百貝岳 山頂にて 
MRCあじさい例会  
百 貝 岳 標高863m 青根ヶ峰 標高859m
奥千本〜鳳閣寺〜石の廟塔〜百貝岳〜西行庵〜青根ヶ峰〜奥千本
 6月28日、MRCあじさい例会で吉野百貝岳から青根ヶ峰に登った。吉野駅に9時に集合しさっそくロープウエイ横から七曲り坂のあじさい鑑賞を始めた。アジサイは坂の上部に集中していてかなり小規模なあじさい園だ。それでも朝早くからカメラを持った人たちがおもいおもいの写真を撮っていた。

 一方吉野山のロープウエイは、現存する日本最古のロープウエイで昭和4年の開業だそうだ。興味を持ったHKさんが幼稚園児と一緒に3分間のロープウエイを楽しんでいた。

吉野駅を出発

アジサイ

ロープウエイ乗場横から登る

一人だけ日本最古のロープウエイに乗って上がる

アジサイ鑑賞

アジサイ

アジサイ

アジサイ

アジサイ

アジサイ鑑賞

アジサイ

朝のアジサイ鑑賞を終えて大橋を渡る
 朝のあじさい鑑賞を切り上げて9時40分バスで奥千本へ向かった。バスは、みやげ物店などがならぶきわめて細い曲がりくねった急坂道をエンジン音を上げながら登って行った。中千本を過ぎると曲がりくねった細い山道を登り、約20分で奥千本に到着した。

 バスを降り金峯神社の真新しい鳥居をくぐり急坂を登った。聞くところによるとあたらいい鳥居は1週間前に建てられたそうで、2日前の下見ではなかった額が付けられていてカバーがかけられ紅白の紐が結わえられて、落成式の準備が進んでいるようだ。

 後日調べてみると、7月1日落慶法要が行なわれ「修行門」と書かれた額が除幕されたそうだ。鳥居は、修行門といわれ61年ぶりに一新された。高さ6.5m、幅8mの吉野杉でできている。吉野から大峯に続く修行道には発心門、等覚門、妙覚門とともに金峯山四門と呼ばれ、修験者が本格的な修行を始める場所とされている。
 発心門は、金峰山寺蔵王堂下の銅の鳥居。等覚門は、悟りを開く境地に入る門、お亀石を過ぎたところの門。妙覚門は、西の覗きで懺悔して悟りを開いた人がくぐる門、大峯山本堂下の門。

金峯神社の新しい鳥居「修行門」(標高700m)

金峯神社へ

金峯神社へ

金峯神社(標高760m)
 急坂を登り切ると金峰神社境内で、休憩舎やトイレがありここで出発準備をした。準備が整ったところで出発、金峯神社の右側から急な石畳の道を登ると、大峯奥駈道と鳳閣寺の分岐があり、鳳閣寺へと進む。

金峯神社前で支度をして百貝岳へ

大峯奥駈道・鳳閣寺道標を眺める

左大峯奥駈道 右百貝岳・鳳閣寺(標高770m)

鳳閣寺へ
 百貝岳へと続く尾根下を巻きながら少しのアップダウンを交えて快適に下って行く。分岐から鳳閣寺まで標高差約80mを約1時間、よく整備された道を快適に歩いた。杉林に時々差し込む木漏れ日が杉の樹林を赤く染めたり、新緑の緑を引き立てたりとても素晴らしい。

 鳳閣寺へ半ば下ったところが尾根の鞍部で、百貝岳への東の分岐だ。百貝岳だけならここから登ってもいいが、今回は百貝岳を巻いて鳳閣寺まで下った。11時半に鳳閣寺に到着した。

鳳閣寺へ

鳳閣寺へ

鳳閣寺へ

鳳閣寺へ
 鳳閣寺は、役行者が天皇の命により創建したと伝えられている。本尊は、如意輪観音でそのお姿は盗難にあい現在ないそうだ。境内の展望台からのパノラマは素晴らしい。今日は特に空が澄んでいて金剛山、葛城山、二上山、そして生駒山の山並が美しく見えた。

鳳閣寺(標高690m)

金剛山・葛城山・二上山のパノラマ 鳳閣寺より

金剛山・葛城山・二上山・生駒山のパノラマ 鳳閣寺より
 鳳閣寺で小休止をとり次の理源大師廟朗へ尾根を巻いて下った。15分ほどで理源大師廟朗に到着した。この廟朗の石の廟塔が重要文化財になっている。囲いの建物には菊のご紋と桐のご門があった。

鳳閣寺をあとに百貝岳へ

百貝岳へ

理源大師廟廊(石の廟塔) 重要文化財(標高740m)

