高見山 バス車窓(木津辺り)より
MRC例会  
高 見 山 標高1248m
 2月4日、MRC例会で高見山に登った。今回は高見山の霧氷が一番の楽しみだ。鶴橋から急行に乗り榛原へ、9時前に到着した。バスターミナルは、高見山、三峰山への樹氷バスに乗る登山客で賑わっている。バスが満席になったところで出発。約40分で高見山登山口に到着した。

 登山準備をして9時50分、民家横の階段を上がり高見山の霧氷を求めて歩き始めた。この登山道はかつての伊勢南街道(紀州街道)だった。15分ほどで汗が感じられるようになり、衣服調整した。

高見山登山口(標高460m)を出発

小峠へ

小峠へ 旧伊勢南街道(紀州街道)

小峠へ
 そしてしばらく登ると橦木松(しゅもくまつ)、年代物の松だがどうも枯れてきているようだ。2009年にはまだ六角形模様の木肌もしっかりしていたように思うが、今回見るかぎり六角形模様の皮がなくなった木肌になっていた。

 さらに登ると緩やかになり平地も出てくると古市跡だ。紀州、大和、伊勢の人々が米、魚、塩などの市がたったそうだ。右側が少し開けてくると、ぽかぽかとしたいい場所になる。峠の上り下りで疲れた旅人、お遍路さんがむずむずしてこのあたりで虱(しらみ)とりをしたそだ。

撞木松(しゅもくまつ)

小峠へ

小峠へ

小峠へ
 雲母曲(きららひじ)を過ぎると今までなかった残雪が見られるようになる。この雲母曲の左100m下に天狗岩があるそうだがまだ行っていない。次第に残雪が一面白くなってくると、小峠に到着した。

小峠へ

小峠へ

小峠へ

小峠(標高820m)
 小峠で、少し早いがアイゼンを装着して、林道を大峠方向へと進む。林道を行かず鳥居のある階段を登れば高見山の西尾根へと登る一般登山道だ。

 今回は大峠に出てそこから高見山の南尾根を直登するコースだ。大峠へは山崩れで4年ほど、崖工事のため通行止めになっていたが最近開通した。

 林道を少し進み、左の山道に分け行っていく。しばらく通れなかったので荒れているかに思えたがそうでもなかった。やがてまわりが開け山崩れ現場を通過した。かなり大規模な山崩れのようで工事も大掛かりだったようだ。ほどなく、大峠、高見峠に到着する。

大峠へ しばらく林道を歩く

大峠へ 林道から登山道へ

大峠へ

大峠へ

大峠へ

大規模な山崩れ復旧工事跡(しばらく通行止めだった)

大峠へ

大峠出合(標高900m)に到着
 登山道の下、約10mに林道があり、高見峠で駐車場やトイレもある。高見峠、大峠の呼びがあるが大峠の呼びが古く高見峠は林道が出来てからではないかと勝手に考えているが本当は分からない。

 大峠から南尾根を高見山山頂まで直登だ。ジグザグの道を登っていく、残雪も多くなって山頂での霧氷の期待が次第に高まってくる。大峠から15分ほど登るとススキの中にベンチがある。

 ベンチは先客で満席、広場で昼食をとった。風は少し冷たいが天気が良いため素晴らしい展望だ。三峰山、桧塚、水無山、国見山、薊岳、伊勢辻山そして遠くに大普賢岳、山上ヶ岳など大パノラマは素晴らしい。

 2011年12月に高見峠から雲ヶ瀬山、伊勢辻山を越えて大又まで歩いた山並みも見えている。

大峠(標高890m)・三峰山(中央)

高見山山頂へ

高見山山頂へ

高見山山頂へ

ベンチ(標高1030m)に到着

ベンチから東の展望 桧塚・・水無山・国見山・・薊岳・伊勢辻山

高見山山頂へ

高見山山頂へ
 昼食後、山頂の霧氷を目指して急登を頑張って登っていく。時々立ち止まっては素晴らしい展望を楽しみ、至福の山登りだ。山頂に近づくと木の枝に白い綿をつけたような可愛い霧氷が歓迎してくれる。

高見山山頂へ

高見山山頂へ

桧塚・・水無山・国見山・・・薊岳・伊勢辻山・・大普賢岳・山上ヶ岳

高見山山頂へ

高見山山頂へ 霧氷が見え始めた

高見山山頂へ

高見山山頂へ

高見山山頂に到着
 高見山は、標高1248mで二等三角点になっている。山頂には神社が祀られていて、展望は360度の素晴らしい山頂だ。

 山頂は、超満員で神社の前での記念写真は順番待ちになる。一見したところ今日の登山者は、300人ぐらいだろうか。例年展望台下の避難小屋が寒さで超満員だが今日は皆んな太陽の下で至福のひとときを過ごしているようだ。

