三輪山登拝口にて
山歩き会・友歩会定例会 
 三 輪 山 標高467m
 
 11月16日、山歩き会と友歩会合同定例会で三輪山に行った。三輪山は、一般の山と違って山自体が大神神社のご神体になっている。そのためお参りしたい人が多かったので実施した。

 近鉄鶴橋駅に集合し桜井駅へ、JRに乗り換えて三輪駅に着いた。ここで奈良経由で来た人と合流した。出発準備をして先ず、一の鳥居へと歩き始めた。

 神社とは反対方向に進み、広い駐車場近くの大きな交差点で、大きな大きな黒い鳥居を見た。一の鳥居で大鳥居とも言われている。

 大鳥居は、高さ32メートル、柱間23メートルで、日本一の大鳥居だそうだ。対候性鋼板で、耐久年数は1300年といわれている。

 鳥居と三輪山を構図に眺めたり写真を撮ったりした。しばらく鳥居の廻りをうろうろして、大神神社へのお参りに三輪山方向へ足を進めた。

JR三輪駅

大神神社へ

三輪山

大神神社大鳥居(現在の一の鳥居)
灯籠

大神神社一の鳥居にて

大神神社一の鳥居・三輪山

大神神社一の鳥居にて

三輪山

三輪山

大神神社へ 一の鳥居をあとに

三輪山

大神神社 二の鳥居

大神神社へ
 広い道路から参道に入り進んでいく。二の鳥居をくぐると、玉砂利の道になる。どんどん進み、一段高くなったところに石段を上がると、大神神社の拝殿になる。大神神社のご祭神は、大物主大神で国造の神様だ。人間生活の神様として崇敬されている。

大神神社 拝殿

大神神社 拝殿前にて
 拝殿でお参りして、気になるものを探していた。参集殿の入口に案内を見つけた。石段を降りると、探していたものが見つかった。

 「なで兎」を探していたのだ。仮設のような社に列をつくっていた。その先に、座布団の上に「なで兎」が置かれていた。みんなで兎をなでた。具合の悪いところを兎に託したのでしょう。

 270年ほど前に一の鳥居前に、鉄の灯籠が奉納された。火を点す上に、兎の置物が添えられていたそうだ。大物主命は出雲の大国主命と同じような命。大国主命が因幡の白うさぎを助けた話は有名。そんな神話も関係しているのだろう。
 世界大戦で戦局が悪化、鉄灯籠も供出が命じられた。兎の置物は没収されず神社に残ったそうだ。その兎をなでると、体の痛いところを治してくれる、願い事を叶えてくれる知る人ぞ知る兎になったそうだ。

 今年は、うさぎ年で年初には、滋賀の三尾神社にお参りし、元気を頂いた。黒部五郎岳、三俣蓮華岳、双六岳、笠ヶ岳、前穂高岳、奥穂高岳、立山そして剱岳に登頂できた。今日は、大神神社のなで兎にお礼とこれから益々元気でいれるようお願いした。

なで兎

なで兎

なで兎

参拝記念

狭井神社へ

狭井神社

狭井神社
 狭井神社にやってきた。今日の本命は三輪山に登拝することだ。神社の受付で、登拝の手続きをして、登拝に関しての注意事項を含む説明を受ける。

 支度をして、登拝口より、神域の三輪山に入っていく。尾根筋への急登が始まる。最初から結構厳しい試練だ。尾根に出てしばらく緩やかな道を行くと、丸太橋を渡り、沢沿いに登っていく。

 沢を渡り、左岸を登っていく、少し急な登りだ。突き当たりに休舎があり、三光の瀧がある。休舎は、瀧行をする人の更衣室のようだ。ここでひと休みしてまた登り出す。かなり厳しい急登だ。

 尾根の急坂をひたすら登り続ける。なにせ、会話など、声を出すのが御法度で修行そのものだ。やがて、中津磐座に着く、水分補給してまた急な道を登っていく。

 急な階段道の試練が続くと、やがて高宮(こうのみや)神社に到着、お参りして先に進む。程なく奥津磐座(おきついわくら)に到着、三輪山の山頂だ。

 三輪山は、標高467mだ。三等三角点があるが今回は見つけることが出来なかった。2002年に登拝したときには確認できたのだが今回は残念だ。山頂は磐座で木々が茂っていて鬱蒼としている。

 2002年には山頂広場があったような記憶があるが、今は鬱蒼とした森になっている。さすがご神体からだろう。写真が撮れなかったので記憶だけだから仕方がない。

三輪山 登拝道案内図
 下りは往路をまた黙々と下る、登りも下りも行き交う人にお礼も言えず、何か神様の前では、礼儀も役立たないのは如何なものかと思った。挨拶ぐらいは声を出してもいいのではないだろうか。

 三輪山の登拝を終えて、狭井神社の登拝口に全員無事下山した。社務所に下山報告をしてたすきを返し現状に戻った。

三輪山登拝口 登拝を終えて

三輪山登拝口 登拝を終えて

三輪山登拝口 登拝を終えて
 少し窮屈な、登拝という山登りだったが、試練のようで辛かったが、下山してしまえば、なかなか素晴らしい山に思える。

 下山して、展望台に向かい、展望台から登ってきた三輪山を眺めた。たおやかな普通の山だ。なにかまだ実感はないが、一ッの節目として登拝出来たことに感謝したいと思う。

三輪山 展望台より

大神神社 二の鳥居

そうめん処森正
 展望台で軽く昼食をとり、二の鳥居に戻り、鳥居そばの森正で、にゅうめんを頂いた。そうめんは、地産の三輪そうめんでなかなかおいしい。

 神社前を少し散策、買い物などをして、時間もあり、山辺の道を天理駅まで歩いた。天理駅で一次解散し、鶴橋へと戻った。

 少し窮屈な登山になりましたが、なにか得るものもあったのではないかと思います。また素晴らしい山歩きをしましょう。ありがとうございました。
   
  
 

コース
近鉄鶴橋駅(8:20)=[快速急行青山町行き]=桜井駅(8:56/9:06)=[JR奈良行き]=
JR三輪駅(9:09/9:16)〜一の鳥居(9:27/9:35)〜二の鳥居(9:47)〜
大神神社(9:50/10:03)〜挾井神社(10:08/登拝説明/10:20)〜三光の瀧〜中津磐座〜
高宮神社〜三輪山・奥磐座津(11:38/11:47)〜高宮神社〜中津磐座〜三光の瀧〜
挾井神社(12:43/12:51)〜展望台(12:55/昼食/13:18)〜二の鳥居(13:28)〜
そうめん処森正(13:28/13:57)〜[うろうろ]〜桜井駅(14:19)〜金屋の石仏(14:40)〜
海柘榴市(14:49)〜近鉄桜井駅(15:20/15:27) =[急行上本町行き]=鶴橋(16:06)

天候   晴(小春日和) 

参加者 11名 (山歩き会:8 友歩会:3)
実施日 2023/11/16 
山歩き会・友歩会 0hki   .