富士山 甲武信ヶ岳より
日本百名山
甲武信ヶ岳 標高2475m 三宝山 標高2483m
毛木平〜[千曲川源流遊歩道]〜甲武信ヶ岳〜三宝山〜十文字峠〜毛木平
 5月18日、今日は甲武信ヶ岳に登頂だ。金峰山荘を5時20分過ぎにバスで毛木平へ移動した。毛木平を6時前に出発、千曲川源流遊歩道を源流に向けて歩き始めた。

 毛木平、毛木場駐車場は標高1460mで相当広く60台駐車できるそうだ。トイレも完備されていて東屋もある。ここから広い林道、千曲川遊歩道の緩やかな登りから歩き始めた。道の周囲はシラカバの白い道と若緑の新緑が美しい。道脇にはハシリドコロが沢山咲いていた。

 少し歩くと十文字峠分岐を通過、下山はここに下ってくるのだ。25分ほどで大山祇神社を過ぎ、しばらくすると林道のような広い遊歩道は川沿いの登山道になってくる。出発して40分ほどで慰霊碑のある広場に到着ここで小休止にした。

毛木平(標高1460m)を出発

ハシリドコロ

千曲川源流から甲武信ヶ岳へ

千曲川源流遊歩道を登る

千曲川源流遊歩道を登る

千曲川源流遊歩道を登る

慰霊碑前に到着(標高1625m)

アセビ
 シラカバからダケカンバやコメツガの明るい林に変わり清流を眺めながら快適に登る。陽射しを浴びながら清流を楽しみ素晴らしい山歩きだ。

 木バシゴの掛かった岩場を巻いて登るとまもなくナメ滝を通過する。ナメ滝はそんなに大規模ではないがきれいな滝だ。

千曲川源流遊歩道を登る

千曲川源流遊歩道を登る

千曲川源流遊歩道を登る

清流

千曲川源流遊歩道を登る

ナメ滝(標高1920m)
 ナメ滝横を快適に登って行くと、登りも次第に急になってくる。標高2000m辺りまで来ると残雪が目立ってきた。白い残雪、若葉色の苔そこに射す日の光、千曲川源流はその光を照り返している。素晴らしい光景だ。

 丸太橋を渡って右岸を登る。千曲川源流まであと0.9kmの標識が出てくる。やがて沢と登山道の段差がなくなり沢を何度か渡渉する。残雪も急に多くなりシラビソの林で辺りはうっそうとしてくる。

 やがて水の流れも少なくなったところに標識が建っていた。標識には「千曲川信濃川水源地標」と記されていた。千曲川が信濃川になり全長367kmの日本最長河川の源流だ。

千曲川源流遊歩道を登る

標高2000m辺りから残雪が現れる

バイカオウレン

千曲川源流遊歩道を登る

千曲川源流遊歩道を登る

千曲川源流へあと0.9km

千曲川源流遊歩道を登る

この上が千曲川源流だ

千曲川源流に到着

千曲川・信濃川水源地標(標高2230m)
 千曲川源流から甲武信ヶ岳山頂まで急登になる。約20分残雪の急登、時々足をとられながらの厳しい登りだ。登り切ると国師ヶ岳への分岐に出る。早々に歓声が、富士山が見えたのだ。少し休憩していよいよ山頂へ最後の登りだ。

甲武信ヶ岳へ残雪の急登始まる

甲武信ヶ岳へ

甲武信ヶ岳へ

国師ヶ岳分岐尾根に到着

木々の間から富士山 国師ヶ岳分岐より

国師ヶ岳分岐(標高2360m)
 甲武信ヶ岳へ尾根を少し巻くように残雪に挑戦しながら登る。山頂直下の尾根に出ると残雪がなくなりシラビソもなくなり展望が素晴らしくなる。あまりの展望から山頂へ登るのを忘れるくらいだ。

 最後の尾根の残雪を巻いて登り切ると山頂のガラバ道になる。ガラバを登りながら景色を楽しみながらとても忙しい。登頂に感激が一気に噴出した感じだ。

甲武信ヶ岳へ

甲武信ヶ岳へ

甲武信ヶ岳山頂が見える

富士山

富士山

甲武信ヶ岳へ

甲武信ヶ岳山頂の急登
 甲武信ヶ岳は、標高2475mで360度の素晴らしい展望台だ。甲武信ヶ岳の名は変わっているが、三国の交わる山ということでついたらしい。つまり甲州・甲斐(山梨県)、武州・武蔵(埼玉県)そして信州・信濃(長野県)の三国だ。

