遭難記念碑にて 写真:Nさん提供
MRC アルプス例会  
Vol.3 
 
木曽駒ヶ岳 標高2956m 宝剣岳 標高2931m
中岳 標高2925m 将棋頭山
 標高2730m
(1日目) 千畳敷〜浄土乗越〜宝剣山荘
(2日目) 宝剣岳〜中岳〜木曽駒ヶ岳〜将棋頭山〜濃ヶ池〜浄土乗越
浄土乗越〜伊那前岳(往復コース)
 
(Vol.2から続き) 

経ヶ岳 茶臼山・将棋頭山・馬ノ背に続く尾根

将棋頭山・将棋頭山・馬ノ背に続く尾根

木曽駒ヶ岳 山頂
 木曽駒ヶ岳山頂をあとに将棋頭山へと尾根を下り始めた。最初は広い尾根を下っていく、標高差60mほど下ると、尾根の幅も少し狭くなって少し登る。

 尾根を歩き始めると、お花がいっぱいで歩くのが楽しい。イワツメクサ、チングルマ、ツガザクラなど楽しみながら天空の散歩道を歩く。

イワツメクサ

チングルマ

ツガザクラ

将棋頭山へ

将棋頭山に続く馬ノ背

馬ノ背を将棋頭山へ

馬ノ背を将棋頭山へ

馬ノ背を将棋頭山へ

伊那前岳・宝剣岳・中岳

伊那前岳・宝剣岳・中岳

馬ノ背のピークへ登る

宝剣岳・中岳
 天空の散歩道から、伊那前岳、宝剣岳、中岳などが美しく見える。鞍部から少し登ると、標高2890mほどの高い尾根になり、この辺りから馬ノ背と呼ぶのだろうか。

馬ノ背を将棋頭山へ

馬ノ背を将棋頭山へ

木曽駒ヶ岳

イワギキョウ

木曽駒ヶ岳
 馬ノ背を将棋頭山へと向かって、山頂から約35分歩くと、標高2870m辺りになり、ここから濃ヶ池分岐へと下りになる。濃ヶ池が右下に見え、随分砂地が多くなり池が小さくなっているようだ。

馬ノ背の下り

馬ノ背から真下に見える濃ヶ池

馬ノ背の下りへ

馬ノ背の下り
 尾根を濃ヶ池分岐へとぐんぐん下っていく。尾根にはまた沢山の花、アオノツガザクラ、キバナシャクナゲ、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナなどが咲いていて楽しませてくれる。

馬ノ背の下り

馬ノ背の下り

アオノツガザクラ

馬ノ背の下り

キバナシャクナゲ

ツマトリソウ

ゴゼンタチバナ

将棋頭山へ 濃ヶ池分岐手前で休憩
 山頂から1時間15分ほど歩き少し疲れてきたので、濃ヶ池分岐のほんの少し手前で休憩をとった。一息ついで濃ヶ池分岐を通過、ここから7人で将棋頭山へと登っていく、

  

将棋頭山

将棋頭山へ

遭難記念碑碑に到着

遭難記念碑 大正2年(1913年)木曽駒ヶ岳登山中の教員、生徒が遭難11人が死亡した
 将棋頭山手前の遭難記念碑に到着。この碑は木曽駒ヶ岳大量遭難事故と呼ばれ、1913年(大正2年)8月26日から27日に襲った台風の悪天候に巻き込まれ、木曽駒ヶ岳集団登山中の、箕輪高等小学校の教員、生徒ら38人が遭難し、11人が将棋頭山付近で死亡した山岳事故だった。

 のちに、新田次郎がこれをモデルにして、小説「聖職の碑(せいしょくのいしぶみ)」を著した。また、鶴田浩二主演で映画化もされた。

 ここから15分余りで将棋頭山に行けるのだがなぜか今回はここまでということになり、濃ヶ池分岐へと戻った。

遭難記念碑碑にて

幻の将棋頭山山頂(標高2730m) 撮影:2016.08.22
 濃ヶ池分岐に戻り、ここから濃ヶ池へと馬ノ背の尾根を巻きながら下っていく。途中、斜面はお花がいっぱいで、ツマトリソウ、カラマツソウ、ハクサンフウロ、ウサギギクなどが咲き乱れていた。

ツマトリソウ

濃ヶ池へ

  

カラマツソウ

ハクサンフウロ

ウサギギク
 濃ヶ池に下り、ここで昼食にした。濃ヶ池は、数万年前の氷河時代に作られた氷河圏谷底湖(ひょうがけんこくていこ)で、氷河の底に出来た湖で日本では数箇所でしか見られない貴重な自然遺産だそうだ。

 なぜ濃ヶ池なのでしょうか? お濃の悲しい伝説があるそうだ。
実は、お濃という美女が姑に追い出され柳の杖を突いて濃ヶ池まで登り、池に身を投げて蛇となったという伝承があり、それが池の名の由来になっているのだそうだ。

 濃ヶ池の水はそこそこあるが昔に比べると非常に少なくなったそうだ。ここでの楽しみは、逆さ宝剣岳が見えるということだったが、水が少なくかろうじて見えたが、パンフレットなどに載っているようには見えなかった。土砂が流れ込み年々池は小さくなっているとのことだった。

濃ヶ池(標高2650m)

濃ヶ池

濃ヶ池

濃ヶ池

濃ヶ池 濃ヶ池に映る逆さ宝剣岳(写真右下)

