魚谷山にて
友歩会定例会 
 魚 谷 山 標高816m
 
 11月11日、友歩会例会で魚谷山(いよだにやま)に登った。魚谷山は、昨年行ったが、柳谷峠分岐で渡渉をせず、少し東の沢を登ろうとしたが踏み跡がなく、さらに東の沢を登り、滝谷峠にンPぼってしまい、登頂を残念した。今回は、そのリベンジだ。

 北大路バス亭から、雲ヶ畑もくもう号に乗り出発。バスは雲ヶ畑に向かう人と合わせて定員で、雲ヶ畑バス停に定刻に着いた。前回はタクシーに分乗があり、少し少し遅れた。

 今回は、バスを降りてすぐ9時7分に出発。前回と同時期だが、紅葉が早いのか枯れたのか今ひとつだ。松尾谷出合に9時40分到着、ひと休みだ。

 今回は、熊出没にそなえて、鈴を鳴らしての登山になった。しかし静かな山がやかましいこと。4名でしたがみんなで鳴らせば賑やかですね!

出合バス停

出合橋を出発

魚谷山へ

魚谷山へ

松尾谷出合(標高340m)

魚谷山へ ここから車両通行禁止
 紅葉があまり期待できないまま、ひたすら林道を上っていく。30分足らずで樋ノ水谷出合の木橋を下に見る。ここを登ったことはないが貴船山に通じているようだ。

 出合からほんの少し進むと、直谷山荘跡を通過する。すっかり、草むらになっている。さらに15分ほど進むと、壊れかけた山荘がある。麗杉荘だがまもなく朽ちて直谷山荘のようになるのだろうか。

魚谷山へ

魚谷山へ 樋ノ水谷分岐

直谷山荘跡

魚谷山へ

魚谷山へ

魚谷山へ

魚谷山へ

魚谷山へ

魚谷山へ

魚谷山へ
 10時47分、柳谷峠分岐に到着。前回は11時15分なので約30分早く着いた。きっと紅葉を楽しむところがなかったからだろう。

 前はここでリタイヤになってしまったが、今回は時間も30分余裕が出来たので頑張って進むことにした。とりあえずチャレンジ前の集合写真を撮る。

魚谷山へ

魚谷山へ 柳谷峠分岐

柳谷峠分岐にて

柳谷峠分岐にて

魚谷山へ
 目の前の川にかかる一本橋は駆逐しているので巻いて下り、渡渉して先に進む。道らしき道はなく、左先きに堰堤があるので、堰堤の右側から登っていく。

 登山コースはほとんど消えており、道なき道に渡渉も加えて、昔誰かが付けた赤いテープの残骸を便りに登っていく。

 2007年の記録では、「丸太の橋を渡り細ヶ谷の左岸をしばらく上がる。右岸左岸となんども渡渉し、上流に向かうがなかなか景色も良く楽しい沢登りだ。分岐から20分ほどで滝谷峠分岐に着く。沢を渡って数分で「北山の小舎発祥の地」の案内板がある。・・・」

 残念ながら今回はとんでもない山歩きだ。これも「新型ロロナウイルス」の影響だろう。これから先に、コースを熟知したリーダーのあと、100人ぐらいがあとを続けば良い道が出来るのではと思う。

魚谷山へ

魚谷山へ

魚谷山へ

魚谷山へ

魚谷山へ

魚谷山へ
 コースを模索しながら登っていくと、やっと「 北山の小舎発祥の地」の案内版に到着した。案内版には次の内容が書かれていた。

  『1927(昭和2)年、西堀栄三郎氏らがこの地に山小舎を建設。京都一中山岳部が管理を引き継ぐ。1942年(昭和17年)7月、老朽のため解体。同年9月、いまの「北山荘」が完成した。旧山小舎は幾多の人材を輩出した。また、「雪山賛歌」に歌われている「煙い小舎」とはこの小舎のことである。2006年6月 北山の会』

 古い山渓の「カラー・山のうた(発行昭和42年)」の本を思い出した。その中に西堀栄三郎の随想「雪山賛歌誕生のころ」を読み直してみた。当時、京大山岳部に部歌がなかった。英語教師が英会話に時間によく歌わせた「クレメンタイン」に詩をつけたそうだ。一番の「雪よ、岩よ、我らが宿り、俺たちゃ町には住めないからに」は西堀氏がつけ、みんなで次々に歌詞ができていったそうだ。著作権料でヒマラヤ遠征の強力な財源になったとか。

