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燕岳山頂にて |
友歩会定例会 第842回 |
表銀座縦走 |
Vol.1 |
燕 岳 標高2763m |
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中房温泉登山口~合戦小屋~燕山荘~燕岳~燕山荘
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8月15日から20日の予定で表銀座縦走を行った。2020年に表銀座縦走を実施したが、生憎の雨の中、大天荘まで進めたが、以降の天気がさらに悪化する予想で、槍ヶ岳への東鎌尾根は残念して、一ノ沢へとエスケープした。
今回は、なんとか表銀座縦走を達成したかった。あいにく、台風7号が東日本に接近しており厳しい状態だ。新幹線、中央線しなのの運休、遅れが予想されるため、大阪を朝早くの出発にした。
お陰様で、予定通り松本に到着、そして穂高駅からバスで中房温泉有明荘に無事着いた。しかし、夕方から雨が降り出した。山を覆う雲は、今夜の内に雨になって、明日はすっきりして欲しい。 |
有明荘 |
有明荘 |
8月16日、今日からいよいよ表銀座縦走だ。有明荘の送迎バスで中房温泉登山口へ、登山口の中房温泉登山相談所のポストに登山届を提出し登山口へ。 |
有明荘にて |
中房温泉登山相談所 登山届を提出 |
燕岳登山口(標高1462m) |
登山口で身支度していよいよ急登を登り始める。燕岳に登る合戦尾根は、北アルプス三大急登の一つで他に烏帽子岳に登るブナ立尾根、剱岳に登る早月尾根だ。ちなみに日本三大急登は、甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根、谷川岳の西黒尾根、烏帽子岳のブナ立尾根だそうだ。 |
燕岳登山口にて |
燕岳へ 合戦尾根を登る |
燕岳へ |
朝一の元気を借りて急坂を懸命に登る。約40分で第1ベンチに到着した。ほぼ予定通りの登りで、30分から40分おきぐらいにベンチが置かれている。ここで少し休憩をとった。 |
第1ベンチ(標高1675m) |
第1ベンチ |
第1ベンチにて |
合戦小屋の索道の音が聞こえる スイカの運ぶ音だ! |
第2ベンチ(標高1840m) |
第2ベンチに近づくと索道が上を通っていて、スイカを運ぶ音だろうか?そして第2ベンチに到着、小休止をして次のベンチへと登っていく。
第3ベンチに到着、標高は2000mで登山口から燕山荘のほぼ中間点だ。依然として急登が続き後半への頑張りが問題だ。 |
第2ベンチにて |
第2ベンチにて |
第3ベンチ(標高2000m) |
燕岳へ |
第3ベンチから約40分気合いを入れて登っていく。富士見ベンチに到着、標高は2210mほどで、富士山が望めるそうだが、曇っていて何も見えない。
ふと、ベンチを見ると、赤いヘルメットの年配者が電話をしておられる。どこかでお目にかかったようだが、電話中に話しかける訳にもいかず過ぎ去った。燕山荘で確認したら、オーナーの赤沼さんだったようだ。 |
富士見ベンチ(標高2210m) |
燕岳へ |
燕岳へ |
燕岳へ |
燕岳へ |
合戦小屋まであと5分 |
富士見ベンチを過ぎると、道は大きな岩に阻まれ乗り越えていく。まるで燕岳がそこまで来たようだ。登り切ると、合戦小屋までの「あと10分・あと5分」が出てくる。
合戦小屋、標高2380mに到着。早速名物のスイカを頂く。スイカは一切600円で、今年は暑かったので甘いスイカだった。
