乗鞍岳 (剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳)
 日本百名山 
乗 鞍 岳 標高3026m
畳平〜肩ノ小屋〜乗鞍岳〜肩ノ小屋〜畳平
 
 9月18日第3日目、乗鞍岳に登った。昨日は小雨が降ったり止んだり、もう直ぐ下山という頃から急に雨が強くなった。ホテルに入ってもしばらく降っていたが、一夜明けて今日は快晴素晴らしい天気になった。

 美山荘を7時20分出発、昨日集合時間に5分遅れて叱られていた女性も今日は早く、予定より10分も早い出発になった。乗鞍の畳平に約1時間で到着。支度をして剣ヶ峰へと歩き始めた。

 乗鞍バスターミナルの左側から下のお花畑へ降りる。右手に広い平地がありお花畑になっていて、周遊できる木道がつけられている。シーズンが終わったので原っぱのようだ。

 中部山岳国立公園の碑を見て直進する。左の富士見岳の裾を歩く、右手に不動岳、正面にコロナ観測所のある摩利支天岳が遠くに見えている。乗鞍岳の剣ヶ峰はまだその先だ。振り返ると畳平バスターミナルを囲むように恵比寿岳、魔王岳が見えている。畳平で観光バスの観光客が魔王岳方向に登っていったがここから乗鞍の展望を楽しむのであろう。

新平湯温泉 美山荘

コロナ観測所

畳平バスターミナル 富士見岳・摩利支天岳・大黒岳

畳平を出発 摩利支天岳(奥)・不動岳

恵比寿岳・魔王岳 畳平バスターミナル
 しばらく遊歩道を登ったところからハイマツの間を登ってバラスの広い道に出る。山にそぐわない道ではあるが作業用の車路なのだろうか。この道を摩利支天岳の反対側南側まで歩く。

 車道に出る辺りから右側に池が出てくる。不消ヶ池(きえずのいけ)と云うそうだが、小さな堰堤が堰きとめていたようなイメージで自然の池、特に名前にふさわしい不消ヶ池とは思えなかった。もしかしたら不消ヶ池は私が見た池とは違うのではと思った。

 不消ヶ池と摩利支天岳、不動岳さらに恵比寿岳、富士見岳などを眺めながら車道のバラスを踏みながら歩く。富士見岳と摩利支天岳の鞍部に来ると、雲が湧くアルプスが印象を変えてくれる。畳平はすでに標高約2700mその広大な高原に最高峰の剣ヶ峰、標高3026mと、標高差300m余りの場所で慣れてしまって、3000m級の山を忘れていたかのようだ。

摩利支天岳・不消ヶ池・不動岳

不動岳・恵比寿岳・富士見岳

富士見岳と摩利支天岳の鞍部から雲の湧いているアルプス
 鞍部から摩利支天岳を巻くように下って行く。左側は大きく開け素晴らしい光景を見せてくれる。雲海の浮かぶアルプスはとても美しい。

 正面に乗鞍岳の主峰が見えてきた。目の前の大きな山塊は手前から朝日岳、蚕玉岳、そして主峰の剣ヶ峰だ。眼下にはエコーラインがハイマツの中を這うようにジグザグについている。時々観光バスも登ってきている。何十年か前にドライブでこの辺りまで来たような記憶があるがどうも、この下のドライブウエイで残雪を楽しんだようだ。そのときコーヒーを飲もうとコーヒーの蓋を開けたところ粉が一気に噴出し半分ぐらいになったのを覚えている。

乗鞍岳

乗鞍岳(剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳)

中央アルプス・南アルプス

八ヶ岳

乗鞍岳(剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳)・肩ノ小屋
 肩ノ小屋に到着、ここで小休止だ。この辺りに電子基準点があるはずだか宇宙線観測所の裏側のようだ。立入禁止になっているのと時間が足りないのであきらめた。

 いよいよ主峰への登りだ。火山岩のガラバの急登を上がる。少し登ると観測所の裏に電子基準点が見えてきた。なんとか塔部の写真を撮ることが出来た。

肩ノ小屋

肩ノ小屋を出発

電子基準点 宇宙線観測所の左

電子基準点
 剣ヶ峰へガラバ道を登っていて後を振り返ると、摩利支天岳の上に槍穂高連峰が見え始めた。雲がかかったり切れたりその変化を楽しみながら登った。朝日岳の東側を巻いて登り、蚕玉岳との鞍部尾根に出る。

乗鞍岳への登り

乗鞍岳への登り

摩利支天岳の肩に槍穂高連峰

岩とガラ場道を登る

摩利支天岳・槍穂高連峰

朝日岳の東側の岩とガラ場道を登る

摩利支天岳・槍穂高連峰 朝日岳の東側にて

摩利支天岳・槍穂高連峰
 ここから右下に権現池が見える。スカイブルーで美しい。権現池が噴火口と思われるが、その池を中心に囲むように朝日岳、蚕玉岳、剣ヶ峰、大日岳、屏風岳などがそびえている。ここからの眺めも素晴らしく、剣ヶ峰は近すぎるが大日岳、屏風岳、薬師岳そして権現池の眺めはナカナカ良い。屏風岳、薬師岳のモヒカン刈りのような火山特有の景観も面白い。

 行き交った人の話だと、今日の御来光は素晴らしかったということだった。早朝3時ごろのバスで登ってきたそうだ。乗鞍岳ご来光バスが乗鞍高原宮の原から時期によって違うが3時半頃出発する便がある。

