赤 岳
友歩会定例会  
 Vol.3
八 ヶ 岳
編笠山 2524m 
権現岳 2642m 赤 岳 2899m 
観音平~編笠山~青年小屋~権現岳~キレット小屋~赤岳~
地蔵仏~行者小屋~赤岳鉱泉~美濃戸口
 権現岳からの続き

 権現岳をあとに楽しみにしていたキレットへと進めた。権現岳から15分ほど進むと、ビックリするほどのハシゴ場に到着する。

雲の中の赤岳を目指して 権現岳より

権現岳(標高2672m)

赤岳へ
 

権現岳ギボシ

ハシゴ
 
 ハシゴは61段あるそうで、斜度は50度ほどのゲージハシゴだ。今日一の楽しみの場を楽しく下った。風があれば吹き飛ばされそうな感じだ。数えながら下ったが61段確認できた。少しの時間だが楽しむことができた。

 槍ヶ岳山頂付近に長いハシゴが2段続いているが、下のハシゴは、5mで17段、上のハシゴは9mで31段だそうだ。両方足しても48段と、ここのハシゴには及ばない。

61段斜度50度位のゲージハシゴ 

ハシゴを下る

ハシゴを下る

ハシゴを下る

ハシゴを下る
 

ハシゴを下る

ハシゴを下る
 スリリングなハシゴを過ぎると、綠の美しい旭岳が見えてきた。尾根沿いの道を登っていった。標高差120m程の登りで、途中から岩を巻きながら登っていった。

旭岳(標高2672m) 

旭岳へ

赤岳へ
 

旭岳へ

旭岳へ

旭岳

旭岳
 
 旭岳の山頂は確認できなかったが、旭岳の山頂尾根の北端で休憩をとった。ここから阿弥陀岳、中岳そして赤岳が見えるはずだが、赤岳は雲がかかっていて、すっきりは見えなかった。

旭岳

阿弥陀岳
 

阿弥陀岳 赤岳(雲の中) 旭岳より 

旭岳の尾根

旭岳の北端にて休憩(標高2550m)
 

阿弥陀岳・中岳・赤岳 旭岳の尾根より 
 9時50分過ぎ、ツルネ南峰(標高2550m)に到着、山頂付近にはたくさんのコマクサが咲き誇っていた。ここからキレット小屋へと下って行った。

ツルネ南峰

ツルネ(山頂部)
 

ツルネ南峰(標高2550m)

コマクサ ツルネにて
 

キレット小屋へ

キレット小屋へ
 

赤岳・天狗尾根 

キレット小屋

キレット小屋(休業中) (標高2430m)
 キレット小屋へ下る途中から天狗尾根の山容が見えてきた。なかなか面白そうだで、三角錐の大きな岩が大天狗だろうか。

 穂高の北穂高岳と南岳の間に日本一有名な大キレットがあるが。それを予想して出かけたがそのようなところは全く見られない。縦走路からではなく山並みの横から見たらキレットに見えるのだろうか。キレットを探し続けて赤岳山頂まで行ったが、キレットは見つからなかった。

 帰宅後地図を良く眺めてみると、権現岳からキレット小屋そして赤岳の歩いた足取りを見ると、キレット小屋が一番下で、権現岳と赤岳がV字になっていてこの山容をキレットと詠んだのだと勝手に理解した。つまり三角錐の山が二座聳えていてその真ん中が切れ落ちていることからキレットと名付けたのだろう。

