イブネ 山頂
 
鈴鹿の雲ノ平 イブネ 標高1160m クラシ 標高1145m
 
岩ヶ谷林道登山口〜ツルベ谷出合〜杉峠〜佐目峠〜イブネ〜クラシ(往復コース)
 5月29日、鈴鹿の雲ノ平と呼ばれている「イブネ」に登った。聞いたことのない山なので少しの期待をもって行ってみた。

 ツアーも初めてということで時間がどうなるか心配なので出発はいつもより1時間早い出発になった。6時50分集合、6時55分バスで出発した。名神黒丸PAで休憩をとり、八日市ICから東近江市の甲津畑へと向かった。途中から林道に入り、岩谷林道登山口に8時50分到着、登山支度をして林道を歩き始める。

岩谷林道岳登山口(標高430m)

杉峠へ よじ登ると林道に出る

杉峠へ

案内板(千種街道の説明版
 登山口から10分ほど舗装道路を歩くと、小さな広場があり、案内板がたっている。千種街道の説明が記されている。

 千種街道は、八風街道の如来から分岐して甲津畑から杉峠、根の平峠を越えて伊勢三重県の菰野の千種に至る山道の街道だ。信長の千種越えは有名で、近年鉱山もあったようだ。

 杉峠まで、標高差610m余りの山道で、雨乞岳の直下までの登っていく。案内板から10分ほどで、善住坊の隠れ岩の標識があるがパスして先に進む。

甲津畑と千種街道説明版

杉千種街道散策工程版

杉峠へ

杉峠へ

善住坊の隠れ岩入口

杉峠へ
 隠れ岩からさらに10分で桜地蔵尊に到着し、少し休憩する。桜地蔵尊は、近くに大きな桜の木があったことから呼ばれるようになったとか。大正、昭和にかけて鉱山の反映とともにお地蔵さんのお堂も立派になってきたという。

桜地蔵尊(標高550m)

桜地蔵尊で休憩

杉峠へ

杉峠へ
 お堂の少し先で岩谷林道が終わり、ここからは千種街道の名残を感じながら登っていく。壊れそうな丸太橋などを数回渡り、進んでいくとツルベ谷出合になる。集落があったそうで古屋敷跡の標識がある。

杉峠へ

杉峠へ

杉峠へ

杉峠へ

杉峠へ

フタリシズカ

杉峠へ古屋敷跡・ツルベ谷出合(標高595m)

古屋敷跡

杉峠へ

杉峠へ
 出合から10分あまりで、蓮如上人御旧跡に到着、小休止をとる。浄土真宗の祖、蓮如上人が近江の国に布教を拡大、隆盛、それに対抗して天台宗比叡山から追われることにななった。千種街道に逃げ込みこの辺りの炭竃に隠れて難を逃れたという場所で、石碑と井戸がある。広場の隅には、「蓮如と頓入一夜泊まりの竃」が建っている。

蓮如上人旧跡(標高650)

蓮如上人旧跡碑

蓮如上人旧跡

蓮如と頓入一夜泊まりの竃
 旧跡のすぐ先に、大シデの大樹がそびえている。登っていくと美しい渓谷になり、吊り橋が掛かっている。橋を渡り沢を巻いて登ると、シデの並木の案内が出てくる。ミズナラ、カエデ、クマシデなどたくさんの古木並木道になっている。この辺り、秋には紅葉が美しいのではないだろうか。

杉峠へ

大シデ

大シデ

杉峠へ

杉峠へ

杉峠へ

美し渓谷

杉峠へ

杉峠へ

シデの並木

杉峠へ

杉峠へ

杉峠へ

一反ぼうそう
 さらに登っていくと、「一反ぼうそう」の標識があるが、枝を広げている広さが一反ほどあり、新緑、紅葉が見事とあったが、残念ながら朽ち果てて残念だ。

 水場の少ししたの標高965m辺りで休憩を取る。もう少しで杉峠に到着予定だ。登山口を出て約2時間半で杉峠に到着した。

 杉峠の右手には雨乞岳の急な山道が山頂へと続いている。我々は、左手の緩やかな尾根筋を登っていく。尾根筋のピークを過ぎた辺りがイブネへの分岐で右折してイブネへと下っていく。

杉峠へ

杉峠(標高1042m)に到着

イブネへ

イブネ分岐(標高1110m)

イブネへ

イブネへ

イブネ 佐目峠より
 正面にイブネのなだらかな山が見えてくる。佐目峠に岩と標識があり先へと進んでいく。少し登るとその先に同じような山容が現れ、また登ると同じように偽ピークが現れる。

佐目峠(標高1065m)

