雨飾山 南峰にて 写真:MRC提供
MRC 百名山例会  
雨 飾 山 標高1963m
雨飾高原キャンプ場〜荒菅沢〜笹平〜雨飾山〜雨飾温泉分岐〜中の池〜雨飾山荘
 9月6日から7日でMRC例会雨飾山が行われたので参加した。

 1日目、9月6日は、移動日で金沢駅に昼前に集合した。参加者が揃ったところで、はくたかで糸魚川へ、糸魚川で大糸線に乗り換え中土に向かった。14時過ぎに中土に到着、バスを待って雨飾高原へ、雨飾高原のバス停から少し登って、雨飾荘に到着した。

 到着後、近くの雨飾高原露天風呂に行ってみた。ブナ林の中に岩を組んだ浴槽の露天風呂でなっかなか面白い。源泉かけ流しの温泉だ。

雨飾高原BSに到着

雨飾荘に到着

雨飾高原露天風呂

雨飾山遠望 山並みの奥に雨飾山の頭が覗いている
 2日目9月7日、今日は雨飾山に登頂して帰阪の予定だ。5時40分送迎バスで雨飾高原キャンプ場へ、支度をして6時前に出発。

雨飾高原キャンプ場を出発(標高1160m)

雨飾山へ

雨飾山へ 沢まで下り登り始める

雨飾山へ 登り口(標高1150m)
 登山口から右下の沢まで一旦下り、河原から雨飾山へ登り始める。取りつくといきなり急登になる。雨飾山は、荒菅沢から急登が予想されていたが、最初から急登でかなり厳しい。

雨飾山へ

雨飾山へ

雨飾山へ

雨飾山へ

雨飾山へ4/11表示 目標が身近にできる(標高1375m)

雨飾山へ
 頑張って標高差230mほどを登ると、「4/11」の標識がある。ここまでにも標識があったのだろう。少し緩やかな登りになり、ほどなくブナ平に到着する。ここで一休みだ。

 周囲を見渡すとブナ林が朝日に照らされて輝いて見える。もうすぐ紅葉の季節なのに緑がこんなに輝いて見えるのは実に素晴らしい。

ブナ平(標高1395m) 雨飾山へ120分 荒菅沢へ30分

ブナ平に到着

ブナ林 ブナ平

雨飾山へ

荒菅沢だ 山も見えてきた
 ブナ平から尾根をトラバース気味に登っていくので比較的緩やかな登りだ。ブナ平から約30分、緑のトンネルの出口が明るく光っている。荒菅沢が足元に現れ、前方上には雨飾山の布団菱の岩峰が見えてきた。

 雨飾山の山容は、笹平まで登ると、丸く穏やかな感じだが、荒菅沢から見る布団菱の様相では荒々しい。荒菅沢を渡渉して休憩をとる。ここからが今日の一番勝負の登りだ。

布団菱の大岩群 荒管沢より

布団菱の大岩群 荒管沢より
荒管沢(標高1450m)
布団菱 荒管沢より
 荒菅沢から笹平へ急登が始まる。楽勝の人も、必死のパッチの人もとにかく頑張って登る。今日は縦走ルートなので途中でへこたれているわけにはいかない。

 約20分頑張ると、標高約1600mになり、展望が開けてくる。遠くに高妻山そしてこれから登る雨飾山の山頂が少し頭を出している。

雨飾山へ 本格的な登りが始まる

雨飾山へ 楽勝!

雨飾山へ 必死のパッチ!

高妻山が見えてきた(標高1600m)

雨飾山

雨飾山を眺める 尖っているのが山頂!?
 目標がはっきりしたところでなお続く急登を頑張って登っていく。次第に岩がごろごろする道になってくる。標高1700m辺りまで登ると、雨飾山の東側の山並み、焼山、金山、天狗原山が見える。そして雨飾山の布団菱が光って見える。

雨飾山へ

雨飾山へ 頑張って!

