立山雄山 山頂にて
友歩会定例会 秋山登山  
立山三山縦走
 
浄土山 標高2831m 雄 山 標高3003m 大汝山 標高3015m
富士ノ折立 標高2999m 真砂岳 標高2861m 別 山 標高2880m
 
Vol.2 
一ノ越〜雄山〜大汝山〜富士ノ折立〜真砂岳〜内蔵助山荘
 (Vol.1からの続き)

 一の越で腹ごしらえをして、いよいよ今回の主峰、雄山の登頂だ。いきなり急な登りになる、雄山は一般の観光客も登られるので落石に注意しながら登る。登山道には赤と黄のマーキングがついていて登りは赤マークに沿って登る一方通行だ。

立山雄山 一の越より

立山雄山 一の越より

立山雄山へ 一の越を出発(標高2695m)

餓鬼岳・燕岳・(常念岳・大天井岳・穂高岳・槍ヶ岳・鷲羽岳・水晶岳・笠ヶ岳)・龍王岳・浄土山 ( )は雲の中

龍王岳・浄土山 一の越

龍王岳・浄土山

立山雄山へ

イワツメクサ

立山雄山へ

立山雄山へ
 登るにつれ景色も素晴らしくなってくる。足元の一の越山荘が小さくなっていくのがよくわかる。龍王岳の岩峰が荒々しく見える。

 室堂平が一望でき、秋色の中にみくりが池が見え、地獄谷の噴煙が特徴的だ。岩の片隅にイワツメクサの白が目立って元気づけてくれる。

奥大日岳・室堂平 みくりが池(左)・地獄谷の噴煙

室堂平 みくりが池(左)・地獄谷の噴煙

立山雄山へ

立山雄山へ

大日岳・奥大日岳・室堂平 みくりが池(左)・地獄谷の噴煙
 一の越から標高差180mあまり登ると祠があり、三の越に着く、ここで小休止をとる。龍王岳の奥に五色ヶ原へ続く尾根が幾重にもあり、その一番奥に一段と目を引く山、薬師岳が聳えている。

 山の名前に宗教にかかる名前がついていることが多い。ここから見えるだけでも、今登ってきた浄土山、その隣の龍王岳、室堂平の奥に見える大日岳、奥大日岳そして薬師岳などだ。見通しが良ければもっと見えるだろう。昔から人々は山に崇敬の念を持って崇めてきたからだろう。

三の越(標高2880m)

三の越で休山

薬師岳遠望

笠ヶ岳・黒部五郎岳・薬師岳 龍王岳・浄土山

立山雄山へ

立山雄山へ 山頂の社殿が見えてきた

立山雄山へ
 一の越から約1時間で標高差300mを登りきり、雄山に到着した。登りきったところに、立山の一等三角点がある。標識には、北緯36度34分21.2秒、東経137度37分02.9秒、標高2991.6m等が刻まれていた。三角点の向こうには蓮華岳、針ノ木岳、餓鬼岳などが見える。極めつけは、三角点の先に立山の主峰、雄山神社標高3003mが重ねて見える。

立山 一等三角点 蓮華岳・針ノ木岳・餓鬼岳

立山 一等三角点 雄山神社・蓮華岳・針ノ木岳

立山 一等三角点

立山 一等三角点(標高2991.6m)

雄山山頂
 参拝しようと思っていると突風が吹き出し雨が降り出した。急遽山頂の神主さんが社殿に戻り、社殿でお祓いをして頂けることになった。

 神主さんの祝詞(のいと)を唱え、お祓いを受けお神酒を頂いた。そのあと、注意して登るようにと言われ、山頂の尾山神社にお参りした。

 神社の横に、雄山山上の富山県の標識があった。雄山の標高は3003mと記されていた。山頂からは次の向かう、大汝山が見渡せた。また、一番奥に剱岳が別山の上に頭を出していた。

 立山は、雄山(標高3003m)、大汝山(標高3015m)、富士ノ折立(標高2999m)の3つの峰の総称だ。また日本三霊山の一つで、富士山と白山そして立山でなっている。

立山山頂雄山神社

立山山頂(標高3003m)と大汝山

立山頂上登拝記念

立山頂上登拝記念

雄山山頂より望む剱岳・別山・真砂岳

雄山神社社殿

立山雄山山頂にて

大汝山方面縦走路入口

大汝山へ
 雨は数分でやんだが、これからの尾根で突風や雨も予想されるので、安全な社殿前で雨具をつけた。岩峰の尾根道で、雨具をつけたり、脱いだりするのは危険と判断した。したがって熱くなったり、風よけで風防になったりといろいろだ。

大汝山へ

雄山神社を振り返る

大汝山へ

大汝山へ あのピークが大汝山?
 雄山の山頂を巻いて下って行き、標高差30mほど下ったあと、尾根筋をまた登っていく。尾根筋に出て後ろを振り返ると雄山神社が悠然と尖った尖峰の上に威厳を持って見える。

