八ヶ岳主峰赤岳 山頂にて
友歩会夏山例会  
南八ヶ岳
 硫黄岳
 標高2760m 横岳 標高2829m 赤岳 標高2899m
オーレン小屋(泊)〜夏沢峠〜硫黄岳〜駒草神社〜横岳〜地蔵仏〜赤岳
〜[文三郎尾根]〜行者小屋〜赤岳鉱泉(泊)〜美濃戸口
 8月1日から8月4日、友歩会夏山例会で北八ヶ岳から南八ヶ岳の縦走を行った。3日目8月3日は、南八ヶ岳の縦走で、硫黄岳から横岳を経て赤岳のコースだ。オーレン小屋を6時出発、昨日下ってきた夏沢峠へ登り返す。

オーレン小屋にて

夏沢峠へ

夏沢峠へ

夏沢峠 後方は硫黄岳
 夏沢峠を出発すると次第に急登になってくる。ジグザグの道を登り、標高2500m辺りに来ると森林限界になり木々がなくなり展望がよくなる。振り返ると昨日歩いた縦走路の東側が絶壁になっているのがよく見える。

硫黄岳へ

硫黄岳へ

硫黄岳へ

振り返ると昨日の縦走路の絶壁が見える

天狗岳の山頂が見えてきた

硫黄岳へ
 標高2550m辺りまで登ると、天狗岳の2つの峰が根石岳などの上に顔を出してくる。時々後ろを振り返りながら登っていくとやがて天狗岳の2つの峰をつなぐ尾根のスロープが見えてくる。

天狗岳の山頂が見えてきたところで記念写真

硫黄岳へ

硫黄岳へ

硫黄岳へ

西天狗岳・東天狗岳
 標高2700m辺りまでのボルト目の前に硫黄岳の爆裂火口壁が現れた。左の谷を覆っていたガスが切れたためだ。晴れていればもう少し下から見ることができたようだ。あまり近づき過ぎたようで写真のフレームから外れてうまく撮れない。もう少し下がって火口縁まで行けば撮れそうだが危険なので無理なようだ。

硫黄岳へ

硫黄岳 爆裂火口壁

硫黄岳 爆裂火口壁

硫黄岳へ

硫黄岳 爆裂火口壁

天狗岳と硫黄岳爆裂火口縁

硫黄岳 山頂
 爆裂火口壁を見ながら緩やかなみちを登りきると山頂に着く。硫黄岳は、標高2760mで広々した山頂で所々に大きなケルンがある。雲の切れ間から横岳、赤岳、中岳、阿弥陀岳が望める。

 三角点は、爆裂火口壁に沿って北東に500mほど行ったところにある。ロープが2本張ってあってその間を進む、「この先行き止まり」、「火口跡の周辺は崩れる恐れがあります。火口跡に近づかないでください」2本のロープが終わったその先に三角点があった。

 三等三角点で標高2742mで、山頂より18mほど低い。選定された理由は山頂より見通しがいいとのことで、ここから富士山が見えるそうだ。

 戻りに、火口縁を見るとあちこちの大きな亀裂があって今にも崩れそうで危険を感じた。

硫黄岳 山頂(標高2760m)

硫黄岳 山頂にて

横岳・赤岳(中央)・中岳・阿弥陀岳 
硫黄岳より

赤岳遠望 硫黄岳より

硫黄岳 三等三角点

硫黄岳 三等三角点(標高2742.1m)

コマクサ

コマクサ

硫黄岳爆裂火口縁

硫黄岳爆裂火口壁
 硫黄岳をあとに正面に見える赤岳への縦走続ける。少し下ると緩やかな斜面になり、お花畑で一面にコマクサが咲き乱れている。

 降りきったところが駒草神社、硫黄岳山荘がある。周囲もお花畑になっていてコマクサもたくさん咲いていた。

横岳・赤岳(中央)・中岳・阿弥陀岳 硫黄岳より

横岳へ

横岳

コマクサ

横岳へ

イワギキョウ

コマクサ

駒草神社

コマクサ

硫黄岳山荘

横岳へ
 横岳への斜面は、広大なコマクサの群生地だ。今日はガスが掛かっているが晴れていたらどんなに素晴らしいか、でも今日はちょっぴり残念だ。横岳の尾根の小ピーク手前で白いコマクサを発見、紅白のコマクサだ。

