熊野本宮大社
熊野参詣道 
熊野参詣道小辺路
vol.4
果無集落〜果無峠〜八木尾=熊野本宮大社
 12月22日から25日で熊野参詣道小辺路を高野山から熊野本宮まで歩き熊野本宮大社にお参りした。小辺路は、1000m級の峠、伯母子峠、三浦峠、果無峠の3つを越えるハードなコースだ。山登りのきついアップダウンを繰り返す中、石仏、地蔵、石畳、茶屋跡、屋敷跡など昔の古道の雰囲気が楽しめる。昔の人は偉かったと話しながら歩いた。

 第4日目12月25日、果無集落から果無峠を越えて八木尾に下り、熊野本宮大社にお参りするコースだ。

 昨日の果無峠への登山口を7時50分過ぎに出発。登山口から登りが続く、果無峠越えのこのコースは西国三十三観音の巡礼の旅だ。さっそく昨日に引き続いて第二十九番観音にお参り、第二十八番観音を過ぎた辺りから石畳の道はなくなった。

果無峠登山口(標高460m)

果無峠へ

西国二十九番観音

果無峠へ 石畳の古道を登る

西国二十八番観音

果無峠へ
 二十七番、二十六番と進むと少し登りが急になり先が見えたところに二十五番観音があり、すぐ先は広がっている。

西国二十七番観音

果無峠へ

西国二十六番観音

果無峠へ

西国二十五番観音

果無峠へ 天水田跡に到着
 広がった先は、山中では考えられないくらい広い土地が現れる。天水田の説明があり、この道を少し上に行くと山口茶屋があってその住人が、雨水だけを頼りにして稲作をしていたといわれている「天水田跡」だそうだ。水田はこの辺りに数枚あったらしい。

天水田

果無峠へ

山口茶屋跡
 しばらく歩くと先程の天水田の耕作をしていた山口茶屋跡に着く。少し古い木がある程度で何も残っていないようだ。ほどなく二十四番観音があり、さらに登っていくと登り着いたところから眺望があり果無の山が見える。観音さまにお参りしながら登っていくと上にお堂が見えてくる。

西国二十四番観音

果無峠へ

果無の山々が見える

果無峠へ  西国二十三番観音

西国二十三番観音

果無峠へ  西国二十二番観音

西国二十二番観音

果無峠へ

西国二十一番観音

果無峠へ
 果無観音堂に到着、中央に石造りの聖観世音菩薩座像、左に十一面先手観世音菩薩立像、右に不動明王座像が祀られている。お堂の右上の二十番観音も祀られている。

果無観音堂

西国二十番観音

果無峠へ

・・・釈迦ヶ岳・行仙岳・中八人山・・・
 少し急な坂を登ると釈迦ヶ岳、行仙岳、中八人山などが望め、雪を頂いている。峠まで登りが急になるが頑張って登っていく。西国十九番、十八番を過ぎるといよいよ今日のピーク果無峠に到着だ。

・・・釈迦ヶ岳・行仙岳・中八人山・・・

西国十九番観音

果無峠へ

西国十八番観音

果無峠へ
 果無峠は、標高1070mで結構広い尾根だ。峠には、西国十七番観音が祀られ、宝篋印塔などもある。日当たりの風のこないところで休憩した。

西国十七番観音

宝篋印塔

果無峠(標高1070m)

果無峠

果無峠で休憩
 西国観音さまに守られて登ってきたが下りも安全祈願し、無事熊野本宮大社にお参りしよう。八木尾を目指して下り始め急坂を下ると、十六番観音から六字名号碑、そして十五番観音、十四番と下る。

八木尾へ

西国十六番観音

六字名号碑

西国十五番観音

八木尾へ

八木尾へ

西国十四番観音

二十丁石
 丸い石ころのような二十丁石が道脇にあり、説明板がなければ通り過ごすような丁石だ。十三番観音を過ぎると急な下りから、十二番観音を過ぎると、崖のようになっていて厳しいところを下る。

西国十三番観音

八木尾へ

西国十二番観音

八木尾へ
 ほどなく前方が広がり、本宮町の眺望が広がる。展望台のすぐ下が三十丁で丁石がある。丁石からすぐに十一番観音があり、石畳が見られるようになる。

三十丁手前から本宮町を望む

三十丁石

西国十一番観音

八木尾へ

八木尾へ

西国十番観音

八木尾へ
 十番観音を過ぎると熊野川が木々の間に見える。そしてしばらくで七色分岐になり、七色集落へと続いている。この辺りに西国九番観音があるはずだが、七色分岐に気をとられていて見落とした。

熊野川

八木尾へ

八木尾へ 七色分岐

西国八番観音
 その後八番、六番そして五番観音は、土手の上にある。四番、三番観音を過ぎると山道から集落に近づいてきたことを感じる。やがて集落が見え八木尾の登山口が近づいてきた。下る直前に二番観音があり、石畳の道を過ぎると八木尾の車道、国道168号に下り着く。
 八木尾の登山口の電話ボックス横に、点名4830の一級基準点、標高83.496mがある。

