阿蘇山
日本百名山 九州百名山 MRC九州合同例会
阿蘇山  高 岳 標高1592m 中 岳 標高1506m
仙酔峡登山口〜[仙酔尾根]〜天狗の舞台〜高岳〜中岳〜中岳展望所〜仙酔峡登山口
 5月30日から6月1日で由布岳と阿蘇山に登った。

 九州合同例会2日目、5月31日は阿蘇山だ。久住高原荘の裏は久住の連山がそびえている。一昨年2012年6月の九州合同例会でに久住山に登り、扇ヶ鼻でミヤマキリシマを堪能して泊まった国民宿舎だ。

九重山と久住高原荘

久住高原荘にて 写真提供:K氏
 久住高原荘を7時50分にバスで出発、阿蘇仙酔峡登山口に8時40分到着。登山準備をして9時少し前に仙酔峡登山口を出発、仙酔尾根コースを登り始める。

鷲ヶ峰・天狗の舞台・高岳・中岳・楢尾岳 仙酔峡登山口より

登山口の花酔い橋を出発(標高910m)

高岳へ

鷲ヶ峰・天狗の舞台・高岳
 仙酔尾根は、バカ尾根と呼ばれるくらいで、岩がごろごろしていてガレ場の道だ。しかし不思議に思ったのは小さな石は溶岩でつながっているような感じで普通のガレ場のようにズルズルガレが滑らないのだ。溶けた溶岩が飴のようになったのだろうか。

 ひたすらガレ場の登りが続き、右手には楢尾岳のスロープが溶岩が流れたなのだろうかそんなことを考えながら登る。さらに登ると左手に虎ヶ峰、鷲ヶ峰の岩峰が次第に大きくなるのを楽しみながら登る。左手の口を開けて吼えているように見えるのが虎ヶ峰で、中央のピークの右側が鷲ヶ峰だ。

高岳へ

高岳へ(標高1110m

楢尾岳

高岳へ(標高1150m)

虎ヶ峰・鷲ヶ峰 (標高1170mにて)

高岳へ

高岳へ(標高1180m)

高岳へ

高岳へ
 さらに登って、標高1330m辺りから見える絶壁のような岩場で大渋滞をしているようだ。遠くから見るとほとんど進んでいないような感じを受ける。どんな難所なんだろう、興味が湧いてきた。

 その場所に到着、どんな凄いところかと思えば右下が切れ落ちてはいるが、全く問題のないトラバースだ。そのあとも渋滞状態でなかなか進まない。

渋滞しているがどんな難所なのだろう! (標高1330m辺りから望む)

高岳へ
難所はなくなぜ渋滞していたのだろう!(標高1370m)

高岳へ

高岳へ
 砂地の道や岩の道である旅行会社の大勢のツアー客がなかなか登れなく渋滞になっていたのだ。付き合っていたら何時になるのか分からないので脇道をパスして登り、尾根の分岐に到着した。

高岳へ(標高1430m)

高岳へ

高岳へ(標高1480m)

高岳へ

尾根分岐より右は高岳(標高1580m)

尾根分岐より左は高岳東峰・天狗の舞台
 尾根の分岐から少し寄り道して高岳に向かうことし、左折して高岳東峰の天狗の舞台へと向かう。高岳の火口壁広い道を東へ進むと右側(南側)には高岳の大きな火口が続いている。半円形の平坦な窪地が火口で、東西750m、南北500mの大きさだ。

 左下(北側)には登る時左手に眺めてきた、虎ヶ峰と鷲ヶ峰を望むことができる。この峰に昭和4年初登頂されて以来、九州の岩登りのゲレンデになっているそうだ。溶岩などのもろい岩質のため遭難が絶えないそうで九州の谷川岳とも呼ばれているとか。

高岳東峰・天狗の舞台・高岳火口・高岳

虎ヶ峰・鷲ヶ峰

尾根から鷲ヶ峰を覗く

虎ヶ峰・鷲ヶ峰

高岳火口・高岳

天狗の舞台

天狗の舞台に到着
 広い火口壁を東に進むと、火口壁が落ち込んでその先に天狗の舞台が見えている。一旦下り鞍部から天狗の舞台の岩下を巻いて登る。登りきって火口壁に出たところを右に行けば高岳東峰で、左が天狗の舞台だ。

高岳と高岳火口 天狗の舞台より

天狗の舞台(標高1564m)にて 写真提供:K氏
 天狗の舞台で展望を楽しみながら昼食休憩にした。休憩の間に東峰辺りを散策、赤茶けた山肌の向うに鷲ヶ峰のごつごつした尖塔がそびえていた。東峰の先端に行くと、明日行く予定の根子岳が、山頂の天狗岩から山裾まで美しい山容を見ることができる。東峰からの天狗の舞台は巨大な岩の演台のようで、北側から見る天狗の舞台は切り立った岩の上に舞台ができているようだ。天狗の舞台一面ミヤマキリシマが咲きはじめていて、満開になったら目も覚めるような景観が楽しめそうだ。

鷲ヶ峰

根子岳

根子岳 高岳東峰より

天狗の舞台

高岳火口・高岳・天狗の舞台 中岳東峰より
 天狗の舞台をあとに往路を戻って高岳に向かった。仙酔尾根からの分岐まで戻り、正面の高岳へ登っていった。

天狗の舞台をあとに

高岳の登り

高岳・中岳・・・
 高岳山頂に到着、高岳は標高1592mで三等三角点になっている。阿蘇山は熊本県(肥後の国)のシンボルで、高岳の標高が1592m、「1592」を「ひごのくに」と読み親しまれているが、うまい具合の標高になったものだ。

