七曲り滝
かたの山歩会
有馬氷瀑と有馬三山
 湯槽谷山 標高801m 灰方山 標高619m 落葉 標高533m
有馬温泉〜七曲り滝〜極楽茶屋跡〜湯槽谷山〜灰方山〜落葉山〜有馬温泉 
 2月6日、かたの山歩会で有馬氷瀑と有馬三山縦走に参加した。2月になって13℃から16℃と暖かく、昨日の5日に4℃となり今日も同じ程度の寒さになった。大きな期待はできないがなんとか氷瀑が見られればいいと思って出かけた。

 8時15分発のバスで有馬温泉へ向かった。9時過ぎ有馬温泉に到着、期待半分あきらめ半分で歩き始める。ロープウエイ駅で準備体操、黄色いタオルの団体さんがバスを降りてきたので体操を切り上げ歩き始める。少し車道を登って行くと右上に白くなった山々が輝いて迎えてくれているようだ。氷瀑がだめだったらできるだけ早く登って樹氷や霧氷を見たとそちらも期待した。

 林道終点まで来ると、砂防工事中かコンクリートミキサー車から策動のホッパーに移され上流へ移送されている。そんな工事現場を過ぎ、しばらく登ると、白石谷分岐になる。左に折れて渡渉し谷を上がると白石滝、百間滝、似位滝などがあるが、七曲り滝に先に行って氷瀑が期待できそうなら行くことにしてとりあえず直進して七曲り滝へ向かった。

七曲り滝へ

七曲り滝へ
 七曲り滝分岐で、アイゼンを装着し巻き道から谷へ下った。谷を少し上がると滝が見えてきた。七曲り滝だが期待したほどの氷瀑にはなっていないようだ。

七曲り滝分岐から七曲り滝へ

七曲り滝へ
 七曲り滝の下に到着、残念ながら氷結はまだまだ少ない状況だ。寒かったのは前日の1日のみだったので氷結は成長しなかったようだ。何回か足を運んでいるが2005年に来た時(下写真参照)にはもう少し氷結が成長していた。その時は百間滝、似位滝も氷瀑になっていた。

 少し寂しい氷瀑をそれぞれ楽しんだ。それでも初めての人は感激していたようだ。団体が上がってきたので滝見はそこそこにして分岐へと下った。巻き道でない崖道を通ってみたが、氷結も少なく危険性は少ない。崖下の蟇滝は全く凍っていなく氷柱もできていなかった。

七曲り滝

参考:七曲り滝氷瀑 撮影2005.2.3

七曲り滝

七曲り滝

七曲り滝にて 写真:山歩会S氏提供

七曲り滝をあとに
 七曲り滝分岐に戻り、アイゼンを外した。凍結個所がほとんどなかったのでアイゼンは要らなかったようだが団体行動を責任もって行なうには必要だろう。

 登山道も次第に白くなってきた。百間滝分岐で最終確認し、状況から百間滝、似位滝へ行くのは止めにした。今度は、下から見えていた山頂付近の霧氷、樹氷を見ようと切り替えて極楽茶屋跡へと登って行った。

極楽茶屋跡へ

極楽茶屋跡へ

極楽茶屋跡へ

極楽茶屋跡へ
 極楽茶屋跡、標高870mに近づくと、峠状になっているので風が通るのか、霧氷が美しくなってきた。ドライブウエイを横切ると展望台、ここから大阪湾を眺めることができる。残念ながら今日は雪雲で眺めは明瞭ではない。ここの広場で昼食にした。昼食を済ませしばらく霧氷を眺めていたが、急激に冷えてきて指先が痛くなり耐え切れないほどになってきた。

霧氷

霧氷

極楽茶屋跡展望台より大阪湾を望む
 早々に下ることにした。裏六甲縦走路をくだり有馬三山を縦走して有馬温泉へのコースだ。歩き始めると霧氷が素晴らしい、指の痛みに耐えながら夢中でシャッターを切った。写真では目で見たような感激はなかなか表現できないが、とても素晴らしいミニ霧氷林だ。

有馬三山縦走へ

有馬三山縦走へ

霧氷

霧氷

霧氷
 素晴らしい霧氷を見ながら急な尾根を下った。標高870mから標高680mの湯槽谷峠まで標高差190m、アップダウンを数回繰返して下る。二つ目のピークに四等三角点、標高752mがある。このピークを下ると鞍部になり湯槽谷峠に着く。