キレット小屋の位置

赤岳へ
 

赤岳天狗尾根・大天狗

権現岳 

赤岳へ 

赤岳へ 

赤岳へ

赤岳へ
 
 前述のようにキレットを探して赤岳方面へと登っていく。きっと真教寺尾根分岐までには、地図に隠された、切立ったV字のキレットを探して登っていった。

 キレット小屋から赤岳山頂まで標高差470mを頑張って登る。次第に力が尽きてきた。また、10歩登って一呼吸が始まった。その内に若者においていかれ必死で登った。

 折しも、心配していた雷雨が始まった。雷鳴が轟きかなり怖い。急いで雨具を着けて歩き始める。なんとか雷さんだけはと思うが容赦なくバリバリとかなり厳しい。

 年齢が私よりさらに2歳上の、Tさんはもっと厳しい様子だ。ここでTさんが赤岳頂上山荘に泊まるからと、先に行ってくれということで、それどれ先に進んだ。

赤岳へ
赤岳へ 

赤岳へ
赤岳へ 

赤岳へ
 赤岳へ

赤岳へ
赤岳へ 

赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ

大天狗?

赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ

←キレット小屋 文三郎道→

赤岳へ

赤岳

赤岳

赤岳へ

赤岳へ 
 
赤岳へ

赤岳へ

赤岳へ
 あえぎながら2時前にやっと赤岳山頂に登頂した。厳しい登りで写真はほとんど撮る余裕はなく、記録が薄れてしまった。山頂で15分ほど滞在し、赤岳鉱泉へと下山にかかった。

赤岳山頂

赤岳山頂にて

赤岳 一等三角点(標高2899m)

赤岳山頂

赤岳山頂にて
 頂上山荘前から振返ると、赤岳山頂付近は霧に覆われていた。なんとかこれ以上天候が悪化しないことを望みながら、赤岳展望荘への尾根を下って行く。

 しばらく下ると、若者において行かれた。展望荘までの下りはなんというか道らしきものはなく、クサリにぶら下がりながらの悪戦苦闘だ。

赤岳山頂を振返る

行者小屋へ
 展望荘を過ぎ、やっと地蔵尊まで下った。ここから地蔵尾根を行者小屋まで下って行く。道は荒れていて大変歩きにくい。加えて膝がパンパンになってきて、一歩下るのも泣けそうになってくる。だましだましなんとか4時15分、行者小屋に下山した。

地蔵尊・横岳

行者小屋へ

赤岳
 一人よたよたしながら赤岳鉱泉へと歩いた。峠辺りまでは登りなのでだましだまし登ったが、鉱泉までの下りは惨めだった。膝の筋肉がパンパンで全く歩けない。でも仕方なく雨で川になった道をザブザブ下った。靴には水が入ってきた。最悪だ。でも頑張るしかない。

行者小屋

赤岳鉱泉
 やっと赤岳鉱泉に5時5分になんとか到着した。朝の6時から権現岳、キレット、赤岳を登りここまで大縦走だった。若い頃だとなんともなかったかもしれないが、80歳を越えるとかなり厳しい縦走だ。

 赤岳鉱泉まで楽しみにしていた鉱泉の入浴だったが工事中でないそうだ。温泉がないんだったら、頂上山荘か、行者小屋に泊まったのに残念だ。

 同じように温泉を楽しみに登ってきたペアーと意気投合した。ざんねんだあ~。明日は赤岳に登るそうだ。お気を付けて登っていらっしゃい。

山友と一緒に 赤岳鉱泉にて

赤岳鉱泉夕食
 7月26日、今日はここから美濃戸口まで下り、帰阪の予定だ。赤岳鉱泉を6時過ぎに出発、横岳に顔を向けると、夜明けの大同心、小同心が見送ってくれた。

赤岳鉱泉にて

 大同心・小同心 横岳連山

 大同心・小同心

美濃戸口へ
 赤岳鉱泉から沢沿いの道を下っていく。何度か小さな橋で沢を渡りながら下って行く。沢の流れが清々しくてとても良い。あわせて周囲の綠の苔もとても美しい。

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ
 沢沿いにどんどん下ると、堰堤広場に降りてきた。ここで一休みして美濃戸口へと林道を下っていく。昨日の膝痛は益々ひどくなり、置いてきぼりになってしまった。10歩とは言わないが100歩歩いて一休みの感じで下って行った。

美濃戸口へ 堰堤広場

堰堤広場で一休み

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口へ

美濃戸口だ!