西国七番観音

西国六番観音

西国五番観音

西国四番観音

西国三番観音

八木尾へ

熊野参詣道小辺路の案内標識

八木尾集落

西国二番観音

八木尾へ 石畳道

八木尾へ

八木尾へ

八木尾へ

八木尾へ

基準点

一級基準点4830
 第一番観音は少し離れていて、旧八木尾集会所の庭にあり、行ってみた。バスに戻り、バスで車道部分の歩きを危険回避して熊野本宮大社へ向かった。

西国二番観音

バスで熊野本宮大社へ
 バスで約10分熊野本宮大社に到着、鳥居をくぐり、石段を登り切ると社殿になっている。熊野本宮大社にお参りした。

熊野本宮大社

熊野本宮大社

熊野本宮大社

熊野本宮大社

熊野本宮大社

熊野本宮大社
 小辺路を約50km歩いた、途中1000m級の伯母子峠、三浦峠、果無峠の3つを越えかなりハードなコースだった。山登りのきついアップダウンを繰り返す中、石仏、地蔵、石畳、茶屋跡、屋敷跡、西国三十三観音など昔の古道の雰囲気が楽しめた。昔の人は偉かったと実感した。
 参拝後、わたらせ温泉に立ち寄り小辺路の山歩きの疲れを癒し、帰途についた。

 ご一緒の参加者の皆さん楽しい山旅をありがとうございました。リーダさんありがとうございました。
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果無峠

基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:1070m
所在:奈良県十津川村
地図:発心門 








果無峠 1070m 2016.12.25

コース
12/22 小雨 強風
 梅田(7:50)=[バス]=道の駅紀の川万葉の里=高野山・金剛峯寺前P(10:20/10:30)〜
轆轤峠(11:10)〜薄峠(11:47/昼食/12:04)〜丁石(12:23)〜大滝道標(12:46)〜
大滝集落(12:55/13:09)〜スカイライン(13:44)=[バス]=水ヶ峰分岐(13:48/13:56)〜
林道合流(14:24)〜東屋(14:41/14:49)〜林道開通記念碑(15:08)〜今西辻(15:09)〜
平辻(15:19)〜地蔵(15:33)〜大股BS(16:08/16:12)=[バス]=野迫川温泉 
ホテルのせ川(16.40) (泊)
12/23 小雨 強風
 ホテルのせ川(7:40)=[バス]=大股(7:51/8:10)〜萱小屋跡(8:59/9:11)〜
桧峠(10:01/10:09)〜伯母子峠分岐(10:34)〜伯母子岳(10:54/11:02)〜
伯母子峠(11:17/昼食/11:46)〜上西家跡(12:25/12:38)〜水ヶ元茶屋跡(13:18/13:29)〜
侍平屋敷跡(14:17)〜五百瀬・伯母子岳登山口(14:55/14:58)=[バス]=三浦口=
十津川・小原 温泉民宿かたやま(16:10) (泊)
12/24 曇り
 かたやま(7:40)=[バス]=三浦口(8:17/8:25)〜船渡橋(8:32)〜吉村家跡(9:04/9:14)〜
二十五丁石(9:45)〜三十丁の水場(9:52/10:02)〜三浦峠(10:44/10:58)〜
古矢倉跡(11:14)〜出店跡(11:32)〜五輪の塔(11:54/昼食/12:17)〜
矢倉観音堂(12:45/12:57)〜西中大谷橋(13:29)=[バス]=昴の郷=西川出合(14:02)〜
つり橋〜果無峠登山口(14:14)〜西国三十一番観音(14:39)〜
果無集落・世界遺産石碑(14:49)〜三十番(14:53)〜果無峠登山口(15:02/15:07)
=[バス]=十津川・小原 温泉民宿かたやま(15:44) (泊)
12/25 晴れ
 かたやま(7:13)=[バス]=果無集落・果無峠登山口(7:45/7:53)〜
西国二十九番観音(7:55)〜二十八番(8:00)〜二十七番(8:05)〜二十六番(8:10)〜
二十五番(8:18)〜天水田跡(8:20/8:26)〜山口茶屋跡(8:35)〜二十四番(8:36)〜
二十三番(8:45)〜二十二番(8:50)〜二十一番(8:59)〜観音堂(9:06)〜二十番(9:11)〜
展望台(9:29/9:35)〜十九番(9:35)〜十八番(9:47)〜果無峠・十七番(9:56/10:10)〜
十六番(10:18)〜六字名号碑(10:25)〜十五番(10:28)〜十四番(10:44)〜
二十丁石(10:51)〜十三番(10:54)〜十二番(11:00)〜本宮展望台(11:04/11:21)〜
三十丁石(11:18)〜十一番(11:25)〜十番(11:32)〜七色分岐(11:38)〜八番(11:39)〜
七番(11:45)〜六番(11:52)〜五番(11:58)〜四番(12:09)〜(12:12/12:18)三番(12:25)〜
二番(12:28)〜八木尾・一番(12:32/12:41)=[バス]=
熊野本宮大社(12:52/参拝/13:16)=わたらせ温泉(13:25/入浴/14:37)=
十津川=五条=大阪(18:40) 
参加者 8名 
実施日 2016.12.2-12.25
毎日新聞旅行  kawamura  

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