山の斜面一面に咲くコマクサ

紅白のコマクサ

横岳へ

横岳
 標高2795mぐらいの小ピークに登ると、横岳山頂がガスの切れ間に見え、足元にも大同心が見え隠れする。横岳の核心部になってきた。カニノヨコバイ、タテバイが八ヶ岳にもあった。規模は小さいが剱岳を意識したのだろうか。

横岳へ

大同心

横岳

横岳へ

横岳へ

横岳へ

横岳へ

小同心

横岳へ

横岳へ
 カニノヨコバイを渡り、カニノタテバイを登りつめれば横岳の山頂だ。横岳はギザギザの尾根が続いていてどこが山頂か分かりにくい。案内標識が山頂を示している。

 横岳は、標高2829mで岩がゴロゴロした山頂だ。大権現、奥ノ院が横岳の主峰のようだがどれがどうだか分からない。残念ながらガスで展望は得られなかった。

横岳へ

横岳山頂に到着

横岳 山頂

横岳 山頂(標高2829m)

横岳 山頂にて
 横岳山頂をあとに大きな岩のピークを下ると、三叉峰、そこを右に巻いて進むとハシゴが架かっている。岩稜帯を下ったり巻いたり登ったりしながら高度を下げていく。クサリの下がった急斜面まで来ると中学生のパーティーで渋滞している。

赤岳へ

赤岳へ

三叉峰

赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ

イワギキョウ

赤岳へ

赤岳へ
 パーティーが難所を通過した時点で追い越して先に進む。このあたりから雲間に赤岳が瞬間見えた。赤岳の登りはかなり厳しく見える。岩稜をいくつか超え鞍部に下る。

赤岳

赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ

赤岳

赤岳へ
 鞍部から先を見ると標識のたったピークが見える。登ってみると地蔵のピークに到着、お地蔵さんがお祀りしてある。

地蔵のピーク

赤岳へ お地蔵さんに到着

お地蔵さん

赤岳へ

横岳を振り返る

赤岳へ 赤岳天望荘を過ぎると急登になる
 お地蔵さんを過ぎると程なく赤岳天望荘に着く、ここで昼食にした。天望荘から先は、一枚岩のような岩壁が立ちはだかっている。クサリが下がっているがクサリを補助に注意しながら登る。

赤岳へ急登 クサリ場

赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ

赤岳

赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ
 さらに急な斜面をグイグイ登ると、山頂がガスの中に見えてくる。赤獄頂上山荘の北峰まで登ると山頂の南峰はすぐそこだ。

 赤岳は、八ヶ岳の主峰で標高2899mで、一等三角点になっている。山頂には赤獄神社がお祀りしてあり、岩の頂きだ。展望は残念だが、ガスで全く期待できなかった。

赤岳 山頂

赤岳 山頂

赤岳 一等三角点(標高2899.2m)

赤岳 赤獄神社

赤岳 山頂にて
 赤岳からの下りは、急峻な岩場で細心の注意を払いながら下る。キレット分岐を過ぎ、中岳、阿弥陀岳分岐まで下る。天気が良くて時間があれば阿弥陀岳をピストンしてもいいのだが今日は残念する。

赤岳をあとに行者小屋へ

行者小屋へ

行者小屋へ

行者小屋へ
 中岳分岐から行者小屋へ文三郎尾根を下る。階段道が多くかなり疲れる下りだ。階段も11年前に下った時よりかなり傷んできていて歩きにくくなっているようだ。

 行者小屋のテント場が見えホット一息、赤岳鉱泉まで30分歩いて今日は終了だ。14時40分赤岳鉱泉に到着、温泉で汗を流しゆっくり浸かって疲れを癒した。

行者小屋へ

行者小屋へ

行者小屋へ

行者小屋へ

行者小屋へ

行者小屋へ

行者小屋に到着

赤岳鉱泉へ

赤岳鉱泉へ

赤岳鉱泉に全員無事到着
 4日目8月4日は、赤岳鉱泉から美濃戸口に下り、バスで茅野駅へ戻る予定だ。
幸か不幸か今日はこの4日間で一番天気が良い。今日南八ヶ岳の縦走なら素晴らしい景色が期待できたようだが少し残念だ。

