燕岳にて
 
槍ヶ岳 表銀座コース縦走
燕  岳 標高2763m
Vol.1  
燕岳登山口〜合戦小屋〜燕山荘〜燕岳〜燕山荘〜切通岩〜大天荘
 
 第2日目7月23日、槍ヶ岳へ表銀座縦走コースを出発した。残念ながら小雨の中の出発になった。有明荘を少し薄暗い4時45分に出発。15分ほどで中房温泉の登山口に到着、登山届は電子申請しているので相談所を通過。その時やってきた警察の担当から天気予報、そして注意して無理しないようにと何回も念をされた。

中房温泉登山相談所

燕岳登山口(標高1462m)

燕岳登山口にて
 燕岳登山口で、用を済ませて登り始める。いきなりの急登で、歩き始めたばかりでかなり厳しい。さすが北アルプス三大急登のひとつで厳しいのは覚悟の上だがやはり厳しい。
北アルプス三大急登は、烏帽子岳へのブナ立尾根と剱岳の早月尾根そして燕岳の合戦尾根と言われる。

 約40分登ると、第1ベンチに到着、標高差約215m上がった。少し休憩して再び第2ベンチを目指してまた、急登を登り続ける。

第1ベンチへ

第1ベンチ(標高1675m)

第1ベンチにて

第2ベンチへ

第2ベンチ(標高1840m)
 第2ベンチまで標高差約165mを30分で登る。さらに登り続け第3ベンチに到着、標高差約160m、約35分で登った。小雨が相変わらず降り続いている。

第2ベンチにて

第3ベンチへ

第3ベンチ(標高2000m)

第3ベンチにて

富士見ベンチへ

富士見ベンチ(標高2210m)
 第3ベンチから約45分で標高差210mを登ると、標高2210mの富士見ベンチに到着する。ここから富士山が望めるそうだ。

 ここからさらに登っていく、標高差170m、合戦小屋まで登っていく、富士見ベンチまでは、樹林帯の中ジグザグの道、ところどころに木階段などがある道だったが、ここから先は少し開けてくる。大きな岩などがあり、気分転換ができる。合戦小屋まで10分の案内がでてホッとする。富士見ベンチから40分合戦小屋に到着した。

ゴゼンタチバナ

合戦小屋へ

合戦小屋へ あと10分

合戦小屋へ

合戦小屋へ

合戦小屋(標高2380m)

合戦小屋名物スイカ
 合戦小屋は、標高約2380mで多くの登山者が休憩している。小屋横の仮設テント場で名物のスイカをいただく。ここ1ヶ月雨続きで日照時間が少ないためか甘みが少なく、大きさも小さいようだ。おにぎりなどを少し食べて捕食する。

合戦小屋にて

合戦沢ノ頭

合戦沢ノ頭 三等三角点(標高2488.2m)
 合戦小屋で20分あまり休憩してまた登りだす。少し登ると足がつってきたので休み休み登る。少し時間をかけて約30分、標高差約110mを登りきると、合戦沢ノ頭に登りきる。

 合戦沢ノ頭は、標高2488mで三等三角点になっている。天気がよければ、常念岳、大天井岳、槍ヶ岳などが望め、尾根の反対側には、燕岳、北燕岳などが間近に望める。

 合戦沢ノ頭から燕山荘までの最後の登りだ。標高2640m辺りで燕山荘に続く巻道が通行止めになっていて、燕山荘へ新しい尾根道ができている。尾根道を登りきると燕山荘の裏に到着する。時計方向に半周すると燕山荘の入口に到着する。

合戦沢ノ頭にて
 燕山荘にザックをデポして、燕岳へと向かう。燕山荘の周りからコマクサが砂地の斜面に一面に咲いている。奇岩を眺めながら燕岳を目指すが、小雨で霧が立ち込め燕岳の素晴らしい展望は全く望めない。