 尾根筋を進んでいくと、大きな岩峰があり、大汝山と思ったが、途中の大きな岩峰だった。そこから7、8分先に岩に囲まれた感じの岩峰があり、それが大汝山だった。

大汝山へ 後ろに雄山神社

大汝山へ

大汝山へ

奥大日岳・大日岳 室堂平 みくりが池(奥)
 麓を見ると、室堂平が美しい。こちらのごつごつした岩稜帯と全く違う秋色の台地だ。途中で大汝山と思ったピークの横をやり過ごして先にすむ。振り返って、雄山の山容を楽しむ、さすがに素晴らしい山で、室堂平とあわせて何度でも眺めたい風景だ。

大汝山へ

大汝山と思った岩峰 

雄山・龍王岳・浄土山・・・大日岳・奥大日岳

雄山・雄山神社
 前述のように大汝山と間違えたところから7、8分で岩峰に囲まれたような感じの大汝山に着いた。登山道脇に大汝休憩所がある。どこが山頂か分からないような岩を乗り越えて登っていく。大きな岩に山頂標識があった。

 大汝山は、標高3015mで、立山連峰で一番高い。登山道があまり山頂近くを通っているので見た感じでは山頂と思い浮かばない。

 大汝山からの展望は、また素晴らしい。雄大な雄山はもちろん、これから登る富士ノ折立やその奥に剱岳、別山、真砂岳が見える。下には、室堂平が見え反対側には黒部湖、黒部ダムが見える。

大汝山

大汝山

大汝山 山頂へ

大汝山 山頂にて

大汝山 山頂(標高3015m)

大汝山 山頂にて

雄山 大汝山より

大日岳・奥大日岳・室堂平 大汝山より

黒部湖 大汝山より

富士ノ折立 大汝山より

剱岳・別山 大汝山より
 大汝山の山頂を降りると、大汝休憩所で一休み、小屋の前のベンチで数人の女性グループがバーナーなどを取り出しいっぱい飲んでいるようだ。ビール缶もそこらにあり、近くの宿泊できるところまで行くには大変だ。盛り上がってはいるが場所を考えて行動して欲しいものだ。

 少し平らになった小屋を過ぎると下りになり、正面にこれから登る富士ノ折立、さらに真砂岳、別山そして剱岳が、またその奥に毛勝山が見える。

毛勝山・剱岳・別山・真砂岳 富士ノ折立  大汝山下山すぐのところより
 岩の尾根道を少し下って登り返していくと、小さなピークがありそれを越えると正面にたち立ちはだかっている厳つい岩峰に行きあたる。

富士ノ折立

富士ノ折立

富士ノ折立分岐 富士ノ折立(直進)・真砂岳(左折)
 標識が建っていて、一般登山者はここが富士ノ折立としているようで、上級者はさらに目の前にそびえる岩峰のてっぺんまでと言うことだ。

 今回は、残念ながら・・・ではなく、登頂に挑戦することにした。雄山のように赤丸などのマーキングはなくわずかな踏み跡を頼りに岩場を登っていく。

富士ノ折立

大汝山から富士ノ折立へ続く尾根

富士ノ折立へ

富士ノ折立へ

富士ノ折立へ
 分岐から7、8分で岩のてっぺん富士ノ折立山頂に登頂。幸か不幸か雲がではじめてきたので高度差が感じられ、室堂平、大日岳辺は雲海に浮いて見える。剱岳は、簡単に見られてたまるかという具合に少しだけ顔を出している。内蔵助カールは、雲に覆われたり、雲が去ると白い砂のカールが美しい。さらに反対側を見ると、黒部湖、黒部ダムが見え、湧き上がる雲が風船のように浮かんでいる。

富士ノ折立 山頂(標高2999m)

富士ノ折立 山頂にて

富士ノ折立 山頂にて

大汝山 富士ノ折立より

大日岳・奥大日岳・室堂平 富士ノ折立より

内蔵助カール 富士ノ折立より

内蔵助カール 富士ノ折立より

剱岳・別山・真砂岳 富土ノ折立分岐辺りより

黒部湖・くろよんダム 富土ノ折立分岐辺りより

真砂岳へ

真砂岳へ
 分岐まで戻り真砂岳への鞍部に下る。途中で、4、5人のグループが登ってきた。四国から来たそうで何とか山頂を目指したいと登っておられた。

 鞍部に近づくにつれ、内蔵助カールが美しく見える。カールの底にはまだ雪が残っている。あと半月もすれば新雪が降るだろうからこの雪は万年雪になるようだ。

 内蔵助カールは、日本で最小の氷河だそうだ。内蔵助山荘もカールの淵にあったそうだが度々の雪崩で損壊し、現在の尾根に上がってきたそうだ。

内蔵助カール

真砂岳へ 富士ノ折立からの下り

真砂岳へ

内蔵助カール

富士ノ折立と真砂岳の鞍部(標高2810m)