イブネへ

イブネへ

イブネへ

イブネ

シロヤシオ

イブネへ

イブネへ
 杉峠から約40分、広い広い山頂に到着する。登る前に聞いていた、鈴鹿の雲ノ平は本当だ。また、鈴鹿の奥座敷とも言われている。

国見岳・御在所山・鎌ヶ岳・雨乞岳

国見岳・御在所山・鎌ヶ岳

イブネ 山頂(標高1160m)
 イブネは、標高1160mの広々した苔と緑の箱庭のようだ。山頂の緑の向こうに、国見岳、御在所山、鎌ヶ岳、雨乞岳の連山が美しい。北アルプスの雲ノ平に薬師岳や水晶岳などが望めるのとよく似た感じだ。

 昼食を早々に切り上げて、クラシに足を延ばしてみた。イブネの大きな尾根を楽しみながらルンルン歩きをしていると、イブネ北端に着く。

クラシへ

クラシへ

イブネの尾根

クラシへ

イブネ北端
 少し下って先に進むとクラシに到着する。クラシは、標高1145mで山頂は狭く木に覆われている。クラシ山頂をあとにイブネに往路を戻る。

イブネからクラシ

クラシへ

クラシへ

国見岳・御在所山・鎌ヶ岳 イブネの苔の絨毯

イブネ北端

クラシ 山頂(標高1145m)

クラシ 山頂にて

クラシ

イブネ北端
 往路の景色も素晴らしかったが、復路の景色もまた別の山に来たようで素晴らしい。短時間しか滞在できないが、ここでテント泊してゆっくり景色を楽しめばこんなに素晴らしいことはないだろう。

イブネ北端

イブネ北端から展望を楽しむ

御池岳方向の展望

イブネ山頂へ戻る

イブネ山頂へ

イブネ

イブネ

イブネ山頂に戻る

鎌ヶ岳

イブネ山頂

イブネ山頂をあとに往路を下山始める
 いつまでもいていたい感情を抑えながら下山を開始した。下りの尾根では、雨乞岳の山を楽しみながら下れる。佐目峠へ下り、尾根へ登り返して杉峠へと進んでいく。

杉峠へ

杉峠へ

杉峠へ

杉峠へ

綿向山

雨乞岳を望みながら杉峠へ
 杉峠で雨乞岳へ登りたいと言いながらしばらく休憩してお別れ、千種街道を登山口へと下っていく。この千種街道をどんなかっこうで往来したのだろうか、いろいろ思いを馳せながら下った。

 途中m旧跡で一回休憩をして登山口へと下っていく。桜地蔵尊からは林道なのでフリー歩き、全員無事登山口にした。

杉峠

登山口へ

登山口へ

登山口へ

登山口へ

登山口へ

登山口へ

登山口へ

登山口へ

登山口へ

登山口へ

登山口へ

桜地蔵尊に全員無事下山 ここから林道歩き

登山口へ

登山口へ

登山口に下山
 今日のコースタイムが読みにくかったが、行ってみて特に問題になるところもなく、7時間もあれば十分歩けるコースだ。イブネから常時見えていた、雨乞岳に登っていないので登りたいと思った。

 楽しい山旅をさせていただいたみなさんに感謝します。ありがとうございました。リーダーさんありがとうございました。また楽しい山旅を期待しています。
   
イブネ

基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:1160m
所在:滋賀県東近江市
地図:御在所山

イブネ 

イブネ 山頂 1160m 2019.05.29
クラシ

基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:1145m
所在:滋賀県東近江市
地図:御在所山

クラシ 

クラシ 山頂 1145m 2019.05.29

コース
 大阪梅田(6:55)=[バス]=黒丸PA=八日市IC(8:25)=甲津畑=
岩ヶ谷林道登山口(8:50/9:02)〜案内板(9:13)〜善住坊の隠れ岩(9:21)〜
桜地蔵尊(9:42/9:48)〜古屋敷跡・ツルベ谷出合(10:08)〜
蓮如上人御旧跡(10:20/10:30)〜大シデ(10:32)〜シデの並木(10:48)〜
一反ぼうそう(11:12)〜H965(11:18/11:27)〜水場(11:30)〜杉峠(11:37)〜
イブネ分岐(11:54)〜佐目峠(12:00)〜イブネ(12:16/昼食/12:32)〜イブネ北端(12:39)〜
クラシ(12:47)〜イブネ(13:04/13:08)〜佐目峠(13:17)〜イブネ分岐(13:24)〜
杉峠(13:39/13:47)〜水場(13:51)〜一反ぼうそう(13:57)〜シデの並木(14:15)〜
大シデ(14:27)〜蓮如上人御旧跡(14:29/14:38)〜古屋敷跡・ツルベ谷出合(14:49)〜
桜地蔵尊(15:06)〜案内板(15:32)〜岩谷林道登山口(15:40/15:50)=[バス]=
甲津畑=八日市IC(16:21)=大津SA=大阪(18:12) 

天候   晴れ
参加者 16名 
実施日 2019.05.29
毎日新聞旅行 (上級) kawamura  kubota