八ヶ岳 地蔵尾根
日本百名山
八ヶ岳 横 岳 標高2829m 硫黄岳 標高2760m  vol.2
美濃戸口〜美濃戸〜行者小屋地蔵ノ頭〜三叉峰〜
横岳・奥ノ院〜硫黄岳〜赤岳鉱泉〜美濃戸〜美濃戸口
 7月7日、第2日目今日は横岳から硫黄岳に登り、赤岳鉱泉を経て美濃戸口に下山し帰阪の予定だ。

 朝5時行者小屋標高約2340mを出発、登山具とから樹林帯に入るとまだ暗い。しばらくは比較的緩やかな登りだ。標高約2500m、歩き始めて約30分衣服調整の小休止、ここから次第に急登になってくる。

行者小屋(標高2340m) 出発準備

稜線に出ると晴れるといいね!

行者小屋を出発

地蔵尾根を登る

樹林の中はまだ暗い

地蔵尾根を登る

地蔵尾根を登る

地蔵尾根を登る

一休み(標高約2500m)

地蔵尾根を登る
 一休みのあとは急登でここから地蔵尾根の核心部になる。さっそくそそりだった岩に掛かった数本のハシゴを登る。そのあとも急な岩場やハシゴがかかっている。一段落登るとお地蔵様が迎えてくれる。

ハシゴを登る

地蔵尾根を登る

ミヤマダイコンソウ

ツガザクラ

岩やハシゴの急登になる

急登が続く

横岳の岩峰の一部が薄っすら見えて来る

お地蔵様がお迎え

お地蔵様(標高2640m)
 この辺りから八ヶ岳横岳の荒々しい岩が楽しめるのだが今日は残念ながら霧がかかっていてぼんやりしか見えない。お地蔵様にお参りして先に進むとダレ場になっていて一種の土嚢だが何と言うのかわからない。金網の中に小さく砕いた岩のかけら、石が詰められて崖崩れおさえた巻き道を登って行く。そして火山独特の岩の間の道を登りきる。

ザレバを登る

ミヤマシオガマ

もうすぐ地蔵ノ頭だ

もうすぐ地蔵ノ頭だ

もうすぐ地蔵ノ頭に到着
 地蔵ノ頭に到着、お地蔵様が迎えてくれる。横岳や赤岳などのビューポイントだが霧で何も見えなく、風も強く時々突風が吹いている。

 横岳の縦走に入った、霧の中に薄っすら浮かぶ岩峰を目指して歩き始めた。

地蔵ノ頭(標高2710m)

地蔵ノ頭のお地蔵様

横岳へ挑む 五里霧中
 歩き始めると横岳の岩峰を楽しむことは期待できない。その代わり足元にいろんな沢山の花が一杯で目を楽しませてくれる。これまで沢山見られたのはコイワカガミ、ミヤマシオガマなどだったが、チョウノスケソウ、ハクサンイチゲが増えてきて楽しみが増えてきた。

チョウノスケソウ

チョウノスケソウ

横岳の岩稜を行く

ハクサンイチゲ

横岳の岩稜を行く

ミヤマオダマキ

横岳の岩稜を行く

ハクサンイチゲ

ハクサンチドリ

シャクナゲ

横岳の岩稜を行く

 

横岳の岩稜を行く

横岳の岩稜を行く
 さらに尾根を進むとミヤマオダマキ、ハクサンチドリ、キバナシャクナゲなどが美しい。少し時期を逸したツクモグサ、しゃきっとしたツクモグサは見られなかったがなんとなく印象が伝わってきた。

オオヤマノエンドウ

横岳の岩稜を行く

ツクモグサ(開花時期過ぎ)

横岳の岩稜を行く
 三叉峰に近づくと今回一番美しく咲いていたのがウルップソウだ。三叉峰のひとつ手前のピーク辺りにはウルップソウとハクサンイチゲが群生している。写真では霧のためクリヤーに撮影できなかったが素晴らしいお花畑だった。

ウルップソウ

ウルップソウ

ウルップソウ・ハクサンイチゲ

ウルップソウ・ハクサンイチゲ

 

三叉峰の手前のピーク(標高2810m)で小休止

ミヤマシオガマ

三叉峰へ

三叉峰へ

三叉峰へ

三叉峰(標高2825m)

奥ノ院へ
 三叉峰へ霧の中を進んだ。三叉峰も岩峰で標高は2825mだ。一旦暗部に下り登り返せば横岳の主峰奥ノ院だ。途中、コマクサが所々に見られ、一面にチョウノスケソウが咲き乱れていた。

 横岳の主峰、奥ノ院に到着、奥ノ院は標高2829mで岩峰の先端だ。残念だが数メートル先は全く見えないのでどんな絶壁の上に立っているのか、周囲の展望も全くなく残念だ。

コマクサ

奥ノ院へ

チョウノスケソウ

横岳・奥ノ院に到着

横岳山頂にて

横岳・奥ノ院山頂(標高2829m)

