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友歩会 アルプス例会 | ||
北アルプス裏銀座縦走 三ツ岳 標高2844.6m 野口五郎岳 標高2924.3m 真砂岳 標高2862m 水晶岳 標高2986m ワリモ岳 標高2888m 鷲羽岳 標高2924.2m 烏帽子小屋〜三ツ岳〜野口五郎岳〜真砂岳〜水晶岳〜鷲羽岳〜三俣山荘 |
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8月1日、縦走2日目今日は、烏帽子岳を出発して三ツ岳に登り、野口五郎岳、真砂岳、東沢乗越を経て水晶小屋から水晶岳、ワリモ岳から鷲羽岳を経て三俣山荘までの強行軍だ。 日の出が4時45分位だろうか、雲が多くご来光は拝めなかった。その代わり5時8分ごろ赤牛岳に大きな二重の虹が架かった。その虹はほぼ半円で中心が赤牛岳になって見えた。ガスが東の空から昇ってきた太陽に照らされ、東沢谷の向うにそびえる赤牛岳にあたったのだろう。その様子から超巨大なブロッケン現象にも似ていたように思う。 虹に感動し、5時30分に烏帽子小屋を出発した。一旦鞍部に下り三ツ岳への登りにかかる。尾根道を一歩一歩登っていくと景色もよくなってくる。振り返ると烏帽子岳が下に見える。格好の良い山だが深田久弥の日本百名山にならなかったのはやはり迫力に欠けるからだろうか。 烏帽子岳の奥には南沢岳、不動岳も見え、遠くに立山連峰が勇ましく見える。このあたり砂礫が多く、いたるところにコマクサが群生して、思わず見とれてしまいそうになる。尾根を軽く右に巻く感じで登りつめると三ツ岳の肩に着く。「山」と刻まれた大三角点のような石柱が立っている。 |
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赤牛岳にかかる虹 烏帽子小屋より |
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赤牛岳にかかる虹 烏帽子小屋より |
赤牛岳にかかる虹 烏帽子小屋より |
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烏帽子小屋 前烏帽子岳(中央奥) |
三ツ岳 |
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立山(後方) 烏帽子岳 南沢岳 不動岳 |
立山(後方) 烏帽子岳 |
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コマクサ |
コマクサ |
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コマクサ |
コマクサ |
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大三角点?「山」 |
槍ヶ岳遠望 |
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三ツ岳山頂は登らず、一般コースの巻道を行った。三ツ岳を越えたあたりの鞍部に、お花畑コースと展望コースの分岐がある。展望が開け先を見ると感動の槍ヶ岳が雲間に見えてきた。ちょうど、野口五郎岳の左肩に勇ましく突き出ている感じだ。富士山と槍ヶ岳はどこから見てもすぐ見つけられる山の代表だ。登山道にはハクサンイチゲ、チングルマなど一面に咲き誇っていた。 野口五郎小屋へ下るピークの辺りから水晶岳、赤牛岳雲間にどっしりした姿を見せていた。前方には野口五郎岳その先に鷲羽岳が待ち受けている。一旦下り野口五郎小屋を経て野口五郎岳へと登りかえす。道はガラ場道になり歩き難くなってくる。ガスもかなり厳しくなってきたこともあってか、雷鳥とが対面になった。ガスではっきり見えないがガスのお陰で雷鳥に逢えたのも思い出の一つだろう。 野口五郎岳山頂に到着、標高は2924.3mで二等三角点になっている。ここからの展望は360度素晴らしいはずだったがあいにくのガスで何も見えない。全く残念だ。早々に下山し真砂岳へ。真砂岳もガスの中でピークハントだけしてすぐ下山した。湯俣温泉分岐を見て東沢乗越へ直進鞍部まで下る。 |
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野口五郎岳 槍ヶ岳(左奥) |
野口五郎岳 槍ヶ岳(左奥) |
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水晶岳 |
赤牛岳 |
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ハクサンイチゲ |
野口五郎岳 鷲羽岳(右奥) |
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雷鳥 |
雷鳥 |
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野口五郎岳 山頂 |
野口五郎岳 山頂にて |
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野口五郎岳 山頂 |
野口五郎岳 二等三角点 |
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真砂岳 |
真砂岳 山頂にて |
