双門滝
    
弥山川 双門滝  弥 山 標高1896m
熊渡〜白川八丁〜双門滝〜狼平〜弥山
 
 5月19日から21日で、弥山川、双門滝、弥山そして弥山から鉄山に行った。初日5月19日は移動日で、午後阿倍野橋を出て洞川温泉へ行った。

 2日目、5月20日は、弥山川を遡上し、双門滝を見て、狼平から弥山に登る計画だ。
洞川温泉を6時30分、送迎車で出発、熊渡の弥山川登山口に6時45分到着、登山支度をして出発。弥山川から弥山のコースは、一昨年2015年5月に登ったが雨で大変だった。今回はそのリベンジ、幸い今日はいい天気だ。

 熊渡の橋を渡ると、双門コースの案内板がある。ここから林道を約30分歩くと林道終点になり、左に折れて河原に降りていく。

双門コース案内板

双門コース出発(標高675m)

しばらく林道を歩く
 双門コース案内板

林道を離れて弥山川へ(標高845m)

白川八丁
 河原は小石と砂で白川八丁といわれているようだ。白い砂が800mほど続く川をイメージして白川八丁と呼ばれるのだろう。弥山川の流れはこの間伏流水となって白川八丁の下を流れているのだろう。

 白川八丁に入ったところで休憩し、白川八丁の石ころ道を歩く。やがて正面右手に大きな岩が立ちはだかって小さな滝、釜滝に着く。弥山川の水の流れはここで初めて見える。前回はここまで来るのに何回も渡渉が続き大変だったが今日は水は全くない。

双門滝へ 白川八丁を行く

釜滝

釜滝(標高840m)
 釜滝から登りが始まる、右岸を高巻きする急登、鉄梯子などで登っていく。少し登ると下にダムが見え、関電の取水ダムのようだ。

双門滝へ

双門滝へ

双門滝へ

関電取水ダム(標高851m)

双門滝へ

ダム

双門滝へ

双門滝へ 一休み(標高890m)
 鉄梯子など登ったり渡ったりして下のダムを高巻きして川に下る。白川八丁出合から沢を歩き、釜滝から右岸を高巻きして沢にでる。約1時間のプロローグだ。ここで休憩にした。ふと振り返ると砂石ころの沢の中に大きなカツラの巨木が、力強く上に伸びていた。

カツラ

双門滝へ

双門滝へ

双門滝へ
 右岸をしばらく歩くと沢に出て、今日初めての渡渉になる。注意深くかつ大胆に確実に渡渉、ここから左岸の切立った断崖に沿って登っていく。白川八丁は砂や小石が多かったが、ここからは大きな岩がごろごろしていて、岩の間を抜けたり、岩を越えたり、岩登りになったりと弥山川の迫力が出てくる。

双門滝へ

双門滝へ

双門滝へ

双門滝へ

双門滝へ
 頭上に水平梯子が見えてきて、岩を必死で登って高巻きしていく。鉄梯子を登り、切れたった岩の端をを巻いて登る、切れたった上で足元が寒い感じだ。登りきると左の沢の上に橋が見えると一ノ滝、二ノ滝に到着だ。

双門滝へ

双門滝へ

双門滝へ

双門滝へ

双門滝へ

一ノ滝・二ノ滝(上)  (標高980m)
 滝見台にぴったりの大きな岩の上に着く。ここで滝を見ながら休憩にした。滝は下から、一ノ滝、二ノ滝、三ノ滝と上流に続いていて、その上に期待の双門滝がある。ここから三ノ滝、双門滝は見ることができない。

一ノ滝・二ノ滝(上)

一ノ滝・二ノ滝(上)

一ノ滝

双門滝へ

一ノ滝
 滝を見ながら休憩し、吊橋を渡って右岸に渡る。ここから双門滝を眺めるテラスまで相当厳しい高巻きになる。長い鉄梯子、二連、三連の長い鉄梯子、鎖の手摺がない梯子など急登で古くなったエンジンはオーバーヒート寸前だ。

双門滝へ

双門滝へ

双門滝へ

双門滝へ

双門滝へ
 登りきったところで後ろを振り返ると、稲村ヶ岳が青空に美しく見えほっと一息付いた。せっかく高いところまで登ったのに下りになる急な鉄梯子を慎重に下り鞍部に降りると、総門滝を展望できるテラスに到着する。

双門滝へ(標高1250m)

高巻きを少し下ると双門滝テラスに着く
 双門滝テラスにやっと到着。一昨年は濃霧のむこうにわずか滝らしいものが見えた程度だったが今日は素晴らしい光景だ。

 双門滝は、想像していた以上に大きく奥深い滝であった。残念ながらオートフォーカスのデジカメではなかなか思い通りに撮れない。ダイナミックな滝を見ようと思えば良いカメラを持って滝壺に降りれるところを探して懸垂下降でポイントに行かないと撮れないようだ。

双門滝

双門滝 (標高1350m)

双門滝
 今日一番の楽しみだった双門滝を堪能して、狼平へとまた登っていく。鉄梯子を連続して登り、標高1470m辺りまで双門テラスから標高差120mを登る。

狼平へ

狼平へ

狼平へ

狼平へ

狼平へ この上ピーク(標高1470m)