石の廟塔にて
 理源大師廟朗から百貝岳山頂までは急な登りになる。今までらくちんコースを歩いてきたが山頂までしばらく頑張りが必要だ。山頂に続く尾根道、数ヶ所の急登を乗り越え、直下の胸突き八丁を登り切ると山頂に到着だ。ここで昼食休憩にした。

 百貝岳は、標高863mで山頂に祠があり、休憩用の東屋もある。展望は木々が茂っていて全く望めない。百貝岳の由来だが理源大師が大蛇によって閉ざされた大峰山を開山するにあたり、山頂に登り法螺貝を吹き鳴らし、その音が百の法螺貝を鳴らしたように山々に響き渡ったそうな。大蛇はこの法螺貝の響きに誘われ出てきたところを退治したという。鳳閣寺には理源大師の法螺貝と、退治した大蛇の骨と伝えられる動物の骨が保管されているととのことだ。

百貝岳へ

百貝岳へ

百貝岳 山頂(標高863m)

百貝岳 山頂にて
 昼食を済ませ百貝岳から下山、来るとき通った東の分岐へと下り、ここから往路を西行庵分岐まで戻った。途中木々の間から生駒山を遠望できた。

百貝岳をあとに

百貝岳東分岐(標高740m)

西行庵へ

生駒山遠望

西行庵へ

西行庵へ 道標(標高790m)
 西行庵分岐に戻り、みんな元気がありそうなので西行庵へと石段を下った。しばらく下ると新緑のもみじが陽ざしを浴びて素晴らしく美しい。西行庵の周囲も新緑でとても素敵だ。しばらく休んで大峯奥駈道へと登り返した。

西行庵へ

西行庵(標高730m)

青根ヶ峰へ

青根ヶ峰へ(標高785m)
 山上ヶ岳への道標に沿って青根ヶ峰へと大峯奥駈道を歩く。しばらく行くと女人結界の碑が建っている。現在は通れるが女人はここから先へは行けなかったのだろう。

 ここから山頂まで標高差40mの急な階段道が続く。少し気合いを入れて登り切ると青根ヶ峰山頂だ。
青根ヶ峰は、吉野山の最南端で標高858m、三等三角点になっている。展望は期待できない。

 山頂でハプニング発生、SSさんが山頂に着いてホッとしたのか熱中症になったようだ。手分けをして首筋を冷やしたりスポーツ飲料を飲ませたりしてしばらく山頂のベンチに寝かせ回復を待った。手当てをしていて思ったが、こんな時何もできないのが男で、女性はテキパキと行動する。考えさせられる一こまであった。

青根ヶ峰へ

これより女人結界 青根ヶ峰へ(標高820m)

青根ヶ峰へ

青根ヶ峰へ

青根ヶ峰 山頂

青根ヶ峰 三等三角点(標高858m) 

青根ヶ峰 山頂にて

青根ヶ峰を下山

女人結界碑に下山
 少し休んで体調も良くなったので下山した。金峯神社が見えてきたところで心配していた雨がポツリポツリと降り始めた。本降りではなさそうなので傘も出しているうちになくても行けそうになった。

 金峯神社から急坂を下ると奥千本口のバス停、ストレッチをしてバスに乗り吉野山駅に戻った。七曲坂のあじさい鑑賞をしながら近鉄吉野駅に戻り、本日のあじさい例会をお開きにした。

アジサイ

アジサイ

アジサイ 

アジサイ園にて

アジサイ

アジサイ

アジサイ園を下る

楽しかった山旅もお開きに 
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百貝岳
標高:863m

三角点:なし
所在:奈良県吉野町
地図:吉野山










百貝岳 山頂 863m 2014.06.28
青根ヶ峰
標高:858m

三角点:三等
点名:西川
標高:858.1m
所在:奈良県黒滝村
地図:新子








青根ヶ峰 三等三角点 858m 2014.06.28

コース
 吉野駅(9:00)〜[七曲り・あじさい鑑賞]〜吉野山駅(9:40)=[バス]=奥千本口(10:00)〜
金峯神社(10:10)〜大峯分岐(10:23)〜西行庵分岐(10:29)〜百貝岳東分岐(10:55)〜
百貝岳北分岐(11:10)〜鳳閣寺(11:23/11:35)〜理源大師廟廊(11:50)〜
百貝岳(12:15/昼食/12:45)〜百貝岳東分岐(12:56)〜西行庵分岐(13:22)〜
西行庵(13:29/13:40)〜大峯分岐(13:56)〜女人結界(14:04)〜青根ヶ峰(14:10/14:29)〜
鳳閣寺分岐(14:41)〜金峯神社(14:43)〜奥千本口(14:50/16:00)=[バス]=
吉野山駅〜[あじさい鑑賞]〜吉野駅(15:45) (解散)

天 候  曇り時々晴れ
参加者 14名 
実施日 2014.06.28