 赤岳鉱泉から沢沿いに下る、所々にお花が咲いていてそれを楽しみに、そして時々大同心を仰ぎながら八ヶ岳の思い出を振り返った。

赤岳鉱泉

横岳・大同心

横岳・大同心

赤岳鉱泉にて

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

ヤマオダマキ

美濃戸口へ
 1時間と少しで堰堤広場に下山、ここから林道を下る。とゆいい美濃戸山荘で休憩して、美濃戸口に予定通り、9時40分に全員無事到着した。

美濃戸口へ 堰堤広場から林道を下る

美濃戸山荘前の案内板前で

美濃戸口へ

美濃戸口に無事下山
 美濃戸口辺りでお風呂を考えていたが、朝早めに出発して涼しいうちに下山できたので汗も気にならないので一便早いバスで茅野へと戻った。茅野駅で一時解散し、今回の旅を終えた。

 今回の山旅は、六甲地獄谷で2回、岩場のトレーニングをしての本番だった。横岳、赤岳の岩場はかなり厳しかったが全員無事通過できて良かった。最初から最後まである程度の緊張感をもって行動しそんな中、素晴らしい景色や厳しい岩場にチャレンジ、岩陰の一輪のお花でほっとし、山の斜面一面に咲くコマクサなどなど大いに楽しめたと思う。

 参加者の皆さん、安全登山にご協力頂きありがとうございました。そして楽しい山旅をありがとうございました。来年の夏山登山を楽しみにしています。

美濃戸口 八ヶ岳山荘

美濃戸口BS
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硫黄岳

基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:2760m
所在:長野県茅野市
地図:八ヶ岳西部

硫黄岳 山頂

硫黄岳 山頂 2760m 2017.08.03
硫黄岳(三角点)

基準点名:箕冠
等級種別:三等三角点
標高:2741.9m
所在:長野県南牧村
地図:八ヶ岳西部

硫黄岳 三等三角点

硫黄岳 三等三角点 2741.9m 2017.08.03
横岳

基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:2829m
所在:長野県茅野市
地図:八ヶ岳西部

横岳 山頂

横岳 山頂 2829m 2017.08.03
赤岳

基準点名:赤岳
等級種別:一等三角点
標高:2899.4m
所在:長野県茅野市
地図:八ヶ岳西部

赤岳 山頂

赤岳 一等三角点 2899.4m 2017.08.03

コース
8/1(火) 曇り 大阪=茅野=麦草峠=白駒池
 新大阪(7:40)=[のぞみ212号]=名古屋(8:31/9:00)=[しなの5号]=塩尻(10:53/11:05)
=[高尾行き]=茅野(11:43/昼食/14:00)=[アルピコバス麦草峠線]=
麦草峠(15:04/15:10)〜白駒荘(15:58/16:14)〜[白駒池一周]〜白駒荘  (泊)
8/2(水) 曇り 白駒池〜天狗岳〜オーレン小屋
 白駒荘(7:13)〜高見石・高見石小屋(8:00/8:26)〜丸山(8:40/8:45)〜
高見石小屋(8:59/9:05)〜展望台(10:22/10:29)〜中山(9:33)〜中山峠(11:08)〜
東天狗岳(12:45/12:53)〜西天狗岳(13:07/13:11)〜東天狗岳(13:30/13:44)〜
根石岳(14:11/14:18)〜箕冠山(14:31/14:36)〜
夏沢峠(15:06/15:14)〜オーレン小屋(15:37)  (泊)
8/3(木) 曇り オーレン小屋〜夏沢峠〜硫黄岳〜横岳〜赤岳〜赤岳鉱泉
 オーレン小屋(6:00)〜夏沢峠(6:31/6:37)〜硫黄岳(7:44/7:48)〜
硫黄岳三角点(7:55)〜硫黄岳(8:05/8:09)〜駒草神社・硫黄岳山荘(8:32/8:44)〜
台座の頭〜横岳奥ノ院(9:51/10:04)〜大権現〜三叉峰(10:18)〜地蔵仏(11:12)〜
天望荘(11:20/昼食/11:33)〜赤岳(12:13/12:35)〜キレット分岐(12:51)〜中岳分岐(13:00)
〜[文三郎尾根]〜行者小屋(13:58/14:09)〜赤岳鉱泉(14:41)  (泊)
8/4(金) 晴れ 赤岳鉱泉〜美濃戸口=茅野=帰阪
 赤岳鉱泉(6:55)〜堰堤広場(7:53/8:05)〜美濃戸山荘(8:40/8:53)〜
美濃戸口(9:40/10:20)=[アルピコバス茅野行き]=茅野(10:57) (解散)

参加者 4名
実施日 2017.08.01-08.04
友歩会 ohki 

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