赤牛岳 (左のピークは水晶岳) 黒四ダムより
    
赤 牛 岳 標高2864m
vol.3
奥黒部ヒュッテ〜平ノ渡し〜黒部ダム
 
 9月1日から9月4日で、赤牛岳に登った。4日目9月4日は、奥黒部ヒュッテから平ノ渡を渡って黒部ダムに下り、帰阪する工程だ。

 貸切だった奥黒部ヒュッテを7時25分出発、数分歩いて黒部川支流の東沢谷に架かる木の橋を渡る。

奥黒部ヒュッテ(標高1500m)

黒四ダムへ
 沢をしばらく歩くと黒部川に注ぐ支流の木の橋を渡り、高巻きすると足元に黒部川が木々の間から見えてくる。巻道も垂直の崖に簡易の木のハシゴやハシゴを横にした木道がつけられているが、大体崖崩れしたところだ。

黒四ダムへ

黒四ダムへ

黒四ダムへ

黒四ダムへ

黒部湖

黒四ダムへ

黒四ダムへ

ダイモンジソウ
 急斜面の支流の崖崩れした沢を4、5回木の橋やハシゴを渡り下っていくがかなりのトリッキーな山道だ。ヒュッテから約1時間下ると、黒部川が黒部湖になってくる。その先の沢で休憩をとり、また木のハシゴやハシゴの木道を繰り返し進んでいく。

黒部湖

黒四ダムへ

黒四ダムへ

黒四ダムへ
 やがて大きく崩れた崖のトラバースはひどい状態だ。ハシゴがなだれのように谷底へといくつも流されている。

 小屋の管理人の方の話によると、国立公園なので金具を使ったハシゴなどできないということで木材と針金で橋やハシゴを作るそうだ。しかし、雪崩や崖崩れでほとんど破壊され毎年ハシゴや簡易木道を作り登山道の整備をするそうだ。環境庁などの厳しい規制があるとのことだが、槍ヶ岳、穂高岳、剣岳なども国立公園なのに鉄のハシゴやクサリが下がっているのになぜかここは差別されているようで解せなかった。それにしても登山道の管理する人たちのご苦労に感謝したい。

黒四ダムへ

平ノ渡渡船場へ
 やがて湖面に下る木の階段があり、そこを蔵ると船着場のようだ。私の記憶ではもう少し先にコンクリートでできた階段の渡船場があった。船に乗ってから振り返ってみたとき分かったのだがその渡船場は崖崩れで崩壊してこの簡易の渡船場になったようだ。

 しばらく待つと、対岸から渡船がやってきた。5分ほど船に乗り対岸に渡ると、ここも立派なコンクリートの階段だったが崖崩れでかなり壊れていた。

平ノ渡渡船場

渡船

船が到着

崖崩れの以前の渡船場を望む 船上より

平ノ小屋側の渡船場 ここも石段が崩れている

平ノ小屋側の渡船場に到着
 渡ると、平ノ小屋下に着く、ここから黒部湖の左岸を黒部ダム経て下っていく。対岸にはスバリ岳、針ノ木岳が木々の間から望むことができる。

 しばらく行くと船がやってきた、観光遊覧船だ。遊覧船はこの辺りでUターンして帰っていくそうで、渡船場に立ち寄ってくれればあっという間に黒部ダムまで下れるのだが乗せてもらえないそうだ。

赤沢岳・スバリ岳・針ノ木岳

黒四ダムへ

スバリ岳・針ノ木岳

黒四ダムへ

黒四ダムへ

黒四ダムへ

黒四ダムへ
 左岸も右岸と同じような木のハシゴや簡易木道があり、どんどん歩くが先になかなか進まない。黒部湖に注ぐ支流がたくさんあり、まるでヒイラギの葉っぱのようで、沢を巻き巻き進むが遠回りの連続だ。

黒四ダムへ

黒四ダムへ

黒四ダムへ

黒四ダムへ

黒四ダムへ

黒四ダムへ

黒四ダムへ

黒四ダムへ

赤沢岳・スバリ岳・針ノ木岳

黒四ダムへ

黒四ダムへ

スバリ岳・針ノ木岳 黒部湖
 ロッジくろよん近くまで来た時、くまさんに出会った。5、60m後退りして笛や太鼓や槍を取り出してと、熊退治ではなく、各自笛を鳴らし、ストックのキャップを外して、熊遭遇点まで恐る恐る進む。もう熊はいなくなっていた。

赤沢岳








くまさんに出会っつた 黒部湖で・・・

黒四ダムへ くまさんはどこかへ

黒四ダムへ

スバリ岳・針ノ木岳 黒部湖

黒四ダムへ

ロッジくろよん
 なんやかんやでロッジくろよんに到着、少し休憩して黒四ダムへ。今度は立派な橋を渡り、トンネルに入るとまもなく黒部駅、ケーブル乗り場だ。トンネルをさらに進み、トンネルを抜けると黒四ダムだ。

