浅間山 前掛山(右)
 日本百名山 
浅 間 山・前掛山 標高2524m
車坂峠〜黒斑山〜浅間山・前掛山〜浅間山荘
 
 6月12日、第2日目は浅間山登山だ。朝6時40分嬬恋のとちぎやをバスで出発。約1時間20分車坂峠に8時到着。登山準備をして表コースからトーミの頭へと歩き始める。登山口には噴火警戒レベルの表示があり、それによるとレベルは1で前掛山まで登山が出来ますとあった。

 登山口から緩やかな登りを歩く、赤い火山灰、火山礫の道を歩くと火山が少しずつ実感してくる。少し登ると車坂山で一旦下り登り返す。道端にはたくさんのお花が和ませてくれる。ハクサンイチゲ、イワカガミ、アズマシャクナゲなどが新緑のカラマツ林に咲き誇っている。火山岩もごろごろしてきて浅間山の勇姿が近づいてきた。振返ると八ヶ岳、蓼科山、篭ノ登山と浅間山周辺の山、四阿山などが展望できる。

車坂峠 自然観察センター前

上信越公園案内板

ただいまの噴火警戒レベルは1です。

車坂峠を出発

アズマシャクナゲ

イワカガミ

車坂山へ

表コースを行く

ハクサンイチゲ

アズマシャクナゲ

八ヶ岳・蓼科山の遠望

四阿山

浅間山周辺の山(中央は篭ノ登山)と四阿山(右)

アズマシャクナゲ

アズマシャクナゲ
 緩やかな登りもピークに近づくと赤い鉄製のシェルターがある。そこを登り切ると赤ゾレの頭に着く、トーミの頭から黒斑山への絶壁の一部が見えるがほとんど霧に覆われていてグレーの世界だ。霧が抜ければ正面に浅間山が見えるのだろう。

 赤ゾレの頭から一旦鞍部に下り、先ほど見えていた外輪山の絶壁の縁を登り返す。トーミの頭に到着、依然何も見えない、みんなの念力でガスを吹き飛ばそうなぞと話しているとほんの一瞬ご開帳だ。霧の切れ間に浅間山を見ることが出来た。しばらく浅間山を過ぎる霧を追いながら展望を楽しんだ。黒斑山まで上がれば前掛山の上に浅間山の最高峰が少し見えるはずだ。

 トーミの頭から少し下り、登り返す。湯ノ平への分岐を過ぎると、カラマツ林になり見通しはなくなるが、数ヶ所木々の間から浅間山を垣間見ることができた。非常警報のシステムを過ぎると黒斑山山頂に到着した。残念ながら期待に反し、霧は晴れることなく黒斑山から浅間山の勇姿は見ることができなかった。

トーミの頭 赤ゾレの頭より

トーミの頭 赤ゾレの頭より

トーミの頭へ

トーミの頭に到着

初めて見る浅間山 トーミの頭より

槍ノ鞘・来た道を振返る トーミの頭より

黒斑山 トーミの頭より

浅間山 トーミの頭近くより

湯ノ平分岐を直進黒斑山へ

浅間山 黒斑山への途中

黒斑山山頂直下の非常システム

黒斑山 山頂(標高2404m)にて
 黒斑山を下山、湯ノ平分岐から急斜面の道をジグザグに下る。振返るとトーミの頭の絶壁がそびえたっている。ハクサンイチゲなどの花が所々に咲いている。正面に霧が晴れて浅間山が見え始めた。周りを見渡してみると今降りてきた黒斑山から続く外輪山の切立った壁は赤茶けて見える。浅間山の山頂は見分けられないが前掛山の浅間山の頂が見えているのであろうか、その右に剣ヶ峰が見える。

トーミの頭 湯ノ平分岐辺りより

湯ノ平へ下る

ユキワリコザクラ

ハクサンイチゲ

浅間山 黒斑山下り道より

千人岳・鋸岳・浅間山・剣ヶ峰 黒斑山下り道より

千人岳・鋸岳 黒斑山下り道より

湯ノ平へ クサスベリ

湯ノ平 大きな溶岩と浅間山

トーミの頭・黒斑山・蛇骨岳・・・
 湯ノ平への下りは草すべりとというらしいがクマササの草原だ。大きな溶岩の塊の岩があり、噴火で転がってきたのであろうか。湯ノ平口に到着し昼食にした。今下ってきた外輪の山を見上げると岩肌が火山噴火の凄まじさが伝わってくるようだ。ここからいよいよ浅間山の登りになる。

 火山岩のガレ道を登っていくと、ガンコウラン、ミネズオウなどたくさん咲いていた。シラビソの樹林を過ぎると後方の展望が素晴らしくなってきた。外輪山の黒斑山、陀骨岳、仙人岳、鋸岳など一望できる。外輪を縦走している登山者も多く、浅間山の展望コースには良いだろう。眼下には湯ノ平が広がっている。