コマクサ

燕岳 奇岩

燕岳 めがね岩
 山頂が近づくとめがね岩に到着、自然が織り成す奇岩だ。この前で記念写真を撮る。天気が良ければこのめがね岩の向こうに重なって槍ヶ岳が見えるようだ。

燕岳 めがね岩にて
 雲に覆われた山頂に到着、山頂で記念写真。あいにくはっきりした写真は望めないし、周囲の景色も何も見えないので残念だ。。

 燕岳は、標高2763mで二等三角点になっている。天気が良ければ北側には立山、剱岳、針ノ木岳、蓮華岳、鹿島槍ヶ岳、餓鬼岳などが見える。東側に有明山など、東には大天井岳、穂高岳、槍ヶ岳など、西に鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳などが見えるのだが残念だ。

燕岳

燕岳 山頂

燕岳 頂上標石

燕岳 二等三角点(標高2763m)

燕岳にて

燕岳にて

燕岳にて

燕岳にて

=参考=   燕岳 撮影:2018/08/11

高座の滝へ

高座の滝へ

高座の滝へ

高座の滝へ

燕山荘にて
 燕岳から往路を燕山荘に戻る。用を済ませ燕山荘を出発、いよいよ今回のメイン表銀座縦走コースの出発だ。

 燕山荘前から眺める燕岳、これから進める表銀座縦走コース、槍ヶ岳や穂高連峰の写真を参照して下さい。今回はなのも見えない表銀座縦走コースを五里霧中になるような雰囲気だ。

=参考=  燕岳 撮影:2018/08/12 燕山荘より

=参考=  大天井岳・表銀座縦走コース 穂高連峰・槍ヶ岳 撮影:2015/08/10 燕山荘より
 何も見えないのでひたすら歩くのみだ。参考の写真を掲載、天気が良ければ楽しい山歩きになるはずだった。

大天荘へ 表銀座縦走コースを行く

大天荘へ 表銀座縦走コースを行く

大天荘へ 表銀座縦走コースを行く

大天荘へ 表銀座縦走コース

=参考=  表銀座縦走コース 大天井岳 穂高連峰・槍ヶ岳 撮影:2015/08/10

大天荘へ 表銀座縦走コースを行く

表銀座縦走コース 蛙岩

表銀座縦走コース 蛙岩

大天荘へ 表銀座縦走コースを行く
表銀座縦走コース 大下りの頭(標高2660m)

表銀座縦走コース

大天荘へ 表銀座縦走コース 切通岩(標高2690m)
 表銀座縦走コースの尾根歩きは、最後大きく切れ落ちた切通岩へ約3時間ひたすら小雨の中を歩いた。長い長い道のりだった。

大天荘へ 表銀座縦走コース 切通岩
 切通岩から、大天荘までは標高差約190mの急な登り返しだ。40分の登りだが疲労が重なって歩けなくなってきた。10歩歩いて一休み、喘ぎながら登りになり、55分かかってやっと大天荘に16時30分に到着。燕山荘から少し遅くなるとの連絡を入れていたので事なきを得た。

大天荘・常念岳/槍ヶ岳分岐(標高2720m)

大天荘へ
=参考=   燕岳から続く表銀座縦走コース 撮影:2018/08/12

大天荘まで 500m(標高2740m)

大天荘へ 10歩歩いて一休み、喘ぎながら登る

大天荘に風雨のなか無事到着(標高2875m)
 全員無事、大天荘に到着、雨でずぶ濡れになり疲れが最高になった。新型コロナウイルス対策をして小屋に入り、くつろいだ。

 ここで明日、明後日の天候がさらに悪くなるとに情報が入る。山小屋の方のご意見を参考にして、今回の槍ヶ岳へは残念して、エスケープすることにした。

 エスケープのコースはどこがいいのか難しい。ツアーのグループは今日の道を引き返し中房温泉へ下るという。その他のグループは、一ノ沢コースが多いようだ。一ノ沢で心配されるのが、水量が多くなり渡渉だ。

 検討の末、一ノ沢に下ることに決定した。ヒュッテ大槍と上高地明神館をキャンセルし、明日の宿を穂高温泉郷の常念坊に決め予約が取れた。

 今日は相当疲れたので夕食後の団欒の余裕もなく就寝した。明日良い天気にな〜れ。
 
     