権現池

摩利支天岳・槍穂高連峰

剣ヶ峰・大日岳・屏風岳・薬師岳・権現池

屏風岳・薬師岳

屏風岳・薬師岳・権現池

朝日岳・摩利支天岳・槍穂高連峰

朝日岳

剣ヶ峰へ 右上は蚕玉岳
 蚕玉岳の東側を頂上近くまで巻いて登る。蚕玉岳の山頂は直ぐそこだが帰路によることにして通過。正面に剣ヶ峰がそびえていて、標高2980mまでは緩やかな登りでここから山頂まで急登になる。権現池を中央に剣ヶ峰・大日岳・屏風岳・薬師岳・水分岳・蚕玉岳が火山の火口壁を構成しているように見え、池の辺りが溶岩となって飛んで行ったんだろうか火山の脅威を感じる。

 振り返ると蚕玉岳・朝日岳・摩利支天岳そして槍穂高連峰へと素晴らしい展望だ。そんな展望を楽しみながら登って行くと、頂上小屋を通過する。そこから一登りして、最後の岩の塊りを乗り越えると山頂に着く。

権現池

剣ヶ峰へ

剣ヶ峰・大日岳・屏風岳・薬師岳・権現池・水分岳・蚕玉岳

蚕玉岳・朝日岳・摩利支天岳・槍穂高連峰

蚕玉岳・朝日岳

乗鞍岳 頂上小屋

まもなく剣ヶ峰山頂だ

この岩を登ると山頂だ
 乗鞍岳は、北アルプスの南端に位置し、剣ヶ峰標高3026mを最高峰に、23の峰と7つの湖と8つの平原があるそうだ。乗鞍岳の名は、馬の鞍に似ていることから「乗鞍」と呼ばれるようになったという。

 乗鞍岳剣ヶ峰山頂には乗鞍本宮がお祀りしてあり、一等三角点もおかれている。もちろん360度の大パノラマで素晴らしい光景を楽しむことができる。御嶽山が雲の上に顔を出していた。中央アルプス、南アルプス、北アルプスの山々が素晴らしい。

乗鞍本宮

乗鞍岳最高峰剣ヶ峰にて

乗鞍岳 三角点

乗鞍岳 一等三角点(標高3026m)

中央アルプス・南アルプス・高天ヶ原・大日岳・屏風岳

中央アルプス・南アルプス

御嶽山遠望

雲の上の御嶽山と大日岳

山頂から振り返る

権現池

権現池・朝日岳・里見岳・蚕玉岳・恵比寿岳・摩利支天岳・富士見岳
 山頂で素晴らしい展望を満喫して下山を始めた。登り余りきつく感じられなかったが下りはかなり厳しく、結構きつい登りだったようだ。途中蚕玉岳の山頂を踏んで肩ノ小屋へ下山した。

剣ヶ峰を下山

蚕玉岳山頂

多くのハイカーでにぎわう登山道を下山

足元と熊にはご注意

肩ノ小屋に戻る
 肩ノ小屋で一息次いで往路の車道を戻った。富士見岳分岐で登って帰ろうかと思ったがもし遅れたら大変なので、車道を先まで行って富士見岳を眺めて歩いた。途中コマクサが数輪咲いていた。鶴ヶ池を周って畳平バスターミナルへ戻った。

コマクサ 富士見岳にて

富士見岳

恵比寿岳・魔王岳・鶴ヶ池・大黒岳

不動岳・恵比寿岳・魔王岳・鶴ヶ池

恵比寿岳・魔王岳・鶴ヶ池・畳平バスターミナル

富士見岳・不動岳

不動岳・恵比寿岳
 素晴らしい山旅もそろそろ終わりに近くなってきた。バスで乗鞍を下り、朴ノ木平スキー場にある「宿儺の湯」へ立ち寄り汗を流して昼食後、帰阪した。

 楽しい山旅をご案内いただいたリーダーさんと御一緒いただいた皆さんに感謝申し上げます。リーダー山お疲れ様でした。皆さん楽しいたびをありがとう。
1日目 美ヶ原
2日目 焼岳
ページ先頭へ
 
 

コース
9/16
  大阪梅田(7:50)=[バス]=多賀SA=恵那山SA(11:00/昼食/11:40)=松本IC=
  美ヶ原高原(14:25/14:30)〜[天狗の露路]〜王ヶ頭(14:55/15:12)〜
  美ヶ原高原(15:34/15:40)=乗鞍高原 のりくらの宿 舞(17:57) (泊)
9/17
  舞(6:50)=[バス]=中ノ湯登山口(8:00/8:07)〜下堀出合(10:03)〜南峰分岐(11:18)〜
  北峰分岐(11:26/11:29)〜焼岳北峰(11:34/11:38)〜北峰分岐(11:44/11:56)〜
  中尾峠(12:53)〜焼岳展望台(13:00)〜焼岳小屋(13:10/13:36)〜新中尾峠〜
  中尾峠焼岳分岐(13:55)〜秀綱神社(14:07)〜白水ノ滝展望台(15:45)〜
  林道出合・焼岳登山口(15:47/15:52)〜林道出合(16:23)〜林道ゲート(16:27)〜
  中尾温泉登山口・駐車場(16:30/16:35)=[バス]=国道(16:23)=
  新平湯温泉 美山荘(16:54) (泊) 
9/18
  美山荘(7:20)=[バス]=畳平(8:13/8:21)〜肩ノ小屋(8:51/8:59)〜頂上小屋(9:42)〜
  乗鞍岳・剣ヶ峰(9:49/10:00)〜肩ノ小屋(10:41/10:45)〜畳平(11:15/11:30)=[バス]=
  朴ノ木平 宿儺の湯(12:08/入浴・昼食/13:45)=[バス]=梅田(18:50)

天 候  9/16 晴れ 9/17 小雨午後雨 9/18 快晴
参加者 15名 
実施日 2011.09.16〜09.18
ツアー 毎日新聞旅行