聖岳 小聖岳にて | |
友歩会夏山例会 | |
聖 岳 標高3013m |
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椹島〜聖沢吊橋〜聖平小屋(泊)〜小聖岳〜聖岳(前聖岳)〜聖兎コル | |
8月1日から5日で、友歩会夏山例会を聖岳、兎岳、中盛丸山、大沢岳、赤石岳縦走を行った。第1日目8月1日は移動日で新大阪を7時3分発ののぞみで出発、名古屋でこだまに乗り換えて静岡に9時14分到着。静鉄ジャストラインのバスに乗り換えて畑薙ダムへと向かった。途中、横沢と井川で休憩を取り、畑薙ダム臨時駐車場に13時15分到着。椹島ロッジの送迎バスに乗り換えて15時30分ロッジに到着した。一日掛りの長い長い旅立った。椹島ロッジ到着と同時に大雨が降り始めた。夕立かと思ったが2日目まで降り続いた。 第2日目8月2日、いよいよ聖岳小屋までの登りだ。朝起きると小雨が降り続いていた。朝食を頂いて、畑薙ダム行き6時15分の送迎バスに乗り、聖岳登山口で降車した。およそ15人ほどがここで降車し、聖小屋へと登り始めた。我々も小雨の中出発、さっそく急登が始まった。 |
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聖岳登山口(標高1140m) |
聖岳登山口にて |
聖平小屋へ |
聖平小屋へ |
登山口から標高1380mの小屋跡まで標高差240mを雨に濡れながら35分余り厳しい急登を頑張った。とにかく小休止をとる。ここから尾根の巻道で小さなアップダウンを繰り返し約30分歩くと、やがて聖沢に架かる聖沢吊橋を渡る。ここから標高差約750mの急登に備え少し休憩を取る。 | |
聖沢吊橋 |
聖平小屋へ |
聖沢吊橋からさっそく急登が始まる。一歩一歩しっかり足を踏みながら登って行く、直登からジグザグになるがそれでもかなりの急登だ。標高約1560mで足が進まなくなり危険地域だが立ち休憩をとる。再び登り始め、標高約1740mの小屋跡まで標高差約750mの登りは本当に厳しい。やっとたどり着いた感じで、まあここまでよく登ってきたものだ。 | |
聖平小屋へ |
聖平小屋へ |
聖平小屋へ |
小屋跡 標識 聖平小屋160分-椹島180分(標高1740m) |
小屋跡で休憩(写真H氏) |
聖平小屋へ |
小屋跡から比較的緩やかな尾根道になり、標高差約200mを30分余りで登る。小休止をとり少し尾根沿いに登り、大尾根の北側を巻くように進んでいく。巻道の沢は崩れていたり、ガレていて結構危険なところが多い。斜面沿いにかなり長い吊橋もある。 大崩れした先の沢で少し休憩した。沢がガレていて危険なのであまり休憩したくなかったが体力的に厳しく止む終えず休憩した。 |
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聖平小屋へ |
聖平小屋へ |
滝見場直下の沢にて(写真 I 氏) |
タカネナデシコ |
カイタカラコウ |
トリカブト |
聖平小屋へ |
滝見場にて |
滝見場への崖の登り道にはお花がたくさん咲いていて安らぎを与えてくれる。なんとか登りきると滝見場に到着する。大きな長い滝を眺めた。丁度昼時で昼食にした。食事が終わると雨が降り始めた。 | |
展望岩より |
展望岩より |
滝見場からしばらくで岩頭展望台に着く、大きな岩で良い展望台になっているが、中央に個人の遭難碑が建っていて展望を楽しむのははばかられる。展望台中央に建てられた遭難碑は如何なものだろうか。 | |
聖平小屋へ |
聖平小屋まで1.8km |
岩頭展望台から巻道を沢まで下っていく。沢まで下り今度は聖平小屋まで緩やかに橋を何度かわたって登っていく。雨が次第に強くなり、小屋にたどり着くやいなや豪雨になり雷も鳴り始めた。今夜はこの聖平小屋でお世話になる。 | |
お花畑 |
聖平小屋へ |
聖平小屋へ |
聖平小屋に到着 |
第3日目8月3日、雨が止んで曇空になっていたが、くっきりした青空は期待できないようだ。出発準備をして聖平へ向かう。 聖平は霧が立ち込めて高原の朝の景色が楽しめた。突き当たりまで歩くと、上河内岳と聖岳の分岐になり、左手から正面に山並みが続いている。南岳、上河内岳、茶臼岳、仁田岳、易老岳、イザルガ岳、光岳、加加森山と延々続いている。振り返るとこれから登る聖岳がうっすら霧の中に見えているようだ。 |
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出発準備 聖平小屋 |
聖平・上河内岳 |
聖平にて |
聖平 |
南岳 上河内岳 茶臼岳 仁田岳 易老岳・イザルガ岳・光岳 加加森山 |
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聖岳を目指して登り始める。しばらく登って振り返ると聖平が朝露に光って美しい。20分ほどで薙畑分岐に到着、長野県側から登ってくるとここに連なっている。衣服調整で小休止をとる。 先ず小聖岳を目指して登る、結構お花畑が多く黄色はオタカラコウだろうか、黄色に混じって紫のトリカブトなど咲き誇っている。そんな中を登っていった。 やがて周囲が次第に開けてきて正面に山頂が雲に入った聖岳の大きな山容、左手の木々の上に少し頭を出しているのは兎岳だ。 お花畑の登山道は、次第にガレ場の道になり、険しさが増してくる。薙畑分岐から約30分、小聖岳に到着した。 |
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西沢渡・便ヶ島分岐 |
聖岳へ |
聖岳へ |
山頂は雲の中だ |
聖岳へ |
小聖岳へあとひと登りだ |