狼平へ
 双門滝の高巻きでここまで登りきると今度は沢までまた急降下だ。一番急なところにはクサリが下がっている。沢近くまで下ると、エメラルド色の沢は素晴らしく綺麗だ。綺麗な沢に降り立ち、ほっとできる。

狼平へ

狼平へ

狼平へ

狼平へ

狼平へ(標高1370m)

清流
 上流に沢を上がって行くとやがて崩壊地になる。崩壊地は、岩の間や岩の上を乗り越えたりして通過する。崩壊地は地滑りのようで、大杉谷のような山塊崩壊ではなさそうだ。崩壊地を過ぎると嘘のように静まり返った広い河原になる。

崩壊地を通過(標高1420m)

狼平へ 崩壊地を通過すると広い河原になる
 広い河原もつかの間、左岸を鉄梯子で巻いて登り下ると、大岩がごろごろした渓谷になる。大小の岩を乗り越え上流へと登っていく。

狼平へ

狼平へ

狼平へ

心洗われる清い水

狼平へ

狼平へ

清い流れ

狼平へ

狼平へ

狼平へ

狼平へ

狼平へ

狼平へ
 途中高巻きなどしながら、水の流れのところは渡渉を楽しみながら前進、狼平が近くなると絶壁をヘツリながら進む。

 下端が宙ぶらりになっている岩梯子は、最近使われていないようだ。ぐるーと巻いて大岩の隙間を登る。絶壁の岩に可愛い花が咲いている。オオミネコザクラのピンクの花びらは疲れを癒してくれる。

 大岩を登り切り、絶壁に付けられた鉄のピンに足を一歩一歩進める。ちょっとスリルがあるヘツリだ。その先左手に小さな聖門滝がある。登りきると沢になり、滑る岩に苦労して渡渉する。沢を登り、左岸を少し巻くと吊橋が見えてくる。

狼平へ

狼平へ 足がかりは鉄のピン

狼平へ

狼平へ 岩梯子は使わず巻いて登る

オオミネコザクラ

狼平へ 足場は鉄のピン

聖門滝

狼平へ 岩が滑り悪戦苦闘
 吊橋を渡ると、今までの厳しい渓谷から解放され、アルプスの少女ハイジが飛び出してきそうな雰囲気の狼平に到着する。ハイジとピーターのように芝生に大の字に寝そべって見た。めったに味わえない至福のひとときだ。

狼平に到着

狼平(標高1595m)
 狼平から弥山山頂まで今日最後の登りだ。木階段の道をゆっくり登り始める。20分ほど登ると階段がなくなり尾根道になる。ほどなく尾根に出て正面に弥山山頂が見えてくる。山頂を目指し踏ん張って登る。

弥山へ

弥山へ

弥山へ

弥山へ

弥山へ

弥山へ

弥山

弥山へ

弥山へ

八経ヶ岳

弥山へ

弥山に到着

弥山小屋
 弥山山頂に到着、今日は結構きつかった。年のせいか体力の限界か、皆さんの足を引っ張ってしまって大変申し訳なかった。登山記録は、着いて行くのが精一杯で間違いがあるかもしれません。
完登できたのは皆さんのお陰、楽しい山旅をありがとうございました。リーダーさんありがとうございました。

参考 
2015年5月、熊渡(6:40)〜双門滝(11:07)〜狼平(15:23)〜弥山(16:30) 天候:雨
2017年5月、熊渡(6:45)〜双門滝(10:28)〜狼平(14:18)〜弥山(15:35) 天候:晴れ
今年は一昨年に比べて約1時間早く登れた。理由は、時間のかかるような渡渉がなかったためと思われる。
弥山〜鉄山に続く
参考(2015.05弥山川双門滝〜弥山)    

コース
5/19
 阿倍野橋(14:20)=[急行吉野行き]=下市口(15:31/15:35)=[タクシー]=洞川(16:30) 
あたらし屋旅館 (泊)
5/20
 あたらし屋旅館(6:30)=[送迎車]=熊渡・弥山川登山口(6:45/6:49)〜林道終点(11:33)〜
白川八丁入口(7:20)〜釜滝(7:26)〜(7:28/7:35)〜釜滝(7:52)〜弥山ダム(7:55)
〜(8:22/8:30)〜吊橋・一ノ滝・二ノ滝(9:02/9:14)〜
双門テラス・双門滝(10:28/昼食/10:56)〜崩壊地(12:30)〜狼平(14:18/14:34)〜
弥山小屋(15:33)  (泊)
5/21
 弥山小屋(6:37)〜修覆山(7:14/7:23)〜香精山〜鉄山(8:42/8:56)〜
大川口登山口(10:35/10:37)=[タクシー]=天川温泉(11:07/入浴/12:05)=
下市口(12:54/12:56)=[急行大阪阿倍野橋行き]=大阪阿倍野橋(14:12)

天候   5/19 晴れ  5/20 晴れ  5/21 晴れ
参加者 9名
実施日 2017.05.19-05.21
毎日新聞旅行 inada 

弥山〜鉄山に続く