雲ノ平・水晶岳 祖母岳にて
    
雲 ノ 平 (標高2550m) 祖母岳 標高2560m
vol.2
折立登山口太郎平薬師沢小屋〜雲ノ平・祖母岳
 
 7月18日から22日で、雲ノ平、鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳、真砂岳、湯俣岳、湯俣温泉に行った。
2日目7月19日は、太郎平から薬師沢まで下り、雲ノ平へ登り返し雲ノ平を楽しむ行程だ。

 昨日の天気は少し悪かったが、今日は快晴のいい天気だ。太郎平から太郎山、北ノ俣岳、黒部五郎岳が綺麗に見え、三俣蓮華岳、北鎌尾根、雲ノ平、水晶岳など少し霞んでいるが望める。残念ながら薬師岳は顔を見せてくれなかった。

太郎山

ニッコウキスゲと北ノ俣岳

太郎山と太郎平小屋

太郎平
 太郎平を5時50分前に雲ノ平へと出発した。まず、太郎山分岐から薬師沢へと下っていく。しばらく太郎平で眺めていた山並みを眺めながら下る。

雲ノ平へ 太郎平(標高2330m)を出発

太郎山の残雪をトラバース

薬師沢小屋へ

薬師沢小屋へ

薬師沢小屋へ
 太郎平から少し急な下りを約40分下ると沢に出るて、ここで小休止。この沢は、薬師沢の支流で中俣だ。このあたりにはシナノキンバイやベニバライチゴなど咲いていた。

 中俣の橋を渡ると緩やかな下りになる。木道も敷かれていて周囲にたくさんのお花が咲いていて快適だ。シナノキンバイ、イワイチョウ、キヌガサソウ、サンカヨウ、ミズバショウ、ベニバライチゴ、チングルマ、ニッコウキスゲ、カラマツソウ、ワタスゲなどそれ以外にも多くの花が咲いていたが、頭が満タンで覚えきれない。

薬師沢小屋へ

シナノキンバイ

薬師沢小屋へ 中俣を渡る

薬師沢小屋へ

イワイチョウ

薬師沢小屋へ

キヌガサソウ

サンカヨウ

ミズバショウ

薬師沢小屋へ

シナノキンバイ

ベニバナイチゴ

薬師沢小屋へ 薬師沢出合

チングルマ
 薬師沢出会を過ぎたところの草原のベンチで休憩をとる。ここもお花がいっぱいで楽しい。地図によると、カベッケガ原というそうだ。

薬師沢小屋へ

ムシトリスミレ

ニッコウキスゲ

薬師沢小屋へ

カラマツソウ

薬師沢へ
 カベッケガ原の木道を快適に進む。やがて樹林になり少し急な下りになる。しばらく下ると赤い屋根が見えてくる。薬師沢小屋だ。

薬師沢小屋へ

チングルマ

ワタスゲ

薬師沢小屋へ

薬師沢小屋へ

薬師沢小屋(標高1920m)
 薬師沢小屋で休憩をとった。小屋の前には吊橋があり素晴らしい秘境の景観だ。橋は、黒部川の上流に架かっていて、上流が奥ノ廊下から黒部源流の鷲羽岳、祖父岳へと続いている。下流を見ると、上ノ廊下、黒部湖へと流れている。薬師沢は小屋の北側で黒部川に合流している。

薬師沢小屋と吊橋

黒部川上流 黒部源流から

黒部川下流 黒部ダムへ

吊橋を渡る

吊橋
 いよいよ雲ノ平への登りだ。吊橋を慎重に少し腰がひかれた感じで渡る。河原に降りてここからいきなりの急登だ。約20分登った標高2000m辺りで、トラブル発生。岩がごろごろする急斜面をダブルストックで登っていた、自称65歳(実75歳)女性が転倒、顔面制動した。

 リーダーがダブルストックは、転倒すると手が出ないので大抵の人は顔面から倒れるので、今日のような場所では使用を奨めないと注意していたが、スポーツ店の店員さんを信用したようだ。

 手当で約10分ほど急斜面で待機、再スタートして急登のため小刻みに休憩を加えながら登っていく。登山道は、斜面の掘れた岩だらけの道で、雨が降ったら滝登りになるような感じの道だ。