「北山の小舎発祥の地」案内版

魚谷山へ
 案内版から数分で今西錦司レリーフに着く。今西錦司博士は生態学者、人類学者で京大名誉教授。登山家、探検家だったそうだ。小休止して記念撮影した。すぐ先に北山荘が樹林の中に見えていた。

 びっくりしたのは、レリーフの先に三角点があった。しかも一等三角点だ。こんな谷底に?!
*一等三角点 ・・・ 国土地理院のデーターで、見当たらない。

今西錦司レリーフ

今西錦司レリーフ

今西錦司レリーフにて

今西錦司レリーフにて

一等三角点
 北山三荘を右上に見ながら直進すると、柳谷峠から魚谷山の標識が立っている。標識にそぐわず道は分かりにくい。なんとか最初は緩やかな登りだが最後は急な斜面の登りだ。

 あえぎながら登ると、峠らしき尾根に到着、柳谷峠だろうが標識などは見つからない。さらに急斜面を登り詰めると魚谷山の山頂だった。

魚谷山へ

魚谷山へ

魚谷山へ

魚谷山へ

魚谷山へ

魚谷山へ

魚谷山へ

柳谷峠?

魚谷山へ

魚谷山へ
 魚谷山は、標高816mで三等三角点になっている。山頂は雑木林で展望は得られない。山頂で昼になったので昼食にした。折しも、木枯らしが吹き始めて、じっとしているのが厳しい。記念写真を撮って早々に下山開始。紅葉の下で、陽にあたりゆっくりしたかったが残念だ。

魚谷山

魚谷山

魚谷山 三等三角点(標高816m)

魚谷山にて

魚谷山をあとに

魚谷山をあとに
 魚谷山の山頂をあとに、尾根を進みピークを一つ越えて下ると広い道に出て魚谷峠だ。魚谷峠は標高765mほどで、林道になっていて北へ北へと続いている。

 魚谷峠から松尾谷出合へと、延々と下りが続く。松尾谷出合まで標高差430mほどの下りだ。落葉の絨毯とは言いたいが、簡易舗装道路でかなり厳しく、足に効いてくる。

魚谷峠に出る

魚谷峠(標高765m)

松尾谷出合へ

松尾谷出合へ

松尾谷出合へ

松尾谷出合へ

松尾谷出合へ

松尾谷出合へ

松尾谷出合へ

松尾谷出合へ

松尾谷出合へ

松尾谷出合へ

魚松尾谷出合へ

魚谷松尾谷出合へ
 ひたすら簡易舗装道路を下ること60分、途中所々で紅葉が見られたがやはり今年はだめなようだ。地球温暖化の影響で四季がおかしくなり、生活はどうなっていくんだろう。

松尾谷出合

松尾谷出合に下り着く へとへと!

出合橋へ

出合橋へ

出合橋BS

魚出合橋BSに全員無事下山
 
 魚谷山からの下山が1時間あまりで、出合橋BSに下り、予定よりこれまた1時間早く、14時20分に全員無事下山できた。雲ヶ畑バスもくもく号は、15時15分なので約1時間待ちだ。しかし、この時勢でタクシーの予約が出来ず、そのとき手配して欲しいとのこと、タクシーはいっぱいあるが運転手がいない。来れも困ったことだ。

 1時間待って、もくもく号に乗り、北大路へと戻った。今日は天候がいまいちだったが、道なき道を制覇し、魚谷山に登れた。これから登山者も増え、京都北山の素晴らしさをアピール出来るように戻って欲しい。

 今日は道なき道に挑戦。また熊よけの鈴をならし賑やかな山歩きでした。ありがとうございました。
   
  
 

コース
北大路駅前BS(8:40)=[雲ヶ畑バス もくもく号]=出合橋BS(9:04/907)〜
松尾谷出合(9:40/9:45)〜樋ノ水谷出合(10:12)〜直谷山荘跡(10:17)〜麗杉荘(10:33)〜
柳谷峠分岐(10:47)〜北山の小舎案内板(11:15)〜今西錦司レリーフ(11:17/11:23)〜
魚谷山(12:09/昼食/12:38)〜魚谷峠(12:43)〜松尾谷出合(13:40/13:47)〜
出合橋BS(14:19/15:15)=[雲ヶ畑バスもくもく号]=北大路BS(15:40)

天候   曇り 
参加者 4名 
実施日 2023/11/11 
友歩会 0hki   .
写真協力 Koga   .