合戦小屋地名の由来が書いてあって、戦国時代の武将がここで合戦したのかと思っていたら全く違った。桓武天皇の御代に有明山に住む悪い鬼を合戦沢で退治したところからきているとのことだ。 |
合戦小屋(標高2380m) |
合戦小屋にてスイカをゲット |
おいしいスイカ |
おいしいスイカ |
合戦小屋地名の由来 |
合戦小屋 |
合戦小屋にて |
ナナカマド |
合戦沢ノ頭 三等三角点(標高2488m) |
合戦小屋でスイカを頂いて、さらに20分ほど登っていくと、尾根の広場に着く。合戦沢ノ頭で、三等三角点、標高2488mがある。
ここからの展望は素晴らしいのだが今日は残念ながら雲の中だ。参考に、2015年に撮った写真を添付、こんな景色だったんだと想像してください。常念岳から大天井岳の連山、槍ヶ岳そして燕岳、北燕岳と連なる岩峰。 |
合戦沢ノ頭より 大天井岳・槍ヶ岳展望??? |
天気が良ければ 常念岳~大天井岳 撮影:2015/08/09 |
天気が良ければ 槍が岳が! 撮影:2015/08/09 |
天気が良ければ 燕岳が! 撮影:2015/08/09 |
合戦沢ノ頭から燕山荘までは比較的ゆるやかな登りがつづく。やがて露岩の岩を登り切ると、燕山荘の下に着く。燕山荘近くになると、いろんな高山植物のお花が満開だ。 |
燕岳へ |
燕岳へ |
燕岳へ |
燕山荘 |
トリカブト |
燕山荘(標高2712m) |
燕山荘に、北アルプス三大急登のひとつ、合戦尾根を制して登り切った。早速、燕山荘にチェックインして、一番高所の部屋に案内された。昼食をとって、燕岳登頂にそなえた。 |
燕岳 |
燕岳へ |
少しガスのかかった燕岳をバックに燕山荘前で写真を撮って燕岳へ出発。歩き始めると、砂地の斜面にたくさんのコマクサが咲いていた。コマクサの最盛期だと一面の花盛りになるのだろう。コマクサの見頃は、7月中旬から8月中旬だそうで、近年は開花が早めになっているそうだ。 |
燕岳 |
燕岳へ |
燕岳へ |
コマクサ |
コマクサ |
イルカに似たような奇岩がたくさんあり、目を楽しませてくれる。さらに進むと、花崗岩の白砂と綠のハイマツのコントラストが美しい。
さらに近づいていくと、主峰の白砂が谷底へとつづいている。後を振返ると、燕山荘が山の頂上に光っている。昔の山城のようだ。 |
燕岳 |
燕岳 奇岩 イルカ! |
燕岳 |
燕岳 奇岩 |
燕岳 |
燕山荘のあるピーク |
燕岳 |
燕岳 |
燕山荘のあるピーク |
燕岳 |
燕岳 |
その先大きな奇岩がある。めがね岩と言われているそうで、なかなか面白い岩だ。めがね岩で記念写真を撮り、山頂へと向かう。 |
燕岳へ |
燕岳へ |
燕岳へ |
燕岳へ |
燕岳 めがね岩 |
燕岳 めがね岩にて |
燕岳の山頂は砂山の上で、岩の間に小さな標識が埋め込んである。そのとなりに、二等三角点があり、標高は2763mだ。山頂は狭く、登山者も多いのでゆっくり写真を撮ったりできず少し残念だ。 |
燕岳 山頂 |
燕岳 二等三角点(標高2763m) |
燕岳 山頂にて |
燕岳山頂にて |
燕岳山頂にて |
燕岳 |
燕岳 イルカ岩 |
燕岳の山頂をあとに、燕山荘へと引き返した。残念ながら行きも帰りも霧がとれず、時々主峰や奇岩がよく見えるときがあるが、絶景とはいかなかった。
燕山荘に戻り、ビールで乾杯、そして夕食を頂いた。毎回、夕食時にはオーナーのホルンが聞けるのだが、オーナーは山を下りていて今日は聞けなく残念だ。代わりにオーナーの思いをビデオにしてそれを見せていただいた。
たくさんのお話を頂いたが、「心豊かになる山登りの注意」
1.水分補給 2.エネルギになるものを食べる 3.会話ができるほどゆっくり歩く
4.到着後1時間は横になって寝ない 5.登り優先 のお話だった。 |
