蟻の戸渡 | |
戸 隠 山 標高1904m | |
奥社入口〜随神門〜奥社〜百間長屋〜蟻の戸渡〜八方睨〜戸隠山〜 九頭龍山〜一不動〜不動滝〜戸隠牧場 |
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9月9日から12日で戸隠山、黒姫山、飯縄山に登った。第2日目9月10日は、今回のメインイベント戸隠山登山だ。 5時10分すぎ、薄暗い中中谷旅館をバスで出発、戸隠神社奥社に向かった。奥社入口でバスを降り、奥社の参道を歩いた。15分余りで朱塗りの随神門に到着、神域に邪悪なものが入り込むのを防ぐ門だそうだ。ここから参道両側の杉並木が戸隠神社の威厳を伝えているようだ。 |
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中谷旅館を出発 |
戸隠神社奥遇入口(標高1210m) |
大鳥居から参道を行く |
随神門 |
随神門 |
参道の杉並木に朝日が射してきた |
奥社入口から約40分で奥社の到着した。戸隠神社は、霊山、戸隠山の麓にあって、奥社、中社、宝光社、九頭龍社、火之御子社の五社からなる神社。その起こりは、天岩戸が飛来して戸隠山になり、祭神は天岩戸開きの神々をお祀りしている。奥社の背後には戸隠山の切立った絶壁が見える。 | |
戸隠神社奥社 |
戸隠神社九頭龍社 |
戸隠神社奥社の背後は戸隠山の絶壁 |
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戸隠山への登山口は神社の横にあり、登山の注意事項等が記載されている。登山口を入るといきなりの急登になる。登り始めから厳しい試練の始まりを強く感じる。 急な登山道をジグザグに登っていくとやがて右上に荒々しい戸隠山の絶壁が木々の間に見えてくる。ほどなく岩場になりクサリの下がった岩を登りきると五十間長屋に登り着く。 |
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戸隠神社奥社登山口(標高1340m) |
八方睨コース核心部ルート図 |
戸隠山へ登山開始 |
蟻の戸渡へ 急登 |
蟻の戸渡へ 急登 |
蟻の戸渡へ 急登 |
戸隠山の絶壁が見えてくる |
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蟻の戸渡へ |
蟻の戸渡へ 岩場を登る |
五十間長屋 |
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ここから絶壁の岩を回り込むように進むと、百間長屋に到着する。百間長屋は、山の中腹に軒のようにえぐれた岩だ。誰かが生涯をかけて掘り進んだのだろうかと冗談がいえるような立派な長屋だ。 | |
仏像が彫ってあるかのような絶壁の下を巻く |
百間長屋 |
百間長屋 |
百間長屋 |
百間長屋 |
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蟻の戸渡へ |
シルエットの飯縄山 |
百間長屋 |
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百間長屋を過ぎるといくつもの岩場になる。岩場にはクサリが下がっていて慎重に登る。そんなに厳しい岩場ではないがこれからの試練を考えるとかなり慎重になってくる。 | |
蟻の戸渡へ |
蟻の戸渡へ 岩場を登る |
蟻の戸渡へ 岩場を登る |
蟻の戸渡へ 岩場を登る |
蟻の戸渡へ 岩場を登る | |
クサリの下がった岩場を登りきるとこれから始まる蟻の戸渡の入口の岩に到着する。正面にはこれから通過する、通過しなければならない蟻の戸渡、その先の八方睨が凛として見え、左側には西岳がそびえて見える。 | |
蟻の戸渡と八方睨 (標高1750m辺り) |
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西岳 |
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蟻の戸渡は、エスケープルート以外はクサリなどがないので、今回リーダーは安全確保のため、セルフビレー用のロープを核心部にはわせた。その作業が終わった頃後続の若い登山者が難なく蟻の戸渡を通過していった。通過後拍手を送ると皆んな大喜びだった。 何組かが通過して、我々も蟻の戸渡を渡ることにした。まず、安全第一でセルフビレーを取りながら進んだ。幅50センチに満たないデコボコの尾根だが、案外立って歩くには肝が据わったのか平常心で渡ることができた。むしろ、セルフビレーのロープが引っかって屈んだりしてその方が危険な気がした。 参加者の8人それぞれの格好で蟻の戸渡を渡っていた。歩いて渡った人、赤ちゃん歩きで這って渡った人、馬乗りになり跨いで渡った人それぞれであったが、全員無事蟻の戸渡、剱の刃渡通過できた。 |
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蟻の戸渡 緊張の連続 |
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蟻の戸渡 |
蟻の戸渡 |
蟻の戸渡 |
蟻の戸渡 |
蟻の戸渡 |
蟻の戸渡 |
蟻の戸渡を振り返る |
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蟻の戸渡、無事通過で安堵したのも束の間、八方睨への急登、安堵感でか力が抜けて最後の登りが厳しかった。 八方睨に到着、八方睨は標高1900mで、主峰の戸隠山より4m低い。頂上からは北側に高妻山の勇姿が見え、標高は450mほど高い分やはり大きくそびえて見える。バスで一緒だったメンバーは今頃、九勢至辺りだろうか。ここで約30分休憩、蟻の戸渡の話題で皆んな感激、大いに盛り上がっていた。 |
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八方睨の急登 |
八方睨 頂上に到着 |