高岳 山頂

高岳 山頂にて

高岳 山頂

高岳 三等三角点(標高1592m)

高岳 山頂にて 写真提供:S氏
 高岳から中岳へは、広々した火山の尾根を歩き、展望が素晴らしい。高岳東峰から根子岳を望み、高岳に登ってその先を見渡すと正面に中岳、左に烏帽子岳、右に杵島岳と阿蘇五岳を展望した。登頂は、これから登る中岳で2座になる。

中岳へ

中岳へ

中岳へ

中岳へ

中岳

中岳へ

中岳(右)と南に延びる尾根
 高岳から下り鞍部から少し登り返すと中岳山頂に着く。ここまでくると中岳火口が大きく見え噴煙も見えてくる。中岳から南に延びる中岳火口壁その下の砂千里浜とは対照的な地形だ。

中岳へ

中岳 山頂にて

中岳(標高1506m) 山頂にて 写真提供:S氏

中岳火口壁

高岳を振り返る

中岳火口

中岳火口壁・砂千里浜・中岳火口・烏帽子岳 中岳より

砂千里濱・中岳火口・烏帽子岳 中岳より
 中岳山頂付近の西側の溶岩でできたような岩は興味が引かれる。噴煙に向かって中岳を下って中岳稜展望所へと進む。溶岩の砂道からガレ場道へ、切り立った岩壁の下を巻いて下って行く。

中岳をあとに

中岳の斜面岩

中岳火口

中岳

中岳火口

中岳稜展望台へ
 中岳を下るにつれて噴煙も大きくなり火口に近づいてきた。周囲を見渡すと火山の噴火などでできた地形や岩石、溶岩などがユニークな形や奇岩など造形美が溢れていて非常に素晴らしい。

 中岳稜展望台から火口湖が見られると思っていたが残念ながらここからは見られないようだ。火口西に行かないと見られないようで機会があれば是非見てみたいと思う。火口湖のイメージは高校の卒業旅行で見た記憶がわずかに残っているが大いに期待したいものだ。

 展望台から、火口東のロープウエイ乗場に下山、仙酔峡登山口へ無事下山した。ロープウエイの駅舎はボロボロになっていて2010年から運休し現在は営業を休止しているようだ。

中岳火口壁

中岳稜展望台へ

中岳稜展望台へ

中岳

溶岩の模様

溶岩の模様

中岳

シェルター

高岳・中岳

火口東旧ロープウエイ駅(標高1230m)

仙酔峡登山口へ

仙酔峡登山口へ

仙酔峡登山口へ

仙酔峡登山口(標高910m)に下山
 仙酔峡に下山して宿の送迎バスで高森温泉へ。根子岳の眺望が素晴らしい高森温泉でゆっくりして疲れを癒やし、今日の宿ネコックスに入った。

高森温泉

根子岳 高森温泉より
 ネコックスでの夕食は、高森名物の田楽をご馳走になった。ベランダで炭火のテーブルを囲み九州の皆さんと合流して楽しい一時を過ごした。


高森名物の「田楽」
   九州 MRC 
合同例会

ネコックスにて
由布岳へ
阿蘇 根子岳へ ページ先頭へ
  
阿蘇 高岳
標高:1592m

三角点:一等
点名:高岳
標高:1592.3m
所在:熊本県阿蘇市
地図:阿蘇山








高岳 一等三角点 1592.3m 2014.05.30
阿蘇 中岳
標高:1506m

三角点:なし
所在:熊本県阿蘇市
地図:阿蘇山










中岳 山頂 1506m 2014.05.30

コース
5/29
 大阪南港・コスモフェリーターミナル(19:05)=[フェリーさんふらわあ]= (船中泊)
5/30
 別府港(6:55/8:00)=[バス]=由布岳東登山口(8:42/九州組と合流/9:17)〜
日向越(9:55/10:02)〜火口壁(11:33)〜由布岳東峰(11:48/昼食/12:15)〜マタエ(12:30)〜
由布岳西峰(12:53/13:01)〜マタエ(13:32/13:35)〜合野越(14:40/14:50)〜
正面登山口(15:18/15:28)=[バス]=久住高原荘(16:53) (泊)
5/31
 久住高原荘(7:50)=[バス]=阿蘇仙酔峡登山口(8:42/8:56)〜[仙酔尾根]〜
尾根分岐(11:12)〜天狗の舞台(11:30/昼食/12:08)〜尾根分岐(12:21)〜
阿蘇高岳(12:28/12:37)〜阿蘇中岳(12:58)〜中岳稜展望所(13:30)〜火口東(13:40)〜
仙酔峡登山口(14:25/14:52)=[バス]=高森温泉館(15:30/入浴/16:32)〜
民宿ネコックス(16:37) (泊)
6/01
 ネコックス(7:27)=[バス]=上色見根子岳登山口(7:37/7:42)〜根子岳東峰(9:28/9:46)〜
上色見根子岳登山(11:05/11:08)=[バス]=上色見熊野座神社(11:15/11:43)=
ネコックス(11:50/昼食/12:48)=火の山温泉どんどこ湯(13:15/入浴/14:54)===
別府港(17:13/18:45)=[フェリーさんふらわあ]= (船中泊)
6/02
 大阪南港・コスモフェリーターミナル(6:35)

天 候  5/30 晴れ  5/31  6/1 晴れ  (連日黄砂ひどい)
参加者 (大阪)10名 (九州)8名 
      由布岳 14名 阿蘇山 12名
実施日 2014.05.29-06.02