木曽駒ヶ岳 山頂にて
友歩会 アルプス例会  
木曽駒ヶ岳 標高2956m
しらび平=千畳敷〜浄土乗越〜宝剣山荘〜中岳〜木曽駒ヶ岳
 
 8月20日から23日の予定で、友歩会アルプス例会を行った。今年は木曽駒ヶ岳から空木岳の縦走を計画した。実施の2日前までは毎日日照りが続き酷暑が続いていた。前日の19日には日本海にあった前線が下がってきて西日本が曇り気温も下がってきた。明日からの現地の天気はあまり期待でそうもないがとりあえず出発した。

 8月20日朝、曇り空の中新大阪へ、のぞみに乗車して名古屋へ向かった。名古屋に近づくと雨が降り出した。名鉄バスセンターから高速バスで駒ヶ根市へ走った。ここでバスを乗り換え菅ノ台からしらび平へ向かう。ここからロープウエイで千畳敷まで一気に上がる。2時間ほどの待ち時間を覚悟していたが、直ぐに乗ることができた。菅ノ台バスターミナルの標高が860m、しらび平が1622m、千畳敷が2512mと標高差1952mをバスとロープウエイで約1時間で登ってしまう。ロープウエイの高低差は950m、終点駅の標高2611.5mはともに日本最高だそうだ。

 千畳敷に到着、雨はそれほどきつくなく、なんとか行けそうだ。千畳敷の遊歩道は多くの観光客がこの雨の中お花畑を周遊していた。濃霧で周りは全く見えないが、足元にはウサギギク、ミヤマリンドウ、チシマギキョウ、ウメバチソウ、シナノキンバイなど見ることができたがこの雨でじっくり見ることもなく先に進んだ。

 遊歩道から分かれて登りはじめると、八丁坂にかかる。この辺りから急登になってくる。宝剣岳の切立った岩壁は霧で全く見えなくただひたすら登るだけだ。歩き始めて約40分、浄土乗越に到着した。宝剣山荘が霧の中に見えたらすぐ到着だ。宿泊の手続きをして空荷で木曽駒ヶ岳を往復した。

しらび平(標高1662m)

千畳敷(標高2512m)

駒ヶ岳神社

千畳敷を出発

八丁坂にかかる

八丁坂にかかる

八丁坂を登る

八丁坂を登る

浄土乗越(標高2855m)

中岳(標高2925m)にて
 山荘を出て、霧の中を道沿いに張られたロープを頼りに登る。しばらく広い道を登ると分岐があり中岳直登コースと巻き道コースに分かれる。下りに巻き道を行くことにして直登コースを登った。

 岩や石の道を登り切ると、中岳に着く、中岳山頂は大きな岩になっている。山頂の左側を下る、かなり急な下りだ。下りきると鞍部の平地になり頂上山荘を右に見て登り返す。岩や石の道は依然続き、雨足も次第に強く風も出てきた。そんな中山頂に到着。

 木曽駒ヶ岳は、標高標高2956mで山頂は広く一等三角点になっている。360度の大展望は全くグレーのカーテンで閉じられていた。主峰の木曽駒ヶ岳から続く中央アルプスの連山、南アルプス、富士山、北アルプス、八ヶ岳、御嶽山、乗鞍岳など素晴らしい展望幻になってしまった。山頂には祠が2社あり駒ヶ岳神社で伊那側と木曽側の各々神社がお祀りしてある。木曽駒ヶ岳は、本峰と中岳、宝剣岳、伊那前岳、木曽前岳などの総称をいう場合もあるそうだ。また中央アルプスの主峰で木曽駒とも呼ばれている。駒ヶ岳という山は全国で18山あるそうだ。その中で最高峰が甲斐駒ヶ岳で2位が木曽駒ヶ岳(2956m)だ。甲斐駒ヶ岳と木曽駒ヶ岳に挟まれた伊那谷では甲斐を東駒ヶ岳、木曽を西駒ヶ岳と呼んでいるそうだ。

 風雨が強くなり視界が悪く寒くなってきたので、下山を始めた。鞍部まで下り、ここから中岳の巻き道を下った。しばらく進むと岩場をトラバース、難所ありと書いてあったがちょっぴりスリルを感じながら乗りこえた。登りの時の分岐の戻り、みんなほっと一息、宝剣山荘に無事下山した。