 甲武信ヶ岳は三川は分水嶺で、日本海に流れる千曲川・信濃川、東京湾に流れる荒川、駿河湾に流れる笛吹川・富士川になっている。甲武信小屋では三源流のきき水もあるそうだ。

 展望は浅間山や両神山辺りの山並と三宝山、富士山と南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、蓼科山など素晴らしい。

甲武信ヶ岳 山頂にて

甲武信ヶ岳 山頂(標高2475m)

甲武信ヶ岳 山頂にて

国師ヶ岳・金峰山

富士山

富士山

富士山

富士山・・・国師ヶ岳・白根三山・金峰山・甲斐駒ヶ岳・・・八ヶ岳

八ヶ岳・蓼科山・浅間山・両神山・・・ / 三宝山

八ヶ岳・蓼科山  / 三宝山
 甲武信ヶ岳山頂で昼食をさっさと済ませ、山頂での余韻を楽しんだのち、下山を始めた。下り始めは急坂で残雪が深く、アイゼンを付けていない人は滑ったり転んだりしていた。雪に足を突っ込んで、はまってしまうので注意しながらの下山だ。

 鞍部まで下りここから登り返しだ。登り返すと三宝山で甲武信ヶ岳より高い。登りもやはり残雪が一杯だ。

甲武信ヶ岳から下山開始

三宝山へ

三宝山へ

三宝山へ
 三宝山は、標高2483mで一等三角点になっている。さらにこの三宝山は、埼玉県の最高峰だそうだ。一等三角点は長野県川上村になっている。山頂付近を一歩歩けば埼玉県になったり長野県になったりの場所があるのだろう。

 山頂近くには三宝石があり登ることもできるそうだが今回は眺めるだけになった。三宝石からの展望はいいらしいが三宝山からの展望は少し物足りない。それでも三宝石、木賊山、甲武信ヶ岳そして富士山を望むことができる。

三宝山 山頂

三宝山 山頂にて

三宝山 山頂

三宝山 一等三角点(標高2483.3m)

三宝石 / 木賊山・甲武信ヶ岳・富士山

三宝石・木賊山

三宝石 / 木賊山・甲武信ヶ岳・富士山
 三宝山をあとに尾根の下りが続く、標高差約300mを下ると尻岩だ。下りの残雪は依然としてあり、普通に下れないので少し肩がこる感じだ。標高2250m辺りで残雪はなくなり、しばらく下ると尻岩に到着。

 尻岩は標高2180m辺りにありかなり横に長い大きな岩で、その一番太くなった部分がお尻荷に似ているので尻岩と言われたのだろう。

武信白岩山へ

武信白岩山へ

尻岩

武信白岩山へ
 尻岩のある鞍部からP2280へ標高差約100mを登り返す。武信白岩山の標高点が地図ではあいまいでどこを指しているのか頭をかしげる。P2280の直下を巻いて左に折れ気味に少し下り、登り返す。

武信白岩山へ

武信白岩山へ

武信白岩山へ

武信白岩山へ P2288
 登り返すとピーク付近から岩峰になり梯子やクサリが下がっている。このピークが、武信白岩山で南峰だそうだ。

 
武信白岩山南峰から木賊山、甲武信ヶ岳、三宝山そして八ヶ岳連峰が見える。また武信白岩山北峰の岩峰の山頂が見え、山頂には四角形の三角点に似たものが建っているが何かは確認できない。

武信白岩山へ

武信白岩山 南峰

木賊山・甲武信ヶ岳・三宝山 武信白岩山南峰より

八ヶ岳連峰 武信白岩山南峰より

武信白岩山 南峰

武信白岩山 北峰(本峰)  登山禁止
 南峰からほんの少し下り登り返すと埼玉県が建てた武信白岩山の案内標識が出てくる。ピークの方を見ると赤い大きな「×」が書いてある。登れそうだが落石の危険がありそうだ。昭文社の山と高原地図では登山禁止と記されていた。

 武信白岩山はあきらめて、また下り始めた。少し下ってまた登り返しピークを過ぎ途中まで下ると左前方に両神山が見えてきた。またピークを越えて登り返すと大山に到着した。

武信白岩山へ

武信白岩山頂へ案内あるが登山禁止

両神山遠望

大山へ

大山へ

大山へ
 大山は、標高2225mで甲武信ヶ岳から尾根を3時間あまり歩いてきたがほとんど下っていなく標高差260mほどだ。山頂からは武信白岩山と三宝山の間に少し頭を見せているのが甲武信ヶ岳だ。

