燕岳 燕山荘より
日本二百名山 
燕  岳 標高2763m
燕岳登山口〜第3ベンチ〜合戦小屋〜合戦沢ノ頭〜燕山荘〜燕岳〜燕山荘
 8月8日から11日で燕岳、大天井岳、常念岳に登った。第1日目の8月8日は大阪梅田を7時55分バスで出発、梅田を出ると直ぐに渋滞が始まる。梅田から吹田ICまでで1時間を経過、京都東ICで2時間経過とかなり時間がかかった。多賀SAまでを計画していたが急遽大津SAで休憩をとった。このあと所々で渋滞はあったがほぼ順調に走った。内津峠PAで昼食をとり、安曇野ICから一般道に入り穂高温泉郷に16時25分到着した。今日は常念防に泊まって明日燕岳登山、ゆっくり温泉につかってくつろいだ。

 第2日目8月9日、常念坊を7時にバスで出発、中房温泉へ向かう。山域に入ると絶壁、断崖の細いバス幅ぎりぎりの曲りくねった道を運転手さんは慎重に進んで行く。中房温泉駐車場に無事到着、運転手さんありがとう。

穂高温泉郷 常念坊

中房温泉に到着
 燕岳登山口、標高1462mを8時15分に出発。程なく前方に壁が迫ってきてジグザグの登山道が上へと続いている。歩き始めていきなり急登なのでかなり厳しい、しかし長野県の高温注意報に反して少ししのぎやすいのでまだ調子はよい。

燕岳登山口(標高1462m)

燕岳登山口を出発

燕山荘へ いきなり急登

燕山荘へ 急登のジグザグが続く
 第一ベンチに到着休憩だ。燕岳は2回目で1995年に登ったが記憶が薄れていて山頂の印象だけが残っている。燕岳に登る合戦尾根は、北アルプス三大急登の一つで他に烏帽子岳に登るブナ立尾根、剱岳に登る早月尾根だ。ちなみに日本三大急登は、甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根、谷川岳の西黒尾根、烏帽子岳のブナ立尾根だそうだ。

 第一ベンチで休憩してまた登りだす。登りは同じようにジグザグ道を一歩一歩登って行く。第二ベンチの直前で頭上を索道通っている。この索道で名物のスイカが運ばれていくのだろうか。程なく第二ベンチ標高1820mに到着し、ここでまた休憩をとる。

第一ベンチ(標高1675m)

燕山荘へ

燕山荘へ

合戦小屋の索道 スイカがこれで運ばれる!?

第二ベンチ(標高1820m)

燕山荘へ
 第二ベンチから第三ベンチは比較的緩やかな登りで約35分で第三ベンチ標高2000mに到着、ここでも休憩をとる。第三ベンチからはまた急登になり、丸太階段道が多くなる。花崗岩の侵食した道もあり、丸太階段はその侵食を防ぐために設けられたのだろう。

第三ベンチ(標高2000m)

燕山荘へ

燕山荘へ

燕山荘へ

燕山荘へ

富士見ベンチ(標高2210m)
 そんな道を約30分登ると、富士見ベンチ標高2210mに到着、ここで休憩をとって富士山を眺めると言ったロケーションになっているが残念ながら富士山は見えなかった。

 富士見ベンチから標高差約100mの間急登で、花崗岩の岩肌が露出するところを登って行く。やがて標高2310m辺りから左側に明日登る大天井岳が見えてくる。左から大天井岳、大天荘、東天井岳、横通岳など美しい山容を見せている。急登がなくなり緩やかな尾根を進むとやがて合戦小屋だ。

燕山荘へ

木々の間から大天井岳が見える(標高2315m)

燕山荘へ

燕山荘へ

大天井岳 合戦尾根より

燕山荘へ
 合戦小屋、標高2380mに到着、ここで昼食にした。小屋の前の広いベンチでは名物のスイカを沢山の登山者が食していた。私も話しのたね400円分、スイカ400円の800円のスイカを食べた。索道であがってきた甘いスイカはとても美味しかった。

合戦小屋(標高2380m)

名物のスイカ

名物のスイカ

合戦小屋のベンチと索道

燕山荘へ

合戦尾根ノ頭に到着
 合戦小屋から約20分、標高差110m程がまた急登が続く。登り切ると尾根頭で、合戦沢ノ頭と呼ばれる所だ。この合戦沢ノ頭に三等三角点、標高2488.2mがある。この三角点は一時露出して転倒していたが、2007年に低下改埋(標石を低く埋めなおす)されたものだ。三角点の周囲には低い木があるものの展望が楽しめる。南側には大天井岳、大天荘、東天井岳、横通岳が見え、大天井岳の右側には槍ヶ岳が遠望できる。北西方向の頭上には燕岳、北燕岳に続く岩峰、北には針ノ木岳が鋭くそびえその右には蓮華岳が横たわっている。またその手前には餓鬼岳が見える。

