槍ヶ岳山頂にて
友歩会定例会  
 Vol.3
槍 ヶ 岳 3180m
南 岳 3033m 
中 岳 3084m 大喰岳 3101m
上高地~槍沢~天狗池~南岳~中岳~大喰岳~槍ヶ岳~槍平~新穂高
 第4日目、8月20日。今日は南岳から中岳、大喰岳へそしてメインイベントの槍ヶ岳登頂だ。その後、槍平へと下る予定だ。

 朝起きると周囲は真っ白で、気温は8℃とかなり寒い。夜中に雨が降ったそうで、テン泊の人が小屋の隅で待機しておられた。こんな状態で、期待してたご来光は拝めない。まして、獅子鼻からの大キレットの雄姿は全く望めない。残念だ。

南岳小屋にて

槍ヶ岳へ
 南岳小屋を5時45分に出発。まず南岳に登り返した。濃霧で全く何も見えない状況だ。五里霧中という言葉があるが、これ以上霧が濃くなると本当にそうなるかもしれない。

 昨日登ってきた天狗原分岐も霧の中、岩に付けられた白い「〇」印を辿りながら前進していく。

南岳()

天狗原分岐

天狗原分岐

天狗原分岐にて

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ 

槍ヶ岳へ
 天狗原分岐から小さな岩の道を突き進んで、1時間10分で中岳に到着した。中岳は、標高3084m
霧の中の中岳で記念写真を撮り、少し休憩をした。

 中岳山頂をあとに、数分進むと、とんでもない難所が待ち受けていた。晴れていればもっと迫力がありそうな感じだ。

中岳(標高3084m)

中岳にて

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ
 
槍ヶ岳へ
 真下の霧の中に薄っすら先に続く尾根が見えている。あそこまでどうやって降りるんだろう。進んでいくと、垂直の長いハシゴが架かっていた。

 降り始めると、2連になっていて、まだ下の続いている。一つ目を降り、二つ目を降り終えて、見上げるとすごい高度感がある。今回は霧であまり周囲が見えなかったが、晴れていればもっと迫力がありそうだ。 

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ 

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ 

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ
 ハシゴを下り終えると、大小の岩を乗り越えて進んでいく。かなりトリッキーなところもあり、厳しいが楽しい行程だ。霧の合間に槍ヶ岳も頭をのぞかせてきた。

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ

ワニが岩を登っている

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳

槍ヶ岳

槍ヶ岳へ
 中岳から50分ほどで大喰岳に到着。大喰岳の山頂は行き過ぎてしまいそうな感じで、山頂から5m程下に登山道がある。ちょっと立ち寄る感じで山頂になる。

 大喰岳は、標高3101mで、山頂周辺は低く、例えば火山の山頂のような感じで少し高いのが山頂だ。

大喰岳(標高3101m)

大喰岳にて
 大喰岳をあとに進んでいくと、槍沢が見え殺生ヒュッテ、さらに昨年表銀座縦走で泊まった大槍ヒュッテも見える。次第に霧が晴れてきたようだ。

 槍ヶ岳も次第に見え隠れしてきた。早く霧が晴れることを祈った。飛騨乗越を通過し、槍ヶ岳山荘のある槍の肩に登り返す。テン場がかなりたくさんある。

槍ヶ岳へ

槍沢

槍ヶ岳へ

槍ヶ岳

槍ヶ岳

槍ヶ岳へ

飛騨乗越

槍ヶ岳山荘
 槍ヶ岳山荘に9時30分到着、槍ヶ岳はまだ霧に覆われている。霧が晴れるのを待つことにした。山荘で、モーニングコーヒーを飲みながら30分ほど寛いだ。

 10時槍ヶ岳登頂開始。いきなり槍ヶ岳の岩にアタック、頑張って登り始める。いつもは山頂まで行列が続いているのだが、今回はほとんどいなく槍ヶ岳は独占しているようだ。

槍ヶ岳

槍ヶ岳
 登り始めて、小さな尾根をまたぎ小槍の方に進みここから登り返す。少し溝になった岩場を慎重に上がっていく。

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂
 大きな岩にクサリが下がっていて、その岩を登り切る。今度は長いハシゴが架かっていて慎重に登っていく。下を見ると槍ヶ岳山荘が小さく見える。そしてさらに岩をよじ登っていく。

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂
 そして山頂に至る、2本の長い長いハシゴだ。一本目は17段で二本目が31段だ。風が吹けば吹き飛ばさせそうな感じだが、今日は大丈夫だ。2本のハシゴを登り終えると、そこは槍ヶ岳の山頂だ。

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂
 槍ヶ岳に登頂。槍ヶ岳は標高3180mで、日本標高ランキング5位の山だ。ちなみに日本一は富士山、2位北岳、3位奥穂高岳、4位間ノ岳そして5位が槍ヶ岳だ。