黒四ダムへ

黒四ダムへ

黒四ダム

鳴沢岳、赤沢岳の山塊・スバリ岳・針ノ木岳 黒部湖

黒四ダムへ

黒部湖駅

黒四ダムに到着

赤沢岳

黒四ダム奥にそびえる赤牛岳

黒四ダム
 黒部ダムに到着、早速ダムの放水を眺める。放水される飛沫の先に虹が出ていた。黒部ダムの湖面の先には、昨日登った赤牛岳が小さく見えていた。あんなに遠くの山に登ってよくここまで下ってきたものだ。

黒四ダム

黒四ダム

黒四ダム

黒四ダム

黒四ダム

トロリーバス

扇沢駅
 黒部ダムからトロリーバスに乗って扇沢駅へ。関電の運営するトロリーバスは、2019年3月で廃止になり、4月から電気バスになる。6kmを16分で結ぶトロリーバスは、1964年8月に運行開始して累計6000万人が乗ったそうだ。関電のトラリーバスが終わると、立山黒部観光が運営する立山トンネル(室堂〜大観峰)が唯一となるそうだ。

 扇沢駅からタクシーで大町温泉郷薬師の湯へ、ゆっくり疲れを癒やし、帰阪した。
長い山旅で、2日かけて赤牛岳直下の高天原温泉へ。温泉沢の急登を登り切り、温泉沢ノ頭から幾つもの尾根を越えてやっと赤牛岳に登頂。下りは長い読売新道を半日がかりで、黒部湖の端から端の黒部ダムまで7時間あまり長い長い下りだった。

 長い山旅も楽しく過ごせました。参加者の皆さん楽しい山旅をありがとうございました。ご案内いただいたリーダーさんに感謝します。

薬師の湯

信濃大町駅
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コース
9/1  曇り  折立〜太郎平小屋
 大阪駅(7:00)=[サンダーバード3号]=金沢(9:38/9:49)=[つるぎ704号]=富山駅(10:12/10:20)
 =[タクシー]=折立登山口(11:35/11:49)〜アラレちゃん広場(12:55/13:02)〜三角点(13:36/13:48)〜
 五光岩ベンチ(15:08/15:16)〜太郎平小屋(16:00) (泊)
9/2  晴れ  太郎平小屋〜薬師沢小屋〜大東新道〜高天原山荘
 太郎平小屋(6:13)〜中俣出合(7:00/7:06)〜薬師沢出合(7:12)〜薬師沢小屋(8:25/8:44)〜大東新道〜
 A沢(9:40)〜B沢(9:53/10:07)〜C沢(10:45/11:04)〜D沢(1:19)〜E沢(11:30/11:33)〜
 H2180(11:50/11:00)〜高天原峠(12:16/12:34)〜高天原山荘(13:21/13:43)〜高天ヶ原温泉(14:00)〜
 竜晶池(14:17/14:25)〜高天ヶ原温泉(14:40/入浴/15:43)〜高天原山荘(16:04) (泊)
9/3  晴れ  高天原山荘〜温泉沢ノ頭〜赤牛岳〜読売新道〜奥黒部ヒュッテ
 高天原山荘(6:14)〜高天ヶ原温泉(632)〜尾根筋分岐(7:44/7:50)〜H2550(8:35/8:42)〜
 赤牛岳分岐(9:36/9:47)〜H2715(10:34/10:42)〜赤牛岳(11:48/昼食/12:11)〜読売新道〜
 H2560(13:04/13:12)〜H2340(13:47/14:01)〜H2110(14:37/14:48)〜H1940(15:19/15:31)〜
 H1800(16:08/16:19)〜奥黒部ヒュッテ(16:53) (泊)
9/4  晴れ  奥黒部ヒュッテ〜平ノ渡〜黒部ダム 
 奥黒部ヒュッテ(7:25)〜(8:39/8:50)〜平ノ渡(9:25/10:20)=[渡船]=平ノ小屋側(10:25)
 〜(10:57/11:15)〜(11:59/12:07)〜(12:53/13:06)〜(12:34/熊出没待機/13:42)〜
 ロッジくろよん(14:12/14:18)〜黒四ダム(14:45/15:05)=[トロリーバス]=扇沢駅(15:21/15:23)
 =[タクシー]=大町温泉郷薬師の湯(15:37/入浴/17:02)=[タクシー]=信濃大町(17:40/17:59)
 =[JR普通]=松本(/19:07)=[しなの24号]=名古屋(21:21/21:33)=[のぞみ129号]=新大阪(22:23)

参加者 6名
実施日 2017.09.01.-09.04 
毎日新聞旅行 nishijima         

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