身延山 富士川クラフトパークより
日本二百名山 
幻の八紘嶺から七面山縦走
 
 3月21日から23日の予定で八紘嶺、七面山に向かった。春先の雪山登山を楽しみに大阪梅田を7時50分に出発、高速道路を走り、浜松SAで昼食、新静岡ICから阿部川沿いに北上し、北端の梅ヶ島温泉に予定通り到着。梅ヶ島温泉に近づくと雪が本格的に降り始めた。

 登山口からかなりの積雪で七面山まで16kmの行程、無雪期で約8時間さて明日はどうするか。山頂付近の積雪予想は膝上から股下と思われる。そんな中ラッセルしながら16kmは困難と判断し、早朝七面山表参道を登ることにした。夜中も雪は降り続いていた。

梅ヶ島温泉は雪の中

梅ヶ島温泉 梅の家旅館(標高860m)

梅ヶ島温泉は雪の中
 22日早朝、3時半起床、朝食のおにぎりをひとつ食べて登山支度。4時30分バスで一旦新名神まで下り、新清水ICからR52を北上、早川町へ。

 情報が入り、昨日奥多摩の山中で10数人が遭難しているとのことだ。十分気をつけて行動しることが望まれる。装備をチェックして出発しようと登山口に向かおうと思ったところで、今日の宿、敬慎院から電話が入った。

 敬慎院は、停電になって真っ暗宿泊のお世話ができないので入山しないで欲しいとの電話だ。この大雪の中、七面山の往復登山も考えられるが時間的に厳しく、危険を犯してまで登ることはないと判断。登山をやめて帰阪することになった。

梅の家旅館を4時25分出発

七面山 表参道駐車場(標高475m)
 角瀬でバスの運転手や体調が悪くなった人の宿泊を無理言ってお願いしたので事情をリーダーが旅館へお礼に行った。新東名に乗る前に、富士川クラフトセンターで小休止。身延山の山並みが雲間に覗いていた。

 新清水ICから新名神を走り、刈谷SAで昼食をとり、大阪に17時前に無事帰阪した。

 3日間で、梅ヶ島温泉から八紘嶺に登り、七面山へと縦走し角瀬へと下っていく予定だったが、大雪で山登りは残念ながらできず、1日切り上げて2日間バスの旅になってしまった。ちょっと疲れた旅になったが楽しい旅ができてありがとうございました。リーダーさん大雪と停電の連絡で気苦労、判断が大変だったと思います。ありがとうございました。

[参考] 3月21日に発生した遭難事故について 
 3月21日19時45分ごろ、東京都奥多摩の三頭山(標高1531m)に登山していた女性から携帯電話で「雪山で下山できない」と119番があった。警視庁と東京消防庁が救助に向かっている。
 3月22日午前0時半頃、登山道から約1キロ離れた尾根で身を寄せ合っているところを消防隊員や同署山岳救助隊員に発見された。6人は歩いて下山、衰弱していた7人はヘリで病院に搬送された。同町では21日午後、大雪警報が発表され、積雪もあった。
   

コース
3月21日  雨のち雪
 大阪梅田(7:50)=[バス]=土山SA=浜松SA=新静岡IC=真富士の里=梅ヶ島温泉 
 梅の家旅館(14:11) (泊)
3月22日  みぞれのち雨
 梅ヶ島温泉(4:25)=[バス]=新静岡IC=清水PA=新清水IC=角瀬(8:07)=
七面山表参道登山口(8:16/8:42)=角瀬(8:51/9:09)=富士川クラフトパーク(9:26/9:39)
=新清水IC=静岡SA(11:04/11:28)=刈谷SA(13:15/昼食/13:58)=大津SA=
大阪梅田(16:54) 
[参考:当初予定]
1日目 大阪=(名神・東名)=新静岡=梅ヶ島温泉 (泊)
2日目 梅ヶ島温泉〜富士見台〜八紘嶺〜笹ヶ原〜七面山〜敬慎院 (泊)
3日目 敬慎院〜奥ノ院〜角瀬=見延=大阪

参加者 10名
実施日 2018.03.21-03.22 (予定2018.03.21-03.23)
毎日新聞旅行  nishijima