真砂岳
 鞍部から大走分岐を過ぎ、真砂岳へ砂の尾根を一直線に登っていく。振り返ると富士ノ折立を先頭に大汝山そして雄山へと続く立山連峰が美しい。

大走分岐 直進し真砂岳へ

真砂岳

室堂平と大日岳・奥大日岳

真砂岳へ

立山(富士ノ折立・大汝山・雄山)

真砂岳へ

真砂岳へ 立山を振り返る
 ケルンのあるピークに到着、山頂と思いたいが、まだ先だ。ここは南峰で標高2860m、主峰より1m低い。砂山の尾根が続き次のピークが山頂だ。

真砂岳へ 立山をバックに

真砂岳・南峰(標高2860m)と立山

真砂岳 山頂

真砂岳 山頂(標高2861m)
 今日の縦走の最後の山、真砂岳の山頂に到着。真砂岳は標高は2861mで広々した砂山の山頂だ。最後の山なので山頂で少しゆっくりして景色を楽しんだ。

真砂岳 山頂

真砂岳 山頂にて

真砂岳 山頂にて

真砂岳山頂から望む立山

北アルプスの山々

内蔵助山荘へ

内蔵助山荘へ
 真砂岳の山頂をあとに内蔵助山荘へと尾根を下っていく。別山が綺麗に見える。明日あの尾根に右端のピーク、別山に登る予定だ。

別山

内蔵助山荘

内蔵助山荘

内蔵助山荘 夕食
 内蔵助山荘に到着、当初の予想では超満員で寝るところがあるか心配だったが着いてみるとひっそりしている。超満員予定の客がほとんどキャンセルになったそうだ。

 我々4人と京都から来た女性1人そして四国から来た10人が今日の宿泊者だ。台風の影響もほとんどないのでゆっくり夕食をいただき談話室でくつろいだ。

 今夜はどんな嵐になるのか、明日の天候はどうなるなど気にせずゆっくり休む。明日のことは明日考えよう。おやすみなさい。 続く
  Vol.3へ   
立山・雄山

基準点名:立山
等級種別:一等三角点
標高:2991.6m 山頂3003m
所在:富山県立山町
地図:立山

立山連峰      

立山 一等三角点 2991.6m 2019.09.22
立山・大汝山

基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:3015m
所在:富山県立山町
地図:立山

大汝山(雄山から望む)       大汝山 山頂 

大汝山  3015m 2019.09.22
立山・富士ノ折立

基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:2999m
所在:富山県立山町
地図:立山

富士ノ折立 山頂  

富士ノ折立 2999m 2019.09.22
真砂岳

基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:2861m
所在:富山県立山町
地図:立山

真砂岳    

真砂岳 山頂 2861m 2019.09.22

コース
【1日目】9月21日(土)
 新大阪駅(7:46)=[のぞみ302号]=京都(8:3)=名古屋(8:39/9:00)=[しなの5号]=
松本(11:04/11:20)=[大糸線]=信濃大町(12:15/12:20)=[扇沢行きバス]=
扇沢(12:55/13:30)=[トンネルバス]=黒部ダム(13:46/散策/14:30)〜
ロッジくろよん(15:00) (泊)
【2日目】9月22日(日)
 ロッジくろよん(7:30)〜黒部ダム(7:50/8:10)=[ケーブル]=黒部平(8:15/8:30)
=[ロープウエイ]=大観峰(8:37/8:45)=[トロリーバス]=
室堂(8:55/登山届登山準備/9:10)〜浄土山分岐(9:18)〜浄土山登山口(10:00)〜
軍人霊碑(10:37/10:46)〜浄土山(10:49/10:58)〜富山大立山研究所(11:09)〜
一ノ越(11:35/昼食/11:50)〜三ノ越(12:25/12:35)〜雄山(12:55/参拝/13:30)〜
大汝山(13:52/14:00)〜富士ノ折立(14:19/14:39)〜大走分岐(15:06)〜
別山分岐(15:18)〜真砂岳(15:20/15:25)〜内蔵助山荘(15:34) (泊)
【3日目】9月23日(月)*台風17号北陸通貨
 内蔵助山荘(6:10)〜真砂岳(6:27)〜大走分岐(6:31)〜[大走]〜雷鳥平(8:08/8:20)〜
雷鳥荘(8:10)〜みくりが池温泉(9:05/入浴・みくりが池/10:06)〜室堂(10:18/10:40)
=[高原バス]=美女平(11:30/11:40)=[立山ケーブル]=立山(11:47/12:05)
=[富山地鉄]=富山駅(13:11/昼食/14:17定)=[はくたか]=金沢(14:39定/14:57定)
=[サンダーバード]=大阪(17:36定) 
台風17号の影響でサンダーバード大幅遅れで18:00頃到着、3時間以上立ちんぼ

天候   9/21 晴れ  9/22 曇り  9/23 曇り 強風 
参加者 4名  
実施日 2019.09.21-09.23 
友歩会 ohki   

  Vol.3へ