高見山山頂にて 写真:MRCM氏提供

高見山 山頂

高見山 二等三角点(標高1248m)

霧氷と三峰山 高見山山頂より

霧氷

霧氷

高見山山頂

展望台

霧氷の高見山山頂
 山頂付近の霧氷は、登ってくる間に溶けてしまったようで、エビの尻尾は余り大きくなかったので少しがっかりしていた。山頂をあとに下り始めると西尾根は残雪も深く、霧氷が期待に近く大きくなってきた。

 霧氷は気温が低くて風が強いと大きく成長するので、晴れた青空の霧氷が最高だ。登ってくるのに時間が掛かり昼ごろになるので中々タイミングは難しい。2000年は大きな霧氷ができていたが曇りで雪深く輝きがなかった。2002年は猛吹雪で霧氷ができていたが鑑賞できず。2009年は、曇りで雪も霧氷もなく残念だった。そして今回は青空を背景に霧氷を堪能できて大満足だ。

平野・たかすみ温泉へ

霧氷

霧氷

霧氷

平野・たかすみ温泉へ

霧氷

平野・たかすみ温泉へ

霧氷
 ルンルン気分で尾根道を下る、霧氷と雪景色を楽しみながら下っていく。笛吹岩、息子岩、国見岩へと下っていく。岩は雪の布団をかぶっているので雪の塊になっている。どんどん下ると小峠への分岐になり、平野へと下っていく。

平野・たかすみ温泉へ

平野・たかすみ温泉へ

平野・たかすみ温泉へ

平野・たかすみ温泉へ

平野・たかすみ温泉へ 国見岩横を下る

平野・たかすみ温泉へ

道標(標高935m)  左至 杉谷  右至 平野

平野・たかすみ温泉へ
 雪は結構残っていてアイゼンは高見杉の少し手前まで着けての下山になった。高見杉を眺めて平野へとグングン下る予定だったが、ここから登山口まで大渋滞。渋滞の列は150人を超えるだろうか。5、6人が勢いよく追い越して下っていったが、これにつられ下る人がいたら大事故になるところだった。

 後方から先頭のリーダーを見ていると、リーダーとメンバーの間が数メートル開いていて時々後ろを振り返りながら歩いている。メンバーの動きが高齢者で遅いのだろう。赤い橋に下山したとき、先頭のリーダーに唯我独尊ではなく、後続の登山者のことにも気配りして欲しかったと伝えた。一般のハイカーだと何も言わなかったのだが、声をかけてみると滋賀県山岳会所属の山岳会だったので苦言を述べた。

高見杉(標高720m)

平野・たかすみ温泉へ

平野・たかすみ温泉へ

平野・たかすみ温泉へ

平野・たかすみ温泉(標高465m)に無事下山
 たかすみ温泉に立ち寄る計画をしていたが、満員のようなのでパスして帰阪することにした。15時30分バスがほぼ満席になったので出発、榛原駅へ。途中、木津辺りでバス車窓から高見山の写真を撮る。機会があればこの辺りからじっくり撮影するのもいいだろう。

 参加の皆さん、霧氷の高見山楽しく過ごせありがとうございました。リーダーさんありがとうございました。
  
高見山

基準点名:高見山
等級種別:二等三角点
標高:1248.4m
所在:奈良県東吉野村
地図:高見山

高見山 山頂           高見山 

高見山 二等三角点 1248.4m 2017.02.04

コース
 近鉄鶴橋(7:55)=[急行青山町行き]=榛原(8:49/9:00)=[奈良交通バス]=
高見山登山口(9:40/9:48)〜小峠(10:57/アイゼン装着/11:05)〜
大峠・高見峠(11:37/11:44)〜ベンチ(12:02/昼食/12:21)〜高見山(12:56/13:11)〜
小峠分岐(13:45)〜(14:05/アイゼン脱着/14:11)〜高見杉(14:17)〜平野(15:08)〜
たかすみ温泉(15:11/15:29)=[奈良交通バス]=榛原(16:10/16:20)
=[急行上本町行き]=鶴橋(17:11)

天 候  快晴
参加者 10名
実施日 2017.02.04
MRC moriya