大山 山頂に到着

まだ蕾のシャクナゲ(6月はじめ身頃とか)

武信白岩山・甲武信ヶ岳・三宝山 大山より
 これから先は登山口まで下りが続く。大山の下りにはクサリが下がっていてかなり急だ。樹林帯をひたすら下る。約30分下ると十文字小屋に到着した。

 十文字小屋は標高約1980m、女性の小屋番で食事がおいしいらしい。周囲にはシャクナゲがいっぱいだが開花はやはり6月初旬のようだ。

大山を下山

大山を下山

十文字峠へ

バイカオウレン

十文字小屋に到着

毛木平へ
 少し長めの休憩をしていよいよ下りだ。十文字峠から十文字山を巻くように下り、標高1900m辺りへ、そこから急な下りになる。途中で一回休憩を挟んで約1時間半ひたすら下った。

 木の観光用だろうか橋を渡り終えると直ぐ千曲川源流遊歩道に出る。そして毛木平の駐車場に無地下山した。ここからバスで宿舎の金峰山荘に戻った。明日は、金峰山だ。

毛木平へ

毛木平へ

毛木平へ

毛木平へ

ヒメイチゲ

毛木平へ

ハルリンドウ

シャクナゲ やっと蕾を見つけた

毛木平へ

ミヤマカタバミ

毛木平へ

ワチガイソウ

毛木平へ

毛木平へ

毛木平に無事下山

金峰山荘に到着
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金峰山に登る
瑞牆山に登る   
 
甲武信ヶ岳
標高:2475m

三角点:なし
所在:山梨県・埼玉県秩父市・長野県川上村
地図:金峰山










甲武信ヶ岳 山頂 2013.05.18
三宝山
標高:2483m

三角点:一等
点名:国師2
標高:2483.3m
所在:長野県南佐久群川上村
地図:金峰山

埼玉県の最高峰
 三角点は長野県だが山域は埼玉県のようだ。





三宝山 三角点 2013.05.18

コース
5/17 移動日
 梅田(7:50)=[バス]=[第2京阪]=京都・竹田(8:38)=[新名神・名神・中央]=長坂IC=
川上村=廻目平(15:40) 金峰山荘 (泊)
5/18 甲武信ヶ岳
 金峰山荘(5:23)=[バス]=毛木平(5:47/5:56)〜[千曲川源流遊歩道]〜
十文字峠分岐(6:04)〜大山祇神社(6:21)〜慰霊碑(6:37/6:44)〜ナメ滝(7:46)〜
水源地標(9:06/9:20)〜尾根分岐(9:44/9:49)〜甲武信ヶ岳(10:17/昼食/10:47)〜
三宝山(11:36/11:45)〜尻岩(12:33/12:44)〜武信白岩山南峰(13:11/13:21)〜
大山(14:01/14:12)〜十文字小屋(14:45/14:57)〜十文字峠〜尾根頭(15:17)〜
遊歩道出合(16:16)〜毛木平(16:23/16:29)=廻目平(17:01) 金峰山荘 (泊)
5/19 金峰山
 金峰山荘(6:40)〜岩峰(7:06/7:13)〜林道終点(7:39)〜八丁平分岐(7:46/7:53)〜
最終水場(8:13)〜中間地点標(8:45)〜金峰山小屋(10:05/10:20)〜
金峰山(10:48/昼食/11:16)〜五丈石(11:18/11:28)〜金峰山小屋分岐(11:57)〜
砂払ノ頭(12:24)〜大日岩(13:19/13:36)〜大日小屋(14:03)〜
鷹見岩分岐(14:12/14:20)〜富士見平(14:52/15:02)〜里宮平(15:34/15:38)=[バス]=
みずがき山リーゼンヒュッテ(15:40) (泊)
5/20 瑞牆山
 リーゼンヒュッテ(4:54)=[バス]=里宮平(5:09/5:15)〜富士見平(6:02/6:10)〜
桃岩(6:39/6:47)〜瑞牆山(8:20/8:42)〜桃岩(9:51/9:59)〜富士見平(10:25)〜
里宮平(10:57/11:03)=増富の湯(11:26/入浴・昼食/13:00)=須玉IC
=[中央・名神・伊勢湾岸・新名神・京滋]=京都・竹田=[第2京阪・近畿・阪神]=
梅田(19:42)

天 候  5/17 快晴  5/18 快晴  5/19 曇り  5/20 霧雨のち曇り
参加者 14名 
実施日 2013.05.17〜05.20
ツアー 毎日新聞旅行 kawamura  yoshinaga

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