笠拾山 山頂
関西百名山 
大峯奥駈道 笠拾山 標高1352m 行仙岳 標高1227m
稚児の森〜貝吹金剛〜東屋岳〜地蔵岳〜槍ヶ岳〜笠拾山〜行仙宿〜行仙岳
 11月12日、13日で大峯奥駈道を玉置山から笠拾山、行仙岳を歩いた。第2日目11月13日は、稚児の森から笠拾山へそして行仙岳まで順峯(じゅんぷ)で歩いた。

 田花館を6時30分バスで出発、昨日の稚児の森まで上がってきた。早速、稚児の森出合から昨日とは反対方向に順峯方向に笠拾山を目指して歩き始めた。

稚児の森出合

稚児の森出合案内板

吉野                             大峯奥駈道                             熊野本宮

 行仙岳 ←−−笠拾山−−−−−−−−−稚児の森−−−→ 玉置山
大峯奥駈道
 7分ほど登ると小さなピークになりそこが、稚児の森で碑が建っていた。下ると蜘蛛の口の碑が、さらに20分程登ると古屋宿跡に着く。

 靡(なびき)と言われる修行場が、熊野本宮の第一番に始まり、吉野川岸の第七十五番、柳の宿で終わる。しかしこの靡はもっとあってそこには碑が建っているところもあるようだ。

 昨日は、第十番玉置山に行った。第十一番如意珠岳は見落としたようだが、今日はこの第十二番古屋宿(ふるやのしゅく)から第十九番行仙岳まで追っていきたい。
ちなみに、行仙岳迄の靡は、第十三番香精山(こうしょうざん)、第十四番拝返し(おがみかえし)、第十五番菊ヶ池、第十六番四阿宿(しあのしゅく)、第十七番槍ヶ岳、第十八番笠拾山、第十九番行仙岳と続く。

稚児の森出合(標高670m)

稚児の森出合を出発 行仙宿まで10.3km

稚児の森(標高700m)

笠拾山へ

笠拾山へ

蜘蛛の口

笠拾山へ

古屋宿跡(標高670m)

笠拾山へ

笠拾山へ

笠拾山へ

笠拾山へ

笠拾山へ 貝吹金剛に到着

貝吹金剛 塔の谷峠(標高910m)
 古屋宿跡から約1時間、標高差240mほど登ると貝吹金剛に到着する。金剛童子塔之谷の碑があり、塔の谷峠の表示もあった。

 ここから少し急な斜面を登ると、正面に大きな岩がそそり立っている。貝吹之野の標識と碑が建っていて靡になっている。その上も大きな露岩が幾つももありその横を登っていく。登り詰めると緩やかな広い尾根道になり、小さなピークを2つほど越えると、標高1050m辺りになり正面に香精山(こうしょうざん)のピークなる。

金剛童子 塔之谷

笠拾山へ

笠拾山へ 貝吹之野を通過

貝吹之野

笠拾山へ

笠拾山へ

笠拾山へ

笠拾山へ

笠拾山へ

笠拾山へ

笠拾山へ

笠拾山へ 香精山を通過
 香精山は、標高1122mで三等三角点になっている。そしてこの香精山は第十三番の靡になっている。写真を撮っているうちにみんな先へ先へと進んでいった。

香精山(こうしょうざん) 山頂

香精山 三等(標高1121.9m)

香精山から下り鉄塔に到着

東屋岳・地蔵岳・槍ヶ岳 鉄塔より(標高1090m)
 あと追って少し尾根を下ると送電線鉄塔がありみんなそこで休憩していた。ここからの景色は素晴らしく、これから登る東屋山、地蔵岳、槍ヶ岳そして笠拾山の山並みが一望できる。また北側に目をやると南八人山の山塊が見える。

南八人山 鉄塔より

笠拾山へ

東屋岳・地蔵岳・槍ヶ岳 鉄塔より

笠拾山へ

笠拾山へ

紅葉

笠拾山へ

檜之宿跡
 鉄塔から少し下りP1115を越えて、少し下り鞍部に檜之食跡が標高1100m辺りある。ここから少し急な尾根を登っていく。登りつめた標高1180m辺りに第十四番拝返しの表示が掛かっていた。

 さらに尾根を登っていくと、東屋岳分岐のピークに着き、北に50m程のところが東屋岳の山頂だ。東屋岳は、標高1230mで第十六番四阿宿(しあのしゅく)になっている。

笠拾山へ

笠拾山へ 拝返しを通過

笠拾山へ

四阿之宿跡 東屋岳山頂に到着

東屋岳山頂 四阿之宿跡

東屋岳山頂(標高1230m) 四阿之宿跡
 東屋岳を越えて少し下ったところで休憩、ここから先は左側(北側)崩壊地になっていて切れ落ちている。やがて尾根道はなくなり、岩稜の尾根になってくる。