合戦沢ノ頭から大天井岳を望む

合戦沢ノ頭にて

合戦沢ノ頭 三角点(2007年低下改埋)

合戦沢ノ頭 三等三角点(標高2488.2m)

常念岳・横通岳・東天井岳・中大天井岳・大天井岳 合戦沢ノ頭より

槍ヶ岳遠望 合戦沢ノ頭より

燕岳・北燕岳・・・ 合戦沢ノ頭より

燕岳 合戦沢ノ頭より

針ノ木岳・蓮華岳・餓鬼岳 合戦沢ノ頭より
 合戦沢ノ頭に到着が遅れている人がいて少し長めの展望休憩になった。ここから1ピッチで燕山荘に到着予定、花崗岩の岩肌が露出した岩を眺めながら登って行く。標高2550mを過ぎると展望が良くなり疲れは全く感じられなくなる。特に、燕山荘が山の天辺まで城郭のように延びている。その下に垂直の岩峰の台地があり、続いて小ピークそして燕岳、北燕岳へと岩峰が続いていて素晴らしい景色だ。

 そんな景色を楽しんでいたが、10人でグループ登山で参加していた1名が益々遅れて途中で少し待ったが取り合えず燕山荘まで登ることにした。10人グループに誘われて参加を躊躇したが行ける行けると言われ参加したようだ。

 燕山荘に近づくと、お花畑が沢山あっていろいろ高山植物の花が咲いていて目を楽しませてくれた。アキノキリンソウ、ソバナ、リンドウ、ハクサンフウロ、ウメバチソウ、ウサギギク、トリカブトなど一杯咲いていた。

燕山荘へ

燕山荘へ

燕山荘へ

燕山荘へ

遠くに槍ヶ岳が見えてきた(標高2640m)

振向けば有明山が見える

燕山荘・・・燕岳・北燕岳

燕岳・北燕岳

燕山荘へ

燕山荘へ

燕山荘(標高2712m)に到着
 燕山荘に13時40分到着、リーダーが宿泊受付している間周囲の景色を眺めてゆっくりする。燕山荘はかなり込み合っているので受付後直ぐに部屋に入って居場所を確保した。部屋は、燕山荘の最高所の建物でしかも屋根裏とあって一番天辺だ。

燕岳

燕岳

燕山荘・燕岳

槍ヶ岳・笠ヶ岳・双六岳・鷲羽岳・水晶岳・野口五郎岳・三ツ岳・立山・燕岳

常念岳・横通岳・東天井岳・大天井岳・穂高岳・槍ヶ岳 表銀座縦走コース
 宿泊場所を確保して、燕岳山頂に向かった。表銀座縦走コースで燕岳はアルプスの入門コースとして人気があり登山者が列をつくっている。花崗岩の砂礫の斜面には高山植物の女王と呼ばれるコマクサが群生している。残念ながら時期的に少し遅かったのか日照りでダメージを受けたのか美しく開花している花は少なかった。

燕岳へ

燕岳

燕岳へ 斜面にコマクサが群生

燕岳
 次第に岩峰や奇岩が乱立してきて眺めているだけで面白い。イルカに見える岩、めがね岩がありゴジラ岩もあるそうだ。山肌の色が黄色気味から白くなり、先に進むと左側が切れ落ちていて白い崖になっている。楽しみながら登って行くとやがて山頂に着く。

燕岳 奇岩

燕岳 奇岩

燕岳

燕岳

燕岳

燕岳

燕岳

燕岳

燕岳

燕岳

燕岳

めがね岩

めがね岩

振返ると燕山荘

燕岳山頂に到着
 燕岳は、標高2763mで二等三角点になっている。三角点と槍ヶ岳や周囲の山などを入れて写真を撮ろうと頑張ったが人が次々に登ってきて山頂で写真を撮るので思い通りの写真は撮れなかった。

 山頂からの展望は素晴らしいの一言に尽きる。北側には北燕岳が燕岳に似た山容でそびえていてその後方に秀峰のパノラマが見える。北側には立山、」剱岳、針ノ木岳、蓮華岳、鹿島槍ヶ岳、餓鬼岳などが見える。東側に有明山など、東には大天井岳、穂高岳、槍ヶ岳など、西に鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳などが見える。

燕岳山頂

燕岳山頂にて

燕岳 二等三角点

燕岳 二等三角点(標高2763.0m)