八方睨 頂上(標高1900m) |
高妻山 八方睨より |
高妻山と戸隠山 八方睨より |
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高妻山 八方睨より |
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感激覚め止まずの中、主峰の戸隠山へと絶壁の尾根を進めた。所々足元がすくむようなところもあるが樹林があって恐怖感は少ない。 戸隠山は、戸隠連峰の一峰で、標高1904m、展望は雲のせいか西岳しか見られなかった。北信五岳の一つ、北信五岳にはこの戸隠山と黒姫山、妙高山、飯縄山そして斑尾山だ。戸隠山の山頂は小さなピークで、八方睨より4m高いものの感激がうすく、どちらかというと八方睨の方が戸隠山の山頂にふさわしいのではないかと思われる。 |
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八方睨をあとに戸隠山へ |
ウメバチソウ |
オヤマリンドウ |
戸隠山へ |
戸隠山に到着 |
戸隠山 山頂にて |
戸隠山 山頂(標高1904m) 後方は高妻山 |
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戸隠山山頂をあとに次のピーク、九頭龍山へと進む。戸隠連峰の屏風状の切立った尾根を歩く、時々足がすくむ尾根もあり、緊張の尾根歩きだ。正面に木々の間に切り立った岩峰、九頭龍山にほどなく到着する。 | |
戸隠山をあとに 九頭龍山へ |
九頭龍山へ |
九頭龍山へ |
ダイモンジソウ |
九頭龍山へ |
九頭龍山へ |
九頭龍山 |
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九頭龍山へ |
九頭龍山に到着 |
九頭龍山は、標高1883mで三等三角点になっている。展望は少しあるようだがあいにくの雲で何も見えない。三角点は、残念ながら盤石が露出し、柱石は亡失していた。 九頭龍山をあとに一不動まで行かと思ったら、標高差60mほど下ってまた同じだけ登り返してどんどん歩くとやがて行になり、一不動避難小屋に到着する。 |
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九頭龍山 山頂 |
九頭龍山 三等三角点(標高1882.7m) |
九頭龍山をあとに一不動へ |
一不動へ |
一不動へ |
一不動へ |
一不動避難小屋(標高1745m)に到着 |
戸隠牧場へ |
一不動でしばらく休憩し、戸隠牧場へと下山を始める。石ころだらけの大洞沢を下っていく、やがて沢に水が流れ始めると水場になる。一杯清水と言われる水場で、冷たいおいしい水で別名氷清水とも言われるそうだ。 | |
一杯清水 |
戸隠牧場へ |
水場を過ぎると不動滝の滝頭になり、クサリの下がった岩場を慎重に降りる。すぐ、帯岩と言われる、一枚岩をクサリで確保しながら巻いて下る。振り返るとかなり厳しい岩の壁を巻いて降りたのだ。そして右側に不動滝がじっと構えていた。 | |
不動滝の岩場を下る |
不動滝の帯岩をトラバース |
不動滝の帯岩をトラバース |
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不動滝の帯岩を下る |
不動滝 |
そして沢をしばらく下ると滑滝の上に出る。滑滝の左岸にクサリが下がっていて、その鎖で確保しながら滝を下る。滑滝を過ぎると沢を何回も渡渉しながら下っていく。 | |
滑滝を下る |
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滑滝を下る |
滑滝 |
戸隠牧場へ |
オオシラヒゲソウ |
戸隠牧場へ |
戸隠牧場へ |
戸隠牧場へ |
戸隠牧場 ゲート |
下りきると牧場になってきてゲートがあり、ここから戸隠牧場に入る。牧場の中をどんどん下っていく。やがて牧場入口、みなさんここでソフトクリームを賞味、そして戸隠キャンプ場になり、待っていたバスで中谷旅館へ。その途中、奥社入口辺りから戸隠山の山並みが見えていたので急遽、鏡池に立ち寄ってみた。残念ながら鏡池についた頃にはまた雲が掛かっていてはっきり見えなかった。やはり朝、陽の射す方から眺めるのが一番だ、午後には雲が出る一方、シルエットでしか見られない。 緊張の続いた戸隠山は全員無事登山でき下山してほっとした。百間長屋からのクサリ場の連続、足をすくめた蟻の戸渡、不動滝の岩場そして滑滝の岩などかなり厳しかった。蟻の戸渡では、リーダーがセルフビレー用のロープを付けるなど安全第一でクリヤーした。 参加者の皆さん、厳しかったけど楽しい山旅ありがとうございました。リーダーさんには多々ご援助頂きありがとうございました。無事登山できたことの感謝します。 |
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戸隠牧場 |
戸隠牧場(標高1200m)に無事下山 正面は飯縄山 |
戸隠牧場から望む 戸隠山連山・高妻山連山 |
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黒姫山へ続く 戸隠散策へ | |
戸隠山 基準点名:−−− 等級種別:−−− 標高:1904m 所在:長野県長野市戸隠 地図:高妻山 戸隠山 小鳥ヶ池より |
戸隠山 山頂 1904m 2016.09.10 |
八方睨 基準点名:−−− 等級種別:−−− 標高:1900m 所在:長野県長野市戸隠 地図:高妻山 八方睨 山頂 |
八方睨 1900m 2016.09.10 |
九頭龍山 基準点名:大胴沢 等級種別:三等三角点(柱石亡失、磐石) 標高:1882.7m 所在:長野県長野市戸隠 地図:高妻山 九頭龍山 山頂 九頭龍山 |
九頭龍山 三等三角点 1882.7m 2016.09.10 |
コース |
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黒姫山へ続く 戸隠散策へ |