笠拾山へ

笠拾山へ

笠拾山へ

仏像

笠拾山へ

笠拾山へ
 細い尾根を巻くと岩場が出てくるクサリが下がっていて岩稜を登り先に進む。今度は今日一番のクサリ場で、高さは10mを超えるだろうか。渋滞気味で危険なところクリアするのに時間がかかっている。クサリを補助に三点支持で登っていく。登りつめる頃に周囲を見渡すと周囲の山々が見られる。小さなお地蔵さまがあり地蔵岳の山頂だ。

笠拾山へ 岩場が始まる

笠拾山へ

笠拾山へ 地蔵岳の登り

笠拾山へ

笠拾山へ

笠拾山へ

倶利迦蘿岳・轉法輪岳・行仙岳

東屋岳

釈迦ヶ岳遠望
 地蔵岳は、標高1250mで細い壊れそうな絶壁の頂上だ。その絶壁をクサリを補助に下り登り返すと槍ヶ岳だ。山頂の数メートル下の崖に靡があった。第十七番槍ヶ岳だ。山頂の標高は1220mぐらいだろう。

 槍ヶ岳は、当初地蔵岳から300mほど東の峰と思っていたが、地蔵岳の山頂の絶壁の岩峰の一つのようだ。地蔵尾根のキレットの先の尖ったピークが槍ヶ岳ということで行場すなわち靡として足元が切れ落ち、一人立つのがやっとのところを行場としたのであろう。

地蔵岳 山頂(標高1250m)

地蔵岳 山頂

笠拾山へ 地蔵岳山頂から下る

笠拾山へ

笠拾山へ 槍ヶ岳の登り

槍ヶ岳(標高1220m)

槍ヶ岳 山頂

笠拾山へ
 槍ヶ岳からの下りは緩やかな尾根になり、少し下ったところに送電線鉄塔があり開けている。ここから大峯奥駈の山々が一望でき素晴らしい。

笠拾山へ 行仙宿まで約4km

倶利迦蘿岳・轉法輪岳・行仙岳

釈迦ヶ岳連山・・・倶利迦蘿岳・轉法輪岳・行仙岳

笠拾山へ

笠拾山へ
 緩やかな尾根を登り小ピークを超えると葛川辻に着く。このあたりから急な登りになり、ジグザグに踏ん張って約40分登っていく。疲れが出てきているのでかなり厳しい。やっとこさで笠拾山山頂に到着。

笠拾山へ

葛川辻

笠拾山へ

笠拾山へ
 笠拾山は、標高1353mで二等三角点、そして第十八番の靡だ。山頂は広く道祖神が祀られている。景色は大峯奥駈の山々が一望でき素晴らしい。小春日和の中昼食をいただきゆっくりした。

笠拾山 山頂に到着

笠拾山 山頂にて

笠拾山 山頂

笠拾山 道祖神

笠拾山 三角点

笠拾山 二等三角点(標高1352.7m)

釈迦ヶ岳連山・・・倶利迦蘿岳・轉法輪岳・行仙岳・・・大台ケ原
 笠拾山をあとに下山開始、広い広い尾根を下っていくやがて細い尾根にいなってくる。正面に円錐形のピークが近づいてきてやがて鞍部に下る。

 ここから先ほどの円錐形のピークP1246を乗り越えていく。P1246で後ろを振り返ると笠拾山の山頂が見える。そして少し右を見ると地蔵岳が見える。ここでびっくり、地蔵岳の手前に尖った槍のようなピークがあるではないか。これが私の頭で謎だった槍ヶ岳だったのだ。

行仙宿へ

行仙宿へ

行仙宿へ

行仙宿へ

行仙宿へ P1246登り

槍ヶ岳・地蔵岳 P1246より

笠拾山岳 P1246より

行仙宿へ
 P1246を下り、アップダウンを繰り返しながら尾根をひたすら歩く。やがて少し小高くなったP1155で小休止してまたどんどん進む、大きな杉の木があり大峯八大金剛童子碑が建っている。さらに先に進むと正面に木々の間から行仙岳がみえてくる。鉄塔のピークに着き先へと進むと、から池がありやがて行仙宿、佐田ノ辻に到着する。

行仙宿へ

行仙宿へ P1155で休憩

笠拾山 P1155より

行仙宿へ

大峯八大金剛童子

行仙岳

行仙宿へ

行仙宿へ

送電線鉄塔

から池

行仙宿・佐田ノ辻に到着

行仙岳へ

白谷トンネル東口分岐

大峯奥駈の山々 行仙岳より
 行仙宿で小休止をとり、行仙岳へと登り返していく。今日はかなり歩いているので足腰が引きつってくるようだが頑張って登る。分岐でザックをデポして行仙岳山頂に向かった。