雨飾山へ

焼山・金山・天狗原山

布団菱

雨飾山へ8/11 (標高1710m)
 さらに標高差100mほど登ると、標高1700mを超え、展望も次第に広がってくる。目指す笹平は、まだ平ではなく円錐形の山陽でそこに続く尾根を登っていく。ごろごろした岩の尾根道だ。

 見渡すと、高妻山などが望め、登山道脇にはトリカブト、イワギキョウなどの花が見られる。

雨飾山へ

高妻山・・・

雨飾山へ

トリカブト

雨飾山へ

雨飾山へ

イワギキョウ

雨飾山へ(標高1800m)

雨飾山へ

雨飾山へ

雨飾山へ

雨飾山へ9/11(標高1860m)
 標高1800m辺りに結構長い垂直に近いハシゴがある。ハシゴを登りきると、「9/11」の標識があり、ほどなく雨飾山が笹の草原の向こうに見えてくる。

雨飾山 (標高1870m)

新潟の山々 焼山・金山・天狗原山

雨飾山へ

ハクサンフウロ
 緩やかになった尾根を登りきると、標高1890mの笹平に到着する。お花もたくさん咲いていて目を引いたのがハクサンフウロ、イワギキョウ、シラタマノキそしてトリカブトだ。

雨飾山 笹平(標高1890m)より

イワギキョウ

シラタマノキ

雨飾山へ

雨飾山へ
 笹平のピークから少し下り、雨飾温泉分岐で小休止をとる。あと1ピッチで雨飾山山頂だ。クマササの草原を歩き、正面の雨飾山の登りに取り付く。

雨飾温泉分岐 雨飾山へ10/11 (標高1880m)

トリカブト

雨飾山

雨飾山へ

雨飾山へ
 標高1900m辺りから取り付いて急登をジグザグ気味に登っていく。高度感が次第に出てきて眼下に笹平の平原が広がって見える。平原をよく眺めると登山道が輪郭になった景色が見られる。「乙女の横顔」と呼ばれているそうだ。

雨飾山へ

雨飾山へ

雨飾山へ 眼下には乙女の横顔が!

雨飾山 山頂到着

雨飾山 北峰
 雨飾山は、双耳峰になっていて、その鞍部に登り着く。先ず、北峰に登り、石仏の並ぶ山頂に立つ。そこから南峰を望むとたくさんの登山者で賑わっている。

雨飾山 北峰

雨飾山 南峰
 雨飾山南峰に登りつめる。大勢の人で賑わっていて空いた時を見計らって山頂の写真を撮る。山頂で景色を楽しみながら昼食にした。

 雨飾山は、標高1963mで二等三角点になっている。猫の耳と呼ばれる双耳峰で北峰に石仏がお祀りしてあり、南峰は主峰で山名標識、三角点、山の神の祠などがある。北峰、南峰はほんの少し離れているだけで標高差もほとんどない。

雨飾山 山頂(南峰)

雨飾山(南峰) 二等三角点

雨飾山(南峰) 二等三角点(標高1963.3m)
 雨飾山は、標高2000mに満たない山ながら360度の大パノラマが楽しめる。一番素晴らしいのはなんと言っても後ろ立山連峰の大パノラマだろう。

 爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳、雪倉岳、朝日岳の後立山連峰の眺めが実に芝らしい。後立山連峰の左奥には大天井岳から槍ヶ岳に続く連山も遠くに見える。

 黒姫山、高妻山、戸隠山など新潟の山、近くの駒ヶ岳、鬼ヶ面山、鋸岳、焼山、金山、天狗原山も見ることができる。雨飾山近くの山を眺めると中々興味のある山に思える。

南西の展望  高妻山・戸隠山 鹿島槍ヶ岳・・・鑓ヶ岳・白馬岳・雪倉岳・朝日岳

南西の展望  鹿島槍ヶ岳・・・鑓ヶ岳・白馬岳・雪倉岳・朝日岳・・・

南西の展望  鹿島槍ヶ岳・五竜岳・唐松岳・鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳・雪倉岳・朝日岳

南西の展望  戸隠山 鹿島槍ヶ岳・五竜岳・唐松岳・鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳・雪倉岳

北東の展望 駒ヶ岳・鬼ヶ面山・鋸岳・・・焼山・金山・天狗原山

北東の展望 駒ヶ岳・鬼ヶ面山・鋸岳・・・・

南方向の展望 黒姫山・高妻山・・・

雨飾山 北峰

雨飾山 北峰

雨飾山 北峰の石仏とその先の南峰

雨飾山 南峰
 北峰にみんなで移動し、その後下山を開始した。下山は急な下り道で足元に注意しながら下る。登るとき眺めた乙女の横顔を立ち止まっては眺めて楽しんだ。

雨飾山山頂をあとに下山開始

麓の「乙女の横顔」を楽しむ

乙女の横顔

雨飾温泉へ

雨飾温泉へ

雨飾山

雨飾温泉へ

雨飾温泉分岐(標高1880m)
 笹平の乙女の横顔の輪郭に沿って雨飾温泉分岐まで往路を戻った。ここから雨飾温泉へと下り始めた。少し下ると前が広がったところがあり、駒ヶ岳、鬼ヶ面山、鋸岳の山並みがよく見える。

