、一等三角点になっていて展望は360度と素晴らしい。西側には氷ノ山、鉢伏山、扇ノ山などが望め、北側には三川山、来日岳など、東の足元には大岡山などが展望できる。

 今回で完登になる関西百名山の登頂記念写真、参加者にお祝いをして頂いて大満足だ。今日はもう一方関西百名山登頂達成の方もおられ盛り上がった。

蘇武岳 山頂

蘇武岳 山頂にて 関西百名山登頂達成

三川山・来日岳・大岡山・大杉山 山頂より

但馬妙見山 山頂より

氷ノ山・鉢伏山 扇ノ山 山頂より

三川山・来日岳・大岡山・大杉山 山頂より

笠形山・千町ヶ峰・但馬妙見山・藤無山 山頂より

蘇武岳 山頂

蘇武岳 一等三角点(標高1074.4m)

蘇武岳 山頂方位盤

蘇武岳 山頂をあとに万場スキー場登山口へ
 山頂で大休止のあといよいよ下山、下山先は万場スキー場だ。尾根筋に沿って下り始めると素晴らしいブナの林、ブナの若葉に陽射しが射して感動の極みだ。

 春のこの美しさは希望に溢れているが、秋には錦の染まるのだろうか。紅葉の頃再び訪れ、紅葉を満喫してできれば解禁なったカニを賞味するのもいいのではなかろうか。

登山口へ

蘇武岳山頂を振返る

登山口へ

ブナの新緑と陽射しが素晴らしい

ブナの新緑と陽射しが素晴らしい

登山口へ

ブナの新緑と陽射しが素晴らしい

ブナの新緑と陽射しが素晴らしい
 約30分下ると、大杉山への分岐、大杉山へ四ッ山越えが続いているそうだ。今回はこの分岐をパスして尾根をさらに下る。左手の木々の間から大杉山が見える。しばらくブナの新緑を楽しんで下る。

登山口へ

木々の向うに大杉山

登山口へ

登山口へ
 やがて右下に林道が見えてきて、備前山から名色の分岐になる。今回は左折して万場下山道を下る。しばらく尾根を下るとやがて急な斜面の下りになる。「巨樹の谷」と名付けられた谷で、先ず栃の巨木の根元に到着する。栃の巨木は、幹周り7m10cm、地元名産の栃餅の元になる木だ。

 その下にカツラの木があり、「カツラ親分」と名付けられている。巨木の中でも一番の大きく、幹周り11m30cm、ここで大樹を見ながら小休止にした。

登山口へ 万場下山道を下る(標高760m)

登山口へ

急斜面を下る

栃の巨木(標高620m)

栃の巨木

カツラ親分
 少し下ると「子宝岩」と名付けられた岩がある。苔の形が何かの形かと、よく分からなかった。その下に「夫婦カツラ」がある。2本のカツラで少し間をあけてあるらしいが、2本の幹がまつわりついているものと思って眺めていた。2本の雄木と雌木が寄り添っていることから「夫婦カツラ」と言うそうだ。

子宝岩

夫婦カツラ
 巨樹の谷を下り終えると、大杉山分岐に出る。大杉山を経て蘇武岳への道だ。少し下ると万場登山口に下山する。左上にスキー場のリフトなど見ながら駐車場まで林道を下る。14時15分全員無事駐車場へ下山した。これからもう一つのお目当て、植村直己冒険館へバスで出発。

登山口へ巨木の谷をあとに

タニウツギ

登山口へ

蘇武岳・大杉山 万場登山口(標高410m)

駐車場へ

駐車場に全員無事下山
 
植村直己冒険館
 植村直己冒険館到着、さっそく映像ホールで植村直己の生涯のビデオを見る。日本を代表する世界的冒険家、植村直己は1941年豊岡市日高町で生まれ、日高の自然豊かなふるさとで育った。

 ふるさとを愛し、冒険に使った数多くの装備品や世界各地で集めた品々を展示している。但馬の美しさと厳しさに触れながら、国民栄誉賞を受賞した冒険家植村直己の業績と人間像を感じ取ることができた。

植村直己冒険館

クレバースをイメージした入口

展示場を見学

展示場を見学
 蘇武岳に登り、関西百名山全山登頂を達成し、植村直己冒険館で植村直己の人間像に接した有意義な一日になった。

 ご一緒に登った皆さん、楽しい山旅をありがとうございました。リーダーさんありがとうございました。
  
 
蘇武岳

基準点名:蘇武滝山
等級種別:一等三角点
標高:1074.4m
所在:兵庫県香美町
地図:栃本

 蘇武岳山頂 

蘇武岳 一等三角点 1074.4m 2016.05.12

コース
 梅田(7:50)=[バス]=道の駅但馬まほろば=香美町村岡=[林道]=
展望台登山口(10:52/11:00)〜蘇武岳(11:20/昼食/11:54)〜大杉山分岐1(12:22)〜
名色分岐(13:03)〜[巨樹の谷]〜栃ノ巨木(13:28)〜大杉山分岐2(14:07)〜
万場登山口(14:06)〜駐車場(14:16/14:20)=[バス]=
植村直己冒険館(14:35/見学/15:40)=赤松PA=梅田(18:30)

天 候  快晴
参加者 15名
実施日 2016.05.12
毎日新聞旅行  inada  fukushima