小さな滝

雲ノ平へ いきなり急登

雲ノ平へ

雲ノ平へ

雲ノ平へ

雲ノ平へ

雲ノ平へ

雲ノ平へ

雲ノ平へ

雲ノ平へ
 前方の空が見えるようになるとまもなく雲ノ平だ。周囲が少し開けて木道が出てきた。雲ノ平の木道末端、標高約2395mだ。ここから雲ノ平のイメージはまだ入口でほとんど見えなくこれからが楽しみだ。ここで昼食にした。

 ここから木道が続いているのかと思えば、しばらく行くとどろんこ道、岩がごろごろの登り道になる。やがて、木道になり、雲ノ平のイメージに近づいてくる。

雲ノ平へ

雲ノ平へ

雲ノ平へ

雲ノ平へ
 アラスカ庭園に到着、周囲にハイマツとシラビソで囲まれている。このあたりが森林限界でシラビソはまばらで、アラスカを思わせることからついたそうだ。

 シラビソの垣根の向こうに、水晶岳、祖母岳、祖父岳が、見渡せば三俣蓮華岳、双六岳、黒部五郎岳などが見える。三俣蓮華岳の左奥に北鎌尾根がかすかに見える。もう少しまわりこむと槍ヶ岳が見えそうだ。

雲ノ平
 アラスカ庭園 水晶岳・祖母岳・祖父岳

水晶岳

祖父岳・鷲羽岳

北鎌尾根・三俣蓮華岳・双六岳

黒部五郎岳

雲ノ平へ

チングルマ
 アラスカ庭園をあとに雲ノ平の中心部へと進んでいく。ハイマツの間につけられた木道を水晶岳に向かって進む。

 しばらく歩くと、三俣蓮華岳の左奥に槍ヶ岳が見えてきた。槍ヶ岳と富士山は遠くからも見え山容も素晴らしいので誰からも愛される山だ。

 黒部五郎岳のカールが美しく見えてきた。やがて右手に薬師岳の大きな山容が現れ、正面の水晶岳も一段と迫ってきた。

雲ノ平

槍ヶ岳・三俣蓮華岳

槍ヶ岳

黒部五郎岳

雲ノ平・水晶岳

薬師岳

雲ノ平・水晶岳

雲ノ平・水晶岳
 奥日本庭園に到着、ここまで来ると雲ノ平の広々した大地が一段と美しくなって周囲の山も近くに感じられるようになる。

雲ノ平
 奥日本庭園

ワリモ岳・祖父岳

雲ノ平 祖母岳(右)
 木道を快適に進み、祖母岳の裾に到着、木道を少し登ると、残雪があり、越えるとほどなく山頂に到着する。途中には、ハクサンイチゲやシャクナゲなど沢山の花が生き生き咲いている。

雲ノ平・祖父岳

雲ノ平

ハクサンイチゲ

シャクナゲ

祖母岳
 祖母岳は、標高2550mで小さな丘の感じだ。祖母岳からは、展望が一番素晴らしい。雲ノ平の東には祖父岳があり、この祖父岳の噴火により雲ノ平ができたという。

 雲ノ平は、祖父岳火山により形成された。黒部川本流と岩苔小谷の支流に挟まれている。標高は2550mあまりの溶岩台地で日本で一番標高が高い。池塘や高山植物が多く、一日ゆっくり楽しめそうだ。

 サブリーダーさんが、登りの途中で残雪をポリ袋に取ってきて、転倒した女性に顔を冷やすよう説得していたが、大丈夫だとぞんざいで取り合わなかったようだ。その結果は明日に続く。

祖母岳 山頂(標高2560m)

祖母岳 山頂

雲ノ平・水晶岳

雲ノ平・祖父岳

雲ノ平・薬師岳
 祖母岳に登ったあと、今日の宿雲ノ平山荘へと進めた。山荘は雲ノ平の中心部にあり、アルプスの雰囲気が感じられる。雲ノ平山荘に入りゆっくりくつろいだ。

雲ノ平

雲ノ平

雲ノ平・雲ノ平山荘・水晶岳

雲ノ平山荘へ

雲ノ平山荘に到着

ハクサンイチゲ

チングルマ
 近くに動き岩があると聞いていたので行ってみたかったが、ぶらぶらしていて時間が経った。やっぱり行こうと誘ったが行く人がいなかったので一人で出かけた。

 高天原への道を登ったピークに大きな岩がある。若者が数人岩の上で景色を楽しんでいた。ここが動き岩ですかと尋ねると知らないとのこと。そこで揺らしてみると大きな岩が動いた。若者が大いに感激してはしゃいで降りていった。遅れてグループの数人が登ってきた。若者から聞いたということで動かして感動していた。