湯槽谷山へ

湯槽谷山へ

六甲の山並

湯槽谷山へ

湯槽谷山へ

湯槽谷山 四等三角点(標高m752.0)

湯槽谷山へ

雪景色の六甲連山
 湯槽谷峠から登り返すと湯槽谷山山頂だ。峠からの急登が過ぎると緩やかな尾根になるがこれが曲者、安堵したところでしばらく登りが続くからだ。

 湯槽谷山は、標高801mで山頂は以前来た時、アセビの木がこんもりしていたが、少し開かれているが展望は全く期待できない。山頂標石も最近建てられたようで真新しい。山の名は、行基が湯槽(湯桶)を作る木をこの山から切り出したことからついたらしい。

湯槽谷山山頂(標高801.m)

湯槽谷山 山頂にて 写真:山歩会S氏提供
 湯槽谷山で記念写真を撮って標高約550mの鞍部まで、標高差250mの急な尾根を下る。急な尾根の下り道も積雪があり滑りやすく、尻餅コンクール状態になっていた。鞍部から約70m登り返すと、灰方山山頂に着く。

灰方山へ

尻餅大会の一こま
 灰方山は、標高619mでわずか木々の間から湯槽谷山などが眺められる。山頂には、古い「IP・5」と云う基準点のようなもの、「三等多角点 公共 No.124 40402 神戸市」があり測量ポイントだったのだろうか。
ここにも真新しい山頂標石が建っていて、三山にそれぞれ建っているのだろう。
灰方山の名前は、千利休が茶会のとき風炉の灰をこの山のように盛ったことからついたそうだ。

灰方山へ

灰方山 山頂(標高619m)

灰方山 山頂にて 写真:山歩会S氏提供

落葉山へ
 灰方山から落葉山へと向かう、一先ず標高約455mまで下る。標高520m辺りまで来るとヤセ尾根になり所々、登山道は崩壊している。注意しながら通過し鞍部へと下る。鞍部に到着、ここで体調の悪い人がリーダーと共に有馬温泉へ下る。

 鞍部から落葉山へ登り返す。しばらく登ると道の左側に落葉山533mの標石が建っていて、その左に四等三角点がある。ここで記念写真と思ったが狭すぎてお堂の前で撮ることにしお堂に廻った。

 落葉山は、標高533mで四等三角点になっていて山頂に妙見寺が建っている。山の名は、有馬を開いた坊さんが、この山から落ち葉を投げたところ、有馬温泉の泉源に舞い降りたとかで落葉山とついたそうだ。山頂辺りから有馬温泉街を眼上見ることができる。参道を下山、参道脇には西国三十三寺の石の祠が参道の入口まで続いている。下山して有馬温泉金に湯へ、丁度途中で分かれた2人と同着になった。

 金の湯に浸かり、凍えた体をぽかぽかに温めゆっくりくつろぎ、宝塚へバスで戻り反省会をして帰途についた。いつもお世話を頂くリーダーさん、お疲れ様でした。参加者の皆さん楽しい山旅をありがとう。次回を楽しみにしています。

湯槽谷山と灰方山

落葉山 山頂標石

落葉山 四等三角点(標高533m)

落葉山 妙建寺にて

落葉山を下山

金の湯に全員無事到着
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コース
 京橋(7:25)=[東西線・宝塚線]=宝塚(8:04/8:15)=[阪急バス]=有馬温泉(9:05/9:13)〜
ロープウエイ駅(9:27/体操/9:33)〜七曲り滝分岐(10:13/アイゼン着/10:20)〜
七曲り滝(10:28/10:43)〜七曲り滝分岐(10:50/アイゼン脱/10:56)〜百間滝分岐(11:10)〜
極楽茶屋跡(11:50/昼食/12:18)〜[裏六甲縦走路]〜湯槽谷三角点(12:56)〜
湯槽谷峠(13:05)〜湯槽谷山(13:23/13:33)〜灰方山(14:06/14:16)〜落葉山(14:48)〜
有馬温泉(15:07/入浴/16:15)=[阪急バス]=宝塚(17:00)

天 候  曇り
参加者 13名 
実施日 2014.02.06