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鞍部に下るとそこは東沢乗越かと勘違い。まだ登りかえしてP2833を越えてから下らなければならないのだ。P2833への登りは岩尾根を行くことになる。大きな岩を登ったり巻いたりしながら進む。所々に一面のお花畑がありハクサンイチゲ、チングルマなど素晴らしい花を見せてくれる。p2833に登り切ると下りは楽に歩け東沢乗越に下った。 ここから水晶岳への登りが待っている。少し登って振り返ると東沢が緩やかなカールのように野口五郎岳から広がっている。素晴らしい雄大な感じを受ける。このあたりも入れて表銀座コースとの大きな違いだろうか。 東沢乗越から一ツ目のピーク辺りまで登ると、ワリモ沢への赤茶けて切立った崩壊が目に飛び込んでくる。ちょうど水晶小屋の南東斜面がそのようになっているのだ。その崩壊した縁の尾根を登り切ると水晶小屋に着いた。ガスが酷くなってきたが雨になるまでに水晶岳を往復しておきたかったので、小屋の上の分岐にリュックを置いて歩き始めた。 水晶岳の鋸尾根のような厳つさをガスの間から垣間見れる辺りから雨が次第に降り始め風も強くなってきた。水晶岳はガスの中だった。三角点ピークはその奥のピークで三等三角点になっていて標高は2977.7mだ。三角点付近は崩壊が進み、東側の斬れたった絶壁に吸い込まれていきそうな状態になっていた。三角点の周りは土が抜けて穴が開いていたので崩落するのも時間の問題だろう。あまり近づくと危険なので遠くから写真を撮って水晶小屋の戻った。 広くなった水晶小屋で暖かいカップヌードルをいただきほっこりした気分になった。雨がきつくなってきたが今からワリモ岳を越えて鷲羽岳を越えて三俣山荘までの行程が待っていた。 |
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ハクサンイチゲ シナノキンバイ |
P2833へ岩尾根を行く |
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P2833へ岩尾根を行く |
P2833 |
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水晶岳 水晶小屋への登り |
真砂岳 |
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真砂岳 |
真砂岳 野口五郎岳 |
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ワリモ沢のガレ・ワリモ岳への連山 水晶小屋への登りより |
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水晶岳の連山 水晶小屋への登りより |
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ミヤマオダマキ |
主三角点 水晶小屋ピークにて |
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水晶岳へピーク左を巻いて行く |
水晶岳(右側は絶壁) |
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水晶岳 山頂(標高2986m)にて |
水晶岳 三等三角点(標高2977.7m) |
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雨の中水晶小屋を出発。鷲羽岳への縦走路が美しい、ガスが上がってきているが何かゆったりした気分にさせてくれる。この辺りの山は懐が深いのであろう。祖父岳も小ぶりながら美しい。ワリモ岳の分岐で左に折れワリモ岳へ登り始めた。雨の中だが一歩一歩登ると30分たらずでワリモ岳山頂に着いた。雨のため休憩せずに先に進んだ。ワリモ岳の山頂付近は岩場になっているので慎重に下る。 一旦鞍部まで下り登り返す。少し厳しい登り返しだが雨が止んできてあたりの景色が展望できるようになってきた。ちょうど鷲羽岳の山頂に着いてしばらくの間視界が開け、360度の大パノラマを眺望することができた。鷲羽岳は標高2924.2mで三等三角点になっている。 眺望は三俣蓮華岳、黒部五郎岳、北ノ俣岳、祖父岳、薬師岳、ワリモ岳、水晶岳また野口五郎岳、表銀座コース、硫黄岳、鷲羽池、槍ヶ岳、穂高岳等々ほんの束の間の至福の時間が到来して大満足だ。後続のパーティーが山頂に着いたころからまた空模様が悪くなり、程なく雨が降り始めた。雨と風の中、15時に三俣山荘に下山した。水晶岳から鷲羽岳までと鷲羽岳の下山時に雨に降られたがまずまずの2日目であっただろう。明日の天気を祈りつつ就寝。 |
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鷲羽岳への縦走路 槍ヶ岳(左奥) 水晶小屋直下より |
祖父岳(左奥) ワリモ分岐近くより |
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ワリモ岳 鷲羽岳山頂近くより |
ワリモ岳・水晶岳 鷲羽岳山頂近くより |
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黒部五郎岳・三俣蓮華岳(左前) 鷲羽岳より |
薬師岳・ワリモ岳・水晶岳 鷲羽岳より |
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三俣蓮華岳・黒部五郎岳・北ノ俣岳・祖父岳・薬師岳・ワリモ岳・水晶岳 鷲羽岳より |
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ワリモ岳・水晶岳・野口五郎岳 鷲羽岳より |
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鷲羽岳 山頂 |
鷲羽岳 三等三角点 |
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野口五郎岳・表銀座コース・硫黄岳・鷲羽池・槍ヶ岳・穂高連峰 鷲羽岳より |
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表銀座コース・硫黄岳・鷲羽池・槍ヶ岳・穂高連峰 鷲羽岳より |
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鷲羽岳 山頂にて |
槍ヶ岳・硫黄岳・鷲羽池 鷲羽岳山頂より |
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双六岳・笠ヶ岳・三俣蓮華岳 鷲羽岳より |
鷲羽岳 三俣山荘より |
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第1日目 高瀬ダム〜烏帽子岳 | ||
第3日目 三俣山荘〜槍ヶ岳山荘 | ||
第4日目 槍ヶ岳山荘〜上高地 | ||
コース |