 槍ヶ岳の三角点は、二等三角点であったが、地面に埋設されておらず、地表に出て角が取れ丸くなっている。基準点扱いになっているが観光用になっている。

 360度の大パノラマは残念ながら雲に覆われていてかなわなかった。でもこの大きな槍ヶ岳を独り占めできたような感じでとても素晴らしかった。

槍ヶ岳山頂

槍ヶ岳山頂

槍ヶ岳山頂 昔の三等三角点

小槍にアタックしている人が見える

槍ヶ岳山頂

槍ヶ岳山頂

槍ヶ岳山頂にて

槍ヶ岳山頂にて

槍ヶ岳山頂
 槍ヶ岳山頂を楽しんで、下山開始。登りルートとほぼ同じで、登りルートの左側を下る。空に届くハシゴは圧巻だ。

 慎重に慎重に、ハシゴ、クサリ、ピンなど用いて山頂を後にした。最高の槍ヶ岳登頂だった。ハッピー・ハッピー。

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂 左:上りハシゴ 右:下りハシゴ

槍ヶ岳登頂 

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂 

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳登頂

槍ヶ岳

槍ヶ岳

槍ヶ岳

槍ヶ岳

槍ヶ岳
 約1時間、槍ヶ岳を独り占めしたような登頂、素晴らしかった。この間、槍ヶ岳だけ霧も晴れ非常にラッキーだった。

 槍ヶ岳山荘に戻り、昼食をとりながら、素晴らしい槍ヶ岳登頂に感謝した。槍ヶ岳は、13回目の登頂だが、1回目の1966年10月の時と同じように、山頂を独占できたのも素晴らしかった。

槍ヶ岳山荘

槍沢

槍ヶ岳

槍ヶ岳

槍ヶ岳

槍ヶ岳
 槍ヶ岳山荘のテン場辺りから素晴らしかった槍ヶ岳の雄姿を惜しむように写真に撮った。そして後ろ髪惹かれる中、飛騨乗越へと下った。

槍ヶ岳 飛騨乗越

槍ヶ岳

槍ヶ岳
 飛騨乗越から槍平へと下り始めた。下りはほとんど景色が変わらずひたすら下るだけのようになった。最初は美しい沢だと思っていたがあまりにも長い長い下りだ。
 飛騨乗越からひたすら歩いて、1時間半やっと、千丈沢乗越分岐まで下山できた。

槍ヶ岳

槍沢

槍ヶ岳

槍平へ

槍平へ

槍平へ

槍平へ

大喰岳

槍平へ

槍平へ

なんでも槍ヶ岳に見えてくる!

槍平へ

槍平へ

槍平へ

槍平へ

槍平へ

槍平へ

槍平へ

槍平へ

槍平へ

トリカブト

槍平へ

槍平へ

槍平へ

槍平へ

槍平へ

槍平へ 千丈沢乗越分岐
 千丈沢乗越分岐からこれまた槍平小屋まで、ひたすら下っていく。分岐から約2時間の下りだ。ガレ道で足元も気になりゆっくり慎重に下るしかない。頑張って下る。
 槍沢から上高地のように、所々に見るところや、山小屋などがあれば、心がなごむのだが、大自然だけでは対応できなくなってきているようだ。

槍平へ

槍平へ

槍平へ

槍平へ
 約2時間我慢の中下ると、テン場が見えてきた。そこに道標が建っていて、奥丸山の分岐になっている。奥丸山は写真家の好むところだそうで、槍穂高の写真が撮れるということだ。 

 槍平小屋に、やっと到着した。今日はこれ以上歩くのはいやだ。ビールで乾杯、ここまでの無事に感謝し明日の無事を祈った。小屋の宿泊者はほとんどいなく、数人のようだった。

槍平 奥丸山分岐

槍平 南岳分岐

槍平小屋に到着

槍平小屋
 
 
 第5日目、8月21日。今日は最終日で槍平から新穂高へ下山し、帰阪する予定だ。キャンプ場には、何人かいるようだが、小屋の辺りは誰もいない。北アルプス山小屋でも特異な存在なんだろうか。

槍平小屋

槍平小屋にて
 槍平小屋を6時20分過ぎに出発。先ず、藤木レリーフ、滝谷を目指して下っていく。しばらくは、木道が整備されているがそのうち大自然の状態になってくる。

新穂高へ

新穂高へ

新穂高へ

新穂高へ

新穂高へ 

新穂高へ

新穂高へ

新穂高へ
 槍平小屋から小1時間歩くと、藤木レリーフに到着する。明治20年生まれの藤木九三さんのレリーフ。藤木さんは、日本の登山家であり、ロッククライミング創設者だそうだ。

 ちなみに、神戸の芦屋川高座の滝にも、藤木九三さんのレリーフがある。ロックガーデンの名付け親だそうだ。山登りや、ロッククライミングで穂高の滝谷以外でも全国的に活躍されたんですね。