横岳山頂
 横岳最高峰の奥ノ院から下りにかかる。かなりの急な岩場の下りだが霧が深くその恐怖は全く伝わってこない。そんな急な岩肌にハクサンイチゲやコイワカガミそして時期を過ぎたツクモグサなどが這いつくように咲いていた。

ハクサンイチゲ

奥ノ院を下る

奥ノ院を下る

コイワカガミ

奥ノ院を下る

ツクモグサ
 台座の頭近くだろうか、キバナシャクナゲが数輪咲いていたが時期は1ヶ月ほど過ぎているようだ。やがてコマクサが群生しているがネットが張り巡らされて保護しているようだ。コマクサはキバナシャクナゲ、ツクモグサに比べて少し時期が早すぎたようだ。

 霧の中硫黄山荘に到着、ここで小休止にした。霧が益々深くなり風も強くなってきた。

コマクサ

 

硫黄岳山荘へ

駒草神社

硫黄岳山荘(標高2630m)

硫黄岳へ
 小休止のあと硫黄岳に向けてまた歩き始めた。五里霧中と言う感じでどこを歩いているのかさっぱり分からない。所々に大きなケルンが建っているのでそれが頼りのようだ。なんとなく山頂にイメージを感じると山頂標識が建っていた。風に吹き飛ばされそうになりながら霧の中で記念写真を撮った。

 火口の周辺を少し廻って三角点を探訪しようと計画していたが風が強く時々突風になるので残念ながら三角点の探訪は中止した。

硫黄岳へ

硫黄岳山頂(標高2760m)に到着

硫黄岳山頂にて

硫黄岳 御料局三等三角点
 しばらく霧が抜けるのを期待して待ったが残念して下山を開始した。しばらく下ると赤岩ノ頭に到着した。シャクナゲが沢山あるが花は咲いていなく新芽があたかも花のようできれいだった。

硫黄岳から下山開始

ツマトリソウ

赤岩の頭に到着

赤岩の頭(標高2656m)

シャクナゲの蕾と花のようは若葉

赤岩の頭をあとに赤岳鉱泉へ
 赤岩ノ頭をあとにひたすら下り赤岳鉱泉に着いた。ここまで行動食を食べていたがここで朝食の弁当をいただいた。

 

赤岳鉱泉へ

赤岳鉱泉へ

赤岳鉱泉へ

赤岳鉱泉(標高2210m)に下山

シロバナヘビイチゴ
 赤岳鉱泉から美濃戸へそして美濃戸口へとひたすら歩き続けた。林道歩きはかなり足腰にきた感じだ。美濃戸口に赤岳組みも戻り全員そろったところでバスで温泉に向かった。

 信州原村八ヶ岳温泉、樅ノ木荘でゆっくり温泉に浸かり疲れを癒やし帰途についた。途中恵那山トンネルの工事でかなり渋滞したが無事21時過ぎ梅田に戻った。

 トンネル工事の渋滞で行きと帰り、1時間余りの渋滞で少し余裕がなくなったのが厳しかった。八ヶ岳は残念ながら霧で何も見えなかったが非常に残念だった。あの横岳の厳しい山容と縦走の緊張感が霧で隠れてしまったようだ。それでも沢山のお花と出会えて良かったと思う。

 ご一緒の参加者の皆さん楽しい山旅をありがとうございました。リーダーさんありがとうございました。また楽しい山旅を期待しています。

美濃戸へ

美濃戸へ

美濃戸へ

美濃戸へ

美濃戸(標高1720m)に下山

美濃戸口へ

レンゲツツジ

美濃戸口(標高1480m)に無事下山
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八ヶ岳 横岳・奥ノ院
標高:2829m

三角点:なし
所在:長野県茅野市
地図:八ヶ岳










横岳 2013.07.07
八ヶ岳 硫黄岳
標高:2760m

三角点:三等
点名:箕冠
標高:2741.7m
所在:長野県南牧村
地図:八ヶ岳

*三角点は濃霧と突風で探訪できず。






硫黄岳 2013.07.07

コース
7/6 
 梅田(7:20)=[バス]=[名神]=養老SA(9:15/9:30)=[名神・中央]=
阿智PA(11:45/11:30)=諏訪南IC(13:05)=美濃戸口(13:23/13:36)〜
美濃戸(14:25/14:36)〜行者小屋(16:52) (泊)
7/7 
 行者小屋(4:57)〜[地蔵尾根]〜地蔵ノ頭(6:02/6:14)〜三叉峰(7:25)〜
横岳・奥ノ院(7:41/7:47)〜硫黄岳山荘(8:18/8:32)〜硫黄岳(8:55/9:02)〜
赤岩ノ頭(9:13/9:26)〜赤岳鉱泉(10:22/10:46)〜美濃戸(12:10/12:32)〜
美濃戸口(13:11/13:19)=[バス]=
信州原村八ヶ岳温泉・樅ノ木荘(13:30/入浴/14:50)=
諏訪IC(15:18)=[中央・名神]=梅田(21:08)

天 候  7/6 曇り  7/7 曇り 
参加者 8名 
実施日 2013.07.06〜07.07
ツアー 毎日新聞旅行 kawamura