兎岳・小兎岳 聖兎コル近くより
友歩会夏山例会  
兎 岳 標高2818m 中盛丸山 標高2807m 大沢岳 標高2819m
聖兎コル〜兎岳〜小兎岳〜中盛丸山〜大沢岳〜百間洞山ノ家
 8月1日から5日で、友歩会夏山例会を聖岳、兎岳、中盛丸山、大沢岳、赤石岳縦走を行った。第3日目8月3日、聖平小屋を朝出発して聖岳に登り、聖兎コルへ下ってきた。

 兎岳へはこの聖兎コルからの出発だ。聖岳から標高差約400mを下って、これから兎岳へ標高差約200mの登り返しだ。コルに下るまで見えていた兎岳はほとんど見えない。尾根に沿って登っていくが左側は大きく崩れており近寄ると怖い。ハイマツで崖が見えないが見えたら本当に怖そうだ。

登兎岳 聖兎コル(標高2610m)から

兎岳への登り

兎岳へ

兎岳へ
 標高2700m辺りからハイマツの中に山頂へと続くガレ場の道を一直線に登っていく。コルから約50分で兎岳避難小屋の分岐に着いた。分岐の標識には兎岳避難小屋と記されていて、道なりの行き先は、百間洞山の家になっていた。ここで勘違いして避難小屋へ行ってそこから兎岳へ登る道があると思った。よく地図を見ると、道標のとおり百間洞山の家へと登っていけば、そのピークが兎岳の山頂だった。

兎岳へ

兎岳へ

大沢岳・中盛丸山・小兎岳・・ 兎岳避難小屋分岐辺りから

兎岳避難小屋

兎岳
 兎岳は、標高2818mで展望は360度だが今日は視界なしだ。三角点のあるピークへハイマツを掻き分けて行った。10分余りハイマツと格闘しながら進むと、ハイマツの中に見つけられた。兎岳三角点は、標高2799.8mで三等三角点になっている。

 兎岳の山頂に戻り、昼食にした。天気が良ければ、木曽駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、塩見岳、間ノ岳、荒川岳、悪沢岳、赤石岳が、聖岳、光岳、茶臼岳、上河内岳、恵那山などが見えるはずだ。

兎岳 山頂(標高2818m)

兎岳 山頂にて

兎岳 山頂にて

兎岳 三角点峰

兎岳 三等三角点

兎岳 三等三角点(標高2799.8m)
 一休みして兎岳山頂をあとに小兎岳へと向かう。山頂にもいたが少し下ったところで子連れの雷鳥がいた。霧が掛かっているので雷鳥も食事の時間だろう。

小兎岳

小兎岳へ

雷鳥だ

雷鳥

兎岳をあとに小兎岳へ

聖岳
 鞍部まで下って振り返ると聖岳がかすかに見えていた。ここから小兎岳まで登り返しだ。標高差70mほど登ると、小兎岳の南西のピークを通過する。下って行くと正面に小兎岳が見え、鞍部から振り返ると兎岳と先程通過したピークが見える。

小兎岳へ

小兎岳へ

小兎岳 南西のピーク(標高2730m)

小兎岳へ

小兎岳へ

小兎岳 中盛丸山(左奥)

兎岳と小兎岳の南西ピーク
 小兎岳の山頂を目指して登り返す。小兎岳は、標高2738mで山頂は広くガレ場になっている。小兎岳をあとに中盛丸山に向かう。下り始めると正面に中盛丸山の尖った山容が特徴的に見えてくる。尾根の西側は雲が上が湧いてきて尖った山容を誇張しているようだ。また右に目をやれば赤石岳の裾が見え山頂は雲に覆われているのも確認できる。

小兎岳 山頂

小兎岳 山頂(標高2738m) 

小兎岳 山頂にて

中盛丸山 小兎岳より 

中盛丸山へ

中盛丸山

中盛丸山・赤石岳

赤石岳

中盛丸山
 小兎岳と中盛丸山の鞍部に降り立つ、右手に赤石岳、振り返れば小兎岳が見える。中盛丸山への登り、尾根筋に登って行くのかと思っていたら、左、尾根筋の西側を巻いて登っていく。霧の中とあって方向感覚も少し怪しいがかなり尾根から外れて登っている感じだ。

 2回ほど大きく巻いて、やっと山頂付近で尾根筋に出る。中盛丸山は、標高2807mで山頂は兎岳、小兎岳と同じようにハイマツで囲まれた少しガレ場が山頂だ。

小兎岳 鞍部より

中盛丸山へ

中盛丸山

中盛丸山 山頂真近

中盛丸山 山頂に到着

中盛丸山 山頂(標高2807m)
 何も見えないので早々に下山、暗部に下ると、百間洞分岐になっている。ここで大沢岳に登るかどうか議論になった。というのは、一つ目が百間洞山の家に15時だか16時だかに入らないと夕食がないとの噂があった。二つ目は大沢岳の北側が岩石とハイマツの急斜面で自信がない人がいた。