湯ノ平口に到着

注意看板

浅間山へ登り返し

ミネズオウ

ガンコウラン

キジムシロ

黒斑山・蛇骨岳・仙人岳・鋸岳の外輪山 前掛山より

浅間山へ登りが延々と続く

火口壁の尾根から先は立入禁止
 浅間山の前掛山を時計回りに斜めに登っていく。何もないガレ道をひたすら歩くがなかなか到着しない。湯ノ平から標高差400mぐらいだだが単調でお疲れ気味だ。周りに何の目標もない単純な登りは変化が鳴き厳しい、ただ時々後を振り返って外輪山や湯ノ平を眺めながら登る。

 登り切ると、ロープが張ってあって、これより先立入禁止となっている。近くに避難小屋のシェルターが2基ある。立入ると法律により罰せられるとあるが、何人かは登っている。我々は、立入が許された前掛山へ火口縁を反時計回りに登った。

 前掛山へ登るにつれ、浅間山の山頂が少しずつ見えてきて時々噴煙か水蒸気ガスを噴出している。山頂に到着、何も遮るものがないので風が強く寒い。

 浅間山で登山規制で行ける最高点が前掛山だ。前掛山は、標高2524mで東側が浅間山の主峰で素晴らしい展望が楽しめる。出来れば噴煙の出ている近くまで行ってみたい気になるが、登山規制のレベルで黒斑山までしか登れなかった時期もあったようだ。

火口を回って前掛山へ

前掛山

浅間山主峰と前掛山

浅間山主峰

前掛山山頂に到着

前掛山 山頂にて

浅間山のパノラマ 左から回って右の前掛山に来た 中央は浅間山主峰

浅間山のパノラマ 前掛山の右側(立入禁止看板)より

浅間山 時々噴気を上げている

これより立入禁止(火口から500m以内)

前掛山を引き返す

前掛山 火口壁

四阿山と緑のパッチワーク

避難小屋

浅間山の下山開始

湯ノ平口に下山
 前掛山の山頂を極め往路を下山した。湯ノ平口から浅間山荘へと下った。湯ノ平口からしばらく下ると浅間神社に到着、火山館もありゆっくりくつろげる。ハクサンイチゲの白い花がたくさん咲いていた。

 牙山の脇の沢沿いの道を下る。沢は茶褐色で硫黄の臭いがが立ち込めていた。天狗温泉の源泉がこの筋にあるのだろうか。牙山は小さな槍ヶ岳のような格好をしていたが、回り込むと絶壁の壁尾根になっていた。

 新緑の美しい登山道を下る。キジムシロやエンレイソウ、ハクサンイチゲなどのお花を楽しませてくれる。桜の花が咲いていると思ったがズミのようだ。とても美しかった。二ノ鳥居から谷川の道をとって下った。沢に下りると不動ノ滝があり、どんどん下ると一ノ鳥居に到着。少し休憩して浅間山荘へ下山した。途中ムミツバツツジに似たラサキヤシオを思われる花が若緑の林の中で一段と冴えていた。浅間山荘に到着すると、ベニツツジが迎えてくれた。

 浅間山荘からバスで、上田市の菅平ホテルへ向かった。ホテルでゆっくりし、明日に備えた。

浅間神社・火山館

牙山 谷の川は硫黄のにおいがする

牙山の岩壁を見ながら下山

新緑の中を下山

エンレイソウ

エンレイソウ

ズミ

ズミ

ムラサキヤシオ

ムラサキヤシオ

不動滝

一ノ鳥居

ベニツツジ

浅間山荘・天狗温泉
草津白根山へ戻る 四阿山へ
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コース
6/11
 大阪梅田(7:20)=[バス]=信州中野IC=弓池(14:42/14:56)〜
本白根山登山口(15:11)〜中央火口〜本白根山(15:49/15:58)〜鏡池展望台(16:15)
〜登山口(16:47)〜弓池(17:00/17:16)=[バス]〜嬬恋・とちぎや(18:13) (泊)
6/12
 とちぎや(6:40)=[バス]=車坂峠(8:00/8:14)〜車坂山(8:28)〜避難小屋(9:23)〜
トーミの頭(9:35/9:44)〜黒斑山(9:59/10:17)〜湯ノ平分岐(10:18)
〜[草すべり]〜湯ノ平口(10:55/昼食/11:15)〜前掛山登山口・Jバンド分岐(11:31)
〜立入禁止看板(12:27/12:34)〜前掛山(12:54/13:05)〜立入禁止看板(13:20)〜
Jバンド分岐(17:00/17:16)〜湯ノ平口(14:12)〜浅間神社・火山館(14:18/14:31)
〜二ノ鳥居(15:06)〜不動ノ滝(15:09)〜一ノ鳥居(15:22/15:29)〜
浅間山荘・天狗温泉(15:52/16:03)=[バス]=上田市・菅平ホテル(17:15) (泊) 
6/13
 菅平ホテル(4:55)=[バス]=菅平牧場(5:07/5:16)〜根子岳(7:10/7:30)〜
四阿山(9:06/朝食/9:33)〜休憩舎(10:35/10:43)〜的岩(11:08)〜
鳥居峠林道終点(11:27/11:36)=[バス]=鳥居峠(11:44)=
真田温泉・ふれあいさなだ館(12:03/13:30)=[バス]=梅田(19:40)

天 候  6/11 晴れ 6/12 曇り 6/13 曇り
参加者 15名 
実施日 2011.06.11〜06.13