聖岳(標高3013m)山頂と赤石岳
日本百名山
聖岳〜上河内岳〜茶臼岳〜光岳  vol.2
聖  岳 標高3013m
聖平小屋〜小聖岳〜前聖岳〜奥聖岳 (往復)
 9月10日、大阪を出発して3日目やっと今日、聖岳の山頂に立つことになる。実に南アルプスは、奥深い山だと実感できる。

 聖平小屋の前の谷間の向こうに笊ヶ岳の連山が真っ赤に朝焼けしている。聖平小屋も朝日を浴び始めた。5時12分そんな小屋を出発。聖平に出てみると昨日見られなかった聖岳、上河内岳から光岳への連山がしっかり見えている。今日はすばらしい山を楽しめそうだ。

笊ヶ岳連山(生木割山)の朝焼け(5:03)

出発準備 聖平小屋(標高約2260m)

聖平(5:13)

聖平

南岳・上河内岳・茶臼岳・仁田岳・・・光岳 聖平より

聖岳

聖岳へ
 登りはじめると背に朝日を浴びてくる。すばらしい光景だ。真昼間の太陽だとこの時期暑く日陰に入りたい気持ちになるのだが、さわやかなこの朝日はすばらしく、いいことがありそうな希望の朝を感じさせてくれる。

 聖平から20分ほどで薊畑に到着、ここで衣服調整をする。振りかえると上河内岳から茶臼岳そして光岳の連山の頂に朝日が射しはじめてきた。

 この薊畑は西沢渡への分岐になっていて、当初予定の便ヶ島からのコースだとここに上がってくるのだ。

背に朝日を浴びて

聖岳

南岳・上河内岳・茶臼岳・仁田岳・・・光岳
 ここから少し急な登りを登るとゆるやかな尾根道になり、正面に聖岳、右手に富士山、左手に恵那山が見えてくる。

 ちょっとした岩場を登ると、ガラ場道の急登があり、左奥に聖岳がどっしりと現れる。右上には小聖岳がガラ場の先にある。急なガラバ道を登りピークの右側を巻くと小聖岳山頂、6時29分到着だ。

聖岳へ

右手に富士山が見えてきた

左奥に恵那山が見えてきた

聖岳

富士山

チョッと岩場を登る

聖岳

小聖岳の登り
 小聖岳は標高2662mで素晴らしい展望だ。正面の聖岳はどっしりした大きな山だ。右手に富士山が美しく見える。聖岳の山頂からだともっと裾野が見えるのだろうか。後を振り返ると上河内岳がそびえていてその連山が延々と続き光岳が小さくなるまで続いている。聖岳の左側には兎岳(標高2818m)標高ベスト51が寄り添っている。干支の山を関西で探すのが難しく、逢坂山に登り兎の宮にお参りしたのを思い出した。どうしてもと言うことで、赤兎山に登ったが、いつか聖岳に再挑戦することがあれば兎岳、小兎岳に寄ってみたい。

小聖岳山頂(標高2662m)と前聖岳(聖岳)(6:30)

富士山 小聖岳より

富士山・南岳・上河内岳・茶臼岳・仁田岳・易老岳・光岳 小聖岳より

南岳・上河内岳・茶臼岳・仁田岳・易老岳・イザルヶ岳・光岳・加加森山 小聖岳より

兎岳・聖岳 小聖岳より

聖岳 小聖岳より

聖岳 小聖岳より

聖岳へ

富士山・・・
 小聖岳から聖岳の山頂前聖岳へは、標高差350mのガラバ道の急登だ。山頂まで約1時間ひたすら登る。小聖岳から聖岳に取っ付いてしばらくの間、左側がガレの縁のヤセ尾根で注意が必要だ。そんなガレの崖に小さな可愛い花、タカネビランジが咲いていた。時々振り返っては、上河内岳から光岳の連山を眺めたり、富士山を眺めたりしながらゆっくりと登った。

聖岳へ

聖岳へ

上河内岳・茶臼岳・仁田岳・易老岳・光岳/小聖岳と登ってきた稜線

聖岳へ

聖岳山頂に到着(7:40)
 7時40分、前聖岳に到着。展望はさすがなもので抜群だ。ここから空身で奥聖岳をピストンした。

 奥聖岳は、標高2978mで三等三角点になっていてここからの展望も素晴らしい。仙丈ヶ岳、赤石岳、木曽駒ヶ岳連山の中央アルプス、秩父の山々、丹沢山、富士山、箱根の山、伊豆半島、そして明日から縦走する南岳、上河内岳、茶臼岳、仁田岳、易老岳、イザルヶ岳そして光岳が連なって見える。

 聖岳は赤石山脈の南部に位置し静岡県と長野県の境にあり標高3013mの山だ。聖岳の主峰は前聖岳で三角点のある奥聖岳、登ってきた小聖岳を従えている。山名の由来だが、南東を流れる聖沢の形や沢のヘズリなどから変化して聖岳になったという。宗教がらみで学徳の優れた僧、つまり聖と大いに関係ありそうだと思っていたがそうではないようだ。

聖岳(標高3013m)