 そこで、雨も少し降り出したので、ここから大沢岳をピストンすることに決めた。しばらく登ると広いところに出て、大沢渡分岐になり、ここから山頂への登りになる。山頂付近になると岩石が積まれたような道になりほどなくピークに着く。大沢岳は、双耳峰のようでその先に主峰があった。

中盛丸山を下る

百間洞分岐

百間洞分岐にて

中盛丸山

大沢岳へ

大沢岳

大沢岳

大沢岳 山頂にて
 大沢岳は、標高2820mで三等三角点になっている。悪沢岳など展望が素晴らしいらしいが今日は全く期待できない。山頂の岩を見るかぎりこの先の道筋が厳しそうだ。疲れてきているしピストンにして良かったのかもしれない。

大沢岳 山頂

大沢岳 三等三角点(標高2819.8m)

大沢岳 山頂の岩稜

大沢岳

中盛丸山

大沢岳
 百間洞分岐に戻り、百間洞山の家へと巻き道を下っていく。雨も次第に強くなってきた。そしてリミットと思われる山小屋へ16時までに到着を目指して少しピッチをあげて下る。

 15時40分、百間洞山の家にずぶ濡れになって到着。受付に間に合ったようだ。大きな達磨ストーブがあり濡れた雨具や靴は乾かすことができてすっきりした。雨に濡れた人は10人ほどだったのでラッキーだった。

 夕食は、名物だそうだがトンカツ定食だった。お腹いっぱい頂いて満足、明日に備えて早目に就寝した。

百間洞山ノ家へ

お花畑

マルバダケブキ

 

神戸大阪・大阪湾 掬星台より

百間洞山ノ家が見えてきた
聖岳へ戻る    赤石岳へ   
兎岳
標高:2818m
基準点名:兎岳
等級種別:三等三角点
標高:2799.8m
所在:長野県飯田市
地図:大沢岳

 兎岳 山頂          兎岳(三角点峰) 三等三角点

兎岳 2799.8m 2016.08.03
小兎岳

基準点名:−−
等級種別:−−
標高:2738m
所在:静岡県静岡市葵区
地図:大沢岳

 小兎岳 山頂          小兎岳 

小兎岳 2738m 2016.08.03
中盛丸山

基準点名:−−
等級種別:−−
標高:2807m
所在:静岡県静岡市葵区
地図:大沢岳

 中盛丸山 山頂

中盛丸山 2807m 2016.08.03
大沢岳

基準点名:大沢岳
等級種別:三等三角点
標高:2819.8m
所在:静岡県静岡市葵区
地図:大沢岳

 大沢岳 山頂          大沢岳 三等三角点

大沢岳 2819.8m 2016.08.03

コース
8/01 曇りのち雨
 新大阪(7:03)=[のぞみ208]=名古屋(7:52/8:00)=[こだま]=静岡(9:14/9:50)
=[静鉄ジャストライン]=横沢=井川=畑薙ダム臨時駐車場(13:15/13:30)
=[送迎バス]=椹島ロッジ(15:30) (泊)
8/02 雨のち曇りのち雨
 椹島ロッジ(6:15)=[送迎バス]=聖岳登山口(6:29/6:32)〜小屋跡(7:09/7:15)〜
聖沢吊橋(8:03/8:21)〜展望岩(11:59/昼食/12:21)〜聖平小屋(13:46) (泊)
8/03 曇りのち雨
 聖平小屋(4:58)〜聖平(5:04)〜薊畑分岐(6:25/5:36)〜小聖岳(6:30/6:40)〜
前聖岳(7:53/8:12)〜聖兎コル(9:23/9:40)〜兎岳避難小屋(10:30)〜兎岳(10:48)〜
兎岳三角点(11:00)〜兎岳(11:16/昼食/11:34)〜小兎岳(12:25/12:33)〜
鞍部付近(13:19)〜中盛丸山(13:35/13:45)〜百間洞分岐(14:00)〜
大沢岳(14:29/14:34)〜百間洞分岐(14:50/14:57)〜百間洞山ノ家(15:41) (泊)
8/04 晴れ
 百間洞山ノ家(5:18)〜大沢岳分岐(5:29)〜百間平(6:37/6:50)〜[馬ノ背]〜
岩石大斜面鞍部(7:42/7:55)〜赤石避難小屋(9:19)〜赤石岳(9:25/昼食/10:29)〜
赤石小屋分岐(10:49)〜水場(11:37/11:50)〜富士見平(12:41/12:46)〜
赤石小屋(13:29) (泊)
8/05 晴れ
 赤石小屋(5:41)〜樺段(7:28/コーヒーブレーク/7:51)〜赤石岳登山口(9:49)〜
椹島ロッジ(9:58/シャワー・昼食/12:25)=[送迎バス]=畑薙第一ダム(13:20/14:25)
=[静鉄ジャストライン]=井川=横沢=静岡(17:50/17:11)=[ひかり479]=
新大阪(19:03)

参加者 4名
実施日 2016.08.01-08.05
友歩会 isaka  ohki 

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