コ ース 
【1日目】7月22日(水)  晴れ
 新大阪(7:45)=[のぞみ212号]=名古屋(8:34/9:00)=[しなの5号]=
松本(11:04/昼食/11:45)〜松本城(12:12/11:30)〜松本駅(12:00/13:20)=[普通]=
穂高駅(13:46)〜穂高神社〜穂高駅(14:30)=[タクシー]=有明温泉 有明荘(15:00) (泊)
【2日目】7月23日(木・海の日)・・・合戦尾根〜表銀座縦走路  雨
 有明荘(4:45)〜登山口(5:00/5:12)〜第一ベンチ(5:53/6:00)〜第二ベンチ(6:30/6:37)〜
第三ベンチ(7:13/7:24)〜富士見ベンチ(8:10/8:20)〜合戦小屋(9:00/9:23)〜
合戦沢ノ頭・三角点(9:52/9:58)〜嚥山荘(10:58/11:08)〜嚥岳(11:37/11:45)〜
嚥山荘(12:14/昼食/12:34) 〜蛙岩〜H2665〜大下りの頭〜右衛門吊岩〜H2680〜
切通岩・喜作レリーフ(15:29/15:35)〜大天荘(16:30) (泊)

  《雨風強く予定変更・・・常念小屋〜一ノ沢へエスケープ》

【3日目】7月24日(金・スポーツの日)・・・常念小屋〜一ノ沢  雨
 大天荘(5:38)〜大天井岳(5:47/5:57)〜大天荘(6:06/6:16)〜東天井岳(7:17)〜
横通岳(8:43)〜常念小屋(9:29/昼食/10:11)〜最終水場(11:08)〜胸突八丁(11:30)〜
大滝(13:26)〜山の神(14:16)〜一ノ沢(14:32/14:44)=[タクシー]=穂高温泉郷 
常念坊(15:10) (泊)
【4日目】7月25日(土)・・・穂高温泉郷〜帰阪  雨
 常念坊(8:55)=[タクシー]=穂高駅(9:20/10:04)=[普通]=松本駅(10:35/10:51)
=[しなの8号]=名古屋駅(13:01/13:19)=[ひかり]=新大阪駅(14:27)


《当初計画》
【3日目】7月24日(金・スポーツの日)・・・喜作新道〜東鎌尾根
 大天荘(5:20)〜大天井ヒュッテ(5:50/6:00)〜P2549〜赤岩岳〜西岳(9:40/9:50)〜
ヒュッテ西岳(10:00/10:10〜水俣乗越(11:20/昼食/11:40)〜[東鎌尾根2H]〜
ヒュッテ大槍(14:20) (泊)
【4日目】7月25日(土)・・・槍ヶ岳〜槍沢〜上高地
 ヒュッテ大槍(5:20)〜槍ヶ岳山荘(6:30/6:40)〜槍ヶ岳(7:20/7:30)〜
槍ヶ岳山荘(8:00/8:20)〜殺生ヒュッテ分岐(8:40)〜播隆窟〜グリーンバンド(9:10/9:20)〜
天狗原分岐(10:00/10:10)〜 op.1天狗原・逆さ槍(往復1時間)
水俣乗越分岐(10:50)〜ババ平(11:10)〜槍沢ロッジ(11:30/昼食/12:00)〜一ノ俣(12:30)〜
横尾(13:30/13:40)〜徳沢(14:40/14:50)〜明神・明神館(15:50)・(op.1 17:00) (泊)
op.2明神池散策
【5日目】7月26日(日)
 明神館(8:00)〜河童橋(9:00/9:10)〜上高地BT(9:20/10:00)=[バス平湯温泉行き]=
平湯温泉(10:25/入浴/11:30)=[高山バスセンター行き]=高山(12:31/昼食/13:29)
=[ひだ12号名古屋行き]=名古屋(16:04/16:13)=[のぞみ41号博多行き]=
新大阪(17:03)
【6日目】7月27日(月) 予備日

参加者 8名
実施日 2020/07/22-7/26 
友歩会 ohki