美濃戸口登山口
 美濃戸口までやっと下り、八ヶ岳山荘で入浴休憩をした。さっぱりして、膝痛も少しは楽になった。これで今回のメインイベントは終了した。これから帰阪するだけとなった。

 アルピコバスでJR茅野駅へ、そして塩尻へと向かい途中下車して昼食をとった。そのあと、しなの号、新幹線で帰阪した。

八ヶ岳山荘 (入浴休憩)

美濃戸口BSからJR茅野駅へ
 
 今回の赤岳縦走は、かなり厳しいコースになった。初日の編笠山は雷雨予報で登頂できなかった。遠い飲み屋の青年小屋ではゆっくりお酒を楽しみことができた。また、夕暮れの富士山、朝日の富士山を見ることができた。権現岳は、結構登り応えのある山で、ギボシが特徴だったと思う。

 キレットは、想像とは全く異なり、どこにあるのか分らなかった。結果的にキレット小屋が、V字に切れた鞍部で、権現岳と赤岳に挟まれてキレットになっている感じだ。赤岳の登り下りは、疲れと、膝痛でかなり苦戦した。

 [お詫びと猛省]
 今回の、後半の行動について
赤岳直下の登りで、Tさんが付いていけなくなり、一人置き去りにしてしまった。赤岳頂上山荘までなんとか辿り着いて、事なきを得た。後日彼からの連絡では朦朧として岩場群の道に迷い、さらに雷雨が激しく、周囲が暗くなるなか慎重に山荘まで辿り着いたそうです。一時は岩場でビバークを考えたそうです。

 とんでもないことになっているのに、本隊は先へ先へと進み、置き去りにしてしまった。もし、彼が迷っている内に足でも滑らせれば取り返しの付かない自体になっていたと思う。

 次回からは、きちっと団体行動、非常時の行動など慎重に進めなければならないと思う。
大変申し訳ありませんでした。深く深くお詫び申し上げます。
 
   
  

コース
【1日目】7月24日(木)
 JR新大阪駅(6:42)=[ひかり636]=名古屋(7:42/8:00)=[しなの3]=塩尻(9:54/10:18)
 =[あずさ 18 新宿行]=小淵沢駅(10:51/(昼食)/11:10)=[タクシー]=
 観音平(11:25/11:30)~雲海展望台(12:34/12:43)~押手川分岐(13:38/13:47)~
 *雷雨予測で青年小屋直行
 青年小屋(15:37) 青年小屋 (泊)
【2日目】7月25日(金)
 青年小屋(6:12)~のろし台(6:47/6:54)~西ギボシ(7:21)~ギボシ(7:47/7:57)~
 権現小屋(8:04)~権現岳(8:11)~ハシゴ(8:25/8:37)~旭岳(8:54)~
 旭岳の北端(9:22/9:30)~ツルネ(9:52)~キレット小屋(10:25/10:42)~赤岳(11:55/14:10)~
 赤岳頂上小屋(14:11)~赤岳天望荘(14:47)~地蔵仏(14:55)~
 行者小屋(16:15)~赤岳鉱泉(17:05) 赤岳鉱泉(泊)
【3日目】7月26日(土)
 赤岳鉱泉(6:11)~堰堤広場(7:19/7:23)~美濃戸山荘(8:03)~美濃戸口BS(9:04/入浴/10:30)
 =[アルピコバス]=茅野駅(11:00/11:19)=[松本行き]=塩尻(11:52/昼食/13:03)
 =[しなの 12]= 名古屋(15:01/15:10)=[のぞみ 37]=新大阪(16:00)
【4日目】7月27日(日) 予備日

参加者 4名 
実施日 2025/07/24~07/26
友歩会 ohki  
写真協力  ueda    ueda