クロユリ

濃ヶ池で昼食をすませて
 濃ヶ池をあとに、浄土乗越、宝剣山荘へと登り返しだ。池の水の流れに沿って飛び石を越えて進む、馬ノ背の絶壁の下、標高2640mぐらいを沢まで巻いて進んでいく。

濃ヶ池をあとに

浄土乗越へ

  

コバイケソウ

浄土乗越へ

浄土乗越へ
 しばらく行くと、またお花がいっぱいい咲き誇っている。ミヤマキンポウゲ、コバイケソウ、オトギリソウ、ハクサンフウロ、クルマユリなどなど素晴らしい。

ミヤマキンポウゲ

  

  

オトギリソウ

浄土乗越へ

浄土乗越へ

浄土乗越へ

浄土乗越へ

  

アキノキリンソウ

  

ハクサンフウロ

浄土乗越へ

クルマユリ
 沢になったところで、沢に沿って急斜面を登っていく。今日一番の急登のようで、頑張って登りきると、駒飼ノ池に登り着く。

浄土乗越へ

浄土乗越へ

チングルマ

ウサギギク

オトギリソウ

浄土乗越へ

浄土乗越へ

マイヅルソウ

浄土乗越へ

  

浄土乗越へ

  
 駒飼ノ池は、土砂でほとんど覆われている。ここで休憩して、宝剣山荘へと急な登りを頑張って登っていく。標高差約150m、みんな無口になってきた。

駒飼ノ池

駒飼ノ池(標高2715m)

イワギキョウ

浄土乗越へ

シシウド

浄土乗越へ

ハクサンイチゲ

ハクサンイチゲ

浄土乗越へ

浄土乗越へ

イワヒゲ

イワカガミ

浄土乗越へ

浄土乗越へ

浄土乗越 宝剣山荘に戻る

宝剣山荘(標高2865m)に全員無事戻る
 宝剣山荘に、12時過ぎに全員無事到着。計画より1時間早く出発したので早く到着できた。ここから本隊は、千畳敷に下り、ロープウエイ、バスで菅の台に下りすずらん荘にお泊まりだ。

 オプションを計画した3人は、ここでみなさんとお別れした。オプションの3人は、宝剣山荘に連泊だ。このあと伊那前岳に登り、明日三ノ沢岳に登る予定だ。
        
将棋頭山

基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:2730m
所在:長野県木曽町
地図:木曽駒ヶ岳

今回、残念ながら登頂できず。






将棋頭山 山頂  2730m 2016.08.22

コース
8月1日(木) パナソニック山岳会(MRC)同一行動
 新大阪(8:06)=[のぞみ214]=名古屋(8:55/9:30)=[高速バス]=
駒ヶ根IC(11:58(定)12:20)〜女体入口(12:23/12:37)=[バス]=しらび平(13:18/13:30)
=[ロープウエイ]=千畳敷(13:38/13:50)〜[夕立14:20〜]〜浄土乗越(14:47)〜
宝剣山荘(14:50)〜(泊) 
8月2日(金) パナソニック山岳会(MRC)同一行動
 宝剣山荘(5:16)〜宝剣岳(5:31/5:39)〜宝剣山荘(5:53/6:01)〜 中岳(6:18/6:20)〜
駒ヶ岳頂上山荘(6:35/6:41)〜木曽駒ヶ岳(7:01/7:13)〜[馬ノ背]〜分岐手前(8:28/8:33)〜
濃ヶ池分岐(8:40)〜遭難記念碑(9:05/9:15)〜将棋頭山(登頂中止)〜濃ヶ池分岐(9:37)〜
濃ヶ池(9:53/昼食/10:16)〜駒飼ノ池(11:20/11:30)〜宝剣山荘(12:06)
 ここまでパナソニック山岳会(MRC)と同一行動
 (ここからオプション別行動)
 宝剣山荘(12:06/チェックイン/12:31)〜九合目(12:43)〜勤銘石(12:51)〜
伊那前岳(12:55/13:10)〜勤銘石(13:13)〜九合目(13:22)〜宝剣山荘(13:37) (泊)
8月3日(土) (オプション別行動)
 宝剣山荘(5:37)〜宝剣岳(5:55/6:04)〜三ノ沢分岐(6:41/6:48)〜
最低鞍部・H2715(7:08)〜H2660(7:39/7:45)〜慰霊碑(8:10)〜
三ノ沢岳(8:34/8:55)〜H2715(9:22/9:24)〜H2780(10:25/10:31)〜
三ノ沢分岐(10:52/10:57)〜極楽平(11:06)〜千畳敷(11:33/11:47)=[ロープウエイ]=
しらび平(11:56/12:08)=[バス]=菅ノ台(12:36)〜こまくさの湯(12:38/入浴・昼食/15:35)
〜菅ノ台(15:50)=[バス]=女体入口(16:02)〜駒ヶ岳IC(16:06/16:40(定)16:53)
=[高速バス]=松川IC・料金所に落雷(17:12/渋滞/18:04)=
名古屋(19:11(定)20:15/20:43)=[のぞみ]=新大阪(21:33)

天 候  8/1 晴れ夕立  8/2 晴れ夕立  8/3 晴れ夕立
参加者 16名(8/1-8/2)  3名(8/3)
実施日 2019.08.01-08.03
MRC  ishikawa(8/1-8/2)  ohki(8/3)