藤木レリーフ

藤木レリーフ

藤木レリーフ
 そして少し下ると、大きな滝谷になる。滝谷は、北穂高岳、涸沢岳辺りから続く沢で、上流に見えていたのが雄滝のようだが確かではない。

 滝谷の岩の上に、滝谷避難小屋があったが、壊れそうな感じだった。ここに泊まると亡霊が出るとか噂されている。

滝谷

滝谷 小さな滝

滝谷

滝谷

滝谷

滝谷

滝谷

滝谷

滝谷

滝谷

滝谷

滝谷

滝谷

チビ谷
 下っていくと、チビ谷になり、その先に岩穴があり昔、避難場所として使われていたようだ。さらに下っていくと、白出沢のダムに着く。ここで小休止をとった。

チビ谷

チビ谷

洞窟 避難場所

新穂高へ

新穂高へ

新穂高へ

新穂高へ 白出沢のダム

白出沢のダム

白出沢

白出沢のダムにて
 堰堤のところから回り込んで進むと広場になる。右俣林道の終点だ。ここから山道ではなく林道の下りになる。

白出沢 右俣林道終点

右俣林道終点

右俣林道を新穂高へ

槍ヶ岳・穂高連峰 登山道案内

奥穂高岳分岐 白出沢口

新穂高へ
 林道をひたすら歩き、40分ほどで、穂高平小屋に到着する。ここで小休止をとって新穂高へとまた林道を下っていく。

新穂高へ

穂高平小屋

新穂高へ

新穂高へ

新穂高へ

新穂高へ

新穂高へ

新穂高へ
 右俣林道を下って、1時間20分ほどでようやく右俣林道ゲートに無事下山してきた。槍ヶ岳からここまで長い長い下りだったがよく頑張ったものだ。

 新穂高で中崎山荘に立ち寄り温泉入浴して、ビールで乾杯。お疲れさんでした。ありがとう。

登山口 右俣林道ゲート

新穂高ロープウェイ駅

新穂高ロープウェイ駅 ぶじ下山

新穂高 中崎山荘にて
 
  今回は、参加者が2名ということだったが、槍ヶ岳を主に素晴らしい山旅ができました。Uさんにたくさんの写真を撮っていただきましたので、できるだけ多く掲載させていただきました。

 写真を見てびっくりです。背中は曲がって。腰も曲がり、ガニまたでよたよた歩いている自分の姿を見てがっかりしました。81才も過ぎてこんな格好で山に行っていいのか疑問になりました。なかなか思い通りに歩けず、Uさんには大変ご迷惑をおかけしました。ぼちぼち潮時ですかね?ありがとうございました。
     
  

コース
【1日目】8月17日
 大阪(8:02)=[特急ひだ25]=京都(8:34)=高山(12:14/13:40)=[濃飛バス]=
 平湯温泉(14:38/15:00)=[濃飛バス]=上高地(15:25) 西糸屋(泊)
【2日目】8月18日
 西糸屋(7:41)~河童橋(7:47/7:53)~明神(8:36/8:45)~德沢(9:52/10:12)~
 横尾(11:21/昼食/11:49)~一ノ俣(12:52/13:04)~槍沢ロッジ(13:53) (泊)
【3日目】8月19日
 槍沢ロッジ(5:49)~ババ平(6:25/6:33)~大曲~天狗原分岐(8:37/8:47)~
 天狗池(9:47/10:11)~天狗原~天狗原分岐(12:58)~南岳(13:25/13:37)~
 南岳小屋(13:46) (泊)
【4日目】8月20日
 南岳小屋(5:45)~南岳(6:03)~天狗原分岐(6:23)~中岳(7:33/7:48)~
 大喰岳(8:39/8:48)~飛騨乗越(9:08)~槍ヶ岳山荘(9:26/天候待ち/10:00)~
 槍ヶ岳(10:27/10:40)~槍ヶ岳山荘(11:08/昼食/11:37)~飛騨乗越(11:45)~
 千丈沢乗越分岐(13:21)~奥丸山分岐・テン場(15:17)~槍平小屋(15:19) (泊)
【5日目】8月21日
 槍平小屋(6:23)~藤木レリーフ(7:16)~滝谷出合(7:22)~チビ谷(8:07)~
 白出沢ダム(9:05/914:)~白出沢出合(9:15)~穂高平小屋(9:56/10:02)~
 右俣林道ゲート(10:34)~新穂高ロープウェイ駅(10:50)~中崎山荘温泉(10:57/12:27)~
 新穂高温泉(12:55)=[濃飛バス]=高山(14:31/15:34)=[ひだ]=名古屋(18:06/18:19)
 =[ひかり]=新大阪(19:27)

参加者 2名 
実施日 2025/08/17~08/21
友歩会 ohki  
写真協力  ueda