聖岳山頂と仙丈ヶ岳・赤石岳

聖岳 山頂にて

聖岳山頂と仙丈ヶ岳・赤石岳

中央アルプス(木曽駒ヶ岳)・仙丈ヶ岳・赤石岳・秩父の山々・奥聖岳・富士山

聖岳山頂と仙丈ヶ岳・赤石岳

奥聖岳へ

奥聖岳へ

赤石岳

奥聖岳山頂と丹沢、箱根をはさんで富士山

奥聖岳 山頂にて(8:00)

奥聖岳 山頂

奥聖岳 三等三角点(標高2978.3m)

奥聖岳山頂と丹沢、箱根伊豆半島をはさんで富士山

仙丈ヶ岳・赤石岳・秩父の山

前聖岳 奥聖岳より

前聖岳 山頂

富士山 聖岳より

南岳・上河内岳・茶臼岳・仁田岳・易老岳・イザルヶ岳・光岳/小無間山・大無間山(奥)

富士山・箱根・伊豆半島(奥)/・・・/南岳・上河内岳/奥聖岳
 前聖岳でゆっくり山頂の景色を楽しんで下山を始めた。正面に見えるこれから歩く縦走路の連山を眺め、きた聖岳の勇姿を時々振り返りながら下った。

 聖平まで下り、聖平小屋で早めの昼食にした。午後は、上河内岳を越えて茶臼小屋までの行程だ。

聖岳を下山

聖岳を下山

上河内岳

聖岳

上河内岳

光岳遠望

聖岳

南岳・上河内岳・茶臼岳・仁田岳・易老岳・イザルヶ岳・光岳

聖岳 聖平より(10:11)
前ページへ
次ページへ ページ先頭へ
  

コース
9/08
 梅田(7:30)=[名神・新名神・伊勢湾岸道・東名・新東名 バス]=
御在所SA(9:50/10:05)=静岡SA(12:07/昼食/12:42)=新静岡IC(12:50)=[県道27]=
大日峠(14:16)=井川ダム(14:39/14:46)=畑薙第一ダムP(15:34/15:37)
=[送迎バス]=椹島ロッジ(16:35) (泊)
9/09
 椹島ロッジ(6:30)=[送迎バス]=聖沢登山口(6:40/6:43)〜乗越P2011(10:10/10:20)
〜岩頭展望台(11:15/昼食/11:30)〜聖平小屋(12:48) (泊)
9/10
 聖平小屋(5:12)〜聖平(5:15)〜薊畑(5:36/5:43)〜小聖岳(6:29/6:41)〜
前聖岳(7:40/7:46)〜奥聖岳(8:00/8:05)〜前聖岳(8:20/8:32)〜小聖岳(9:16)〜
薊畑(9:56)〜聖平(10:10)〜聖平小屋(10:15/昼食/10:48)〜聖平(10:51)〜
南岳(12:23/12:34)〜上河内岳肩(13:08/13:09)〜上河内岳(13:17/13:24)〜
上河内岳肩(13:31/13:36)〜奇岩竹内門(13:54)〜茶臼小屋分岐(14:47)〜
茶臼小屋(14:58) (泊)
9/11
 茶臼小屋(4:42)〜茶臼小屋分岐(5:00)〜茶臼岳(5:19/ご来光5:25/5:29)〜
仁田池(5:42)〜希望峰(6:01)〜易老岳(7:15/7:28)〜三吉平(8:16/8:24)〜
水場(9:07/9:15)〜イザルヶ岳分岐(9:22)〜イザルヶ岳(9:30/9:38)〜
イザルヶ岳分岐(9:44)〜光小屋(9:55)〜光岳(10:11/10:15)〜光岩(10:22/10:31)〜
光岳(10:37)〜光小屋(10:48/昼食/11:10)〜イザルヶ岳分岐(11:19)〜水場(11:24)〜
三吉ガレ手前(12:17/12:25)〜三吉ガレ(12:28)〜易老岳(12:55/12:59)〜(13:31/13:38)〜
希望峰(14:19)〜茶臼岳(15:04/15:08)〜茶臼小屋分岐(15:22)〜茶臼小屋(15:32) (泊)
9/12
 茶臼小屋(5:00)〜樺段(5:34)〜水呑場(5:50)〜倒木ベンチ(5:51/5:56)〜
横窪沢小屋(6:35/6:46)〜横窪峠(6:54)〜中の段(7:13)〜ウソッコ沢小屋(7:47/8:00)〜
ヤレヤレ峠(9:02/9:06)〜畑薙大吊橋(9:27)〜茶臼岳登山口(9:38/10:19)=[送迎車]=
畑薙第一ダムP(10:30)=[バス]=赤石温泉・白樺荘(10:39/入浴・昼食/12:05)
=[県道77・R473]=島田金谷IC=[新東名・東名・伊勢湾岸道・新名神・名神]=
梅田(18:48)

天 候  9/8 曇り、途中鈴鹿辺り豪雨  9/9 晴れ  9/10 晴れ 
      9/11 晴れ、午後霧雨  9/12 晴れ
参加者 12名 
実施日 2012.09.08〜09.12
ツアー 毎日新聞旅行 kawamura nisijima