動き岩

動き岩

雲ノ平 動き岩より

薬師岳 動き岩より

雲ノ平山荘

笠ヶ岳 夕方出現
 山荘に戻り、しばらくすると笠ヶ岳が姿を現した。周囲の山がこれでほとんど見れた。夕食をいただき就寝した。明日も良い天気でありますように。
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雲ノ平

基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:2550m
所在:富山県富山市
地図:薬師岳








雲ノ平 2550m 2017.07.19
祖母岳

基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:2560m
所在:富山県富山市
地図:薬師岳

祖母岳 山頂

祖母岳 2560m 2017.07.19

コース
7/18  曇りのち小雨  折立〜太郎平
 大阪(7:00)=[サンダーバード3号]=金沢(9:38/9:49)=[新幹線つるぎ704号]=
富山(10:12/10:20)=[ジャンボタクシー]=折立登山口(11:48/12:04)〜
H1540(12:37/12:44)〜アラレちゃん広場(13:07/13:17)〜有峰三角点(13:51/14:06)〜H2000(14:49/15:01)〜五光岩ベンチ(15:37)〜太郎平小屋(16:27) (泊)
7/19  晴れ  雲ノ平・祖母岳
 太郎平小屋(5:48)〜中俣出合(6:35/6:46)〜薬師沢出合(7:18)〜H2030(7:22/7:35)〜
薬師沢小屋(8:26/8:45)〜H2000(9:04/9:15)〜H2125(9:41/9:54)〜
H2220(10:11/10:25)〜H2395(10:59/昼食/11:28)〜アラスカ庭園(11:47/12:00)〜
奥日本庭園(12:31/12:40)〜祖母岳分岐(12:49)〜祖母岳(13:00/13:12)〜
祖母岳分岐(13:22)〜ノ平山荘(13:36) (泊)
7/20  晴れ  祖父岳・ワリモ岳・鷲羽岳・水晶岳
 雲ノ平山荘(5:15)〜キャンプ場分岐(5:29)〜キャンプ場水場(5:36/5:46)〜
キャンプ場分岐(5:53)〜H2650(6:21/6:30)〜祖父岳(7:09/7:26)〜岩苔乗越(8:18/8:25)〜
ワリモ岳(8:47/8:53)〜鷲羽岳(9:25/9:42)〜ワリモ岳(10:14)〜岩苔乗越(10:28/10:44)〜
水晶小屋(11:28/11:44)〜水晶岳(12:17/12:39)〜水晶小屋(13:08/13:30)〜
H2735(14:08/14:16)〜H2825(14:55/15:05)〜H2775(15:28/15:35)〜
竹村新道分岐(15:42)〜真砂岳分岐(15:48)〜H2840(15:58/16:03)〜
野口五郎小屋(16:35) (泊)
7/21  晴れ  野口五郎岳・真砂岳・南真砂岳・湯俣岳・湯俣温泉
 野口五郎小屋(5:45)〜野口五郎岳(6:03/6:16)〜真砂岳分岐(6:44)〜
真砂岳(6:51/7:00)〜竹村新道(7:09)〜[竹村新道]〜南真砂岳(8:09/8:20)〜
H2310(9:15/9:19)〜H2270(9:27/9:38)〜湯俣岳(10:01/10:04)〜H2110(10:33/10:47)〜
H1880(11:15/昼食/11:40)〜H1630(12:09/12:24)〜湯俣温泉晴嵐荘(12:46) (泊)
7/22  晴れ  湯俣温泉〜高瀬ダム
 晴嵐荘(8:22)〜(9:11/9:20)〜林道終点(9:40/9:54)〜高瀬ダム(10:54/11:15)
=[タクシー]=薬師の湯(11:48/14:42)=信濃大町(14:55/15:22)=[しなの84号]=
名古屋(18:48/19:09)=[ひかり481号]=新大阪(20:00)

参加者 12名
実施日 2017.07.18-07.22 
毎日新聞旅行 nishijima  inabu     

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