小聖岳は、標高2662mで展望は素晴らしい。北正面に聖岳ががっしりと立ちはだかっていて、東には日本のシンボル富士山が見える。南には、上河内岳、茶臼岳から光岳の山並みも素晴らしい。西前方には今日登る兎岳も姿をあらわしている。 | |
富士山が雲の向こうに見えてきた | 小聖岳山頂(標高2662m)と聖岳(背景) |
小聖岳 山頂にて |
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富士山 小聖岳より |
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兎岳・聖岳 小聖岳より |
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富士山 南岳 上河内岳 茶臼岳 仁田岳 光岳 加加森山 |
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兎岳 小聖岳より |
聖岳 小聖岳より |
小聖岳から荒々しい聖岳の壁を左側に見ながらガレ場の道を登っていく。最初のヤセ尾根道は左の谷に落ちないよう注意しながら登る。その絶壁の荒々しい厳つい岩肌にそれに似合わない小さな花がたくさん咲いている。そんな小さな花の癒しをもらいながら厳し山道を登っていった。 左の絶壁がなくなると今度は山頂まで立ち止まれないくらいの急斜面が続く。ジグザグにガレ場道を上っていくが足が滑り、よろけるような厳しい登りだ。そんな厳しい登りを約1時間10分、やっと山頂が見えてきた。 振り返ると、先ほど超えてきた小聖岳が上河内岳から光岳に続く連山に囲まれ素晴らしいジオラマのようだ。東には富士山が笊ヶ岳三座の向こうに凛々しくそびえている。旭日に輝く雲が光り輝いてしかも躍動している、なんと素晴らしいここだけでしか見られない感動だろう。 山頂近くで轟音、爆音がしてジェット戦闘機が上空を旋回していった。昨日からこの地域は、航空路になっているのか旅客機は度々飛んでいたが、ジェット戦闘機の曲技飛行の一部を見ることができた。 |
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聖岳へ |
聖岳へ |
聖岳へ |
聖岳へ |
笊ヶ岳 富士山 布引山 稲又山 聖岳より |
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上河内岳 茶臼岳 仁田岳 光岳 / 小聖岳(右下) 聖岳より |
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ジェット戦闘機が上空を旋回 ものすごい爆音 |
聖岳(前聖岳) 山頂(標高3013m) |
聖岳の主峰は前聖岳で、標高3013mで、三角点は東に500mほどの奥聖岳にある。前聖岳では360度の大展望を期待したが次第に雲が厚くなってきて周囲が見えなくなった。期待した赤石岳、富士山を望むことはかなわなかった。奥聖岳へは、今回パスすることになり、山頂で少しくつろいで兎岳へと進めた。 | |
聖岳 山頂 |
聖岳 山頂にて |
聖岳 山頂にて |
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奥聖岳(三角点峰)(中央奥) 前聖岳より |
赤石岳 |
(参考) 中央アルプス(木曽駒ヶ岳)・仙丈ヶ岳・赤石岳・秩父の山々・奥聖岳・富士山 (撮影2012..09.10) |
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聖岳と兎岳の鞍部、聖兎コルまで標高差約400mの下りだ。小聖岳プラスアルファーの標高差と斜度と同じくらい下ると聖兎コルになる。したがってかなりの急勾配を下ることになる。 最初は緩やかな下りだが、山頂が見えなくなる辺りから急斜面の下りになってくる。次の兎岳が歓迎してくれくかのようにウサギギクが所々に咲いていた。 |
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聖兎コルへ |
聖兎コルへ 聖岳を振り返る |
聖岳 |
聖兎コルへ |
聖兎コルへ |
ウサギギク |
下るにつれ岩場が所々に出てくる。雲が晴れてきてこれから向かう兎岳、小兎岳が見え始めた。兎岳までの登り返しもかなりあるようだ。一方、聖岳側を見ると赤い石、岩が多く見られるようになってきた。赤石山脈の隆起でこの当たりにも同じ地質があるのだろう。 | |
兎岳 |
聖兎コルへ |
兎岳 |
小兎岳 |
兎岳・小兎岳 |
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聖兎コルへ |
聖兎コル近く 聖岳の赤い絶壁 |
ウスユキソウ |
聖兎コルへ |
聖兎コルは、聖側の赤い切り立った絶壁、兎岳に続く尾根の南西側は切り立った崩壊地でカールのようになっている。赤い石、ラジオラリヤが多く見られる。ここで休憩し、兎岳の登りに備えた。 | |
聖兎コル |
聖兎コル |
兎岳・中盛丸山・大沢岳へ | |
聖岳(前聖岳) 基準点名:−− 等級種別:−− 標高:3013m 所在:長野県飯田市 地図:赤石岳 聖岳 |
聖岳(前聖岳) 山頂 3013m 2016.08.03 |
小聖岳 基準点名:−− 等級種別:−− 標高:2662m 所在:長野県飯田市 地図:上河内岳 上河内岳と小聖岳(右下) |
小聖岳 山頂 2662m 2016.08.03 |
コース |
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兎岳・中盛丸山・大沢岳へ |