燕岳オーナー赤沼さんのビデオ |
燕岳オーナー赤沼さんのビデオ |
夕食後、外に出てみたが霧に覆われていた。霧の中の燕山荘とうっすら燕岳が見える程度だ。明日目を覚ますととびっきりの景観が飛び込んでくることを期待して就寝。 |
燕山荘 |
燕山荘・燕岳(雲のなか!) |
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表銀座縦走につづく |
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コース
(1日目) 8月15日 穂高へ
新大阪駅(7:18)=[ひかり]=名古屋(8:25/9:00)=[しなの]=松本(11:05/昼食/12:20)
=[信濃大町行き]=穂高駅(12:49/12:55)=[バス中房温泉行き]=有明荘(16:47) (泊)
(2日目) 8月16日 燕岳
有明荘(6:38)=[送迎バス]=中房温泉登山口(6:40/6:44)~第1ベンチ(7:23/7:32)~
第2ベンチ(8:02/8:08)~第3ベンチ(8:41/8:50)~富士見ベンチ(9:28/9:41)~
合戦小屋(10:17/スイカ/10:37)~合戦沢ノ頭・三角点(10:57/11:09)~
燕山荘(12:04/CI・昼食/12:59)~燕岳(13:32/13:39)~燕山荘(14:15) (泊)
(3日目) 8月17日 燕山荘~大天井岳~西岳
燕山荘(5:51)~P2682(6:20)~蛙岩(6:27)~P2678(6:47)~大下りの頭(6:53)~
為右衛門吊岩~切通岩・喜作レリーフ(8:25/8:38)~分岐(8:44)~大天荘(9:22/9:26)~
大天井岳(9:36/9:40)~大天荘(9:52/10:04)~大天井ヒュッテ(10:59/11:33)~
ビックリ平(12:11/12:23)~赤岩岳道標(13:33)~(赤岩岳)~西岳分岐(14:47)~
西岳(15:03/15:16)~西岳分岐(15:27)~ヒュッテ西岳(15:28) (泊)
(4日目) 8月18日 東鎌尾根~槍ヶ岳
ヒュッテ西岳(5:53)~水俣乗越(7:20/7:25)~[東鎌尾根]~
ヒュッテ大槍(10:00/CI/10:35)~槍ヶ岳山荘(11:41/11:47)~槍ヶ岳(12:18/12:36)~
槍ヶ岳山荘(13:14/昼食/13:38)~ヒュッテ大槍(14:47) (泊)
(5日目) 8月19日 槍沢・天狗池~上高地
ヒュッテ大槍(6:04)~ヒュッテ大槍分岐(6:42)~水場(7:05)~天狗池分岐(7:35/7:40)~
天狗池(8:15/8:31)~天狗池分岐(9:16/9:21)~大曲り~槍沢キャンプ場~
槍沢ロッジ(11:22/11:35)~一ノ俣(12:25/12:34)~横尾山荘(13:45/14:09)~
德沢(15]20/15:31)~明神館(16:35) (泊)
(6日目) 8月20日 上高地(一次解散)=帰阪
明神館(7:43)~穂高神社奥宮(7:55)~岳沢湿原(8:45)~上高地BT(9:13/9:30)
=[バス]=平湯温泉BT(9:50)~平湯の森(10:00/温泉入浴/11:20)~
平湯温泉BT(11:20/11:30)=[濃飛バス]=高山(12:31/昼食/13:35)
=[飛騨12号]=名古屋(16:09/16:10)=[のぞみ41号]=新大阪(17:00)
天候
参加者 6名
実施日 2024/08/15~08/20
友歩会 ohki
写真協力 koga
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