 行仙岳は、標高1228mで三等三角点になっている。山頂は今日の靡の最後、第十九番行仙岳だ。山頂にはアンテナなどの施設が建っていて、遠く大峯奥駈の山々が連なって見える。

行仙岳 山頂

行仙岳 三等三角点(標高1227.3m)

白谷トンネル東登山口へ

白谷トンネル東登山口へ

白谷トンネル東登山口に全員無事下山

白谷トンネル東登山口
 行仙岳から分岐の戻り、白谷トンネル東登山口へ、標高差約380mの急降下だ。登山道はハシゴ階段がほとんど設置されていて単調な行だ。約40分転ばないよう神経を使って下るが、登りより汗が出てくる。

 やっと下りつくと、バスが指定場所に来ていないことが判明、通りがかりの車に聞いてなんとか方向性が出る。ひたすらトンネルを探して車道を下っていく。先ほど尋ねた車が戻ってきてバスは下北山の村の入口にいることが判明。数名乗せてもらって下る。

 残ったメンバーはひたすら下る。約50分下ったところに短いトンネルが有り先程の車が戻って来てくれた。乗せてもらって村の入口まで戻れた。その車は何度か残りのメンバーを運んでくださった。私は歩きが3.4km(約50分)、車が6.4km助けてくれた。一番長く歩いた人は、1時間半近く歩かれたようだった。

 やっとみんなバスに乗れて、17時40分に帰途についた。バスの車高制限で山道には入れなかったようで、バスを契約したスタッフのミスだろう。それにしても親切にピストンして運んでいただいた奈良の方に感謝したいと思います。

 いろいろあったが全員無事下山し、帰阪できた。参加者の皆さん楽しい山旅ありがとうございました。リーダーの方お疲れ様でした。そして一番は、奈良の方手助け頂き本当に有難うございました。

バスが来ないので車道を下る

バスが待っていた 下北山村裏向
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行仙岳

基準点名:大峰山
等級種別:三等三角点
標高:1227.3m
所在:奈良県十津川村
地図:十津川温泉

行仙岳 山頂 

行仙岳 三等三角点 1227.3m 2016.11.13
笠拾山

基準点名:笠拾山
等級種別:二等三角点
標高:1352.7m
所在:奈良県十津川村
地図:十津川温泉

笠拾山                山頂 

笠拾山 二等三角点 1352.7m 2016.11.13
槍ヶ岳

基準点名:三本杉
等級種別:三等三角点
標高:1220m
所在:奈良県十津川村
地図:十津川温泉









槍ヶ岳 山頂 1220m 2016.11.13
地蔵岳

基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:1250m
所在:奈良県十津川村
地図:十津川温泉









地蔵岳 山頂 1250m 2016.11.13
東屋岳

基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:1230m
所在:奈良県十津川村
地図:十津川温泉









東屋山 山頂 1230m 2016.11.13
香精山

基準点名:三本杉
等級種別:三等三角点
標高:1121.9m
所在:奈良県十津川村
地図:十津川温泉

香精山 山頂 

香精山 三等三角点 1121.9m 2016.11.13

コース
11/12 玉置山 晴れ
 梅田(7:50)=[バス]=道の駅大塔(9:30)=道の駅十津川(10:50)=
玉置山展望台(11:43/昼食/12:08)〜稚児の森(12:19/12:22)〜[大峯奥駈道]〜
花折塚(13:23/13:33)〜玉置山展望台(1355/14:03)〜世界遺産碑展望台(14:08/14:10)〜
玉置山(14:30/14:40)〜玉置神社(14:52/15:07)〜玉置神社登山口(15:26/15:33)=[バス]=
十津川温泉 田花館(16:12) (泊)
11/13 笠拾山 晴れ  
 田花館(6:30)=[バス]=稚児の森(7:07/7:15)〜稚児の森碑(7:22)〜
貝吹金剛(8:45/8:55)〜香精山(9:40)〜東屋岳(10:29)〜地蔵岳(11:17)〜槍ヶ岳(11:44)〜
笠拾山(12:36/13:07)〜佐田辻・行仙宿(14:37/14:43)〜分岐(15:04)〜
行仙岳(15:10/15:13)〜分岐(15:19)〜白谷トンネル東登山口(16:00)〜
トンネル(16:53)・・・下北山村裏向(17:03/17:38)=[バス]=道の駅上北山
=道の駅大淀=梅田(20:53)

参加者 23名 
実施日 2016.11.12-11.13
毎日新聞旅行  kawamura nagao 

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