燕岳 二等三角点

燕岳山頂から北燕岳を望む

北燕岳・餓鬼岳

北燕岳

燕岳

燕岳

大天井岳・槍ヶ岳を望む

燕山荘へ
 しばらく山頂で大パノラマを楽しんで燕山荘へと戻った。往路を逆から見るとやはり奇岩と白い砂が素晴らしい。燕山荘も前述したようにお城のように山の天辺に建っていてよく周囲の景色とマッチしていて素晴らしい。

燕山荘から表銀座コース・大天井岳

めがね岩・燕山荘

燕山荘のピーク

燕山荘へ

燕山荘に到着
 燕山荘に戻っても周囲の景色は素晴らしく部屋に入るのはもったいない。さっそくビール大ジョッキー800円で周囲の山々に乾杯。今回は下戸の人が多いのか、グループで来ているせいか乾杯の相手が居なく山が相手になった。のちほど、リーダーさん達と夕食までビール片手に歓談した。

燕山荘屋根上の奇岩

燕岳

燕岳

表銀座コース・穂高岳・槍ヶ岳

大天井岳・穂高岳・槍ヶ岳 西岳・表銀座コース
 夕食は2回目6時40分、今日は500人ほどの宿泊者だそうだ。食事が終わる頃赤沼社長のお話に続いてアルプホルンの演奏があった。明日の朝食の1番は4時30分なので4時に並ぶため早めに就寝した。

燕山荘

燕山荘赤沼社長のアルプホルン演奏
大天井岳へ ページ先頭へ
  
 
燕 岳

基準点名:燕岳
等級種別:二等三角点
標高:2763.0m
所在:長野県安曇野市
地図:槍ヶ岳

 燕岳               燕岳 三角点

燕岳 二等三角点 2763.0m 2015.08.09
合戦沢ノ頭

基準点名:濁沢
等級種別:三等三角点
標高:2488.2m
所在:長野県安曇野市
地図:槍ヶ岳

 合戦沢ノ頭 三角点

合戦沢ノ頭 三等三角点 2488.2m 2015.08.09

コース
8/8 晴れ (台風13、14号発生)
 大阪梅田(7:55)=[バス]=吹田IC(8:55)=京都東IC(10:00)=大津SA(10:07/10:25)=
多賀SA(11:10)=内津峠PA(12:10/13:00)=梓川SA(15:05/15:25)=
安曇野IC(15:30)=穂高温泉郷 常念坊(16:25)  (泊)
8/9 晴れ
 常念坊(6:59)=[バス]=中房温泉・燕岳登山口(8:00/8:14)〜第一1ベンチ(8:51/9:03)〜
第二ベンチ(9:31/9:40)〜第三ベンチ(10:15/10:28)〜富士見ベンチ(11:01/11:13)〜
合戦小屋(11:46/昼食/12:18)〜合戦沢ノ頭(12:37/12:53)〜(13:24/13:28)〜
燕山荘(13:41/14:28)〜燕岳(15:01/15:18)〜燕山荘(15:52)  (泊)
8/10 晴れ、夕方小雨
 燕山荘(5:12)〜(5:38/5:44)〜蛙岩(5:52)〜(6:11/6:25)〜大下り(6.27)〜(7:24/7:36)
〜(8:09/8:15)〜切通岩・小林喜作レリーフ(8:23)〜大天荘(9:00/9:11)〜
大天井岳(9:22/9:34)〜大天荘(9:45/昼食/10:16)〜中天井岳(10:25)〜(10:38/10:42)〜
東天井岳南角(11:10/11:23)〜横通岳鞍部(12:09/12:22)〜常念小屋(13:18)  (泊)
8/11 晴れり
 常念小屋(4:25)〜常念岳(5:47/6:10)〜常念小屋(7:20/朝食/8:11)〜
第二ベンチ(8:29)〜第一ベンチ(8:42)〜水場(8:53/9:01)〜
胸突き八丁・標高2090m(9:22)〜笠原沢(9:58/10:07)〜エボシ沢(10:32)〜
王滝ベンチ(10:54/11:08)〜古池(11:36)〜山ノ神(11:46)〜
常念岳登山口・駐車場(11:59/12:07)=[バス]=
安曇野蝶ヶ岳温泉ほりでーゆー四季の里(13:39/入浴・昼食/14:23)=豊科IC(15:03)=
駒ヶ根SA(16:01/16:17)=養老SA(18:25/18:42)=梅田(20:48)

天 候  8/8 晴れ 8/9 晴れ 8/10 晴れ 8/11 晴れ  (台風13、14号の影響なし)
参加者 25名
実施日 2015.08.08-08.11
ツアー 毎日新聞旅行 nishijima nagao