雨飾温泉へ

雨飾温泉へ

駒ヶ岳・鬼ヶ面山・鋸岳・・・・ (標高1830m)

雨飾温泉へ

トラノオ
 分岐から20分ほど下ると、風穴がある。見かけでは洞穴のような穴はないが、斜面に小さな穴がたくさん開いていて涼しい風が吹き出している。折しも天気が良すぎてというと罰が当たりそうだが、暑くてしょうがない。熱中書になりそうなので涼しい風で一息次ぐ。

風穴(標高1760m)

雨飾温泉へ

雨飾温泉へ

雨飾温泉へ
 分岐から50分程下ると、中の池に到着、日陰で小休止をとる。案内板には、モリアオガエルなどの生息地だそうだ。

 中の池から45分ほど下ったところで休憩、無風で気温が高く熱中症が心配だ。現に兆候が見られる人も出てきた。

 中の池を過ぎてしばらくすると、尾根筋が細くなってくる。今下っている尾根は、薬師尾根という尾根で雨飾温泉から山頂に続く尾根の登山道だ。

 以前2002年10月にこの薬師尾根を登ったがかなり厳しい尾根の登りだ。最近は下り道にされることが多いということだった。

中の池(標高1575m)

雨飾温泉へ

雨飾温泉へ

雨飾温泉へ

雨飾温泉へ 一ぷく処(標高1350m)

雨飾温泉へ

雨飾温泉へ

雨飾温泉へ 休憩(標高1180m)
 一ぷく処を過ぎた先で休憩をとった。この辺りからひたすら尾根道を下っていく。気温が高くみんな熱中症になりそうな雰囲気だ。一人は歩くのが怪しくなってきた。みんなで手分けして荷物を分散した。もうひとりもよろけることが多くなってきたがゆっくり歩いて何とか下山した。

雨飾温泉へ

雨飾温泉へ
 暑さに耐えなが何とか雨飾温泉に下山、少し手前の水場でやっと暑さを冷やす。雨飾山荘に心配した熱中症にも耐え全員無事下山した。

 雨飾山荘で、温泉入浴みんなやっと開放感を味わった。山荘の内風呂、庭にある露天の都忘れの湯に浸かってゆっくりした。そしてビールで乾杯。

雨飾温泉 雨飾山荘に無事下山

雨飾温泉 雨飾山荘(標高885m)

雨飾温泉 雨飾山荘

駒ヶ岳・鬼ヶ面山・鋸岳 雨飾温泉より
 温泉に浸かり、ビールで気持ちが良くなったあと、16時20分発の登山タクシーで糸魚川駅へと向かった。糸魚川駅で一旦解散し、ハクタカ、サンダーバードで帰阪した。

 みなさん楽しい山旅をありがとうございました。お世話いただいたリーダーさんありがとうございました。
   
雨飾山

基準点名:雨飾山
等級種別:二等三角点
標高:1963.3m
所在:新潟県糸魚川市
地図:雨飾山

雨飾山                雨飾山 山頂 

雨飾山 二等三角点 1963.3m 2019.09.07

コース
9月6日(金)
 大阪(8:40)=[サンダーバード9号]=金沢(11:14) 集合:金沢 11:40
金沢(11:56)=[はくたか562号]=糸魚川(12:45/13:13)=[大糸線]=中土(14:08/14:29)
=[バス]=雨飾高原(15:02)〜雨飾荘(15:10) (泊) 
9月7日(土)
 雨飾山荘(5:40)=[送迎バス]=雨飾高原(5:47/5:57)〜H1255(6:28/6:34)〜
ブナ平(6:55/7:01)〜荒菅沢(7:43/7:57)〜H1730(8:49/9:00)〜笹平(9:37)〜
雨飾温泉分岐(9:44/9:50)〜雨飾山(10:17/昼食/10:57)〜雨飾温泉分岐(11:23/11:30)〜
中の池(12:22/12:33)〜H1400(13:12/13:23)〜一ぷく処(13:27)〜
H1180(13]58/14:09)〜H1070(14:26/14:32)〜
雨飾温泉・雨飾山荘(15:09/入浴/16:20)=[タクシー]=糸魚川(17:03) 解散
糸魚川(17:33)=[はくたか569号]=金沢(18:24/18:42)=[サンダーバード44号]=
大阪(21:23)

天 候  9/6 晴れ  9/7 晴れ
参加者 12名
実施日 2019.09.06-09.07
MRC  imoriya