中岳にて

木曽駒ヶ岳 山頂

木曽駒ヶ岳 山頂

木曽駒ヶ岳 山頂

駒ヶ岳神社(木曽側) 木曽谷を見守る

駒ヶ岳神社(伊那側) 伊那谷を見守る

木曽駒ヶ岳 山頂

木曽駒ヶ岳 一等三角点(標高2956m)

中岳巻き道を経て中岳分岐に戻る

宝剣山荘を出発 急遽下山
 雨は止む気配が全くなく、夜半から屋根にたたきつける雨音で明日の行程を暗示しているようだった。前線が停滞していなければこんな雨の翌日はからっと晴れて素晴らしい登山日和になるのだが今回は全く期待できない。

 21日、5時30分朝食をいただく。今日から空木岳への縦走が始まるのだが決断が迫られる。降り続く雨は厳しい、縦走を中止して本日下山することに決定した。下山の出発を雨の具合を見ながらと考えてゆっくりしようと思ったが、当局からの指導があり即刻下山することにした。暴風でロープウエイが停止する可能性、しらび平からのバス路線が総降雨量が増大していつ通行止めになるかもしれないということだった。

 浄土乗越からの八丁坂の下り道は、川のようになって水が流れていた。ジャブジャブそんな道を下山、千畳敷駅に到着するや急いでロープウエイの切符を買って直ぐ出発、しらび平に降りた。ここからまた待っていたバスに乗り、くねくねした山道をバスは下った。

 駒ヶ根橋で途中下車し、温泉に行った。8時から営業している、こまゆき荘に立寄った。この辺りは早太郎温泉というらしい。温泉にゆっくりつかり身支度、ちょっと反省会ビールで乾杯した。菅ノ台バスセンターへの途中吊橋辺りから小田切川を見るとかなり増水している。

 駒ヶ根駅に戻り、バスセンターから高速バスで名古屋へ、そして新幹線で帰阪した。

 大雨で空木岳までの縦走が出来なく少し残念だったが、わずかな2日間だったがゆっくり遠くで何日も過ごしたような充実感もあった。また機会があればリベンジしてみたいものだ。みなさんお疲れ様でした。

宝剣岳の裾が一瞬かすかに見えた

増水している小田切川 こまゆき荘を下ったところより
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コース
1日目 8/20(土)
 JR新大阪(7:00)=[のぞみ105]=京都(7:16)=名古屋(7:51/8:30)
=[高速バス箕輪行き]=駒ヶ根市(11:05)〜駒ヶ根駅(11:30)=[バス]=
菅ノ台バスセンター=[バス]=しらび平(12:21/12:30)=[ロープウエイ]=
千畳敷(12:40/12:54)〜乗越浄土(13:35)〜宝剣山荘(13:40/受付/14:00)
〜中岳(14:15)〜木曽駒ヶ岳(14:38/14:43)〜宝剣山荘(15:16) (泊)
2日目 8/21(日) 風雨が強く空木岳への縦走を断念、急遽下山した。
 宝剣山荘(6:15)〜千畳敷(6:56/7:00)=[ロープウエイ]=しらび平=[バス]=
駒ヶ根橋・こまゆき荘(7:55/入浴/9:50)〜菅ノ台(10:09)=[バス]=駒ヶ根市(11:25)
=[名鉄BC行き]=名古屋(14:03/14:22)=[ひかり109号]=新大阪(15:30)


 ◆風雨が強く空木岳への縦走を断念(以下計画)
 宝剣山荘(5:30)〜宝剣岳(6:00/6:10)〜極楽平(7:10/7:20)〜濁沢大峰(8:20/8:30)
〜檜尾岳(9:50/10:00)〜熊沢岳(11:10/昼食20/11:30)〜東川岳(13:10/13:20)〜
木曽殿山荘(13:40)(泊)
3日目 8/22(月)
 木曽殿山荘(5:00)〜空木岳(6:40/6:50)〜[池山尾根]〜
菅ノ台バスセンター(15:00/15:09)=駒ガ根(15:22/16:40)〜駒ヶ根温泉 (泊)
4日目 8/23(火) 予備日
 駒ヶ根温泉=駒ヶ根市(11:25)=[名鉄BC行き]=名古屋(14:03/14:35)
=[のぞみ109号]=新大阪(15:26)

天 候  快晴 
参加者 6名 
実施日 2011.08.20〜08.21